少女・女性マンガ のおすすめレビュー
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ブックライブ書店員
前世の記憶を取り戻した貴族令嬢のエレナは、悲願であった農業に携わるため、窮屈な家を飛び出すことに。そこで道に迷った彼女を助けてくれたのは、見目麗しい王子のルイスであった。2人は荒れ果てた農地を再生するため、力を合わせることになるが…。はたして作物は育つのか、2人の恋は実るのか、農業ファンタジーここに開幕!
のんびりほんわかなお話かと思ったら、いきなり竜が登場し、農地を焼き払う急展開。しかも、竜に焼かれた土地は草木一本生えないという。農地を蘇らせるため、そしてルイス王子のため、強くたくましくなるエレナの変化は、王子だけでなく、私たちの気持ちも明るくします。特に、今まで逆らえずにいた横暴な婚約者に対して、しっかり自分の意志を伝える彼女の姿は、心から応援したくなります。エレナの農業ライフはまだ始まったばかり。彼女と王子の恋模様と焼かれた農地の行く末をぜひご覧ください。
2023年09月11日 -
ブックライブ書店員
「次にくるマンガ大賞2023」にノミネートされた注目作品です。
妹と兄の恋人が兄を偲び、その死に向き合う中で、仲を深めていく様子が描かれていくのかと思いきや…
いい意味で期待を裏切られました。
女子高生の鹿ノ子(かのこ)は、若くして病気で亡くなった兄・騎一郎(きいちろう)のお墓参りに来ていました。一緒に来たのは、兄の生前の恋人である聖(ひじり)。
そこで、鹿ノ子は見てしまったのです。おぞましい姿で、「トルナ…オレノダ…」と言いながら、聖の背中にまとわりつく兄の悪霊を。
聖に密かに恋心を抱いていた鹿ノ子は、悪霊となった兄から聖を守るため、そして、聖に恋愛対象として見てもらうために、聖が住んでいる広島に通うことを決心します。
それから、鹿ノ子と悪霊となった兄が聖を取り合う愛憎劇が始まるのです。
しかし、物語が進むとさらに別の展開を見せます。
聖へ狂信的に執着する人物や聖の元恋人の登場により、優しくて、無害そうに見えた聖の隠していた秘密や過去が明らかになっていき、サスペンスホラーの側面が露わになっていきます。
優しかった兄がどうしてこんな悪霊になってしまったのか?
なぜ兄の悪霊は聖に取り憑いているのか?
そもそも悪霊は本当に「兄」なのか?
気味が悪くて、おぞましい。でも読み進めずにはいられない。そんな作品です。2023年08月31日 -
ブックライブ書店員
普通のOLとして暮らす主人公。仕事終わりにお家でまったり…と思いきや、なんと窓からあの日本文学史上No.1の色男、光源氏が迷い込んできた!?
『源氏物語』は私の大好きな物語の1つ。およそ100年前に描かれ、現代まで読み継がれる『源氏物語』の主人公がまさか漫画の世界にやってくるなんて、設定が面白すぎる!
光源氏、通称「光くん」はさすが平安貴族なだけあって、雅な感性を忘れない男。感動したら和歌を詠んでSNSに投稿…など、平安と現代の入り混じった、面白おかしいコメディがあれよあれよと繰り広げられます。
本当にコメディーの質が高くてツッコミどころ満載な作品なんです!
そして、どんなに騒がしくせわしない現代でも、光くんみたいな「いとおかし」の感性があれば、もしかして豊かに生きていけるんじゃない…?といつの間にか感化されている私。
今も昔も多くの女人を魅了してきた、光源氏の新たな魅力がきっと見つかるはずです。2023年08月16日 -
ブックライブ書店員
幼い頃、鬼の頭領・酒呑童子に命を救われたお礼に、彼に喰べてもらうため、喰べ頃の17歳で彼に嫁ぐことにした人間の真白。
だが、酒呑童子は真白を溺愛していて食糧にする気などなく…そして真白もむしろ進んで自らを喰べてほしくて!?
