ブックライブの書店員おすすめレビュー

少女・女性マンガ のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    マッチングアプリで知り合ったとある男女二人のデートの様子を描いた作品なのですが、タイトルにあるとおり、傍から見たら本当に面白いくらい盛り上がっていないんです。でも、面白いくらい盛り上がっていないからこそ、めちゃくちゃ面白いんです。目に光が宿っていない黒井くん×不幸体質な灰田さんのローテンションながらもクスッと笑える掛け合いに、徐々に沼ってしまうこと間違いなし…!
    と、シュールなギャグ要素が強めではあるのですが、その中でちゃんと育まれていく2人の恋心(?)に胸キュン…ッ! ちゃんとキュンがあるのすごい…! 個人的には、黒井くんの照れ顔が特に好きです(^^♪
    付き合う前の、楽しいけど不安定でドキドキなあの空気感をご堪能あれ!

    2025年03月31日
  • ブックライブ書店員

    主人公・レイチェルは、長い間片想いをしていた幼馴染・ノアと二十歳の秋に結婚しました。ずっと好きだった相手と結婚することができて、たくさんの人から祝福され、誰から見ても幸せいっぱいな花嫁のレイチェル。
    しかし、新婚夫婦の二人だけは知っていました。この結婚はただの“茶番”だということを……。

    十七歳の秋、レイチェルは気付いてしまったのです。ノアは、レイチェルと同じように恋をしていることに。しかし、その相手は未来に妻となるレイチェルではなく、美しく聡明で病弱なノアの実の姉・アリシアでした。
    それでもノアをあきらめることができなかったレイチェルは、アリシアの見舞いに行きながら二人を観察する日々をなんと一年間続けます。そして、ノアがアリシアを愛しているという確証を得るのと同時に、美しい二人の傍にいたいと願うようになるのでした。

    報われない片想いをしている二人が、どうして結婚することになったのか。
    ノアの姉・アリシアは二人に対してどう思っていたのか。
    そして、レイチェルとノアの二人にハッピーエンドは訪れるのか……。

    何度も苦しんだ二人に訪れた結末はどんなものだったのか、ぜひその目で見届けてください。

    2025年03月31日
  • ブックライブ書店員

    小さい頃から病弱な少女・響子の生前の願いは、大好きな乙女ゲームの推し・ヒースクリフの妹である悪役令嬢のアンナマリーに転生すること。
    そんな響子でしたが、病気で亡くなった後「大好きな乙女ゲームの世界に転生したい」という願いを見事に叶えることに成功します! しかし、転生後の響子は"悪役令嬢"のアンナマリーではなく、なんと"ヒロイン"のリサでした。

    それでも、なんとかしてヒースクリフとお近づきになりたいリサが考えた方法は……なんとアンナマリーの取り巻きになることで……⁉
    リサはアンナマリーと友情を深めながら、その婚約者であるステファンとの恋を応援します。しかし、本来のゲームには存在しないヒースクリフの"恋人エンド"に辿り着くのは超至難の技! リサはヒースクリフの思わせぶりな態度に翻弄されてばかりです。ちなみにリサだけでなく、読者である私まで思わずドキドキしてしまいました。
    それだけでなく、ヒースクリフは何かを隠しているようで……?

    健気で一途なヒロインが、推しとの幸せな未来を目指して全力で奔走する物語です!……いや、もしかしたら真のヒロインはヒースクリフかも!?
    読めばきっとあなたもリサを応援してしまうはず! ぜひ一気に結末まで駆け抜けてください!

    2025年03月31日
  • ブックライブ書店員

    34才・独身OLの田中ひびき。現実世界で息がしづらい彼女にとって、唯一息ができるのは部屋で乙女ゲームをやっているときだけでした。
    しかし、乙女ゲームを長年やりこんでいるひびきは「最近は似たり寄ったりな作品ばかり」と不満を持っており、もしこのまま楽しめる作品が尽きてしまったら……と恐怖するようになります。
    そんなとき、乙女ゲームのキャラクターが言ったのです。
    「それなら作ってみればいいじゃないか」と……。

    そしてひびきは、エナジードリンクを大量に摂取するなどの無理をしながらも、人生初の乙女ゲームを完成させることに成功します! 主人公の乙女ゲームへの情熱がすごすぎて、思わず拍手してしまいそうになりました。
    しかし、完成した渾身のゲームをアップロードしたその瞬間、無理が祟って倒れてしまいます……。それから目を覚ますと、なんとひびきは自分が創ったゲームの”悪役令嬢”に転生していたのです!
    しかも、自分で創った”愛されヒロイン”がシナリオ通りに動いてくれないバグが生じていて…!?

