ブックライブの書店員おすすめレビュー

少女・女性マンガ のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    すみっコたちが、すみっこに集まる理由を知っていますか?

    すみっコたちがすみっこに辿り着いた過去エピソードが絵本になりました。
    自分を好きになれなくて恥ずかしい気持ち、ウソをついちゃったときの悲しい気持ち、何をしても満たされない気持ち。
    どれもこれも誰もが感じたことのある気持ち。

    でも、その気持ちはダメなんかじゃないよって言ってくれているみたい。
    こっそり持っていていいんだよ、ひとりぼっちなんかじゃないよって。

    姿かたちは違っても、みんなどこか似ている。
    似たもの同士、みんなですみっこに集まれば、もうさみしくなんてない!

    この世界で生きることに疲れた大人に、ぜひ読んでいただきたい。
    もちろん子供たちにも読んでほしい。
    心が晴れない毎日に、この一冊を。

    ふんわりして可愛いだけじゃないすみっコたち。
    いつも心のすみっこに、すみっコぐらしを。

    2023年12月01日
  • ブックライブ書店員

    清掃の仕事をしながらネカフェ暮らしをしている霧生一希の趣味は、絵を描くこと。ある日、美術が好きなお金持ちの嵐山透に描いた絵を見られ、絵を買わせてほしいと頼まれる。絵描きとパトロンというタッグを組み、一希の絵を世界へと売り出していく!!

    「アート」×「お金」の関係に切り込む、という背表紙の一文に惹かれて手に取りました。
    その日を生きることに精一杯な一希と、お金や人脈などあらゆるものを持っている透は真逆の2人です。
    境遇や価値観の違いによって衝突することもありますが、お互いの持っていないものを補いあっていて、とても良いタッグなんです!
    また、一希と透は窓越しの出会いがきっかけで出会うのですが、一希が一人で考えるシーンや心理描写などのシーンでも窓が登場します。ぜひカフェの窓際に座って行き交う人を眺めながら読みたいなと思いました。
    2人の力で一希の絵はいくらになるのか…今後の展開が気になる一作です!

    2023年11月27日
  • ブックライブ書店員

    庭に生えたピンクのきのこを眺めていたら!?
    もぞもぞと動き出したそれは…実は犬、そう「きのこいぬ」だった・・・。

    こんな不思議な始まり方なのですが、人の言葉を理解し、ひらがな程度であれば書くことも可能な頭の良い子(?)
    擬音語や動きがとにかくかわいい。
    たこ焼き作る姿がとにかくかわいい。
    きのこいぬがなぜこんなにかわいいのか…
    我が家の娘たちもいつかはきのこいぬになるのか。

    きのこいぬだけでお腹いっぱいになるほど可愛いのに4巻では「増えます」。

    そんなきのこいぬが、なぜ主人公の前に「生えてきたのか」。
    なぜきのこいぬは「きのこ」で「いぬ」なのか。
    その理由が次第に解き明かされ、目頭があつくなります。

    犬好き、ペットを飼ったことがある人にはたまらなく温かいマンガ。
    ぜひ本作で癒されてください。

    2023年11月22日
  • ブックライブ書店員

    典型的な嫌な女が主人公か…と思いきや、彼女なりの苦悩がその歪みを生んでしまっていたのかと気付かされます。
    本作の主人公は「生きがい」が見つけられず、生きがいのある人を冷めた目で見てしまいます。読み進めるうちに、これといってハマれるものが無かったり、目に見える生きがいがないのは自分も同じだなと思いました。生きがいがない自分に対しての自己評価って、いちばん辛辣に、重くのしかかっているのではないか?といつの間にか主人公と自分を重ねていました。
    彼女はただの嫌な女ではなく、コンプレックスによって負の感情が滲み出たキャラなのだと理解したとき、自分の世界にも彼女のような人がいるかもしれない。はたまた、自分も彼女に当てはまるものがあるかもしれない、と他人事ではない気がしてきます。
    そんな生きがいを見つけられない主人公が、どのように自分の生きがいと居場所を見つけるのか。ぜひ本作で確かめていただきたいです。

