• 書き替えられた日本史 「昭和~平成」でこんなに変わった歴史の教科書
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    是非に及ばず

    歴史も社会科学という科学である以上遺跡や文献などの新発見により、過去の定説が覆されることも是非に及ばずであり、その都度アップデートしなければならない。そういうことを認識して読んでいけば合点がいく書物といえるかもしれない。

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    2020年03月07日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎
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    毀誉褒貶が激しいかもしれないが

    井沢氏の歴史ものは時折歴史の専門家以上の分析力を膾炙しているようだ。ただ結論に対しては毀誉褒貶が激しいようだが、大人の読者であれば今回の書のように確実に真相の解明と思われる個所を知識として習得するだけでも十分な価値があるのではないかと思っているのだが。

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    2020年03月07日
  • 現代語訳 信長公記
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    一次資料が現代文で読めるとは

    信長公記は一次資料として戦国時代から安土桃山時代に至る貴重な文献である。それを現代文で読めるとは随喜と愉悦の極みだ。フィクションに近い歴史もの作っているNHKにはぜひ必読してほしいものだ。

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    2020年02月28日
  • 沖縄戦いまだ終わらず
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    日本人必読の名著

    本土によってあたかも棄民政策を受けてきたような悲惨な沖縄の歴史。それを精緻に奥深く解き明かしている名著である。日本人のみならずアメリカ人にも必読と思う名作である。

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    2020年02月28日
  • ジョン・マン 4 青雲編
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    中浜万次郎の仔細を楽しめるかも

    ジョン万次郎こと中浜万次郎のアメリカでの成長記録の話。取材もさることながら作者の旺盛な端倪力も遺憾なく発揮されていると推察される。

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    2020年02月28日
  • 象徴の設計 新装版
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    期待に応えてくれる名作

    どこかの大学教授が書くよりも歴史の奥行きが学べる。権謀術数を駆使して権力の掌握を得ていった明治政府の主人公たちの裏事情もよくわかったようだった。

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    2020年02月22日
  • インドなんてもう絶対に行くかボケ! ……なんでまた行っちゃったんだろう。<豪華立読み版>
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    事実は小説より奇なり

    多くの日本のメディアは戦後外国への書評は評価は高くても批判はトーンダウンという流れが多かった。しかしそのため希望だけをもって海外に行き「こんなはずではなかった」という希望との乖離に直面して艱難辛苦を味わってきた邦人も少なくないと端倪する。本書のような実態を忌憚なく描写する書物は今後海外に出ていく日本人も増加する様相ゆえ必要と思われる。もちろん100%賛同しているわけではない。しかし現地情報としてある程度参考になるのでは?

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    2020年02月22日
  • 英傑の日本史 源平争乱編
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    NHKドラマとは全く異なる義経

    近年テレビの歴史ドラマや歴史ものゲームを見て歴史をわかったつもりでいる人が増えている中、この作者である井沢氏は徹底的に歴史を検証した事実を提供しているのでぜひそういう人たちに読んでいただきたいと思われる。目から鱗の会心の作である。

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    2020年02月22日
  • 仁義なき日本沈没―東宝vs.東映の戦後サバイバル―
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    歴史の裏事情がわかる本

    双方とも幼少のみぎりから関わりを持ってきた映画会社だが、特に気になっていたのが時代劇を売りにした東映がやくざ映画に落ち込んでいったプロセスであった。東宝が日本最大の映画会社に躍り出るまでの背景と共に裏の事情がよくわかる本であった。

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    2020年02月18日
  • プロジェクトX 挑戦者たち 夢 遥か、決戦への秘策 鉄の男たち 逆境からの日本一伝説の釜石ラグビー部
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    七連覇の前の釜石の姿がわかった

    私は全盛期の時代に知ったので黎明期は寡聞にて知らなかった。こういった艱難辛苦を経て前人未到の偉業を達成できたことを知れ欣喜雀躍である 。

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    2020年02月17日
  • 北方謙三「岳飛伝」完結&集英社文庫100冊記念小冊子
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    ようするに北方さんの本の紹介

    岳飛は私も中国史上興味ある人物であった。絶体絶命の宋を金の猛攻から救った救国の英雄であり、しかも悲劇のヒーローである。しかし残念ながらこの著はそこまで仔細に描かれていない。北方氏のこうした力作の紹介の本である。まあ大量にあるため検索には役に立つかもしれないが。

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    2020年02月14日
  • プロジェクトX 挑戦者たち 復活への舞台裏 海底ロマン! 深海6500mへの挑戦潜水調査船・世界記録までの25年
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    日本人の底力を感じる本

    いつもながらこのシリーズは日本人の持つ知力・気力・体力の底力を熾烈なまでに感じさせてくれる。苦心惨憺しながらも人間ここまでできるのかという前人未到の業績はもっと日本が世界に誇ってもよい気がするのだが。いかがであろうか。