    主人公がまさかの”ゲームの創造主”設定という、ただの転生悪役令嬢ストーリーとは一味違った作品です!
    ゲームのバグを正すため、創造主として果敢に戦うヒロインを一緒に応援しませんか?

    2025年03月31日
  • ブックライブ書店員

    クルゼライヒ伯爵家の長女であるゲルトルードは16歳、父である当主が賭け事で身ぐるみ剥がれた上で急逝し、突如、当主の座を継ぐことになった。死んだ当主は、このまま男子が生まれなければ次女である妹のアデルリーナに婿をとって跡を継がせると公言していたが、正式な遺言書が成立していなかったからだ。
    当主を継いだとは言っても、この国では女性に権利などないに等しく、娘は父親の所有物で、妻は夫の所有物。娘は爵位を継ぐことはできず、結婚したとたんにその配偶者になった夫に爵位も遺産もすべて持っていかれてしまう。それなのに、ゲルトルードとアデルリーナ、そして母のコーデリアがこれからも伯爵家の一員でいるためには、現在のクルゼライヒ伯爵家の当主であるゲルトルードが22歳までに結婚しなければならない、と法律で決められているというのだ。
    所持金ゼロの女性3人ではあるが、実はゲルトルードには21世紀の日本で暮らしていた記憶があり、当主が全財産を失っても、宝飾品はその家の女性の所有物として認められると知って、今後の生活のために競売にかけることを提案する。ゲルトルードは、魔法があるこの世界で、異世界の知識を使いまくってでも大好きなお母様とかわいくてかわいくてかわいい妹を絶対に養っていくことを誓うのだが、債権者であるエクシュタイン公爵は何を考えているのか。どう出るのか。ゲルトルードはこのまま家族と穏やかな幸せをつかめるのか。
    本作は、大人気ラノベのコミカライズなのですが、いやホントにもう、めっちゃくちゃテンポがいい上におもしろくて、ページをめくる手が止まりません! そして、実は当主が生きていたころは分断されて本当に苦労していた、思い切りがいいゲルトルードとかわいくてかわいいアデルリーナと優しいコーデリアお母様がお互いを思い合う様子は本当にぐっと来ます…。不当な苦労や我慢をしている人が、他人に気を遣える真面目で優しい人が、最後はきっと幸せになれるだろうと思わせてくれるこのお話が大好きです。ゲルトルードが納得できる幸せをつかむところが早く見たい! 先が気になる方は、これまた読みやすくてページをめくる手が止まらない原作のラノベ版もぜひ。

    2025年03月25日
  • 魔女のサダコは、人間社会から長い間離れて暮らしていました。しかし、ある日偶然手に入れたスマホを通じて、外の世界の輝かしさを知り、引きこもり生活に終止符を打つことを決意します。
    なんとサダコは流行のファッションに身を包み、自撮りを投稿するインフルエンサーとしての活動を始めるのです。彼女の大胆な行動は、多くの人々の注目を集め、瞬く間にフォロワーを増やしていくのですか…!?

    この物語、魔女サダコの活躍にも注目ですが人間の女性ハナも物語のキーパーソンと言えます。
    ハナは子どもの頃から父親や周囲の人々に「魔女」と呼ばれ続け、その言葉に苦しんできました。そのためサダコが自身を「魔女」と宣言したことでハナの憧れは一転してアンチへと変わります。(好きが高じすぎて、ある瞬間からアンチになるってあるあるですよね…。)
    しかしアンチとなってしまった彼女に対してのサダコの距離の詰め方は魔女ならでは!