お互いがお互いを好きすぎる!!鬼と人間の激甘新婚生活★
この作品……とんでもない可愛さのオンパレード。かわいいの宝石箱。
異種族の恋愛モノは、お互いが結ばれるまでのストーリーが描かれることが多いイメージですが、
この作品は序盤でふたりが夫婦として結ばれ、その後の新婚生活がメインに描かれています。
なので基本的にはふたりのイチャイチャや、好きすぎるが故のかわいい葛藤を見ている形になるのですが、もうずっとかわいい。飽きない。
ふたりの性格も、お互いを大切に思う言動も、好きすぎて爆発している心の叫びも全てがパーフェクトにかわいい。
これだけじゃなく、ふたりの周りを取り巻く鬼やあやかしたちまでかわいい。
全人類がもつ「かわいい」という感情が誰かしらには必ず当てはまると言っても過言ではないくらい魅力的なキャラクターたちがたくさん登場します。
気づいたらニヤニヤして最新巻まで一気に読んでいる自分がいました。
かわいいという1点だけでもゴリ押しできる作品なのですが、
読んでいると、自分の大切な人たちに素直に気持ちを伝えたいなとか、好きという気持ちを行動でも示したいなとか、なんだがそんな幸せな気持ちが溢れてくるんです。
それはきっとふたりがひたむきに「好き」に真っ直ぐで、素直だから。なんだか羨ましいなって。
やっぱ気持ちは言葉や行動で示すことも大事だよなって、なんだかポジティブになれちゃうんです。「好き」という感情に力をもらえます。
もうこのレビュー内で何回言ったのかという感じですが、
とにかくかわいくて仕方ない&なんだか優しい気持ちになれるこの作品ぜひ読んでみてください!2023年08月01日 -
ブックライブ書店員
主人公は、人類を殲滅して地球を自分たちの母星のものにしようと日々戦いを繰り広げている悪の組織の幹部、通称“将軍”。その将軍の日々を(主に休日に絞って)記したのが本作です。
背が高く、ちょっと猫背で、黒髪に強面の将軍も、こう見えてONとOFFをしっかり切り分けて仕事から離れる主義なので、休日には、人類を滅亡させた後に共存したいと思っているパンダを動物園で観察し、コンビニで買った新作アイスを暖房の入った部屋で楽しみます。そして、例え敵対する組織であるレンジャーのメンバーと遭遇しても決して争いません。それどころか、遭遇したレンジャーアカツキレッドが超ド級の方向音痴であることを見抜いて道案内までしてやるのです…!
内容は、前述のとおり将軍の休日がメインなのですが、ちょこちょこ挟まれるレンジャーたちの日常や生い立ちも気になるし、文字が1つもない回や4コママンガだけの回などのバラエティに富んだ体裁も楽しくて、ページをめくる手が止まらなくなりました。おまけに、唐突に出てくる“泣ける話”がまたものすごく泣ける!
仕事ばかりの毎日に癒しがほしいあなた、だまされたと思って是非読んでみてください! たぶん動物園に行きたくなります。2023年07月28日 -
ブックライブ書店員
某SNSでふとしたときに拝見し、そこからこの作品のトリコに。
ずっと"何気なく毎日をただ送っているだけ"、"時間を消費しているだけ"と感じ、特別な何かを求め生きてきました。
この作品に出逢ったことをきっかけに、自身の毎日を振り返ると「特別じゃない、ぜんぜん特別じゃないけど、少しだけ、ちょびっとだけ、心がふわっと舞い上がるような出来事」があることに気づきます。
トゲトゲだった心が、ふわふわまーるくなるような出来事。
何か新しい刺激を求めるのも楽しいですが、毎日のふとした日常に特別性を見出すことも大切だと気づかせてくれます。
自分の毎日は「本当は幸せでいっぱいなのかもしれない」と感じさせてくれます。
ほっこりと素敵な日常を切り取って、詰め合わせにしたような一冊です。
自然と微笑んでしまうあったかさをどうぞご堪能ください。2023年07月24日 -
家名にも美貌にも恵まれるも、余命わずかと言われている伯爵令嬢・桐ヶ谷 紗都子(きりがや さとこ)。
家の重荷となっている自分のことを愛してくれている父親のためにも、家の利益になる結婚をしなければと思っていました。
そんなある日、出かけた町で見知らぬ男たちに攫われ殺し屋に命を狙われてしまいます!!
紗都子はその場を生き延びるために殺し屋・後藤進平(ごとう しんぺい)に自分との結婚を提案します。
自分のことを恐れない紗都子に興味を持った進平は、彼女を連れ脱走を図りますが…。
紗都子は無事逃げおおせるのか?進平と本当に結婚するのか!?
ドキドキの契約結婚ラブサスペンスです!
『プロミス・シンデレラ』の橘オレコ先生最新作は、明治を舞台にした命がけの契約結婚!!
物語展開のテンポのよさや、シリアスとコミカルのバランスが絶妙です。
そしてなによりもキャラクターが魅力的!!!