    2023年11月20日
  • ブックライブ書店員

    ルナリア王国の王女・マルグリットは、ルナリア王国に攻め入ったロレンディア王国の追手から逃げていたところを、エルベ村に住む元騎士・クリストフに助けられる。
    素性を隠すため、クリストフの息子・二コラとして育てられたマルグリットだったが、ある日、金細工師見習いのルネとレオに出会い、エルベ村の外の世界に興味を抱くようになる。
    クリストフはそんな彼女に、都市に出て新しい名前で生活していくことを提案する。
    マルグリットであることを隠し、生き延びることだけを考えていた彼女だったが、殺された両親のこと、そしてルナリアのことを知るため、外の世界へ踏み出すことを決意するのだった…。

    滅亡した王国の若き王女であり、その生まれと性別を隠して生きてきたマルグリット。
    彼女の秘めた強い想いと行動力には、驚かされるとともに無鉄砲で危なっかしく目が離せない!
    ロレンディア王国の王妃を襲撃した、元ルナリア王国の騎士を助けようと自ら囮になったり、ルネの師匠が無実の罪で投獄されれば、領主の館に使用人として潜り込んだり。
    そんな危ない目に何度もあいつつも、ルネとレオの協力もあってピンチを切り抜けていく。
    しかし、どうやらルネにもマルグリットには言えない秘密があるらしく…。

    一度読みだしたら続きが気になりだして止まらない作品です!
    マルグリットはこの後どのように成長していくのか、謎多き周りの人たちはどうなるのか、そしてマルグリットとルネの関係は…!
    ぜひあなたもマルグリットの冒険を見守ってください。

    2023年11月20日
  • ブックライブ書店員

    秘密を抱えたおてんば少女・珠蘭の身代わり婚ラブストーリー!

    月の女神が見守る桂国の皇帝に、神託が下った。
    「——皇帝は幸運の金の兎と出会い——・・・
    その腕に抱く」

    そんな皇帝へ嫁ぐいとこに同行している蔡珠蘭は、有力な商人一家で自由に育ったおてんば娘。
    花嫁道中を楽しんでいると、いとこが駆け落ちして姿を消してしまった!
    いとこを探す3か月の間、身代わりで後宮妃を務めることになり、不安しかない珠蘭。
    実は珠蘭には、バレたら自由を奪われてしまう秘密があって…?

    個人的に大ファンで、更新を心待ちにしていた本作。
    最終話までずっと面白くて、何度も時間を忘れて読み返しました…!

    明るくまっすぐなヒロイン・珠蘭は、活発なヒロインが好みの私にドストライクでした。
    なんとしても幸せになってほしい大好きなキャラクターです。
    そして何より、身分を偽っている皇帝とのドキドキシーンが心臓もげそうです。キュン死警報発令です。

    自由に憧れながらも、自由のない自分の運命をあきらめていた珠蘭。
    皇帝との出会いで変わっていく彼女を、一緒に見守りませんか?

    2023年10月30日
  • ブックライブ書店員

    とある会社の中で、金石さんを中心に繰り広げられるシュールなドタバタギャグが癖になる作品です。
    このレビューを書いている自分自身、会社員になって20年ほどたちますが、読み進めていると、ストーリー展開に吹き出しつつも、「これ、あの人が言ってそう」「いた、こういう人」「ある、ある、こういうこと」などと、実際にいる人物の顔や出来事が次々と浮かび、リアリティも感じられるという不思議な感覚に陥りました。

    会社員という職業、職場にある笑いの要素をひたすら詰め込んだ「福袋」のような作品。金石さんの職場は、実にのびのびとしていて、こんな風に会社で働けたら毎日が楽しいだろうなぁと思わせます。「会社員」ならばぜひ、一度読んでみていただきたいです!

    2023年10月26日
  • ブックライブ書店員

    生きている以上、必ずあるもの。だけれども、普段は余り考えることはしないし、考えようとも思わない。そんな「死」について、周囲の人間模様とともに描かれているのがこの本です。

    重いテーマを扱いつつも、そこまで暗さを感じさせないのは、コミックであるということは勿論のこと、「死」という境界線を越えた「別の存在」として人を捉えるのではなく、あくまで同じ人間として尊重し大切に思う心が、すべてのストーリーで一貫しているからだと感じます。

    読み終わって、「皆、自分は死なないと思って生きている」と誰かが言っていたのを思い出しました。しかし、自分の死を意識するほど人は前向きに生きようとする、と言われます。たまには「自分は死ぬものだ」と思ってページをめくってみるのもよいかもしれません。

    2023年10月26日
  • アラサー女性の不思議 麻衣(フシギ マイ)は、中学生の頃に告白されて初めて付き合った男性から1週間で「何か違った」と別れを切り出されたことがトラウマとなり、他人からの好意を信じられなくなっていました。
    そんな彼女が心機一転、新天地で偶然入ったカフェ「アサガオ」でアルバイトをすることに。
    カフェの先輩スタッフである年下男子の上下 亮(カミシモ リョウ)君が妙に不思議さんのことを気にしているようで…!?

