平野啓一郎の作品一覧
「平野啓一郎」の「ある男」「マチネの終わりに(文庫版)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「平野啓一郎」の「ある男」「マチネの終わりに(文庫版)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
京都大学法学部卒。1998年『日蝕』でデビュー。同作品は芥川賞を受賞。他にも『葬送』『決壊』『マチネの終わりに』など数多く執筆している。
Posted by ブクログ
普段恋愛小説はあまり読まないが、なんとなく題名に惹かれて手に取った。この本は心が揺さぶられる大人の切ない物語だった。
蒔野と洋子が会う予定だった日、二人はほんの小さなすれ違いが重なって、更に早苗が洋子に送った別れを告げる偽メールによって一緒に歩むはずの二人の道が分たれてしまった。
この時、蒔野も洋子も精神的にダメージを負っていたために、相手のことを想い、また自分が傷つかない方向に進んでいったのだと思う。
早苗は大変なことをした、との自覚がありながらも自分の行為を自分の中で正当化していく。
早苗には全く共感はできないが、自分の間違いをなんとか正当化しようとする心理は多少は理解できる。
蒔野と洋子
Posted by ブクログ
映画鑑賞時も馬に蹴られろ!と心底思っていたのだが、原作を読んだことでより詳細に深く彼女の心情や思想がわかった今でも、やはりわたしは三谷早苗という人物が嫌いだ。
仕組んだ事そのものより、2人が許すしかなくなる要因を得た後に全て自白しているあたり、本当にタチが悪い(意図していないなら余計に)。せめて墓場まで持っていく気概は見せてくれよと思ってしまう。
それはそうとして、「過去の意味合いは変えられる」という主題をニューヨークでの再会をもってして表現し締め括るストーリー構成がとても良いし、平野さんが綴る物語には心揺さぶられるなぁと改めて感じた。
映画サウンドトラックは作中でキーとなっているクラシックギ
Posted by ブクログ
1. 「過去は変えられる」という発想について
作中の核心的なテーマである「未来が過去を変える」ということへの共感。
人それぞれに様々な過去があるけれど、その「過ぎ去った過去を、今とこれからの未来によって『良いもの』へと変えていくために努力すること」、その営み自体が人生そのものなのではないか、という気づき。
2. 「誰かの人生の脇役」として生きることの不可能性
作中では、牧野を輝かせるために「脇役としての人生」を生きようとした早苗の姿勢が称賛され、一見それが美しく、格好いい生き方であるかのように描かれていた。読んでいる最中はその風潮に流されそうにもなった。
しかし、深く考えてみると、そ