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    2020年02月08日
  • プロジェクトX 挑戦者たち 願いよ届け 運命の大勝負 あさま山荘/衝撃の鉄球作戦
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    日本の社会現象を起こした物語

    幼少のみぎりテレビでこの事件を仔細に見ていたが、こうして裏話を知ると警察のみならず地元の民間人までもが粉骨砕身となってこの前代未聞の大事件解決にむけて峻烈な戦いをくりひろげていたことがよくわかった。

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    2020年02月08日
  • プロジェクトX 挑戦者たち 熱き心、炎のごとく  腕と度胸のトラック便翌日宅配・物流革命が始まった
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    政府にまで勝った経営者の物語

    小企業が大企業に成長する過程において遭遇する様々な障壁を乗り越えて、日本社会を変革した民間人の英雄の物語。しかもフィクションではなく実話であり、最後は運輸省をも訴訟し屈服させるという矯激なヤマト運輸社長の情熱には圧倒された。

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    2020年02月08日
  • プロジェクトX 挑戦者たち アジアハイウェー ジャングルの死闘
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    日本人の技術力の本懐

    壮絶で矯激な世界の描写だった。このような環境で前人未到な建設工事を見事なまでに成功させた精悍で怜悧な男たちの物語である。しかも実話というところが驚嘆させられる。

    こうした日本人の苦心惨憺を踏まえたアジア貢献、具体的に言えば現地のタイへの貢献を、彼らはどこまで知っているのであろうか。当の日本人自身知らないものが多い故、これはある意味悲劇的とも言えるかもしれない。

    粉骨砕身の活躍を描いたこのシリーズの中でも苛烈な戦いであると思われる。多くの日本人、タイ人がこの歴史的事実を認知してこの英雄たちに感謝と敬意を表してほしいものだ。

    感動した。

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    2020年01月23日
  • 砂の審廷 ――小説東京裁判
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    NHKの東京裁判とは全く違う本

    過日NHKが受信料を無駄遣いし、カナダ。オランダと合作で東京裁判なるテレビドラマを作成し史実に基づいたような印象操作を行っていたが、しょせんあのテレビ局は自虐洗脳をいまだにおこなっている。

    それに引き換え松本清張のそれは史料に基づき実に正鵠を射た展開となっている。
    主役は大川周明のようだが彼を基軸にこの裁判の偽善性と理不尽と不真実さなどよくわかるだろう。

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    2017年07月16日
  • 江戸開城
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    西郷と大村がかっこよい

    海音寺先生独自の歴史観は慧眼で犀利に満ちている。西郷と大村の二大ヒーローの描写がおもしろい。ただし大村の描写は後輩の司馬遼太郎には劣る。

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    2017年06月14日
  • 韃靼疾風録 (下)

    ドルゴンがともかく魅力的な人物

    歴史的事実にある程度基づいているとはいえ、小説である以上とうぜんフィクションが随所におりまぜられているが、とくにこの小説の下巻からの事実上の主役である摂政ドルゴンの人間的魅力には圧倒される。司馬文学得意の超高度な人物描写によるものだが、これが小説と割り切っていないと最近の歴女とかのように真の人物像を見誤ってしまうかもしれない。

    さてクライマックスとなる李自成軍隊清朝軍の戦い。これが実に域で壮大で感慨ひとしおだ。中でも「戦いは序盤からいきなり終盤となった」という一説は司馬遼太郎文学の中をとどまらず、日本文学界に燦然と輝く歴史的名文といっても過言ではないだろう。

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    2017年05月06日
  • <宇喜多秀家と戦国時代>秀吉の秘蔵っ子 宇喜多秀家
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    後半生をしりたかったのに

    宇喜多秀家の歴史的役割は20代でほぼ終わっている。しかし儒教は長く80代まで生きているため、島流しの間の話をききたかったのだが、その点はわずかに描写されているだけであったので秘話を知りたいものには物足りないかもしれない。

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    2017年05月03日
  • 朱元璋 皇帝の貌
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    人心掌握術の達人

    明の建国の祖というだけでは興味がわかない人も、あの大モンゴル帝国の中心国である元を滅ぼした人間としてみれば興味がもう少しわくかもしれない。

    かつて歴史上最大の領土を誇ったモンゴル帝国も分裂後、最大領域のみならず最強だったのがシナを抑えていた元だった。そしてこの最大部分を倒したのが朱元璋であり、しかも元はモンゴル帝国で最初に崩壊した国家となってしまった。

    ちなみにロシアなどは15世紀後半になってようやくタタールのくびき(キプチャク)より独立できたのだから、朱元璋の軍事力の強さはそれだけでも歴史的なものだった。

    この小説は貧農~乞食僧より白蓮教に加わり、持ち前の人心掌握術を駆使し

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    2017年04月28日
  • 張騫
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    中央アジアとの関係描写が欣快

