少女・女性マンガ のおすすめレビュー
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ブックライブ書店員
不動明王に例えられるような大きい体を持つ明子と華奢で女の子らしい愛美。そんな二人の体が入れ替わり、明子は愛美の体で今までしたかったことを謳歌する。しかし、互いの体で過ごしていくうちに、彼女らのコンプレックスは大きくなっていき……。
もっと可愛かったら…もっと身長が高かったなら…しかし、そのような見た目のコンプレックスは本当に自分の欲求なの?という疑問を投げかけてくれる本著。
見た目への不満は副次的欲求に過ぎず、本当は好きな人に愛されたいとか、こういう服が似合うようになりたいとかそういう理由を全て自分の見た目に押し付けてしまっているのではないか。
見た目へのコンプレックスはというよくあるテーマでありながら、他の作品とは違った切り口で誰もが持つ悩みに真摯に寄り添ってくれる作品になっている。2026年08月12日 -
16歳の女子高校生・狭山うみ(さやま うみ)にとって、隣の家に住む8歳年上の広井翔也(ひろい しょうや)は、幼い頃から憧れていた「理想のお兄ちゃん」でした。
しかし、久々に再会した彼は、髪はボサボサ、無精髭を生やした「小汚い大人」に激変していて……。
再会から始まる、8歳差の不器用で、でも温かい「ささやかな」恋の物語。
『ホリミヤ』で作画を手がけた萩原ダイスケ先生の最新作ということで、まずは何と言っても画面の麗しさに圧倒されます!
主人公のうみは息を呑むほど美しく、お隣さんの翔也もまた、整った顔立ちが隠しきれていないイケメン。この二人が並ぶだけで、視覚的な幸福感がすごいです。
物語は、憧れのお兄ちゃんだった翔也との「残念な再会」から始まります。
昔の面影がないほど小汚くなってしまった彼にショックを受ける…という「あるある」な展開ですが、そこからの盛り上がりが最高なんです!
翔也が漫画家として活動していることが判明し、うみから尊敬の眼差しを受けた後にそれが「エロ漫画家」だったという展開には、萩原先生「わかってらっしゃる…!」と思ってしまいました。
しかし、外見や職業が変わっても、翔也の根っこにある「優しさ」は昔のまま。うみのことをさりげなく気遣い、守ってくれる彼の包容力には、一人の男性としての抗いがたい魅力を感じてしまいます。
うみが、そんな彼の「変わらない良さ」を少しずつ再認識していく過程は、読んでいて本当に気分が上がります。
また、本作は脇を固めるキャラクターたちも最高にいい奴らばかりなんです!
うみがあまりに美しすぎて、同級生たちは「触れてはいけない高嶺の花」として遠巻きに見ていたのですが、それをうみ自身が「嫌われている」と勘違いしている様子がなんとも可愛らしい。
翔也が作ってくれたきっかけで同級生たちと打ち解けていくシーンは、まさに尊さの極みです!!
「仲良くなっていいんだ!」と分かった瞬間の、同級生たちの猛烈な距離の詰め方には、思わず吹き出してしまいました。
うみと周りの人々との軽妙なやり取りも面白く、まっすぐで等身大のうみには、ヒロインとして絶大な好感が持てます。
今はまだ「ささやか」な距離感の二人ですが、これからどんどん仲良くなって、早く二人の「ラブぃシーン」が見たい……!と願わずにはいられません。
じれったくも愛おしい「恋の始まり」をぜひ見届けてください!2026年06月25日 -
学力は高いが外見に自信を持てない高校生・未来は、幼なじみで可愛く人気者のさえや、想いを寄せる同級生・アキヒコとの関係に悩んでいます。
そんなある日、さえが夢に向かって努力していることや、アキヒコがさえを想っている事実を知り、未来の心は大きく揺らぎます。
劣等感と嫉妬に傷ついた未来は思わず感情をぶつけてしまい――。
自分に足りないものを抱えながらもがく少女たちの痛みと成長を描く、人間関係のリアルに迫るヒューマンドラマ!