    カフェを舞台に巻き起こる甘くてほろ苦いカラメルラブコメディ!!

    無自覚イケメン、もしくはレディファーストがスマートにできるイケメンはお好きですか?
    そんなモテ男性がヒロインにだけ優しい!としたらどうしますか?
    この物語の上下君は正にそういった男性です。
    しかも人との距離感がバグっているというおまけ付き!彼の距離感にドキドキしない訳がありません。
    恋愛に対しトラウマがあるため、まさか自分が好かれているなんて!と自分を卑下しがちな不思議さんですらドキドキさせてしまうのです。
    更に「好き」を自覚した時の上下君の赤面した表情に注目です!!
    カッコイイのに可愛い!!最強じゃないですか。

    しかしこの物語はイケメンがカッコイイ!だけではないのです。
    主人公の不思議さんも魅力的。
    上下君に翻弄されがちな不思議さんですが、普段はクールで仕事ができる女性です。
    だからこそ不意に見せる笑顔は破壊力抜群!!
    自問自答が顏に出てしまい百面相状態になってしまうところも可愛らしいのです。
    しっかりしてそうでどこか抜けている…という、完璧ではないからこその魅力に加え、上下君との会話も等身大の女性として親近感がわきます。

    描くのは、「この世界に入りたい!」の声が続出した運命的日常コメディ『類はトモを呼ぶ』や、『雪と墨』で複雑な伏線で時間を超えた究極の愛を描いたMarita先生。
    過去作でも悶えさせてくれましたが、今作も期待を裏切りません!!

    終始、上下君の不思議さんへの好きが暴走する姿と、それに戸惑いながらも受け入れようと変化していく不思議さんの姿に悶えっぱなしです。

    トキメキたかったらコレを読むべし!!
    そう言い切れる作品です。

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    持病持ちが故に体調がすぐれず、気分が沈むことも多い麦巻さとこ。しかし、さとこは引っ越し先の大家さんと出会ったことで薬膳に興味を持ち始める。
    食べ物の知識を生活に取り入れたさとこは、徐々に日々の生活に余裕を見出すことができるように。
    生活を送る中で、「少し疲れているかも…」と感じる方に是非読んでほしい作品です。
    本作は身体に良い食事を通して、少しずつ豊かになっていく日常を描いています。作中のごはんも美味しそうで、すぐに実践したい豆知識もたくさん登場します。
    ここ数年間、健康であることがいかに大事か、身にしみて感じました。そしてなにより自分の身体を大事にすることが、なんとなく心地よい。
    さとこのように、少しずつ自分の力で前向きになりたい方にピッタリな一冊です。

    2023年10月20日
  • ブックライブ書店員

    「見ててくれますか 私が変わるところを」

    "ちょっと物覚えがいい"、後宮女官の皓茉莉花。優しく完璧な皇帝・珀陽を遠目から見つめることを楽しみに、慎ましく働いていた。
    しかし、ひょんなことから珀陽と顔見知りになった上、一度見たものは忘れないという特技を持つことを知られてしまう。彼のもとで能力を活かして立身出世する道を勧められた茉莉花だが、過去に自分の力で人を不幸にしたことから、自信が持てずに辞退する。
    「自分は端役にすぎない」と言い聞かせる茉莉花をよそに、珀陽は彼女を絶対に側近にすると決意。彼から与えられた試練に茉莉花は—?

    自分からも周りからも期待されなければ、落胆されずに済む。自分にはできない、と思っていた方が、生きていくには楽かもしれません。
    それでも、茉莉花は変わることを決意しました。
    そのきっかけは、ぜひ自分の目で確かめていただきたいです!

