高杉良のレビュー一覧

  • 虚像(下)―驕りの代償―

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    【虚像】 高杉良さん

    オリックスをモデルにした経済小説。

    行動力があり、押しが強く、政治力にも長けている
    ワンマン社長の加藤。

    その加藤に仕え、一介のノンバンクだったワールド
    ファイナンスを巨大なコングロマリットへと成長させる
    一翼をになった井岡堅固。

    大泉首相と竹井経済相が推し進める規制緩和と強引な
    不良債権処理でワールドファイナンスは巨額の富を得た。

    留まるコトを知らない拡大路線を辿るワールドファイナンス
    と加藤。

    加藤の飽くなき欲望に多少の嫌悪感を持ちつつも
    卓越した経営能力と判断能力に感服する井岡。

    しかし米国発のサブプライムローン問題が、発展を続ける
    ワールドファイナン

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    2012年09月02日
  • 虚像(下)―驕りの代償―

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    オリックスがモデルの企業小説。ほとんど実名が想像できる。高杉良だからかなり真実なのだろう。オリックスなんてあまり気にしたことなかったけど、調べたら、S39年に3商社と5銀行により設立された「オリエント・リース」に源を発する「多角的金融サービス業」。連結子会社が730社、総資産8兆、純利益700億。「虚像」といタイトルからは想像できない企業実績を上げ続けているし、オリックスバファローズも手放していないし、、、まぁ、勉強にはなった訳だが。反面調査のため、登場する日本郵政の北山社長(元三井住友BKの西川頭取)の「ラストバンカー」も読んでみよう。

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    2011年12月03日
  • 濁流(上) 組織悪に抗した男たち

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    編集社と企業の間でのお金の動きは生々しく、興味深いものだった。エンディングは以外にアッサリしていて拍子抜けする感じがあった。古村綾と治子の冷たい対立とその間で立ち振る舞う田宮の姿がスリリング。

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    2011年12月17日
  • 新装版 大逆転! 小説 三菱・第一銀行合併事件

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    まさに合併事件です。違う会社が一緒になるということは気力も体力もいることだなと実感しました。第一銀行から第一勧業銀行そしてみずほ銀行へ会社の未来は主人公の納得できたたものになったんでしょうか。

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    2011年11月08日
  • 挑戦 巨大外資 上(小学館文庫)

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    (上下巻合わせてのレビューです。)

    経済小説の重鎮・高杉良先生の作品。
    実は僕は苦手です…(笑)
    なのですが、なぜか読みたくなって、読破しました。

    外資系メーカーでCFOとして、
    30年間勤め上げた主人公の物語。
    巻末の解説によると、かなりノンフィクションに近い
    仕上がりになっているようです。

    CFOが主人公なので、財務戦略に関する物語かと思いきや、
    社内人事や社内の争いごとがメインテーマ。
    著者の作品は、そういう部分が多々見受けられるので、
    少し苦手なのですが、その部分を除けば、
    人と人とのやり取り・誰に何を話すのかor話さないのか等、
    交渉時や社内で生き残っていくためのエッセンスが詰

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    2011年11月02日
  • 小説 ザ・ゼネコン

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    有力政治家に繋がることのすごさ、案件の獲得や銀行との付き合いなどいろいろなゼネコンの裏事情(?)みたいなものがよく分かった。かつて買収したホテルの前に、この小説のモデルとなった本店があるのだけれど、なんだかとっても切なくなる・・・・。

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    2011年10月16日
  • 燃ゆるとき

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    「ザ・エクセレントカンパニー」を読んで、その前編である本書が読みたくなった。内容は、マルチャンブランドの東洋水産を、昭和28年の築地魚市場での創業から一部上場の企業に育てていく、創業社長森和夫の実名小説。 「下町ロケット」が共感を生む時代として、本書も大手商社との闘い、特許闘争など、ワクワクする部分が多い。つねに『ヤル気と誠意』で中小企業魂を忘れずに何事にも立ち向かっていく姿にこちらが大変元気にさせられる本。

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    2011年10月03日
  • 新・燃ゆるとき ザ エクセレント カンパニー

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    「マルチャン」の東洋水産の海外発展の関連の本。 社会人なりたての一時期、ひたすら高杉良さんの本をいくつか乱読したが、社会人10年経験して、またふらりと読みたくなった。 大企業で10年くらいやっていて、閉塞感を感じているころなので、読んで力をもらいました。 と同時に、自らがおかれた立場にどう展開できるか、少し考えさせられてしまいました。

    本自体は、かなり実話にそった内容で、アメリカ進出時のセクハラ問題やユニオン問題、異文化ダイバーシティなど、グローバル化が進んだ今でも十分読みごたえのある本です。

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    2011年09月28日
  • 小説 ザ・ゼネコン

