柚月裕子の作品一覧
「柚月裕子」の「「佐方貞人」シリーズ」「合理的にあり得ない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
小説のタイトルはウツボカズラとある。恐らく植物の名称なのかと想像しながら、調べてみると、「独特な袋状の捕虫器を持つ食虫植物」と書いており、犯人が甘い汁を好む犯罪小説なのかと思いながら、さらに調べてみると花言葉は「甘い罠」「魅惑」「危険な美しさ」だ。
甘い言葉には気を付けろ!
と思いながら文庫本の裏表紙に「戦慄の犯罪小説」と書いていたのでワクワク感を期待しながら本書を読み進めた。(実はこういう小説が好みなんです(笑)そして警察小説でもある。
基本はミステリの範疇なんだろうなぁ~と思い騙されまいと、読書ノートを書きながら付箋を貼ったりするのですが中判以降は物語の展開が速く大き
Posted by ブクログ
大学病院を舞台にした小説といえば山崎豊子があまりに有名だから、これを書くのは大きなチャレンジだったかもしれない。でも権力闘争よりも医療の正義と命の大切さに向き合うことをメインテーマにしたストーリーは、いろいろと考えさせられるところも多かった。西條と真木という2人の心臓外科医の立場、生い立ち、対立、葛藤、協調等々が展開していって息をつく暇もない。札幌という土地、心臓疾患と手術、家族と仕事の間での生き方など、自分に関わることも少なくないこともこの物語に引き込まれた理由かもしれない。自分にはこんなに苦労しながらも理想を貫くかっこいい人生のカケラもないけど。
ミカエルと名付けられた手術支援ロボットも、
Posted by ブクログ
『逃亡者は北へ向かう』を読み終えて、胸に残ったのは、あまりにも深く、辛く、そして切ない思いだった。
物語は、体育館に立て籠もる犯人の衝撃的な場面から始まる。「なぜ彼はここまで追い詰められたのか」という疑問に突き動かされ、一気にページを読み進めた。
主人公の真柴亮は、真面目に生き、ようやく町工場の正社員になれるというささやかな幸せを掴みかけていた。しかし、その矢先に次々と不運に見舞われ、逃亡することになる。
彼を追う刑事・陣内もまた、東日本大震災で幼い娘を失うという大きな喪失を抱えていた。崩れかけた家庭と深い悲しみを抱えながらも、「これ以上死人を出したくない」という思いで真柴を追い続ける。