人と自分を比較しても、何の意味もない。そんなことは百も承知なのに、私たちはどうしても「隣の芝生」の青さに目を奪われ、自分の足りなさばかりをあげつらってしまいます。
自分は自分でしかないのに、他人の真似事をしては勝手に傷つく――。今作は、そんな誰もが一度は囚われる歪んだ感情を、痛いほど丁寧に、そして鮮烈に描き出しています。
主人公の未来は、自分自身で心をがんじがらめにしがちな女の子。
想い人であるアキヒコのちょっとした言葉に一喜一憂する姿は、思わず応援したくなるほど瑞々しい乙女心に溢れています。
そんな未来の前に立つのが、親友の「さえ」です。
さえは可愛さも、可愛くなるための技術も、アキヒコからの好意も、ありとあらゆるものを持っています。未来にとって彼女は「全てを持っている人」。
自分が唯一勝てるのは学力だけでした。
そんなさえの夢は、途方もなく大きな「宇宙に行くこと」。
無謀とも思える夢へ「やってみなくちゃわからない」と笑うさえに対し、未来は冷や水を浴びせるようにこう告げます。
「どんなに頑張っても、どんなに努力しても、その人には絶対無理って予め決まっていることがあるんだよ。さえちゃんには無理だよ」
ここでハッとさせられるのが本作のタイトルです。
タイトルは『未来ちゃんには無理だよ』。しかし作中でこのセリフは一度も出てきません。
そう、未来はさえに向けて言葉を放ちながら、同時に「自分自身」に呪いをかけていたのです。
男とか女とか、恋愛とか、そういう枠組みを「窮屈」だと笑い飛ばせるさえは、未来にとって眩しすぎるほど自由な存在でした。だからこそ憧れた。
けれど、いつだって大切な友情にヒビを入れるのは恋愛感情です。
物語の皮肉な転換点。未来の予言通り、さえは大学受験に失敗し、逆に未来は自分が本当に行きたかった学部に合格します。
狭い世界に閉じ込められ、息苦しさを感じるさえ。
しかし、さえの夢だったはずの道を代わりに歩むことになった未来もまた、別種の息苦しさに身を焦がすことになります。
結局、自分で望み、自分で選んだ道ではない「不本意な選択」は、どんな形であれ自分自身を苦しめるのでしょう。
しかし、物語は苦しいままでは終わりません。
「何者にもなれなかった」と絶望していたさえは、同級生たちから自分が高嶺の花であり、希望の星であったことを告げられます。
そこで初めて、彼女は自分がちゃんと「自分の道」を歩めていたことに気づくのです。
自分の居場所は、誰かに用意されるものではない。自分で探し、自分で作るものなのだと!!
一見、宇宙飛行士の夢を諦めたように見えたさえですが、彼女は決して折れていませんでした。世界を旅するバックパッカーとなり、SNSのインフルエンサーとして、彼女らしい方法で「宇宙(世界)」へと飛び出していく姿には胸が熱くなります。
一方、偶然再会した未来は、相変わらず不器用で恋愛感情に振り回されていました。でも、それが彼女の等身大なのです。
お互いに必死で努力して、何かを掴み取ろうとしてもがいて、それでもできなくて……。
実は、お互いがお互いを「羨ましい存在」として見上げていた二人。
誰の心にもあるドロドロとした感情をどこまでも分かりやすく、かつ丁寧に描いた本作は、私たちに「夢に向かって進むこと」、そして何より「自分自身を信じること」の尊さを教えてくれます。
今、自分の道に迷っているすべての人に届いてほしい、至高の一冊です。2026年06月25日 -
山と国道に挟まれた田舎町・つづみ町。
周囲にナメられないよう強がって生きるヤンキー女子高生・春野うらら。東京から田舎町へ引っ越してきた彼女は、母の職業や家庭環境を理由に偏見の目に晒され、孤独を深めていました。
そんなうららの前に現れたのが、町の駐在さん・立見宗介(たつみ そうすけ)。不器用ながらも自分を守ろうとしてくれる彼との出会いが、うららの頑なな心を少しずつ溶かしていきます。
本作は、一見シンプルな「ヤンキーJK×警察官」という関係性の物語でありながら、“人を頼ること”というテーマを非常に丁寧に描いた作品です。最大の魅力は、派手な事件や強烈な展開に頼らず、登場人物の内面の変化だけで読ませる高い構成力にあります。
主人公の春野うららは、過去のいじめから脱却するために「ナメられないこと」で自分を守ってきた、あえて強く見せることでしか生きられない不器用な女の子。東京から田舎に引っ越してきたものの、母親が水商売であることから周囲に色目で見られ、その母親も仕事で家を空けがちという複雑な環境に置かれています。そんな彼女が、傷つくことを恐れて周囲を拒絶し、強がるしかない状況には、読んでいて胸が締め付けられると同時に、どこか深く共感してしまいます。
そのため、誰にでも愛想よく接し、軽口を叩かれても怒らない駐在さんの姿は、うららにとって最初は理解できない存在として映ります。この二人の“価値観の衝突”こそが、物語の切ない出発点になっているのです。
そんな彼女の前に現れる駐在さんこと立見宗介は、普段はマスクをしていますが、そのマスクを外した素顔は驚くほどの激イケメン!!