    魔女という存在を世間に明かしたサダコを良く思わない他の魔女も登場し、サダコの今後の活動はどうなってしまうのか気になります。

    サダコがインフルエンサーとして成功する過程やハナとの対立など、現代の若者が直面する自己表現や承認欲求の問題をリアルに反映しています。
    ですがそれだけだと社会派風刺マンガとなってしまうところを、魔女というファンタジー要素をプラスすることで、物語は途端に輝きだすのです。

    サダコとハナの関係は単なる対立関係にとどまらず互いに影響を与え合いながら変化していく予感がしますし、ハナコの魔法が効かない体質も、生い立ちが魔女と深く関わっているからではないでしょうか!?

    新たな魔女の物語、ご堪能ください。

    2025年03月21日
  • ブックライブ書店員

    主人公の寿々木 薫(すずき かおる)は高校入学を迎えた15歳。背が高くてガタイがよく、三白眼のツリ目で強面のせいか、理不尽な因縁をつけられたりしがちだけど、自分が家のベランダで丹念に育てているハーブからリラックスにいいものを選んで摘み、緊張を落ち着かせるためのハーブティーを自分で入れたりするような心優しい男の子です。でも、中学時代には好きなことが原因でつらい思いもしたようで…。
    高校の入学式の日、通学途中の電車で酔っ払いに絡まれていた薫は、同じ制服を着た小さくて綺麗な顔の男の子、春名 新(はるな あらた)に機転と投げ技で助けられます。同じクラスになった2人が送る高校生活を友達や家族も含めて描く、優しくて穏やかで柔らかいけどそれだけじゃない本作は、読んでいて本当に癒されます。
    妹のたまこもかわいいけど、懐が深くて包容力があるお母さんが、「豆を挽くより寝ていたい」と言えるお母さんが、私は好きです! そして、誕生日に買ってもらったまげわっぱのお弁当箱でお弁当を作ることを楽しみにしていたと言いながらはにかむ薫の癒し力よ…。他人から許されることだけじゃなくて、他人を許すことも、ありのままの自分を自分で認められるようになる方法の1つなのかもしれないと思いました。
    ていねいな生活をしている人、ていねいな生活にあこがれているけど実行に移せない人、好きなものを好きと言いたい人に、ぜひ読んでいただきたいです!

    2025年03月19日
  • ブックライブ書店員

    令和の少女漫画といえば、コレ!

    中学時代、“石”と呼ばれていた消極的な自分を変えるため、自由な校風の高校に入学した主人公・石森羽花(いしもり うか)。
    彼女がこの高校を選んだのには、ある理由があった。それは、レモンのような髪色が特徴的な同級生・三浦界(みうら かい)。
    クールで塩対応なのに人気者の界と、引っ込み思案の羽花。
    同じ高校に入学した正反対の二人が交わる、王道青春ラブストーリー!

    「こんな学生時代を送りたかった」と、誰もが憧れる眩しい青春。
    ハニーのように甘くて、レモンみたいに少し酸っぱい。そして、ソーダみたいに弾ける。
    あなたも一緒に、レモン色の夢を見てみませんか?

    2025年03月18日
  • ブックライブ書店員

    病で約1年の治療の末に命を落としたはずが、気がついたら、入院中に読んでいたネットマンガ「氷雪の英雄と聖光の宝玉」の登場人物に転生していました…しかも、マンガの主人公であるノアを虐待する継母、イザベルとして。マンガどおりに進めば最後は主人公に打倒されることがわかっているのに、わざわざその原因を自ら作ったりしないし、そもそも子供を虐待するとか絶っっっ対にありえないので、天使と見まがうほどかわいいのに父親であるテオバルドから放置されている幼児のノアを守って、大事に育てて、ガッチリ心をつかんで断罪回避します! さあ、イザベルの明日はどっちだ!?
    子供を持ちたかったと思いながら亡くなった平凡なオタクの喪女という前世を持つイザベルが、子育て事情も何もかもまったく異なる前世の知恵を活かして、素材開発からの商品開発、領地開発、子育て環境改善まで、自重せずにフルスロットルでまわりを巻き込みながらやりたいことに邁進し、そして破滅フラグを折って折って折りまくる、大人気ラノベのコミカライズです。何はともあれ、とにかくノアがかわいい!!! そして、イザベルの悪女ビジュアルといい、テオバルドの"氷の大公"っぷりといい、もうもうもう作画のほおのきソラ先生の画力が炸裂しております。ラノベ既読の方も、そうでない方も、まずはぜひノアのかわいさにノックアウトされてみてください。もちろんストーリーも、複雑に張り巡らされた伏線が回収されるカタルシスがあって、先が気になって仕方なくなること間違いなし。おすすめです!!

