あらすじ
東京・中野に弁護士事務所を構える佐方貞人のもとに、警察から一本の電話が入った。さきほど逮捕した男が、佐方を弁護人に指名しているという。男は大学時代の同期・久保利典で、行きつけのクラブの女性から不同意性交等罪で訴えられたらしい。無実を主張する久保を信じ、事件の経緯を調べはじめた佐方だったが、女性が久保を嵌める動機が見当たらない。隠された接点があるはずだと二人の過去を探るうち、約20年前に香川で起きた、ある石職人の死亡事故が浮かび上がる。
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ふたつの物語が並行して進んでゆく。
そして、重なり合った時に読者のひとりとして驚いた。だけど予定調和として受け止められる。さすが!左方弁護士。ずっと続けて読んでいて良かった。待ち遠しかった。
そして迎えた公判の応酬。息も止まるほどの緊張感とともに、そしてまだ?!と思う程。
いつまでも余韻に浸っていられる長編でした。
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久々の弁護士佐方シリーズ。
今回は誰もが加害者であり被害者でした。
過去と未来が交錯して真実に辿り着いた時、とてもやるせなかったです。
検事とは違い、捜査権のない弁護士。それでも弁護士を選んだ佐方のやり方に最後は救われました。
やるせない中に希望が見出せた事にほっとしました。
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待ってました佐方弁護士シリーズ。裁判で明らかにしていく過程と、佐方弁護士の真実を追求していく姿勢が、そういえば素晴らしかったんだよなぁと思い出しながら読んだ。今回も最高です。
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本作の佐方貞人シリーズが16年振りとはあまりに寡作ではあるが、柚月裕子氏の作品には大いに惹かれるドラマがある。
特に裁判の場面となる最後の100ページは、検察と佐方との緊張感あるやり取りを、一気に読み終えてしまった。
悪意を持った人間が登場しなかった本作の読後感は、安心できる結末となっていて大変満足をした。
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旧友・久保の依頼を受けた弁護士の佐方。女性から不同意性交等罪で訴えられたが、無実だという。だが女性が彼を嵌める動機が見当たらない。2人の接点を探るうち、過去の死亡事故が浮上し…。
佐方貞人シリーズの新作は7年ぶりらしい。序盤は2つのストーリーがどこで交わるのかと思っていたけれど中盤で納得。動機という点ではそこまで納得できないし、結末も甘くないかと思うのに、読後の充実感は十分。ところで柚月裕子はいつ直木賞をとるのだろう?
(B)
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大好きな佐方貞人シリーズ。文庫本派のわたしも待ち切れるわけなくハードで読み終えました。
読み始めたら本当に止まらない。ページをめくる手が止まらずあっという間に読み終えました。
小坂のキャラクターが好き。次回も登場してほしい。佐方を支えて欲しい。
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コレコレ、こういうのが読みたかったのよ。16年振りの佐方シリーズに歓喜。。やはり柚月氏の真骨頂で、これ以上ないほどの面白さ。プロットも過不足なく、展開と収斂の上手さ、佐方・小坂コンビの会話と性格描写の妙、魅力あふれる被告人・晶のキャラ設定、どれをとっても抜群。やはり佐方シリーズはワンアンドオンリーであることを再認識。
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「佐方貞人」シリーズで、16年ぶりとなるのか…
すでに検事時代の佐方を忘れかけていた…。
弁護士・佐方のもとに警察から一本の電話が入ることから話が始まる。
佐方の大学時代の同期であり、弁護士の久保利典が行きつけのクラブの女性から不同意性交等罪で訴えられた。
佐方は、久保から弁護人を頼まれて、無実を主張する彼を信じて事件を調べる。
久保は、女性から嵌められたのか?
だとすると接点があるはずで…。
約20年程前に香川県で起きた、ある石職人の死亡事故が関連していることに辿り着く。
佐方弁護士の法廷での何を主張したいのかを明確にして尋問するやりとりに凄さを感じた。
けっして声を荒げることもなく、事実と違う真実を追求する姿に弁護士としての凄さを感じ、バイト事務員の小坂が、変わり者だと言われている佐方についていくのがよくわかった。
長編とは感じられないくらい、すっーと読めてしまうほど夢中になったのは、石職人の町として、香川県が題材にされていることも香川出身で高松で暮らしたこともある私には馴染みやすかったし、たぶんあの町だろうと察せられてより親しみを覚えたことも感慨深いものがあったからだろう。
Posted by ブクログ
佐方シリーズ。前作までの流れが思い出せないまま読んだけど面白かった!
