あらすじ
ビンラディン以上にアメリカに恐れられた日本人が70年前にいた。男の企てた策謀とは!? ※本作品は2001年6月、新潮社より刊行された『日本から救世主が来た』を改題、加筆・再編集しました。本文中、他文献から引用した表現には適切さを欠くと思われる箇所が出てきますが、時代背景と作品価値を考え、そのままにいたしました。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
かなりおもしろかった。 早田英志(エメラルド・カウボーイ)が映画になる位ならこの本の主人公・中根中と疋田保一もアップリンク配給でイケル筈。
例えばナチス政権下のユダヤ弾圧は有名だけど同じようにジプシーも弾圧されていたことはあんまり我々日本人には馴染みがなかったり。
おんなじようにこの本ではこの2人を通して「アメリカでの大戦時の日系人」の弾圧なんかも見て取れるのんがおもしろかったデス。
またそれだけじゃなく、日系1世、2世、キリスト教徒、黒人(ハーレムのインテリとデトロイトの貧民)とかの様々な境遇によっての思想の違いなんかが丁寧に書かれてて勉強になる。
多様性!
多くの日本人に知ってほしい人物
戦後の日本は、特に高度成長時代以降は潤沢な資本に胡坐をかき続けたせいか、外交能力が年々低下している傾向が顕著だ。
しかるに戦前までの日本は、そうした強力な武器がなかったため、外交は現在よりもはるか怜悧で権謀術数にもたけていた。
そうした時代には、この人物のように一民間人さえかくも米国を翻弄したという歴史的事実を我々は注視すべきであろう。