    2025年03月12日
  • ブックライブ書店員

    「ワシの娘の婿になってはくれまいか?」
    ある日突然、王様からそんな依頼(という名の命令)をされた騎士・ルークス。
    第七王女であるクローニアがルークスのことを好きだと言うので結婚してほしい、ということらしいが、ルークスとしては会ったこともない王女だし間違いではないかと主張するものの、とりあえず彼女が住む北領の古城へ行ってみてくれ、ということになる。
    ルークスは、成り上がり貴族の妾の子として養子になっているが、貴族が大嫌い。権力と金を振りかざしてなんでも思い通りにするワガママし放題のお姫様なんて絶対に嫌だ! でも、王様の命令は断れないから姫が結婚を嫌がる方向に持っていこう…と北領へ向かうが、着いた古城はボロくて見張りの兵もいないし、そこにいた姫は幼くて訳アリっぽいけどめちゃくちゃいい子だし、想定外の状況に。
    そして、ふとしたことから2人にはある共通点があることがわかり、性格が悪いルークスと素直で純粋なクローニアの古城2人暮らしがスタートすることになるのですが、その共通点とは? そして、2人の関係はどうなるのでしょうか?
    2人の共通点は、それぞれの性格を作り上げた原因にもなっていて、別々に育っているはずなのに似たような経験をするきっかけになっていたり、でも正反対の性格になっていたり。根っこはやさしいのに性格も口も悪くてひねくれているルークスと、素直で純粋でふわふわだけど芯はしっかりしているクローニアの、ファンタジックですっごく楽しそうなゆるふわ古城生活をのぞいてみてください! まちがいなく癒されちゃうはずです。

    2025年03月12日
  • ブックライブ書店員

    妊活中の七海は、夫・颯太が見知らぬ女性とラブホテルに入る瞬間を目撃してしまう。
    愛する人の裏切りに呆然とする七海の前に現れたのは、なんと浮気相手の夫だという男性。
    思いがけない出会いから、複雑に絡み合う人間関係が動き出していきます。
    颯太は、外では取り繕うのがうまいものの、モラハラ気質で平気で嘘をつく最低な夫。
    言葉巧みに七海を丸め込もうとしたり、七海を下に見ている姿に、読んでいて思わずイライラ…!
    さらに、浮気相手の美羽はというと、肝が据わっていて怖いくらいの堂々っぷり。
    それぞれのキャラクターが強烈で、感情を揺さぶられっぱなしなのに、気づけばどんどん読み進めてしまうのが不思議です。
    どうか七海には幸せになってほしい…! 颯太には地獄に落ちてほしい…と、願わずにはいられません。
    ドロドロした展開にハラハラしつつ、一気に読みたくなること間違いなし! 物語の結末を是非最後までご覧ください。

    2025年02月28日
  • ブックライブ書店員

    「時々子供にみとれてしまう
    あれあれこの子はどこから来たんだ
    ―――と思ってしまう」(「ときどき子供が降ってくる」より)

    主婦・山川ちはるの些細な日常を切り取った作品。
    本作は1981年~1984年に連載されていたのだが、不思議なほど時代を感じない。母としての自分とかつて少女だった自分。その統合が難しい二つのアイデンティティの狭間を見事に表現した作品だ。読みながら、椎名林檎「ありきたりな女」が耳を掠めた。まだ娘の立場に甘えている私としては、この作品を読み、母から何を奪い、何を与えられただろうかと少し考え込んでしまう。

    そして、子供や家庭は夫という存在なくして生まれない。ところが、夫は「母」にとって異物だ。
    「あの人は知っているかしら
    この頃のわたしを知っているだろうか
    わたしがあの人の「女房」だ―――ということのほか
    何を知ってるだろう」(「わたしは誰か」より)
    だが、彼女を承認できるのは夫一人なのだ。