主人公の紗都子は体が弱い上に伯爵令嬢という立場のため今までは安全な環境で守られてきました。
それなのに突然命を狙われ、自分の身は自分で守らなければならないという過酷な状況に陥ったにも関わらず、諦めることなく心が折れることもなく悲観せずに必死に考え実行する芯の強さがあります。
努力ができて努力することを誇りにできる人に惹かれがちな私、紗都子の強さに魅了されました。
殺し屋の進平には、登場シーンで心を鷲摑みにされました。
闇が広がる目!虚ろな笑顔!性癖にぶっ刺さりました。最高です。
更に内面もかなり歪んでいて、容赦なく人を斬り殺すのにどこか精神的な幼さを感じるアンバランスさ。たまりません
紗都子の愛情を確かめるようなことを言ったり、紗都子が怒るとすぐ機嫌をとろうとするところなど、まるで幼子のよう。
人として何かが欠落している感じがとても良いです。
ラブストーリーとしてのきゅんきゅん感はもちろんのこと、紗都子の命を狙うのは誰なのか?というミステリーとしてもスリリングですし、殺し屋との契約結婚が今後どうなるのか?二人は逃げきれるのか?というサスペンス要素も見逃せない、様々な切り口で楽しめる作品です!!
WEB広告も話題になっており、一度は目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
読んで損はない作品です!是非いまのうちから読み始めてください。2023年07月14日 -
ブックライブ書店員
あの大ヒットマンガ『逃げるは恥だが役に立つ』の著者である海野つなみ先生の最新作です。
家と職を失い、路頭に迷っていた江間 宵(エマ ショウ)。だが縁あって、豪邸に住む謎の美女である黒江神名(クロエ カナ)と同居することに。
そして、趣味で占いをしていたクロエは、エマの助言もあって占いの店を始めるのだった。
この作品は、占いを受けに来た客の物語が描かれ、そしてその占いをきっかけに、彼らの本心が徐々に明かされていく物語です。
海野つなみ先生の作品は、人間の本音の部分が物語に沿って描かれています。
普段私たちが見て見ぬふりをしているようなことにまで、核心を突くセリフでドキッとさせる。そんな魅力があります。
そして、本作のテーマは「占い」です。
占いは他人に自分の人生を占ってもらうもの。私はそんなイメージを持っていたのですが、この作品を読んでガラッとイメージが変わりました。
占いとは、自分の今の状況を知って、自分が自分の人生と向き合うものだと。
『クロエマ』は、占いに来るキャラクターを通して、自分の気づかなかった目線をそっと見せてくれます。
フィクションを楽しみたいけど、リアルさも欲しい!という方にはとっておきの作品です。2023年07月13日 -
ブックライブ書店員
「二十歳過ぎたらブスは自己責任!」
厳しい! 本作の女装イケメンヒーロー・光が放ったこのセリフに私がどれだけ寝込んだことか! 厳しいお言葉に耳が痛くてちぎれそうになりつつ、読み進めればあら不思議。だんだん光の言葉に納得してしまう自分がいました。
私って、ちゃんと『女子』でいいのかな。そんな疑問が浮かんだ瞬間がある人に突き刺さる言葉がいっぱいです。女の子のおしゃれしたい気持ち。おしゃれしても、な現実。ありのままの自分でもいいって言うけど、それに甘んじる自分も情けない。
それでも一つ一つの感情に真剣に向き合うひたむきなヒロイン・はるかを追いかけていると、いつの間にかこちらまで前向きな気持ちになってきます。
はるかに影響された作中のキャラたちも、それぞれ見た目に悩みを抱えながら、自分にも他人にも魔法をかけていきます。
自分のルックスに自信を持てない私のような人にこそオススメしたい、まっすぐな垢抜けシンデレラストーリーです!2023年07月13日 -
ブックライブ書店員
匂いで他人の心が読めたらあなたはどうしますか?
主人公・花澤は匂いを嗅ぐことで他人の心が読め、その甲斐あって仕事も人間関係も良好!
でも同期の宮嶋は潔癖すぎて無臭のドライ男で気持ちも読めないしなんか苦手…
そう思っていたのに、実はずっと妄想で愛でられていて!?