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    初めはどうなる事かと思ったが、読み進めるにあたりどんどん引き込まれた。

    まさにスロースターターの小説だ。

    バブル前の話だが、今現在にも共通する組織の体質がみられて面白い。

    組織の中で自分を曲げない強さ、そして良きにつけても悪しきにつけてもコミュニケーションの大事さが良く分かる小説だ。

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    2011年08月25日
  • 炎の経営者(下)

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    八谷率いる日本触媒化学工業が軌道に乗り始めた頃が描かれている。上巻と同様面白いが、勃興期の方が熱さを感じられ、好きである。

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    2011年07月24日
  • 消失(上) 金融腐蝕列島・完結編

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    中・下を読まないとレビューは書けないわけですが。。。
    おもしろくてためになることは間違いないのですが、このシリーズの前作
    「混沌」のときと、登場人物の描き方が変わってきているのがちょいと違和感を覚えます、正直。

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    2011年07月03日
  • 銀行大統合 小説みずほFG

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    震災後のシステムトラブルが記憶に新しいみずほFG統合に関する実名小説。実名ということで、他の高杉良作品に比べて記事や資料の引用が多く、エンタメ性が低く感じる。統合直後のシステムトラブルも、経営トップの観点から書かれており興味深い。

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    2011年06月29日
  • 新装版 大逆転! 小説 三菱・第一銀行合併事件

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    高杉小説はいくつも読んでいます。常務という立場にありながら頭取の合併案にただ1人反対します。左遷後も粘り強い反対活動を行う姿はけっして自分の信念を曲げない男の強さを感じました。

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    2010年10月31日
  • 呪縛(下) 金融腐蝕列島II

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    権力争い面白いー。外から見る限りだけど(笑
    第一勧業銀行がモデルになっているらしい。現みずほ銀行。

    人それぞれの葛藤や、罪の償い方が興味深い。
    清廉潔白な人でも、周りの状況等を考えると、
    消極的賛成をせざるを得ないときがあるんだろうなあ。
    特に、このような大きな組織であればなおさら。
    反対すれば左遷されるのだとしたら、それに抗うことは難しいんだろうなあ。

    しかし、ヤクザさんは相変わらず元気がいいなあ。
    そして、皆さん女に振り回されすぎ。気をつけようね(笑

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    2010年08月14日
  • 青年社長(上)

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    現ワタミ会長の渡邉美樹さんが大学卒業後から起業、
    店舗拡大までをつづった本。

    生まれてこの方、本気で起業しようと思った事はないけど
    起業することの苦労や努力がしっかりと書かれている。

    目的を持って仕事を選び技術を習得する事は
    本当にすごいと思う。
    今のワタミを見ると、つい20数年前にこんな苦労をして
    いた事は想像ができない。

    ワタミがより好きになりそう。

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    2010年07月14日
  • 新・燃ゆるとき ザ エクセレント カンパニー

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    「サンマル」のブランドで知られる大手食品メーカー東邦水産は、サンマル・INCを立ち上げ、即席麺の米国市場に進出した。長年悩まされた赤字からもようやく脱却し、第二工場も稼動を開始するが、セクハラ問題、ユニオン対策など、従業員の文化の違いに直面する...。山積する問題に、「事業は人なり」の理念で臨んだ結果は、米国市場トップシェアの獲得だった!市場原理主義を標榜する米国で、日本型経営の成功を描く力作長編。

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    2010年06月30日
  • 金融腐蝕列島(下)

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    限りなくドキュメンタリーに近いフィクションという印象。綿密な取材がベースにあるんだろうなあという事は感じられる。長い割に話の流れはトピックスごとに分断されていて、もう少しクライマックスのある物語を期待していた自分としては若干残念。

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    2010年06月04日
  • 金融腐蝕列島(上)

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    バブル崩壊後の金融業界の裏話的な内容。というか、金融に疎い自分にはこれが真の「裏話」なのかすら”?”なのだが、誰もが知っている大手銀行にもこういう裏の顔があるんだろうな、と勝手に納得。

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    2010年05月27日
  • 消失(下) 金融腐蝕列島・完結編

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    メガバンク誕生時の銀行内を描いた経済小説。
    主人公竹中の物おじしない言動に共感を覚える。
    高杉良先生の小説は経済と日本語の勉強になる。

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    2010年05月01日
  • 金融腐蝕列島(下)

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    今でこそ銀行が倒産するなんて事は当たり前?ですが、
    あの時代にここまで書けたというのはすごい。
    主人公の竹中が臨機応変に対応し、総会屋の大物とも懇意
    となるというのが若干無理があるが。。。
    二転三転するストーリー展開にどんどん引き込まれる。

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    2010年04月26日