真面目で誠実、町の住民からも深く愛されている彼ですが、時折見せるフッとした鋭い表情が印象的です。「過去に何かあったのでは……」と思わせる影があり、そのギャップが彼の男性としての魅力をさらに引き立てています。
うららにとって立見は、自分が一番危ないピンチの瞬間に助けに来てくれた、まさに「王子様」のような存在。しかし、これまでの過酷な経験から「そんな夢みたいな現実はあるわけない」と斜に構えてしまうからこそ、彼との距離感が掴めずに戸惑ううららの様子が、たまらなく健気で可愛らしいのです。
それでも、立見が差し伸べてくれる温かい手のおかげで、うららは少しずつ町の人たちとの繋がりを増やしていきます。立見というフィルターを通して、周囲の人々がうらら自身の本来の良さや真っ直ぐさに気づいていく展開には、じんわりとした感動が広がります。
傷つくことを恐れて人を頼れなかった少女と、過去に秘密を抱えながらも不器用に人を守ろうとする駐在さん。単なる恋愛漫画にとどまらない、二人の切実な心の交流が本作の一番の見どころです。
冷え切った心が人の温もりによって解きほぐされていく、その尊いプロセスをぜひ見守ってください。きっと読み終わる頃には、二人の幸せを願わずにはいられなくなります!2026年06月25日 -
とある連続ドラマでの共演を機に出会った、若き俳優たち。
美貌だけで注目される麻生涼平、実力でのし上がろうとする柘植一慧、美しすぎるがゆえに生きづらさを抱えるミコト、二世俳優として業界を冷徹に見つめる高屋敷華。
全くタイプが異なる4人は、芸能界という残酷で華やかな場所で、「才能」という正体不明の怪物に翻弄されながら、それぞれの人生を歩み始めます。
描くのは『大奥』『きのう何食べた?』など、数々の名作を世に送り出してきたよしながふみ先生。
今作も先生の真骨頂というべき、派手な成功譚に終始しない、人の内面に深く潜り込む濃密な群像劇として展開されます。
タイトルにある「Talent」は、才能や才能ある人を指す言葉ですが、本作が描くのはその輝きだけではありません。「才能」という呪縛が、人の生き方や関係性にどのような影を落とすのか。その残酷なまでの過程が、淡々と、しかし鋭く描き出されます。
舞台設定が2000年代初頭である点にも注目です。
SNSが普及しきる前、テレビや芸能事務所の影響力が絶対的だった時代の空気感が、物語のヒリついたリアリティを支えています。
登場人物たちは、善悪や成功・失敗といった単純な軸では描かれません。野心的で計算高い人物もいれば、無自覚な存在感によって周囲を揺さぶってしまう人物もいます。
誰かを断罪することなく、それぞれの「業(ごう)」を静かに見つめるよしなが先生の筆致は、あまりに冷静で、だからこそ圧倒的な読み応えがあります。
本作は「才能の有無」に答えを出す物語ではありません。その問いを抱えたまま、人はどう歳を重ね、生きていくのか。
次第に変化していく4人の関係性と、その果てに辿り着く景色……。
一筋縄ではいかない、螺旋階段のような人生の妙味を、ぜひじっくりとご堪能ください。2026年04月02日 -
高校生の真山と佐山は、幼いころから何をするにも一緒のニコイチ幼なじみ。
同じクラスで、同じ帰り道。当たり前のように隣にいる関係でしたが、最近なぜか佐山が周囲からモテ始めます。その小さな変化に対し、真山の胸には正体のわからない違和感が芽生え始めて…。
友情か、それとも。転がるように変わっていく二人の関係を、静かな日常の中で描いた等身大の青春ストーリー。
今作は幼なじみという近すぎる関係性が、少しずつ形を変えていく過程をとても丁寧に描いています。
劇的な事件が起きるわけではありません。
派手さはありませんが、だからこそ読者の心に、彼らの鼓動がダイレクトに伝わってきます。
とにかくふたりの距離感のリアルさにとにかく注目していただきたい!
長年一緒にいたからこそ生まれる安心感と、失ってしまうかもしれない不安が同時に描かれており、そのバランスが絶妙です。
しかし、ふとした視線の向き、会話の「間」、何気ない一言。その一つひとつに、言葉にできない感情が宿っています。
どちらかが一方的に情熱的になるのではなく、少しずつ気持ちが形を成す…その「途中」をしっかり見せてくれます。
さらに、関西弁を活かした会話のテンポの良さ!
軽快なやり取りに思わず口角が上がりますが、その明るさがあるからこそ、ふとした瞬間の沈黙や、熱を帯びた表情の変化が痛いほど鮮明に響くのです。
笑っていたはずなのに、気づけば胸がぎゅっとなる――その落差こそが本作の醍醐味です。
また、想いが通じ合ってハッピーエンド、で終わらせないのもポイント。
「恋人になったあと」に押し寄せる不安や戸惑いまでを、逃げずに描ききっています。関係が変わったからこそ生まれる新しい「揺れ」を共有する二人の姿には、愛おしさで胸がいっぱいになるはずです。
読後、二人の時間をもう少しだけ、いつまでも眺めていたくなる。
そんな幸福感をくれる作品です。2026年04月02日 -
戦国の世。
美貌と色香を武器に、数々の女を篭絡してきた「男くノ一」、篝火。
彼に課された新たな任務は、敵国の巫女・竜胆姫を一夜で落とすこと。
「恋を嘯き、愛を騙る」──それが篝火の流儀。
しかし、今回ばかりは勝手が違いました。
小さく可憐な竜胆姫に、逆に翻弄されてしまう篝火。
恋に落とすはずが、落とされたのは自分──!?
そんな“ホコタテ構造”から始まる、笑えて切なくて、そしてとびきり美しいラブストーリー!!