    珀陽からの厳しくて優しい"特別扱い"を受けながら、自分で気づき、成長していく茉莉花の姿からは勇気をもらえます。
    また、少しずつ甘さを帯びていく茉莉花と珀陽の関係には胸キュン間違いなし!
    中華後宮にラブロマンスと各人の思惑が入り乱れる本作、ぜひご一読ください!

    2023年10月13日
  • ブックライブ書店員

    元日本人の女子大生が、前世でプレイしていた乙女RPGの世界に、悪役令嬢かつ裏ボスのユミエラとして転生してしまった!?
    主人公は、自分が裏ボスになるルートを回避するために人生計画を立てたものの、前世のゲーマー魂のせいなのか、ダンジョンに潜り、闇魔法を極め、まさかのレベル99に到達! 周囲から魔王だなんだと避けられてしまうが、本人はいたってマイペース…この温度差が面白い。
    無表情系の一見クール美女だが、心の中ではいつもハイテンション。いわゆる中身残念系で、加えて異性免疫も無く、照れたり見当外れの方向に飛んだりする内心を見ているのもたまらない。

    絵も最高に綺麗。原作の良さを最大限引き出した上、マンガしか表現できない魅力を存分に盛り込んでいる。可愛いと強いが満載の1作だ!

    2023年10月13日
  • ブックライブ書店員

    少女マンガ家の上野真波は自己肯定感が低く、すぐに他人を優先してしまう女性。そんな彼女にも甘え上手で彼女を癒してくれる年下の彼氏ができ、堅物で苦手に感じていた担当編集・斎(いつき)からもマンガのネームを褒められ、仕事もプライベートも満たされていた。しかし、一緒に生活をしていく中で彼氏の態度に徐々にイライラが募り、両親ともうまくいかず苛立ちをぶつけてしまう。そんな彼女の唯一心から安らげる居場所は、祖父の自宅兼工房だった。真波の祖父は高名な陶芸家で、いわゆる「視える人」だ。そんな祖父のことが彼女は昔から大好きで、祖父とマンガだけが彼女を自由にしてくれたのだった。
    自分のことばかりで人を思いやらない彼氏と、苦手だと思っていたのにいつも真波の心とマンガに寄り添ってくれる担当編集。「誰にも譲らない自分の人生」を生きると決めた彼女の選択とは…!

    真波は人一倍周りの人の気持ちを考えてしまい、なかなか自分の本当の想いを口に出せない女性。自分に対してどこか情けないとかマイナスな感情を持っていた気がします。そんな彼女が考え方を変えたきっかけは、「いつだって相手有りきで人と誠実に向き合っている」という担当編集・斎の言葉だったと思います。
    本作は、少女マンガのようにじれったい2人の恋模様にドキドキするだけでなく、自分らしく生きていくことの難しさと大切さを実感する作品です。自分にとって本当に大切なもの・大切な人を見極め、いい意味で「我」を持って自分の本心に嘘をつかない生き方がしたい、と強く感じました。今、どちらの道に進むか悩んでいる人や、自分に自信が持てない人に特にオススメです。ぜひ、ご一読ください。

    2023年10月06日
  • ブックライブ書店員

    この作品は、日本語学校で教師をしている海野凪子先生と外国人生徒たちの日常を描いたマンガ調のエッセイです。

    エッセイの中では、凪子先生に日本語の質問をする外国人生徒たちの様子が面白おかしく描かれているのですが、「初めて日本語を学ぶと、そういうことが気になるんだ」という驚きがたくさんありました。
    また、日本語学校の授業のなかでは、私たちが毎日何気なく使っている日本語の由来や正しい使い方、時代による変化などが漫画で分かりやすく解説されているので非常にためになります!

    作品に登場する外国人生徒たちのキャラの強さも魅力です。
    任侠映画マニアのフランス人マダムやルパンが大好きなアメリカ人、自国との漢字の違いに苦戦する中国人など、様々なバックグラウンドをもつ生徒が揃っており、日本語学校のにぎやかさが伝わってきます。
    そんな彼らの会話を聞いていると、それぞれの文化の違いが見えてきて面白い!!
    国が変わればジェスチャーの意味が変わったり、お見舞いのルールやマナーが違ったり、子供が描く太陽の色が違ったりするなど、聞いたことがない文化が沢山ありました。

    私たち日本人も知らなかった日本語の一面を教えてくれるだけではなく、日本の文化について見つめ直せる本です。

    2023年09月29日
  • ブックライブ書店員

    自分の居場所=「椅子」がないと感じたことはありますか?