小坂さんの厳しすぎる監視に苦笑いしながら読んだ。
こんな部下がいたらストレスだけどなんだか憎めない。話の内容は過去と現在が交互に語られていて理解しやすかった。切なすぎるなあ。
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左方の友人である久保が逮捕された
弁護士の犯罪でしかも、不同意性交容疑加えてネットに晒され勝ち目のない裁判に臨む為、原告との関係性を調べる
原告である晶の、辛い過去
その中で関わる久保の存在
何だか報われない晶だけど、とことん調べる左方
最後は少し報われた気がする
Posted by ブクログ
良い作品だった!!今まで柚月さんの作品は何冊か読んできていたけど、今作をもって柚月さんも「好きな作家さん」に加わった(何様)。というか、作風や魅力をしっかり理解できた気がする…。警察、検察、弁護士、公権力系の社会派エンタメや、真実を追うミステリ×人間ドラマみたいなことと、あと「伝統技術」とか「職人」みたいな世界観もお得意なのかも…。(今回は石細工職人の話が出てきたが、「風に立つ」という別作では南部鉄器の職人の話が出てきたりもしていた)。いずれにせよ、真相に迫るミステリ的な面白さと、人間ドラマと、法廷の臨場感みたいなバランスがものすごく上手く構成されていて、さらに章分けとかも緻密に考えられていて、唸らされた。途中まで、全く関係ない話が展開されているように思えるが、そらが少しずつリンクしていく様は秀逸。とにかくウェルメイドな作品だったし、終わり方も良かった。人に勧めたくなる一冊!
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佐方弁護士に再会した気持ちになりページをめくる手が止まらず一気読み。不同意性交等罪の弁護を佐方に依頼した久保。20年前の香川県蕃永町で花崗岩職人が死んだ事故。ふたつがどこで重なるのか、細かなパーツがきちんとはまり結末へ。原晶の人生を思うと気の毒としか言えない。養女にしてくれた叔母まで…でも佐方弁護士はさすが、感情に流されず「事実と真実は違います」。佐方と事務員小坂のコンビが素敵すぎる!
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弁護士が起こした不同意性行為等罪事件。クラブのホステスに薬を飲ませ行為に及んだ。本人は性行為は認めるが合意はあったと言う。過去にあった香川での採石場での事件。
ラストに意外性のある真実が出て来る訳ではないのに肩すかしをくらうのもの、ストーリー全体は悪くない人間ドラマ
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シリーズものとは知らずに読んだけれど、とても面白くどんどん読めた。
佐方と小坂のコンビが気持ちよく、彼らの始まりが知りたいので遡って読んでみたい。
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佐方貞人シリーズ第5弾だが前作未読でも楽しめる。
今回、佐方に弁護を依頼したのは大学時代の同期弁護士・久保利典。
女性から不同意性交等罪で訴えられたという。
物語は過去と現在を交互に描きながら進行する。
20年前の死亡事故と今回の事件。
点と点が繋がり一本の線になった時、一気に哀しみが押し寄せた。
誰もが生きることに懸命で、だがそれ故に他者を傷つけることがある。
それぞれの心に根深く残る悔恨の気持ちが手に取るように伝わり、胸が締め付けられた。
罪を裁くのは法だが、罪を抱えて生きるのは人間であるということを思い知らされる。
Posted by ブクログ
久しぶりの柚月裕子さんの、やめ検弁護士佐方貞人のシリーズ。
佐方の同級生だった弁護士の久保利男という男から佐方は弁護を頼まれます。
罪状は不同意性交等罪。
クラブのホステスのユウカ(安藤晶)27歳に睡眠導入剤を飲ませて強姦したという罪です。
しかし久保は佐方に確かに関係は持ったが合意の上であり、薬は飲ませていないと主張します。
久保には妻もいました。
佐方は晶が過去に何か久保に対する恨みを持っていないかを調べていきます。
すると出てきたのです。
二人の過去の繋がりが…。
私は柚月裕子さんの作品では『盤上の向日葵』と佐方シリーズが一番好きです。
でもこの作品は最初、被害者にも被疑者にもやっていることがどっちもどっちな気がしてどちらに肩入れしていいかわからずイマイチだと思いました。
内容は忘れてしまったのですが昔の佐方シリーズはもっと面白かった気がします。
最後のエピローグは、柚月さんから読者への幸せのお裾分けですね。
私事ですが、一昨日ギックリ腰になり、昨日から接骨院に通っています。
山形はタクシーの初乗り料金が以前は630円と格安だったのですが、先月末から初乗り900円に値上がりしました。
昨日と今日の朝はタクシーで行ったのですが、今日の帰りは節約しようと思い歩いて帰ってきたのですが、ギックリ腰全然よくなっていず、歩くたびに痛くて痛くて仕方なく途中通ったタクシーに乗ろうかと思うほどでした。
明後日からはしばらくタクシーで往復しようと思いました。
往復1800円に、接骨院の治療費で2000円超です。
毎日単行本が一冊買えちゃいます(泣)。
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最後辺りまで、どうなるのかわからなく面白かった。
でも、晶さんのやった事に少しモヤモヤが残りました…
レベルは全く違うけど、チカンの冤罪のような。
久保弁護士が少し可哀想に思えた私は、一般的な考え方から外れているのでしょうか…
しかし、最後まで面白く読める1冊でした。
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お久しぶりの佐方貞人弁護士
って忘れたわ!佐方どんな人か完全に忘れてたわ!