    張騫については日本の高校の世界史の本では、ただ対匈奴外交同盟を結ぶため中央アジア諸国に派遣された一人の官吏、そしてそのことによりシナは西域の事情を学習できたとだけ記載されているのみだが、当著では彼らの実態が仔細に描写されており(完璧に時代考証ができているとはいいがたいが)とてもダイナミックな歴史書に仕上がっている。

    張騫自身の人物描写も上出来に思えた。ただ短編なのが残念だった。

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    2017年04月02日
  • 英傑の日本史 激闘織田軍団編 織田信雄
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    井沢元彦氏らしい刮目ぶり満載

    もとより織田信雄が魯鈍のぼんぼんというのは有名だったかもしれないが、井沢氏はその刮目ぶりと博覧強記ぶりをフルに発揮して、その具体性を明確に物証を効果的に用いて立証している。

    コンパクトながら十分楽しめる。

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    2017年03月16日
  • 「兵士」になれなかった三島由紀夫
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    著者が下半身に注目しすぎる

    三島の自衛隊体験入隊は有名だったので、その仔細を知りたいと思って購入した。たしかに当時の隊員の証言など巨細にわたる取材もあるのだが、どういうわけかこの著者は三島の下半身の筋肉の脆弱さに固執しすぎる感がある。持久力そうである長距離走の弱さまで下半身子筋力のせいに(牽強付会な当時の証言を利用する方法まで用いて)するにいたっては、もうその魂胆は明白になった。

    要するに筆者は三島の文武両道性を根底で否定したかったのではないか。そのため意味のない下半身筋肉に対する描写がこれでもかと続くと思われる。そういう意味では期待外れの本だった。

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    2017年03月14日
  • 宋の太祖 趙匡胤
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    北宋は日本と特異な関係の王朝

    この著作は北宋の開祖で初代皇帝となった趙匡胤の物語だ。

    ただ日本ではこの人物があまり人気がないばかりか有名でもない。そもそも北宋自体が歴代のシナの王朝の中で、領土的にも小さく、また軍事力も弱いため歴代北方民族に侵攻されては敗北をつづけていたという、いわばパッとしない王朝故是非に及ばずかもしれない。

    しかるに日本との関係を考えると、この北宋という国は決して無視できない存在となっている。

    確かに北宋は軍事では弱かったが経済大国であり、そのため遠くアラビアやペルシャからも商人たちが渡来し海外貿易が盛んであり、記録上ではユダヤ人移住者が初めてこの時代シナの歴史文献に記載されているほど

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    2017年03月14日
  • まだGHQの洗脳に縛られている日本人
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    日本人必読の本

    怜悧で犀利なギルバート氏らしい名著。とくにWGIPの下りは日本人必見である。

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    2017年03月11日
  • 翔ぶが如く(一)
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    大隈重信の描写に難あり

    司馬氏が早大出身者に私怨でもあるのだろうか。必要以上に大隈重信のことをあしざまにけなしている点が見苦しかった。司馬ファンであるだけに実に残念だった・・・。

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    2017年03月11日
  • 島津義弘
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    戦国史上最強の大名

    島津義弘は弟であったため領主ではなかったが、その活躍は十分兄を凌駕するほど歴史上のヒーロー的存在を担っている。

    朝鮮征伐、関ケ原の二大決戦の描写は実に迫力があり、躍動的だ。

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    2017年03月11日
  • 黒人に最も愛され、FBIに最も恐れられた日本人
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    多くの日本人に知ってほしい人物

    戦後の日本は、特に高度成長時代以降は潤沢な資本に胡坐をかき続けたせいか、外交能力が年々低下している傾向が顕著だ。

    しかるに戦前までの日本は、そうした強力な武器がなかったため、外交は現在よりもはるか怜悧で権謀術数にもたけていた。

    そうした時代には、この人物のように一民間人さえかくも米国を翻弄したという歴史的事実を我々は注視すべきであろう。

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    2017年03月11日
  • 豊臣家の人々

    豊臣秀次の実父の描写の卓越性に

    歴史上の人物描写にかけては天下一品ともいえる司馬遼太郎だが、その刮目さからくる犀利な描写はこの書でも健在であり、とくに第一話の「殺生関白」は痛快だ。これは豊臣秀次に関する物語だが、スタートがその実父より始まっており、この陰の主役を塩田七生氏が主張する如く「歴史における偶発性」というものを実に巧妙かつ芸術的に表現している。

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    2017年03月11日
  • 城塞(中)
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    真田幸村の描写が実に魅力的

    司馬文学の特徴の一つであろうが、彼の目にかなった主役は人間的欠点を描かれていても、それを補うこと十分すぎるほど結果として魅力的に描写されている。この書における真田幸村もその一人といえよう。昨年のNHKの大河ドラマであがかれたような腑抜けな男とはかくも異なるほど魅力的な人物として楽しめるだろう。

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    2017年03月11日