篝火は、天下一の美貌を持つ忍。
その顔立ちは、女だけでなく男も惚れるほど。
任務のためなら恋も嘘も使いこなし、冷徹にターゲットを落としてきたプロフェッショナルです。
そんな彼が、今回の任務で出会ったのが竜胆姫。
小柄で可憐、どこか儚げな雰囲気をまとった巫女。
「こんな子なら、すぐに落とせる」と思った篝火でしたが、彼女の天然さ、肝の据わった言動、そして時折見せる“イケメンすぎる”振る舞いに、逆にキュンとしてしまうのです。
その姿が、かわいすぎます!!
竜胆姫は、普段は冷めた表情で、すべてを諦めているような雰囲気を漂わせています。
しかし、篝火と話す時だけ、ふと見せる可愛らしさがたまらない!
そのギャップに、読者も篝火と同じように心を奪われてしまいます。
そして何より印象的なのが、龍神の力を使った時の竜胆姫。
その瞬間、彼女は可憐さを脱ぎ捨て、まるで武人のような男らしさを放ちます。
その姿は、まさに“かっこいい”の一言。
「ある意味魔性の女なのでは!?」と感じてしまうほどの魅力が、彼女にはあります。
恋を武器にする篝火(矛)と、天然で無防備な竜胆姫(盾)。
しかし、盾だと思っていた竜胆姫が、実は最強の矛だった──という逆転劇が、物語を面白くしています。
今作を描くのは『月読くんの禁断お夜食』や『青春しょんぼりクラブ』のアサダニッキ先生。
繊細な絵柄と些細な心情変化の描写が秀逸です!
コミカルさとシリアスとのバランスが絶妙で物語にメリハリがあるところも流石…!!
キャラクターの表情、間の取り方、セリフの余韻──すべてが丁寧に描かれていて、読者を物語の世界に引き込みます。
この作品の最大の魅力は、なんといってもギャップです。
色仕掛けのプロでありながら冷淡な篝火が竜胆姫に翻弄されて可愛くなる姿。
可憐で天然な竜胆姫が、男らしくかっこいい!
任務としての恋から、本物の恋へと変化してく様。
とにかくギャップが満載。
読者はそのギャップに何度も驚かされ、何度も笑い、何度もキュンとさせられます。
恋に落ちる瞬間の“春雷”を、ぜひその目で確かめてください。2025年10月30日 -
大学進学を機に上京した初帆(はつほ)。
新生活に胸を躍らせる彼女の隣人は──なんと中学時代に気まずい別れ方をした、人生唯一の「元彼」・頼(より)くんでした!
「――だから早まんなよ。勝手に他の奴と付き合うな」
再会早々、頼くんの猛アタックが炸裂!
ちょっと偉そうで、ちょっと強引。でも、かっこよくて、憎めない。
そんな“難あり(!?)元彼”との再会から始まる、じれったくて甘酸っぱいラブコメディ♪
この作品の最大の魅力は、なんといっても頼くんの“可愛さ”。
見た目はイケメン、頭も良くてハイスペック。だけど、初帆の前ではちょっと不器用で、完璧でいたいがゆえに空回りする姿が、もう…かわいすぎます!
・初帆の前ではかっこいい自分でいたいから、完璧に振る舞おうとする。
・でも、好きすぎて空回りしてしまう。
・初帆のことをずっと好きでいてくれている一途さ。
・時々見せる素直な表情や、照れた顔。
そんなギャップがたまらなく愛おしい。
「自分のことをずっと好きでいてくれる男子って、女の子の憧れだよね…」と、思わず口にしてしまう読者も多いはず。
初帆は、頼くんの猛アタックを回避しつつも/ブロックしながらも、過去の思い出や今の距離感に揺れ動きまくり。
「もう終わったはずの関係なのに、なんでこんなに気になるの?」
「好きだったけど、今はどうなんだろう…?」
そんな初帆の心の動きが丁寧に描かれていて、読者も一緒に悩み、ドキドキしながらページをめくることになります。
頼くんは、初帆とやり直すために必死です。
過去の失敗を悔いて、今度こそちゃんと向き合いたい。
その姿勢が、ただのラブコメでは終わらせない深みを作品に与えています。
「やり直す」って、簡単じゃない。
でも、好きだからこそ、もう一度向き合いたい。
そんな頼くんの真っ直ぐな気持ちが、読者の心にじんわりと染みていきます。
ぜひ、あなたも頼くんの猛アタックに落ちてみてください。2025年10月30日 -
あの時産んでいたら…。
産むという選択肢がない。
結婚と出産は当たり前?
