高杉良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【虚像】 高杉良さん
オリックスをモデルにした経済小説。
行動力があり、押しが強く、政治力にも長けている
ワンマン社長の加藤。
その加藤に仕え、一介のノンバンクだったワールド
ファイナンスを巨大なコングロマリットへと成長させる
一翼をになった井岡堅固。
大泉首相と竹井経済相が推し進める規制緩和と強引な
不良債権処理でワールドファイナンスは巨額の富を得た。
留まるコトを知らない拡大路線を辿るワールドファイナンス
と加藤。
加藤の飽くなき欲望に多少の嫌悪感を持ちつつも
卓越した経営能力と判断能力に感服する井岡。
しかし米国発のサブプライムローン問題が、発展を続ける
ワールドファイナン -
Posted by ブクログ
オリックスがモデルの企業小説。ほとんど実名が想像できる。高杉良だからかなり真実なのだろう。オリックスなんてあまり気にしたことなかったけど、調べたら、S39年に3商社と5銀行により設立された「オリエント・リース」に源を発する「多角的金融サービス業」。連結子会社が730社、総資産8兆、純利益700億。「虚像」といタイトルからは想像できない企業実績を上げ続けているし、オリックスバファローズも手放していないし、、、まぁ、勉強にはなった訳だが。反面調査のため、登場する日本郵政の北山社長(元三井住友BKの西川頭取)の「ラストバンカー」も読んでみよう。
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Posted by ブクログ
(上下巻合わせてのレビューです。)
経済小説の重鎮・高杉良先生の作品。
実は僕は苦手です…(笑)
なのですが、なぜか読みたくなって、読破しました。
外資系メーカーでCFOとして、
30年間勤め上げた主人公の物語。
巻末の解説によると、かなりノンフィクションに近い
仕上がりになっているようです。
CFOが主人公なので、財務戦略に関する物語かと思いきや、
社内人事や社内の争いごとがメインテーマ。
著者の作品は、そういう部分が多々見受けられるので、
少し苦手なのですが、その部分を除けば、
人と人とのやり取り・誰に何を話すのかor話さないのか等、
交渉時や社内で生き残っていくためのエッセンスが詰