普段まったく感情を表に出さない男が照れて表情を崩したり、心の中ではかなり重い愛をもっていたりこのギャップがたまらん…
そんなしれっとした顔してそんなこと考えてるの!?というオンパレードでにやにやが止まりません!笑
匂いで他人の気持ちが読める花澤と、他人の気持ちが読めないはずなのに自分の気持ちを察してくれる宮嶋。
この対比もめちゃくちゃ良い。
花澤が気持ちを読めるからこそ、読めずとも気持ちを理解してくれたり、自分さえ気づいてない気持ちに気づかせてくれる宮嶋の優しさや気持ちが際立ってきゅんっとさせられます。
2人の恋愛の行方はもちろん、
相手を理解したいとまっすぐ想う気持ちにも注目して読んでいただきたいです。2023年07月11日 -
ブックライブ書店員
推しに生かされ推しのために生き日々推しのことを想う…
推しがいるみなさんーーー!絶対読むべき推し活ラブコメがここにあります!
ある日バイトで向かった先が、なんと推しの家だった!?
しかしそこで出会った推しの姿はアイドルの時の姿とは真逆でネガティブじめじめ陰キャ男子で…
でもそんな推しにもきゅんっとしてしまい…
この作品の大きな推しポイントがとんでもないギャップ祭り!
普段はセクシー&ワイルドで数多の女性を落としまくっているのに、本性は超ネガティブじめじめ男子や、
表は王子様なのに裏は俺様男子、みんなのママ的優しい天然系かと思いきや実は計算高い厳しめ男子などなど…
必ずあなたの推しが見つかる!と断言できるようなギャップ満載魅力たっぷりの男子ばかり。
気づいたら口から「推しが尊い…」と言っていること間違いなしです。
そしてもう1つの大きな推しポイントが、主人公のオタクマインドと語彙力。
「肉体大英博物館!?顔面ルーブル美術館!?はじける笑顔は正倉院!?」
こんなワードがとんでもない勢いで各所にちりばめられています。
これ…私か…?と思ってしまうような身近なワードチョイスと勢い。
読みながら大共感すると共に、なぜかオタクである自分に自信と愛しさが湧くんです!!
推しが第一で推しのために一生懸命で…推しに向ける表情がきらきらしていて…
私たちは推しのおかげでこんなに幸せな顔してるのか…こんなに満たされているのか…と元気をもらえます。
ラブコメとしてのきゅんはもちろん、
出てくるギャップ祭り男子たちへのきゅん、オタクマインドで幸せ溢れ出る主人公へもきゅん…
作品への愛だけでなく、自分の推しへの愛や推し活をしている自分への愛しさまで増してしまう…
この作品を読んでさらに推し活を楽しみましょう!!2023年07月11日 -
ブックライブ書店員
『なまいきざかり』ミユキ蜜蜂先生の待望の次作!
母親の再婚を機にできた義弟は、遊びで人を投げ飛ばす"モンスター"だった!?
やることなすこと理解不能な義弟の栢に毎日振り回される嵐子。
嵐子は一人が好きなはずなのに、どうしてか栢のことを放っておけずにかまってしまう……。自分を守るため、孤独を望む嵐子と孤独におびえる栢。二人の関係がどう発展するのか必見です!
どこを切り取っても栢がとにかくあざといです。ポーズも発言も全部あざといです。天然なのか狙ってやっているのか……? 末恐ろしい子ですね……。
私が特に好きなシーンは、姉弟でゲームをするところです。普段は中学生とは思えないくらい大人びた栢ですが、このときの彼は中学生らしい顔を見せてくれるのがキュンポイント高めです!
キケンな年下男子に振り回されたい方にオススメの作品です!2023年07月11日 -
ブックライブ書店員
パンダ、シロクマ、ペンギンを中心に、言葉を話せる動物たちがヒトと共存して暮らす平和な世界。
パンダが動物園でパンダ(?)のアルバイトをしたり、
ペンギンが自動車免許の取得に手間取ったり、
灰色グマが北米横断したり…
一見ありえないでしょ!と言いたくなる状況が、不自然なくらいに自然になじむ。
これが本作品の魅力です。
1巻後半からは、新たに2人のヒトが彼らの仲間に!動物たちとヒトが楽しく平和に暮らしているのを見ると、この世界に転生したいな…と(本気で)思います。
友だちにさえ会いたくなかったりベッドから出たくないほど、心も身体も疲れているあなたをほっと癒してくれるはず。
是非、しろくまカフェに寄って休んでください。2023年07月07日 -
ブックライブ書店員
こんなにも「幸せになってほしい」と思える作品には2度と出会えないかも…。
女子高生の福は避妊に失敗し、幼なじみの恋人宝の子どもを妊娠してしまう。その事実は、彼らの日常を大きく変えた。通学、家族との関係、お金の問題、未来…。沢山の壁に向き合いながら彼らが出した答えとは。
妊娠はマンガでもたまに見るテーマですが、現実的な過程はスキップして話が展開することが多いと思います。しかし、この作品は高校生の妊娠をリアルに描いています。
如実に描かれているのは家族の問題です。父、母、兄、祖父みんな2人の幸せを願っているからこそ、出産、中絶、特別養子縁組、里親制度など様々な選択を主張します。
全員が幸せになってほしいのに、誰も幸せになれない。そんな悲しい現実が、繊細な描写によって読者の心に遠慮なく突き刺さります。
「少女マンガは話に没入できないからあまり…」という方にこそ、心から自信をもってオススメする実力派作品です。2023年07月07日 -
ブックライブ書店員
眼鏡男子好き必見!