なんか拗らせた感じの人なのはなんとなく覚えてたわ!
だいたい合ってて問題なかったわ!
そしてわい的にも柚月裕子さんお久しぶりでした
うん、相変わらずえげつない読みやすさ
エピソードの配置の仕方が超分かりやすいんよな
するするする〜っとほどけていく感じな
そしてなんか納得させられちゃう
まるで楽々と無罪を勝ち取る凄腕弁護士のよう
おお!なんかいい感じの例えかもしれん
この構成力が佐方の弁護の構成力にも反映されてるんやろな〜
さてさて柚月裕子弁護士の紡ぐ物語へのひまめろ裁判官の判決は?
★4!
いやそこは★5!無罪!やろが!冷静か!( ゚д゚ )クワッ!!
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久しぶりに救いのある柚月さんの作品でした。
本作を読まなかったら想像もできなかった伝統的な産業についてもうかがい知ることができてそれもよかったです。
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この、佐方シリーズはどれもだけれど、途中で読むのをやめられなかった。事件の経緯やその流れ、動悸も分かりやすい分、少し物足りないか?とも思わなくもないけども、やはり読ませる力があると思う。最後もほっとして読後感もとてもよい。
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佐方貞人 帰ってきましたね〜
16年ぶりの長編!
久しぶりに柚月さんのリーガルもの読みましたー(♡ω♡ ) ~♪
もう最高♡と言いたいところだけど、私もちょっと物足りなさを感じて★4.5ぐらいかな。
検事してた頃の佐方はなんとなく覚えているけど、こんなキャラだったかな〜?と思ってしまった(^_^;)
私の頭のなかではよく中山七里さんのリーガルものとダブってしまうところがある。
だけどあの音楽の才能のある彼や、ちょっとキザでクールな弁護士と間違えることもないか。
16年前のことで忘れている部分が多いみたい(^_^;)
しかし柚月さんの描く小説って深いところを突いてきますね!
この小説の主張したいところは、おそらく帯にもあった
「事実と真実は違う。事件の動機ー真実がわからなければ、本当に事件が解決できたとは思いません」っていうところかな。
また佐方弁護士にお会いしたいです。
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待ってました佐方貞人シリーズ。一気読みしましたが重い話だったなあ。
祖父の復讐を果たそうとした晶の胸中は想像できるけど自分の体を犠牲にして…というところが捨て身すぎてしんどかった。
そしてそのターゲットになった久保。まったくの濡れ衣じゃなくて浮気してるじゃん!ここでもうスっと冷めちゃいました。香川の出来事を忘れるため人が変わった、みたいになってたけどそれにしたって自業自得としか思えなくて、今回は奔走する佐方に肩入れできなかったのが残念。
一方で原じいと晶を見捨ててしまった大橋。
自分の生活を守るためにどうしようもなかったのが分かるだけに、大橋と原じいの話もしんどかったです。
大橋が「あきちゃんは復讐なんてする子じゃない」ときっぱり言い切ったのと、晶がクラブで働ていた理由を話してくれないからと別れた婚約者が対照的だなあと思ってしまいました。婚約までしたのだから晶がどういう人間か分かってるはずなのに信じきれないのがねぇ。最後に戻ってきてたけど、晶ちゃんほんとにこの人で大丈夫なの?
一番許せなかったのは児玉グループの新社長・勝也。
ずっと原じいのお墓参りしていたことが判明するけどそれが何さ?
原じいを追い詰めたことを気に病んでいたのなら、晶の行方を捜して援助することだって出来たはず。
ということで勝也と婚約者と久保のせいで、読み終わってもムカムカしているのでした。
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佐方シリーズ第5弾。
6年ぶりの新作にして、第一弾以来16年ぶりの弁護士編。
プロローグの話と繋がるような香川での過去の事件と佐方が弁護する事件の関係を捜索していく過程が丁寧でよかった。
大どんでん返しはなかったが、みんなが贖罪して心が洗われる感じがしました。
Posted by ブクログ
佐方は大学時代の友人で弁護士の久保が、不同意性交等罪で起訴されたことで弁護をすることになる。被害者ユウカは久保が通うクラブのホステスであり、忘れたい過去の中にいた。佐方はその過去を辿り、二人とその人生に係わる人達の心に貯まった積年の澱を裁判のなかで洗い流していく。
判決が出ても起きたことが元に戻ることはないし、人生が終わるわけでもない。残ったものを大切に前に進むしかないのだと感じる結末だった。
「最後の証人」の弁護士佐方貞人は少しばかり荒んでいる印象だったけれど、今回は検事の頃のようで信念に揺るぎなく、冷静で、アルバイトの小坂さんの強い主張にも堪えて抗わない。
Posted by ブクログ
柚月裕子の新作。ストーリーに捻りがなく、ミステリーの要素を期待して読まない方がいい。主人公にも特に共感できる要素がなく、これは本当に人気シリーズなのかという印象を受けた。