離婚して3年の元夫と再会した弓井祐里(ゆみい ゆり)を中心に、子どもを持つ・持たない・持てないというテーマが交錯し、「母」であることと「私」であることの間で揺れる女性たちを描くオムニバス作品。
この物語は序盤から様々な気づきを与えてくれつつ、心にそっと寄り添ってくれます。
その中でも特に心に残ったセリフをご紹介します。
最初に心を掴まれたのは、取引先との挨拶で偶然再会した元夫・佐藤慶介に対して、弓井が放った一言。
「離婚した人に言う定番の挨拶ってないですよね」。
ハッとしました。
確かに「結婚」なら「おめでとう」と言えるけれど、「離婚」に対しては、何をどう言えばいいのか迷ってしまう。結局、「お疲れ様」か「そうなんだ」で流してしまうことが多いのではないでしょうか。
次に印象的だったのは、大学の研究生である祐里の妹・夏里が、友人たちと結婚や就職など将来について語り合う場面。
「子どもはいないけど主婦になるって“あり”なのか“なし”なのか?」という話に対して、友人のひとりが言った
「私たちは何に許されたいんだろうね」
という言葉が、胸に深く刺さりました。
子どもを持つこと、持たないこと。結婚すること、しないこと。
その選択は人それぞれで、どれも間違いではないはずなのに、自分の選んだ道に対して「これでよかったのか」と問い続けてしまう。そんな思いを抱えている人は、きっと少なくないでしょう。
祐里の物語だけでなく、作品にはさまざまな立場の人々が登場します。
・もっと仕事がしたいのに育児に追われ仕事がままならない女性
・子持ち社員の仕事を肩代わりすることが多い女性
・ゲイであるため「結婚」という制度に縁がない男性
・結婚も出産もまだ想像できない20代女性
・子どもができず離婚し、ひとりで生きることを選んだ高齢女性
それぞれが何を選び、何を諦め、何を抱えて生きているのか。
読者はきっと、どこかに「自分ごと」として感じられる瞬間を見つけられるはずです。
そしてこの作品の魅力は、感情を過剰に煽ることなく、静かに心に染み入るような“余白”があること。読んでいて、安心できるのです。
読後には、きっと「自分はこれでいいんだ」と思えるのでは。
タイトルの『元気でいてね』は、登場人物たちが誰かに向けてかける言葉であり、読み手にとっては誰かへの祈りであり、自分自身への優しい願いでもあるように感じます。
人生の選択に迷いながらも、自分らしく生きようとするすべての人に、そっと寄り添ってくれる作品です。2025年10月30日 -
ブックライブ書店員
機械仕掛けの愛と誤解が生む、奇妙で甘い主従物語。
かのゼテス財閥の後継ぎであるアーサーは、その立場ゆえに数々の人間から命を狙われ、極度の人間不信に陥っていた。
そんな彼が身の回りの世話を任せようと作らせたのは、人間ではなく「機械のメイド」。
しかし、その正体はかつて“機械”と呼ばれるほどの無表情で知られた天才格闘家の少女・マリーだった…。
このマンガの見どころは、アーサーとマリーの関係性。
機械だと信じているアーサーは、マリーを溺愛。
一方のマリーは人間の女の子であるため、無表情の裏ではその愛情にドキドキが止まりません。
この奇妙で愛らしい関係性こそが、本作の魅力の一つです。
さらに、アーサーを待ち受ける数々の危機も見逃せません。
財閥の御曹司である彼は常に命を狙われますが、そのたびにマリーが格闘技術を駆使して立ちはだかります。
襲い来る魔の手を蹴散らす姿は、爽快感抜群です。
甘さと緊張感が同居する主従ラブコメディ。
二人の関係がどう変わっていくのか、ぜひその行方をお楽しみください。2025年10月17日 -
ブックライブ書店員
切実で素朴な言葉に、心を撃ち抜かれる、眩しい青春ラブストーリー!
岩田朔英(いわたさえ)は、女子の中では背が高くて、少しじょうぶな中学生。
小学生のころは、小柄で牛乳が苦手な神城光輝(かみしろこうき)に幾度となく手を差し伸べていた朔英。
しかし、中学で人気者になった光輝は、今や遠い憧れの人になってしまいました。
そんなとき、最後の体育祭で“ある出来事”をきっかけに再び二人の距離が近づいて……。
中学卒業後、晴れて同じ高校に進学した光輝と朔英。
同じクラスになった春に、恋の嵐が吹き荒れはじめて――!?
憧れの人に恋をしたら、相手の気持ちが分かんなくて、
知りたいけど踏み出せなくて、怖いじゃないですか。
友達でいよう、この気持ちにはフタをしとこう。
どんなに言い聞かせても、一度気づいてしまえばもう「友達」だったときのキョリ感すら分からない。
答えの出ないモヤモヤした気持ちに、誠実に丁寧に向き合う朔英ちゃん。
「これこれ、片思いってそうだよね!」とうなずきながら、
朔英ちゃんと一緒にドキドキして、苦しくなって、
太陽よりも眩しい光輝への恋を応援したくなりました。
そして、物語を追うほどに、恋した今までの自分がちょっと、好きになれました。
勇気を出さないと何にも進まない、憧れの人への片思い。
それでも諦められない気持ちを抱えて、朔英ちゃんが踏み出す一歩とは——?
