【感想・ネタバレ】混沌(下) 新・金融腐蝕列島のレビュー

あらすじ

東亜・あけぼのの中位行連合に割り込んだ協立銀行は、大手行意識を剥き出しにする。担当役員の格、合併比率、統合方式の変更など、反発を募らせたあけぼの銀行は離脱へと動き、危機感に駆られた竹中は必死の奔走を続ける。紆余曲折を経てJFGグループが発足、4大メガバンクの一角にとどまろうとするが…。上司と部下、同僚、ライバルなど組織の人間関係を克明に描き、日本の経済と銀行の未来を暗示した衝撃の経済小説!

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Posted by ブクログ

都市銀行の大合併しまくっていた時代をモデルとした銀行内部の話。合併や経営統合に向けて裏方として頑張る主人公や部下たちの動きが、細かい描写によってリアルに浮き上がってくる。本当にその時の裏事情を知ってて書いたようなリアルさだ。
ただし主人公が完璧すぎて、逆に自分の仕事ぶりと比較してげんなりする。役員や頭取になるべくしてなる人間はこんな動きをしてるのだなぁしみじみ思う。
次巻はいよいよ最終シリーズ。ホールディングス内のトップ人事のゴタゴタと不良債権処理。不安の種は盛り沢山で、読むのが楽しみになる。

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2020年01月25日

Posted by ブクログ

数年ぶりに読み返しているが、やっぱりおもしろいな。いやな上司や同期、理不尽な会社命令に従いつつも、自分の中で信念を持って現実を折り合いをつけつつ、仕事をこなす様は読んでいて、やっぱりおもしろい。

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2016年12月11日

Posted by ブクログ

バブル崩壊後、不良債権で喘ぐ銀行の合従連衡が舞台。互いのパワーバランスが均衡していると、相互に譲らず上手く統合できない。かといってパワー差があり過ぎ救済合併の体を取ると、吸収される側の反発は免れず・・・。いつの時代も会社の統廃合には壮絶なドラマがあるんだろうなと思います。そんな統廃合の裏舞台を、1人の広報部長を主役に話は展開。各行の思惑がある中で、どう折り合いをつけ、どう決着に持っていくのか・・・。ハラハラしながらも、ついつい先を読み急ぎたくなる一冊でしたー。

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2015年07月20日

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