    1話1話丁寧に詰め込まれた寂寥感と多幸感は、世の凡ての家庭にあるものなのではないだろうか。

    2025年02月28日
  • ブックライブ書店員

    「仕事は女を救わない」
    オンナにとって仕事とは何だろうか。いつかは自分の家庭をもって子供を育てることがオンナの幸せだとするならば、生活に仕事が入り込んだオンナは不幸なのだろうか。
    広告代理店で働く藤井ミナミは、27歳にして7年間つき合っていた彼氏に振られる。惰性で付き合っていたとしても、悲しいものは悲しい。傷ついた彼女に残されたものは、憧れを抱いて入社した会社での激務と新しい恋への可能性! 限られた人生で、彼女は一体何を選び、何を捨てるのだろうか。

    仕事をどれだけ頑張っても男性にはなれず、仕事に入れ込めば入れ込むほどその溝は深まる。女性として扱ってくる社会と自分自身に刷り込まれた女性としての幸せへの希求は止まらない。何も間違っていないのに何も正しくもない。そんな気持ちを抱えながらもがく主人公に共感し、勇気をもらい、明日も頑張ろうと思える作品だ。

    2025年02月27日
  • 28歳の独身OL、高橋美瀬(たかはし みぜ)は、会社の先輩である桜井と付き合っているつもりでしたが、後輩の吉川あざみのSNSに桜井と親密そうな写真が投稿され、不安を抱くようになります。
    そんな中、美瀬の父親が怪我をしたことをきっかけに、彼女は実家のレストランを手伝うことに。
    そこで再会したのが、9歳年下の幼馴染、九条律(くじょう りつ)。
    彼は美瀬に対してずっと好きだったと告白するのですが…!?

    最初は年下男子との年の差LOVEまっしぐら…!かと思いきや…美瀬は、桜井への不安と律への新たな感情の間で揺れ動きます。
    先輩社員の桜井は仕事ができる人気者ですが、はっきりとした言葉で美瀬に気持ちを伝えないため、そりゃぁ美瀬の心も不安定になるってもんです。
    さらにそこに割って入ろうとする後輩女子・吉川あざみ。彼女のあざとさが不穏なフラグを立てまくり…!
    一方、律は美瀬に対して真っ直ぐな想いを抱いており、その純粋さにきゅんが止まりません。
    美瀬自身も明るく頑張り屋さんなので、思わず応援したくなる方も多いのでは!?

    不穏感はあるものの、どちらの男子も格好良いので、「美瀬、どっちにいくの!?」とドキドキしっぱなしです!!

    描くは『カモナ マイハウス!』や『隣のあたし』『青夏 Ao-Natsu』の南波あつこ先生。
    これまでの作品ではティーンの恋を描くことが多かった南波先生ですが、今回は今までのキュン魂はそのままに大人の恋愛を描いています!!

    美瀬と律、桜井、あざみの四角関係はどうなってしまうのか!?
    次の展開が気になること間違いなしです!

    2025年02月20日
  • ブックライブ書店員

    「もしもあの頃に戻れたら 結婚なんか絶対しない」

    「ボールアンドチェイン」、つまり「鉄球と鎖」とは、囚人や奴隷が足に付けていた拘束具のこと。そこから派生して「束縛」の意を表し、男性が自分の妻を指して言うこともあったらしい。
    たしかに、この作品に登場する主人公2人は、見えない「鉄球と鎖」に縛られているようだった。特に驚いたのは、自分らしい生き方を貫いているように見えるけいとでさえ、悩み苦しむ日々を送っていたことだ。しかし、それも考えてみれば当たり前だろう。女性性から逸脱しようとしたって、「女性らしくしろ」という声が消えるわけではない。むしろ、気にしていないふりをすればするほど、その声は強くなったりする。一見自分のことを理解しているふうの彼からの言葉は、より一層けいとに刺さっただろうと、自分ごとのように胸が締め付けられた。
    「普通」ってなんだろう。そう問いかける作品は近年よく目にするようになったが、本作はその中でも群を抜いてリアルで苦しい。そして、「普通」なんてわからないけれど、同じような人がいるとうれしい。そんな2人に出会えて少し勇気をもらえた、そんな素敵なマンガだった。

    2025年02月18日
  • ブックライブ書店員

    日常系マンガでこんなに胸を打つ作品があったなんて…!