    本作は、周囲の事情も理解できるからこそ悩む、現代女性たちの短編集です。
    セクハラで大好きなチョコレートを食べられなくなった販売員、
    少女コミック誌でバトル作品を描きたいのに、恋愛ものを求められる漫画家、
    「ご自愛」のやり方を忘れた、鬱で休職中のOLなどなど……

    ページをめくるほど、「つらいよなあ」という彼女たちへの同情が、「分かるなあ」の共感に変わっていきました。
    登場人物の誰もが、物分かりの良い大人になろうと自分の悩みを抱え込んで、何とかしようともがく姿に自分が重なりました。
    上手くいかない、あの人も正しい、仕方がないのも分かってる。
    それでも、誰もが、自分の居場所=「椅子」を作ることができると、
    強く優しく励ましてくれる物語です。

    ちょっと自信がない日のおともに、ぜひご覧ください。

    2023年09月26日
  • ブックライブ書店員

    まさかの恋のお相手、それは魚の顔をした隣人だったーー。

    35歳、会社のお局として働く主人公の栞。何の変哲もない現実から逃れたいと願うも、ひたすら運命の人を待つだけの日々。
    そんな中、隣の部屋に魚…の顔をしたイケメン、伊達くんが引っ越してくる。何度も目を疑う栞だが、どうやら他の人には人間のイケメンに見えている様子。
    「魚の顔をしたハイスぺイケメン」って何じゃそりゃ!?という奇想天外なキャラですが、しっかり恋愛ストーリーが成り立っていて、しかも面白い!
    もはや魚の顔でもイケメンな伊達くんって女性マンガ界のなかでも最強なのでは?と思ったり。
    そして、伊達くんに負けず劣らず、主人公の栞もアグレッシブで少々妄想癖なところがあり、とてもぶっ飛んだキャラなのです。
    魚の顔したイケメンと、ちょっと変わったアラサーOLの恋。
    この恋愛は一体どこに行きつくのか? 最後まで伊達くんは魚のままなのか? 魚のままでキスをするのか…?
    ぜひ一緒に、この恋の行く末を見守りましょう!

    2023年09月15日
  • 人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川 小雪(ひかわ こゆき)。
    中学時代のトラウマのせいで高校では誰ともつるまずに1人でいることを貫き、無表情さと目つきの悪さから周りからはクールなちょっと怖い人と思われています。
    彼女の唯一の友達は幼馴染でクラスでは女神のようなアイドル的存在の安曇 美姫(あずみ みき)。
    それ以外の人間に対しては壁を作って関わらないようにしてきましたが、グイグイ距離を詰めてくる雨宮 湊(あまみや ミナト)や、のんびり優しい雰囲気の日野 陽太(ひの ヨータ)と次第に仲を深めてゆきますが…。

    メインで登場する4人は、タイプは異なりますがそれぞれ心に複雑な思いを抱えています。

    周りの人のちょっとした行動や発言に対する不快感が積み重なって心の奥底に溜まっていくことありませんか?
    小雪はその積み重ねに耐えられなくなり人との間に壁を作ってしまっています。

    ミナトは誰とでも仲良くなれ1人でいる人に積極的に関わるタイプですが、ある日美姫から「可哀そうだからと話しかけるのは傲慢だ」と指摘されハッとします。

    美姫も本来の自分とクラスメイトが抱いている自分とのギャップに悩んでいます。
    更に大切な友達の小雪が辛い時に力になってあげられなかったという思いも…。

    一番人当りの良いヨータも、親の再婚により家庭に自分の居場所のなさを感じています。

    高校生の青春ストーリーかと思いきや、それぞれの心の機微が丁寧に描かれており、どの登場人物にも「わかる…」と思うシーンがあります。
    あの時のあの感情はこういいうことだったのか!!と気づきを得る方も多いのではないでしょうか。
    どの年齢の方が読んでも共感すること間違いなしです!