黒縁眼鏡男子萌えな私の中での、金字塔的少女マンガです。
習い事や日記など、何をしても続かない、平凡な自分の日常に漠然とつまらなさを感じていた高校一年生の成瀬姿乃芙(しのぶ)。
美術室でクラスメイトの御徒町景に鉢合わせ、彼のデッサンを褒めるも、「は?」と一蹴される。
最悪な第一印象だったが、彼と関わるうちに無愛想な彼の良さを発見し、徐々に心惹かれていく。
そんな矢先、放課後に困っている人を助ける「奉仕部」に御徒町とともにスカウトされた姿乃芙。
何も続けられなかった過去から、最初は入部を迷う彼女だったが…?
変わりたい、でもどうすればいいのかわからない。そんな悩みを持ったことがある人は多いのではないでしょうか。
一歩踏み出そうと努力する姿乃芙の姿からたくさんの勇気をもらえます。
御徒町への想いを自覚していく過程も見逃せません!
ひろちひろ先生が描く眼鏡男子・御徒町の美しさ、姿乃芙の素直さに目が奪われっぱなし。
美麗な扉絵も要チェック!
ふたりの距離感にむずむずすること間違いなしの一冊です!2023年07月06日 -
ブックライブ書店員
明智ウシロは、一流企業に入社したものの、先輩社員との不倫が原因で追い出されるように退社。
そして、転職先でも上司に追い詰められ、低い給料の中から不倫の慰謝料をひかれ、ボロボロの生活を送っていました。
そんな彼女はある日、家で晩酌をしながら胃薬を大量に摂取し、倒れてしまいます。(※薬とお酒は一緒に飲んではいけません、絶対)
そして、目を覚ますと目の前に現れたのはセクシーすぎる(?)ゴーストの正子。
人生に疲れ、死を選ぼうとするウシロに正子はある提案をして・・・?
ウシロと正子の痛快祟りライフが今始まる!
私は心霊現象などが苦手なのですが、こんなゴーストなら自分のところに現れてほしい!と思ってしまうような、明るいオネェさまな正子と、ボロボロになりながらも働き続ける芯の強いウシロのコンビネーションが最高です。さらに、正子とウシロが「祟ってやる!恨みをはらしてやる!」と意気込む様子も、暗さやネチネチとした感じがなく、とてもパワフルなので読んでいてスカッとします。
そして、「この恨みはらさでおくべきか・・・」という決め台詞が待ち遠しくなっている自分がいました。
この漫画を生活の胃薬代わりに!ぜひご一読ください!2023年07月06日 -
ブックライブ書店員
果てない砂の海を漂流する漂泊船「泥クジラ」。チャクロはその泥クジラの「記録係」であった。
泥クジラの住人の多くが、情念動(サイミア)と呼ばれる不思議な力を使い、そして彼らは短命であるという。
若い仲間の死に何度も傷つきながら、それでも彼らは穏やかで平和に暮らしていた。
しかし、ある日廃墟船に偵察に赴いたチャクロは、衰弱した少女・リコスに出会い、それにより状況は一変する。
泥クジラ以外の世界、そこに住まう人間を見たことがない住人たち。そんな彼らにとって残酷な真実を知るリコス。
外の世界はどうなっているのか、住人の祖先たちはなぜ泥クジラで生活していたのか、そもそも泥クジラとは一体なんなのか…。
すべての謎が明かされ、自分たちが短命である理由を知った住人たちは、新天地を目指し泥クジラの舵を取るのだった。
このお話はタイトル通り、「クジラの子」、すなわち泥クジラで生きる子どもたちを描いています。
「泥クジラ」という聞きなれない場所に住んでいることで、どこか遠いところの話に聞こえますが、彼らは楽しいも悲しいも感じる、感情を持った普通の人間でした。
というのも、外の世界には感情を持たない人間がいたからです。リコスもまたその1人でした。
そんな彼女ですが、チャクロやその仲間と過ごすうちに、自分の感情を取り戻していきます。
そしてクジラの子たちを助けたい、彼らと生きたい、そう願うようになるのです。