眩しい人をみつめるすべての女の子に見届けてもらいたい、
きらめく初恋のお話です。2025年09月10日 -
高校1年生の久藤ゆゆは、入学早々、部活紹介で見た応援団のパフォーマンスに衝撃を受けます。
力強く、真っ直ぐで、何よりも“誰かのために声を出す”姿に心を打たれたゆゆは、即座に応援団への入部を決意。
仮入部の段階で一緒になったのは、同じクラスの狐塚(こづか)くん。
彼は、無愛想で口数も少なく、クラスでもちょっと浮いた存在。
「なんでこの人が応援団に?」と疑問を抱きつつも、ゆゆは彼とともに応援団の世界へ足を踏み入れていきます。
部活マンガといえば、運動部や文化部が定番ですが、『エールガール!』が描くのは“応援団”。
応援団といえば、学ラン姿で声を張り上げる男子のイメージが強いかもしれませんが、本作では女子高生がその世界に飛び込んでいく姿が斬新です。
最初はただ「かっこいい!」という憧れから始まったゆゆの応援団生活。
同級生の狐塚くんはそんな彼女のミーハーっぽさが鼻につくとぶつかってきます。
しかし本気で取り組むほど「応援」に魅了されるゆゆ。その熱意が彼に伝わり、関係が変化していくのです。
放課後ふたりが一緒に練習するシーンのエモいこと!!!
これぞ青春!!と言わざるをえません。
ゆゆが初めての大舞台である体育祭で本気のエールをするシーンは、彼女の覚悟と思いと努力がひしひしと伝わってきます。
ただの憧れから次第に自分自身の殻を破り、誰かのために立ち上がる力を手に入れてゆく姿に感動するのです。
ゆゆの成長は、まっすぐで、時に不器用で、とても誠実。
その姿に、読者はきっと「自分も誰かの背中を押したい」と思うはずです。
応援されるのも嬉しいけれど、応援することで、自分自身も強くなれる――。
そんな“熱”がまっすぐに伝わってきます。
青春の応援歌のような作品です。
2025年08月13日 -
花沢ののか、18歳。
田舎から上京してきたばかりの女子大生。夢見がちで、恋に“きゅん”を求める彼女が向かったのは、お笑い芸人として活躍する兄の家。そこで待っていたのは、兄の相方・渡良瀬純太(わたらせ じゅんた)。
なんと兄は元々相方とルームシェアをしており、ののかと3人で暮らすことに!!
しかも渡良瀬は、女の子大好き、距離感ゼロ、500人斬りの噂まである“とことんクズ”な男。
軽い言葉、甘い笑顔、そして絶妙なタイミングでのボディタッチ。ののかは警戒しながらも、渡良瀬の魅力に少しずつ心を奪われていきます…。
ガチ恋禁止のはずが、心はどんどん渡良瀬に惹かれて…。
恋してはいけない相手との、危険で甘い同居生活の始まり!!
少女マンガのヒーローには様々なタイプがいますし、芸能人とのLOVEを描いた作品にも名作が多数あります。人気俳優、イケメンアイドル、俺様バンドマン、キラキラインフルエンサー…。ですが今作はお笑い芸人!! しかも爆モテのチャライケメン!!
そんな芸人・渡良瀬のキャラがとにかく強烈です。
女好きでチャラいのに、どこか憎めない。ののかとの掛け合いは、笑えて、ドキドキして、時に切ない。読んでいて「こんな男、絶対ダメ!」と思いながらも、ののかと一緒に惹かれてしまう不思議な魅力があります。
時折見せる優しさや真剣な表情がズルい! 普段はおちゃらけているのに、突然真剣なまなざしになったり、無邪気に笑ったり、照れたり…。そのギャップにやられる読者多数ではないでしょうか。
彼の本音が少しずつ明かされる展開も見逃せません!!
兄からの紹介で撮影現場で働くことになったののか。渡良瀬の漫才師としての本気を目撃し、顏だけではない彼の姿に、これは沼るしかないよね…!!と納得の展開。
それでも必死に抗おうとするののかが可愛らしい。
好きになっちゃダメな人を、好きになってしまったときの、心のリアルに魅了されます。
渡良瀬の魅力に抗えないののか。
ののかの純粋さに揺れる渡良瀬。
2人の距離が縮まるたびに、読者の心も“きゅん”と震えること間違いなし!
ぜひ、あなたの推しに加えてほしい作品です。2025年06月30日 -
ブックライブ書店員
好きなひとからつけられた傷を癒してくれるのは、同じ悲劇のヒロインだった。
「アタシったら、世界一不幸な悲劇のヒロインなんだから」
夏の暑さにうなされていた妙子は、ただ隣に座っていたマダムのその一言に
「男に逃げられたのが世界一不幸なんだったら、あたしも世界一不幸な悲劇のヒロインなんですけど!?」
と、勢いよく啖呵を切る。
違う年代を生きてきた2人の女性には、この出会いが人生をほどいていくきっかけになる。
誰かを強烈に愛おしいと思うとき、強烈に愛おしいと思っている方だけが傷つくことになる。強烈に愛おしい人は、己の寂しさをいたずらに広げる。
その広がった寂しさを慰めてくれる人は、“友達”というよりも“同志”という言葉が近いかもしれない。
たまには寄り添いあって、たまには背中を蹴っ飛ばしあって、勇気づけあえるような関係を、
確かにそこにある光として描いている作品だ。2025年06月24日 -
父を亡くした少女・瑞花(みずか)は親戚のもとへ引き取られることになり、竜人伝説が残る海辺の街・篭崎へとやってきます。新しい生活に不安を抱えながらも前向きに馴染もうとする瑞花ですが、彼女を待っていたのは、叔父の家に下宿している“竜人”の少年・天辰(てんしん)との同居生活でした。
無愛想で人付き合いが苦手な天辰と、明るくて人懐っこい瑞花。最初は反発し合う二人でしたが、日々の暮らしの中で少しずつ心の距離を縮めていきます。
一方で、島の学校では竜人と人間の間には微妙な壁があり、瑞花はその狭間で葛藤することに。
天辰の優しさや、竜人としての孤独と傷に触れるうちに、瑞花の中には彼への特別な感情が芽生え、さらに天辰にとっても瑞花が特別な存在になっていくのですが…。
竜人と人間の交流によって生まれるハートフルなファンタジーです!!
