【感想・ネタバレ】世襲人事のレビュー

あらすじ

生保業界に新風を巻き起こした実在の人物をモデルに描く経済小説の傑作。
「世襲人事」と批判された社長の息子は、現場で働き、みんなから慕われ、ただひたすら働き、そして……。

大日生命社長を勤める父の強引な招きで、商社から取締役待遇で転職した広岡厳太郎。
「世襲人事」との批判をものともせず、外務の“生保のおばちゃん”に学び、保険の国際化、法人営業部の創設など、革新的な新機軸を打ち立てるのだが……。
英姿颯爽の快男児を描き、働き方や同属経営の問題に切り込む長編経済小説。

解説・高成田亭

※この電子書籍は『いのちの風』を改題、加筆修正して文藝春秋より2020年1月に刊行した文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

理想の上司そのものだろう、けれど身を粉にして働いたせいで病に倒れたのだとしたらその志を真似することはお勧めできない。実際のモデルがいるということなのでリアリティある話である。時代が違うということで今はこれほどまでに働き過ぎの傾向はないと思う。源太郎は社長の息子ということが逆に働き過ぎを招いたようでもある。あまりにも急な展開で急逝した為その後の実際の大日生命(日本生命)はどうなったのかも興味深いけれど、、続編『腐食生保』も読んでみたいけれど文庫化はされていないようだ。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

広岡厳太郎(日本生命 弘世源太郎)の人物像は、今の我々が求めている「理想の上司像」そのものである。
時代背景や職種は違えども、明朗闊達、平身低頭でありながらリスク管理をしながら、強いリダーシップを持ち続ける姿は読み手までも引き込まれた…故広岡厳太郎
新しき酒は新しき革袋盛れ!

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2020年02月09日

Posted by ブクログ

高杉作品は疲れた時に一気読みするのにすごくいい!
この作品もいつもながらに楽しめました。しかし実在モデルがいたとは。また生き方学ばせてもらいました。

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2020年02月01日

Posted by ブクログ

実在した人物をモデルとした生保業界のビジネス小説。創業家の家柄で社長が父で、跡取りの後継者と目されながら商社より強引に引き抜かれた主人公・厳太郎が、生保業界で奮闘する物語。自ら進んで泥をかぶる役割に飛び込み、当初懐疑的であった周囲からの信頼を勝ち取っていく。常に爽やかで、部下想い。理想の上司と言えるが、無理がたたり最後は身体を壊してしまう。
熱いビジョンを語り、その実現に全力を注ぐ。まさに仕事に生きる姿は美しいが、今後はこのような働き方は良しとされないだろう。
ただし、美しく生きること自体はいつまでも理想とされるだろう。

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2020年06月03日

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