思いが突き刺さる
最近BLをよく読む。登場人物たちは過去に辛い出来事を体験し、現実や未来に悩んでいる。BLはファンタジーだと言われていると知った時、こんな生々しい悩みをファンタジーなんてと思ったが、主人公は必ず容姿がよく、理解あるパートナーができ、周りからの理解も得ている。これがファンタジーなのか。リアルな現実はもっともっと理不尽で残酷なのだと、この本を読んで少しだが理解した。当事者の声は叫びにも似た響きを孕み、受け止める家族もまた悩み苦しむ。普通とは何なのか、理解して許容する事の難しさを垣間見た気がする。