今作は、雑誌『LaLa』で連載中の縞あさと先生最新作。
思春期の少年・少女の成長に加え人間×亜人、更にはひとつ屋根の下同居モノ…。
ひと粒で3度美味しい…そんな作品です!
竜とおぼしき特徴や能力を備えた“竜人”という異種族が存在する世界。
そんな世界で竜人の少年と人間の少女との間に生まれる、繊細な感情のやりとりに注目していただきたい!!
天辰は竜人としての自分に引け目を感じており、人と距離を置いて生きてきました。一方の瑞花は、父を亡くしたばかりという辛い立場ながら彼にまっすぐ向き合おうとします。
竜人という存在をより知ろうとし、天辰の不器用ながらも優しい部分を見つけ受け入れる彼女に次第に心を開き始める天辰。
お互いにぶつかり合いながらも少しずつ歩み寄る姿は、読者の心をじんわりと温めてくれます。
更にキャラクターも魅力的。
主人公ふたり共、それぞれ重いものを背負っていてもどこかカラっとしており、常に前向きな姿に好感がもてます。
会話の端々に織り込まれるちょっとした笑いのツボも最高です。微笑ましすぎて二人の瞬間がずっと続いてほしい~なんて思いながら読み進めてしまいます。
竜人同士の対立や天辰の実家である神社の存在など、他の竜人たちと様子も描かれていくので、物語が進むにつれて瑞花と天辰の関係性はもちろん、周囲のキャラクターたちも変化していくところも見逃せません!!
ファンタジーと青春ラブストーリーが絶妙に融合した今作。異種族との共生というテーマを扱いながらも決して重くなりすぎず、むしろ優しさと温もりに満ちた物語として描かれています。
瑞花と天辰の関係がどう変化していくのか、そして竜人という存在がこの世界でどう受け入れられていくのか。今後の展開が非常に楽しみです!!2025年05月29日 -
堅実に生きてきた皆川星(みながわ せい)19歳。彼女はバイトを2つ掛け持ちして忙しい日々を送っていました。
そんなある日、母の突然の死により彼女の人生は一変します。
遺品整理をしている中で、星は15億円もの大金が入った預金通帳を発見したのです!
生前の母の言動から、振り込みをしていたのは一度も会ったことのない父である可能性が…。通帳に記載された「タカツカサ イチ」という名前、それはアジア有数の歓楽街「てんごく地区」に建つ巨大タワーのオーナーのものでした。
父に会うため、声をかけてきた怪しいスカウトマン・射馬(イバ)とともに夜の世界で生きる覚悟を決めた星。
父が経営するステラタワーが主催する「ノヴァクイーン」の座を目指します!
女王の座はてんごく地区で貢がれた額が一番多い娘に贈られ、その称号を手にすれば賞金と地位に加えオーナーの鷹司 一が何でもひとつお願いを聞いてくれるというのです。
星は夜の世界の頂点に立ち、父親に15億円を叩き返すことができるのか!?
ガールズ・サバイバル開幕です!!
描くのは『朝まで待てません!』『鉄壁ハニームーン』『セーラー服にお願い!』『キスよりも早く』の田中メカ先生。
主人公の星は『朝まで待てません!』の主人公 夕子を彷彿とさせる完全無欠のサイボーグ感がありつつも色気がすごい!!
彼女に対していやがらせをしてくる女たちも母直伝の「きれいな笑み」で打ち負かしてしまうのです。
歓楽街にあるショーパブのホールとして働き始めた彼女は様々な試練に直面しますが、持ち前の負けん気の強さと目を見張るほどの記憶力を駆使し乗り越えていきます。
敵意むき出しの先輩たちの嫌がらせにも真っ向から挑み、次第にその才能を開花させていく様は読んでいて爽快感があります。
女性がサクセスしていく物語はここしばらくのトレンドです。
驚異的な記憶力で周りに自分という存在を認めさせていく様は、ある種「令嬢系」で人気のストーリーと言えるかもしれません。
普段「異世界」や「令嬢」系作品を読んでいる方にも是非手に取っていただきたいです。
星に女王を目指させるイバの存在も気になるところ。彼の狙いは本当にお金なのでしょうか?!