    主人公の知世ちゃんは小学生。大好きな小説家のお父さんと二人暮らしをしています。お母さんはずっと昔に夜空の星になってしまいました。そんな知世ちゃんのセンチメンタルで少し不思議な日常を切り取った物語です。

    知世ちゃんだけでなく、たくさんの人が登場人物として登場し、お話は一話完結の短編集のような作品です。
    中でも、お父さんの妹の百合子ちゃんやお父さんの編集担当の北原さんなど、働いている女性たちの内面に迫った物語がおすすめです。
    特に、EPISODE.76「ビクトリア エンバンクメント」は、北原さんのお部屋作りについてのお話なのですが、自分自身の居場所を自らの手で作っていく強さを感じられて、とてもおすすめです! 現代社会を生きている人は少なからず心打たれる部分があると思うので、ぜひ読んでみてください!

    おしゃれでオトナな知世ちゃんのセンチメンタルで不思議な日常を読んでみませんか?

    2025年02月12日
  • ブックライブ書店員

    お互いを必要としているはずなのに、まるで噛み合わない!? そんな二人の関係が面白い!
    自分がいないと生きていけない葛田から必要とされることで、自分の存在価値を感じられる五味。
    そんな生活を守るべく、五味はブラック企業で滅茶苦茶に働きながら、葛田を社会復帰させないことに全力を注ぎます。
    一方で、社会復帰を目指す葛田は、知らぬ間に五味に振り回されており、不憫ながらもそのやりとりの中毒性にどんどんハマってしまいました。
    そして、夢中になると思考が斜め上に向き、危なっかしい五味を見ていると、「彼女を支えてあげて!」と葛田を応援せずにはいられません。
    果たして葛田は社会復帰できるのか? それとも五味の手のひらで養われ続けるのか…?
    新感覚共依存ラブコメディを是非ご覧ください!

    2025年02月05日
  • とある町に嫁入りをしてきた美貌の女・セルマ。
    その美しさに周囲の誰もが魅了されてゆくが、彼女の夫は次々と亡くなってゆき…。
    彼女との婚姻は仕組まれたものなのか…。
    彼女の正体とは一体…!?
    花嫁をめぐるミステリアス・ストーリー!!

    1話目は、妻のことを支配しようとする夫と、そんな夫に耐えながら暮らす妻イーダを中心に描かれます。
    義兄の元に嫁いできた美しい女性セルマが自分の夫と親密にしている姿を見てしまったイーダ。夫の不貞に怒るよりもセルマに嫉妬している自分に戸惑います。
    そんなある日、セルマとの逢引の後、夫が突然死をしてしまいます。
    イーダはセルマに顛末を聞こうとするも、彼女からは予想外の一言が…。

    怪しげな美女が、周りに害を成す男性を滅ぼすといった世直し的な物語かと思いきや、貞淑な妻を演じていた女までも変えてしまうという…。
    決してセルマが善性だけの存在ではないことを1話目から漂わせています。
    前半はまるでグリム童話のような物語ですが、次第にその様相が変化していくのです。

    後半はセルマ達が暮らす集落での生活が描かれます。
    そこにはマザーという存在と、彼女たちの摩訶不思議な生態が描かれるのですが…。
    セルマの素性が明かされるほど、ますます謎が深まるばかりです。

    繊細なタッチで描かれるおとぎ話のような世界は、セルマ達の不思議な美しさをより一層引き立てています。
    美しい彼女達には人間の道理とは異なるルールがあるようで、背筋がゾクリとする怖さがあります。

    彼女たちは一体何なのか!?
    セルマの息子はどう成長するのか…!?
    先が気になる物語です。

    2025年02月04日
  • 直属の上司であり同棲している彼氏・土屋からプロポーズをされた本郷 七海(ほんごう ななみ)27歳。
    ふたりの関係に行き詰まりを感じていたため、どうしても頷くことができずに家から飛び出してしまいます。
    行く当てがなく困っていたところ、偶然再開した幼なじみの中村 比呂(なかむら ひろ)から「今住んでいる一軒家の部屋が余っているからおいで」と誘われ、転がり込むことに…!!