しかしそれは決して簡単な道ではなく、何度もクジラの子たちは絶望し、立ち尽くすのでした。
残酷な真実ばかりの世界で、悲しみがあふれる世界で、それでも人間は感情を持つのが正しいのでしょうか。
チャクロは言います。「痛みや苦しみすべてが俺たちの生きてきた記録だ」と。そしてだからこそ忘れることはできないと。
仕事や人間関係で嫌なことがあったとき、悲しくて泣きたいと思ったとき、何度でも読み返したくなる1冊です。2023年07月05日 -
ブックライブ書店員
幼いころからぬいぐるみが大好きな熊谷は、10年以上前に自分の家族でもあるミケ太をボロボロにされた状態から助けてくれた恩人「ぬいぐるみのお医者さん」がいるはずのおもちゃ会社・みのり社へ、恩人に会いたい一心で入社した新入社員。でも、「ぬいぐるみのお医者さん」は、新入社員の挨拶で聞いてみたり、同期社員から会社の創始者メンバーに聞いてもらったりしたものの、一向に見つからない。ある日、車にひかれそうなところを救出したボロボロのぬいぐるみをお供に出社した熊谷は、ミケ太を助けてもらうために取った「赤い段ボールでみのり社に届ける」という方法でそのぬいぐるみを助けてもらうことで、もう一度「ぬいぐるみのお医者さん」にコンタクトしようとするのだが…「ぬいぐるみのお医者さん」とは何者なのか。そして、もし「ぬいぐるみのお医者さん」に会えたら、熊谷はどうする(どうなる?)のか?
主人公の熊谷が、とにかくぬいぐるみ好き過ぎて、走る車の進路から自分の身を挺してぬいぐるみを救助したり、しんどくなるとぬいぐるみを吸ったり…と正直ちょっと圧倒されます(笑)。そして、「ぬいぐるみのお医者さん」と熊谷が“ぬい好き”として距離を縮めていく過程がドタバタコメディらしく取っ散らかっている(ほめてます!)のですが、作中に「好き」しかないので、ぬいぐるみ好きはもちろん、推し活中のあなたにも共感ポイントがあるはずです!2023年06月30日 -
ブックライブ書店員
やさしくて料理上手な「カメちゃん」とにぎやかでよく食べる「ツル」は、付き合って5年目、2人暮らしを始めて3年目の男性カップル。
そんな2人が、仲良くスーパーマーケットで買い物をしたり、片方が寝ぼけていても一緒にゴミ捨てに行ったり、2人でごはんを作って2人で食べたりする、なんてことのない当たり前の日常をポツポツと描いた作品です。
合間に、2人の出会いから告白しあうまでのお話やお隣さんとの交流を深めるお話、会社の同僚にバッタリ会うお話などを挟みつつ、2人がやきもちをやいたりモヤモヤしたり将来を考えたりと、お互いに気持ちを揺らしながらも関係を少しずつ熟成させていく感じがとにかくいいんです! 読んでいるこちらがひたすら癒されます…。幸せな気持ちになりたい方におすすめです!2023年06月30日 -
ブックライブ書店員
学生時代からの友達だけど、趣味も性格も立場も異なる3人の“マダム”たち、沙苗さん・栞さん・晴子さんが、ルームシェアで生活する日常を描いた本作。ファッション系イラストレーターである作者が描くマダムたちは、すごくオシャレだけど無理がなく、自由気ままだけどお互いを尊重していて、この作品を読んだ人のほとんどは「こんなふうに過ごせたら楽しいだろうなぁ…」もしくは「私だったら誰とどんな感じでルームシェアできるかなぁ?」などと思われるのではないでしょうか。個人的には、自分の老後に向けて「精神的・肉体的な余裕と経済的な余裕はどちらか片方だけでは成り立たないよね」という思いを新たにしました…健康もお金も人間関係も全部大事! そして、贅沢はしなくても、友人の誕生日にはその人に合う素敵なプレゼントを躊躇なく選べる人でいたいなぁと思いました。
SNSでも人気の本作、折に触れて読み返せば、毎回ほっこりできること間違いなしです。2023年06月30日