1巻の段階ではラブ要素はまだありませんでしたが、今後ふたりの関係に変化があるのか注目です。
2025年04月24日 -
ブックライブ書店員
周りの友人たちが結婚ラッシュの中、7年付き合った彼氏に振られて意気消沈する真琴。そんな真琴に声をかけてきたのは、ときどき通っていたバーのイケメン店員、凌。「こうやって出会えるなんて、すごい運命」と、彼の甘い言葉に流されてワンナイトしてしまうが、その直後から彼の様子がおかしくて…?
真琴はどんどん凌のペースに巻き込まれていくので、一見、凌が上手に見えますが、凌もまた真剣に恋愛に向き合っていた真琴に戸惑ったり、動揺したりする瞬間があります。「余裕のありそうな人が隙を無くす瞬間」を好まない人間がこの世に存在するでしょうか? 完璧そうで不完全なイケメン、最高! 危うく不安定でありつつも、ときめく恋愛を求めている方は必見です☆
凌の美しくセクシーな泣きぼくろにもぜひ注目してみてください!2025年04月03日 -
ブックライブ書店員
麒凰帝国に菊乃井伯爵家の長男として生まれた鳳蝶(あげは)は、ポッチャリを通り越した5歳の肥満児。
流行病にかかって高熱と寒気で死にかけたある日、日本で生まれたオトメンな「俺」の記憶が突如流れ込んできて、自分が「俺」の生まれ変わりだと自覚します。今の自分は、「俺」の料理や裁縫、DIY、ミュージカル鑑賞といった趣味、そして小学校からの親友「田中」との楽しい趣味暮らしの記憶を貪り食って生き長らえた「私」という存在であって、もう「俺」ではない…。
ただ、前世の記憶がよみがえったからには、フル活用して食事と運動でダイエットに励むし、大人に言うことを聞かせたくて暴れていたことについても謝って心を入れ替えるし、屋敷に勤めてる皆の仕事(もちろん刺繍含む)も学ばせてもらうし、庭園でこっそり前世の歌も歌います!
そして、エルフに家庭教師をしてもらったり、庭園での歌で女神様に褒美をもらったりしていたら、いつもは鳳蝶をほったらかして1年以上会っておらず、お互いも不仲な両親が、3歳の異母弟であるレグルスと屋敷にやってきます。階段から突き飛ばされたレグルスを助けて気を失い、夢うつつに見た「自分がレグルスに殺される未来」を何故だか受け入れてしまった鳳蝶は、廃れている自領を少しでも富ませつつ、レグルスを立派な領主に育てようと考えます。果たして、白豚ちゃんのようなもちもちおなか&ほっぺの鳳蝶とひよこちゃんのようなふわふわ金髪のレグルスの未来はどうなるのか。
大人気ラノベのコミカライズです。屋敷で働く人々や増えていくエルフの先生、おまけに神様も次々と登場し、先が気になります! 周りの人が増えて行動範囲も広がっていく鳳蝶とかわいいひよこのレグルスくんの行く末を、みんなで見守りましょう!!2025年03月31日 -
ブックライブ書店員
後輩聖女・キリアの策略により「大聖女」の称号を剥奪されてしまったフィーネ。
突然持ち上がった婚約話に戸惑うも、相手である当主・ガーロウから「千日後に離縁したい」と告げられてしまい…。
聖書の教えと自身の信念を胸に、どんな状況でも他人に優しく接するフィーネの強さとひたむきさには、思わず心を打たれます。一方で、彼女を妬む者がいるのも人間の性とはいえ、あまりに理不尽な仕打ちを受ける彼女の姿には、歯がゆさが募ります。また、婚約初日に離縁を申し出たガーロウも、冷酷な当主かと思いきや、立場ゆえの苦悩を抱える一面が見えてきます。彼の何事にも真摯に向き合う彼を見ていると、「フィーネの優しさに気づいてほしい!」と願わずにはいられません。
果たして千日後、二人の婚約の行方は――? 最後まで目が離せません!2025年03月31日 -
ブックライブ書店員
この作品を読んだとき、心の奥底から強烈な衝撃が走った。BLの定義、ひいては少女(女性)マンガの定義がわからなくなってしまったのだ。そもそも男女なのでボーイズラブではないし、少女マンガと言うにはあまりにもヒーローが“受け”、ヒロインが“攻め”すぎる。いや、もはや自分がBLマンガの攻めになったような感覚さえある。
何が言いたいのかというと、とにかく成田くんが可愛すぎて攻めたくなってしまうのだ…!(タイトル回収)
金髪でチャラそうに見える成田くんは、ちょっぴり抜けてて決めたいところで決めきれない、ギャップで溢れている魅力的な男子高校生。まずそんな彼を見てときめくヒロインに感情移入する。ただ本作の面白い点は、完璧ではない成田くんを丸ごと包み込むかっこいいヒロインにも胸キュンし、ヒーロー(成田くん)にも感情移入してしまうところだ。さらには、読者目線で二人の関係性にもキュンキュンしてしまう。まさしく、トリプルキュンを味わえる名作なのだ…(最高!)。
ギャグあり、胸キュンあり、ほっこりありの新感覚少女マンガ。読まない理由はありません!2025年03月31日