    元々タテヨミマンガとして描かれた作品ですが、単行本版として再構成されております。
    描くのは『正反対な君と僕』の阿賀沢紅茶先生。
    “今らしさ”と“普遍的”を描くバランスが秀逸です。

    恋愛部分も展開が気になるところ。
    気付きと共感の物語をお楽しみください。

    2023年09月14日
  • ブックライブ書店員

    好きになった人に、想い人がいると分かったなら、あなたはどうしますか?

    真面目が取り柄の女子高生・牧ゆかりは、曲がったことが見過ごせないタチ。同じクラスの非行少年・日下優助の伝達係として周囲から重宝されている。
    彼にまつわる怪しい噂の数々を知りながらも、「そこまで悪い子には思えない」と感じていたある日、優助がバンド活動を行っており、作詞とボーカルを担当していることを知る。
    本当の日下くんがどんな人なのか知りたい、という思いから、「友達」になることに。
    しかし、彼と関わるうちに、優助が誰を想って「恋の歌」を書き、歌うのかが分かってしまったゆかり。同時に、自分の中に溢れる感情の名前にも気づいて――?

    私がその人のことを本当に好きなら、その人の恋を応援するのが「いい子」なの?
    好きな人の一番の幸せのためなら、自分の気持ちを押し殺すのが正しい?
    好きって気持ちを伝えるだけで、エゴの押し付けになってしまうの?

    バンドマンのクラスメイトに恋をした、女子高生のピュア度1000%の切ない片思いに身もだえ不可避!
    あなたは誰の「想い」を応援する?

    2023年09月12日
  • ブックライブ書店員

    父の借金を返済するために料亭の女中として住み込みで働いている有島紗耶は、料亭の常連客である財閥御曹司・蕗谷晃人と出会う。
    紗耶は、晃人のことを「来るたびに違う女性を連れている女たらし」だと思っていたが、実際は彼にはずっと探している女性がおり、毎回お見合いを断るのに苦労しているのだった。
    偶然出会った身分違いの2人だったが、晃人が借金を全額返済する見返りの偽装結婚を紗耶に提案することで、2人の運命が急速に動き出すことに…!!
    この作品のオススメポイントは2つです!
    1つ目は、主人公の紗耶が心配になるくらい健気で頑張り屋なところ。
    父親がつくった借金を返済するためとにかく必死に働いたり、晃人のために勉強や稽古、更には小食の彼に少しでも食べてもらおうとご飯を作ったり…。
    気づいたら紗耶に寄り添って応援したくなる、そんな素敵なキャラクターです。
    2つ目は、晃人の表情が少しずつ柔らかくなって、紗耶に心を開いていくところ。
    最初は彼女に対して無表情で冷たい態度をとっていた晃人でしたが、彼女の自分に媚びない姿勢やいつでも人を思いやる様子に少しずつ心をほだされていきます。
    まだまだぎこちない2人だけど、先の展開が気になって気になって仕方ありません…!
    非日常な空間で癒されたい方にぴったりの作品です。ぜひご一読ください。

    2023年09月11日
  • ブックライブ書店員

    現代の世にかつての男の楽園、「吉原」が復活。主人公は吉原がどういう場所なのか何も知らないまま、養父母にだまされるようにして現代版吉原へ売られてしまいます。彼女につけられた値段は十億。前代未聞の金額で買われた彼女は、「アザミ」と名付けられ、花魁候補として遊女の世界に飛び込んでいきます。

    この作品、まず物語の設定がとっても良い!! あり得ないと思いつつも、「現実社会でも存在したかもしれない」と思ってしまうほど絶妙にリアルな世界線なので、ストーリーに違和感を覚えることなく、内容がスッと入ってきます。

    また、花魁などの水商売がテーマの作品は、陰険でドロドロした印象の作品が多いかと思いますが、この作品は一味違います。
    男と女の駆け引きや愛憎劇というよりも、主人公がトップの花魁になるために努力と葛藤を繰り返す、ど根性成り上がり漫画のように感じられました。
    養父母に売られたことにはショックを受けたものの、彼らへの怒りをバネにしてがむしゃらに前に進もうとするアザミの姿は、見ていてとても気持ちがいいですし、応援したくなります。

    「男が女を買う=女が下の立場」という構図がどうしても生まれてしまうように思われる遊女の世界で、お金や権力に屈せず、自分の主義を貫くアザミに勇気をもらえる作品です。

    2023年09月11日