    傷ついた者同士がゆっくりと傷を癒しながら前へと進む同居物語!!

    七海の彼氏である土屋を腹立たしく思わずにはいられません。
    一井先生作品の中でこんなにイラっとしたキャラクターは過去イチかもしれません…。

    土屋からのプロポーズの言葉が
    「俺のほうが給料高いし 楽させてやるから俺のサポートと家事よろしく!!」
    という…。
    何様か!?と。その言葉で誰が結婚しようと思えるのか!?と。
    こんなことを言われた日には、ちょっとそこに正座しなさいと1時間はお説教をした上でお別れですよね。

    優しい七海はそんなことはせず、プロポーズが嬉しくなかったことをこんなになるまで気づけずごめんと謝るのです。
    七海、いい子すぎる!!

    プライベートでも彼女に頼りきり、仕事でもミスの多さが指摘されてしまい無責任な面がある土屋。
    次第に評判を落としていく様に、思わずざまぁ!と思ってしまった方も多いのではないでしょうか。
    しかし、そんなざまぁ展開を嬉々と描く一井先生ではありません。
    七海は彼の転落に心を痛め、更に彼のミスの多さは自分への嫌がらせ!?と疑ってしまった自分を責めるのです。
    どれだけいい子なの、七海…!!!

    一方、幼なじみの比呂の優しいこと…!!
    傷ついた七海の逃げる先となる彼は正に理想的な王子様ポジションのキャラクターです。
    優しさを押し付けるのではなく、適度な距離感を持ちつつも七海の言葉に出せない思いを察知してくれるところが素晴らしいです。

    ゆるふわで癒し系な彼ですが、その言葉は読む人の心をぐっと掴みます。
    彼のセリフで
    「辛さって どうしたって自分だけのものだと思う」
    というものがあります。

    「別れる」とはどういうことかを実感し、土屋の言葉に傷つき、何が辛いのかすらわからなくなり倒れてしまった七海に対して言ったセリフです。
    このセリフに心を鷲づかみにされました。
    「辛いよね、大丈夫だよ」と慰めるのは簡単ですがそうはせず、人はその辛さすら自分の糧にできる強さを持っている、と比呂は信じているのです。

    このセリフを言えるまでにどれだけ傷ついてきたのか…!!
    恐らく彼自身が今までたくさん辛い思いをしてきたからこそ、七海の辛さがわかるのでしょう。

    今がとても辛いのなら一度そこから全力で逃げてみよう。
    そして息継ぎをしてから、再び前に歩き出そう。
    そう教えてくれる、頑張りすぎてバランスを崩した者たちが逃げ込んだモラトリアムの物語。

    日常の中で起きる人との些細な摩擦に傷つきながらも前に進む物語は、一井先生の真骨頂。
    七海と比呂が救われますように…。

    2025年02月04日
  • ブックライブ書店員

    婚約破棄をされた悪役令嬢が前世の記憶を思い出して、最終的にはイケメン王子と幸せになる……というのが、悪役令嬢転生マンガの王道かもしれません。
    しかし、たまには王道とは違った作品が読みたくなるときもあるはず! そんなときにオススメしたいのが、この『悪の華道を行きましょう』です。

    主人公のセレスティーヌは美しい侯爵令嬢であり、王子の婚約者でした。しかし、ヒロインに嫌がらせを続けた結果、婚約破棄をされただけでなく、ガマガエルそっくりな中年の宰相に嫁がされることに……。
    ですが、その結婚式の最中にセレスティーヌは前世の記憶を思い出し、この世界が前世でプレイした乙女ゲームの世界だということに気付くのです!
    そして、記憶を思い出してから初めて宰相の顔を見たとき、セレスティーヌの頭に浮かんだ言葉は…………
    「これが…私の夫…悪くないわ」
    そう、何を隠そう前世のセレスティーヌは所謂「枯れ専」だったのです!

    イケメンと幸せになる物語は読みつくしてしまった皆様、ぜひこの作品を読んでみてください。
    スカッとあり、イチャイチャあり! 一度読み始めたら止まらなくなる最高のマンガです!

    2025年01月06日