高杉良のレビュー一覧

  • 転職
    テンポが良く、主人公小野健一の目標に向かって進んでいく様がとにかく気になり一日で読み終わってしまった。
    解説にある通り、『青年社長』の姿を再び感じられる高杉良らしさを味わえる作品であった。
    目標を持ち目指すこと、その為に必要なスキルを身につけること、身につけるまでの努力は惜しまないことを改めて学んだ...続きを読む
  • 燃ゆるとき
    高杉良さんが書いた、企業実名モデル 小説。

    インスタント食品で名高い東洋水産を取り上げ、森社長がどのように会社を立ち上げ、苦労し、育て上げたかを詳細に記した、社史とでも言うべき一冊。

    お金のやりくり、親会社との駆け引き、競合他社との熾烈な裁判。一世紀近く前のことにはなるが、リアルな会話と共に著者...続きを読む
  • 辞令
    まさに会社員にとっては、切っても切れない言葉である。

    オーナー一族が牛耳る同族会社において起こる悲喜交々が、生々しい会話と共に描かれていく。

    オーナーの傲慢、茶坊主になりきる者、正義を貫く者、会社の業績を上げるために清濁を併せ呑む者、色艶、、、そういった話がない交ぜになって、会社という社会の凝縮...続きを読む
  • 転職
    直近30年実際に働いてきた主人公の実話に基づいた話で、外資系複数社の内部(新人研修/マーケティング)を覗ける魅力的な内容だった。学生のうちにこの本に出会いたかった。就活中の人や、入社1〜5年目の人に薦めたい。
  • 最強の経営者 アサヒビールを再生させた男
    ビジネスマンは、一読すべし。樋口さんの人柄や挑戦する姿勢、決断力、人を育てる力。私には何一つ持ってない。行動したか、しないかの差だろう。それが出来たら凄い事。
  • 転職
    【転職】
    高杉良さんの著書。
    野球一筋で頑張ってきた主人公健一が、最初に就職先として選んだのは外資系コンサルティング会社。
    そこから様々な課題をクリア、そして新たな会社に転職をして更なるキャリアアップをしながら、新人時代から『社長になる』という目標に向かう奮闘記です。

    健一の凄いところは、仕事はも...続きを読む
  • 濁流 企業社会・悪の連鎖【上下 合本版】

    日本の経済界の恐ろしき闇…。

    もう10年以上昔に読んだ作品ですが、初めて読んだ時の衝撃度と、モデルとされた御本人側から著者への執拗な恐喝や妨害が有った経緯等を聞くにつれ、「現代の日本にも〝アンタッチャブル〟な存在は居るのだ」と、背筋が凍る思いがしました。
    こんな極悪非道なやり方で、企業から金銭を掠め取りながら、政財界とのコネを最...続きを読む
  • 燃ゆるとき
    困難を社員一丸となって乗り越える物語。会社サイトを見ると、まだ活躍されている方もいて親近感が湧いた。
  • 辞表―高杉良傑作短編集―(新潮文庫)
    理想と現実、夢と生活、個人対社会、保身と挑戦、欲望。そのひび割れから浸透してゆく日々の軌跡。
    やるせなさや怒り、屈辱、諦念、希望。それでも毎日働き続ける。そうした言葉もいつかは遠ざかってゆく毎日。

    ぎゅっと凝縮された社会のひとこまひとこまを垣間見た気がします。
    本当に名作揃いで読みでがあり...続きを読む
  • 燃ゆるとき
    経済小説、ビジネス小説なんてほとんど読んだことがなかったのですが、こんなに面白いとは。
    「マルちゃん」で知られる東洋水産の創業者森和夫の生き様がかっこいいのです。

    北海道ではインスタントラーメンといえば「サッポロ一番」より「マルちゃん」です。(個人の感想です)
    カップ焼きそばといえばマルちゃんの「...続きを読む
  • 燃ゆるとき
    経済小説家の高杉良による実名小説。マルちゃんラーメンで有名な東洋水産の創設・拡大、アメリカ市場進出やそれに関わる日清食品との特許紛争などを通して、創設者である森和夫のフィロソフィーを描いている。経営判断、采配、人づきあいなどにおいて、仁義や筋を通すことを大切にして仕事に命をかけている姿や、人の良さが...続きを読む
  • 不撓不屈
    経済小説家の高杉良による実名小説。会計事務所および会計事務所向けのサービス提供を行うTKCの創設者である飯塚毅の人生を描き、創設や事業運営、「飯塚事件」と呼ばれる国税庁との紛争などの指揮を通して、飯塚のフィロソフィを写している。公認会計士を目指す人は会計士として経営者の側に立つ会計士のあるべき姿を、...続きを読む
  • 落日の轍 小説日産自動車
    日産自動車のノンフィクションである。ゴーンのような独裁的な社長を生み出した日産自動車のような大企業の病巣に切り込んだ実録小説は初めて読んだが、なかなか勉強になる。
  • 新装版 会社蘇生
    面白かった。

    内容は重めかと思いつつも交渉シーンが面白いのでどんどんページが進みました。

    保全管理人がいて、更正が開始したら管財人が指名されて…とどういう過程で進むのかがとても勉強になりました。

    次も高杉作品行こうかな。
  • 銀行渉外担当 竹中治夫 メガバンク誕生編(4)

    三木さん幸せに

    雑誌連載中から毎号楽しみに購読していたが、雑誌本編が突然終わってアレって感じで虚無感に襲われた。だが単行本化して電子版で読んだ時。巻末におまけがあって治夫と三木さんが結ばれていた、仲睦まじい感じ。本当におめでとうと思った。続編を期待したい。
  • 不撓不屈
    TKCは全国会とか名前を聞くけれどよくは知らなかった、その創業者のお話。

    ・特に渡辺美智雄さんや平岡忠次郎さんの国会答弁のあたりが痛快かつ面白かった。
    旅費の支出のお仕事などやったけれども、正直何のためにどういう歴史で日当があるのかよくわかっていなかった。各国の比較なども作中ででてきて全体像が少し...続きを読む
  • 虚構の城 完全版
    海賊と呼ばれた男で賞賛された出光興産。

    一方で、出光興産の裏の事情を小説化してデビューされたのが高杉良先生であり、今作は出光興産の裏の顔、内部事情の歪さを如実に描いている。

    出勤簿がない。定年がない。大家族主義の闇を描いた作品は今ブラック企業に苦しめられている人に是非読んで欲しい。
  • 落日の轍 小説日産自動車
    「労働貴族」という文庫本で読み継がれ、今回タイトルを変更して出版されたのが本書。かつて日産自動車の労働組合会長として十数年君臨し、天皇とも揶揄された塩路一郎。日産には独裁を許す企業風土が脈々と息づいていることを思わせる。
  • 混沌(下) 新・金融腐蝕列島
    都市銀行の大合併しまくっていた時代をモデルとした銀行内部の話。合併や経営統合に向けて裏方として頑張る主人公や部下たちの動きが、細かい描写によってリアルに浮き上がってくる。本当にその時の裏事情を知ってて書いたようなリアルさだ。
    ただし主人公が完璧すぎて、逆に自分の仕事ぶりと比較してげんなりする。役員や...続きを読む
  • 混沌(上) 新・金融腐蝕列島
    竹中シリーズ。今回は銀行合併が主題となるとテーマ。経営統合の裏側の動きと行内人事面の機微をリアリティを持って描かれている。本当に細かいところまで描いてあって、銀行のというか会社組織の体系的人間関係の描き方が抜群にうまい。「この件は頭取に報告した方がよろしいでしょうか?」「いや、まずは専務に話を通して...続きを読む