ブックライブの書店員おすすめレビュー

少女・女性マンガ のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    タイトルの通り、私たち「ニンゲン」を飼っている魔獣や魔人目線のお話です。
    生き物を飼うことの難しさや楽しさに共感できる一方で、この作品で飼われているのは私たちと同じニンゲンというところがポイント。飼い主に共感しながら読んでいたはずが、ふとした瞬間に「そうだ、飼われてるのは私たちニンゲンなんだった」と我に返る……そんな不思議な感覚が味わえます。

    特に面白いのは、エピソードごとに掲載されている生態図解!
    これらももちろん魔獣・魔人目線で描かれているため、人間界では考えられないようなことが常識として書かれています。その中で私がツボだったのは、「ニンゲンの表情・気持ち」の項目で、「邪眼・魔眼持ちは見つめすぎないように」という注意書きがサラッと書いてあったことです。人間界では絶対に見かけることがない一文だと思うので、思わず笑ってしまいました。

    ちなみに作中では、飼われているニンゲンから見た飼い主の姿も描かれています。その姿を最初に見た瞬間、思わず「えっ!?」と驚いてしまいました。
    私が鳥を飼っていたときも、もしかしたら鳥には私のことがこんな風に見えていたのかも……?
    生き物を飼ったことがある人はもちろん、飼ったことがない人も楽しめること間違いなしな作品です。

    2024年12月27日
  • ブックライブ書店員

    事故で命を落としたトアが出会ったのは、昇降機守を自称するトウカ。
    死者の乗降場でたくさんの人を見送ったという彼は「自分の背負ってきたものと向き合えなかった者は人ではなくなる」とトアに話すが…。
    トアの後悔に寄り添うトウカの言葉に胸を打たれました。
    そんなトウカが探し続けている友人はどんな人物なのか、トウカにとってどのような存在だったのか…。
    トウカの言葉の節々からその友人への尊敬と執着を感じ、ますます気になってしまいます。
    そして、昇降機が"生える"不思議な世界観に思わず惹きこまれました。
    死者の国を舞台に、どこか冷たい雰囲気がありながらも、そこで生きる人たちの温かさも描かれており、何度でも読み返したくなる作品です!

    2024年12月26日
  • ブックライブ書店員

    学園で私だけが知っている、彼の裏の顔。
    そして、彼だけが知っている、私の裏の顔。
    ──こんな共犯関係、ドキドキが止まりません!

    学園のマドンナである主人公・桂おとぎ、通称”心撃の天使”。そんな完璧少女の彼女だったが、なんと誰にも知られてはいけない裏の顔を、学園の王子様である美男子・一刻(にのまえ とき)に目撃されてしまう!
    衝撃で固まるおとぎだったが、実は一刻にも、知られざる裏の顔があって……?

    突如始まった、学園で二人だけの秘密の関係。
    お互い演じていた表の仮面を取っ払って、素の表情で笑い合う中で、おとぎの心は一刻に撃ち抜かれてしまい──。

    優等生二人の初恋を描いた本作。
    何といっても、恋の仕方がおとぎらしく、等身大で、綺麗で、そしてかっこいいのです!
    恋愛漫画がお好きな方はもちろん、苦手な方でもきっとお楽しみいただけるはずです。
    新しい学園ラブストーリー、ぜひお手に取ってみてください!

    2024年12月23日
  • ブックライブ書店員

    こういうマンガを待ってた!!!!
    かわいあざとい計算高くモテるを実践してる、“努力してる美女”が勝ち続けるマンガは最高~!!!
    他のマンガでは悪側に立つことが多い(許せん)あざと美女が、「あざとい女」を目の敵にする男や、ナチュラルぶってる作りモテ女、自称サバ女をバサバサと罠にハメていくところが痛快!
    特に生涯(!?)のライバル、サバサバナチュラル系ぶっているが作りこんでる自称おっさん女子とのバトルが面白くて、そしてわかりみが深すぎて、続きが楽しみすぎる!
    スカッと系の新境地♪

    2024年12月19日
  • 高校の卒業式の日、日下部誠(くさかべ まこと)は同級生の遠山聖(とおやま ひじり)に告白します。
    憧れのひとに想いを伝えるだけで満足だったハズが、すんなりOKを貰いふたりは付き合うことに!!
    同じ大学に通うふたりの日常は静かに流れていきますが、少しずつお互いを知りじわじわと距離が近づいていき…。
    あたりまえの日常だからこそ大切にしたいものが詰まっています!!

    とにかく登場人物全員がいい子!!
    主人公の誠も聖も素直で優しい心の持ち主。
    デートシーンで、デートプランを考えつつも聖の好きなものを共に楽しもうとする誠と、そのことに素直に感謝を伝える聖。お互いが相手のありのままを大切にしていることが分かり愛おしさを感じます。

    体格的には聖の方が大きくBLでは攻めとなりがちですが、誠の咄嗟に出る彼氏らしさに心鷲づかみにされた方も多いのではないでしょうか。
    そもそも誠と聖に、受け攻めといった概念は相応しくないかもしれません。
    ふたりともそれぞれの要素を持ち合わせており、バランスがとても良いのです。
    初々しいふたりの何気ない日々がゆっくりと流れる様子は心地よく、尊いが詰まっています。

    タイトルの『165185』とは一体!?と思われた方もいるのではないでしょうか。
    この数字、誠の身長165cmと聖の身長185cmを合わせたものとなっています。
    「×」で繋げるのではなく連続で書くことで作品の本質を表しているのではないでしょうか…。

    さらに注目していただきたいのは、マンガでありながらまるで映画を観ているかのようなカメラワーク。
    誠と聖が歩いている姿を描くシーンでも、引きからのカメラがパーンして俯瞰の描写になり…と、流れるようなカメラワークでキャラクターの心情が伝わってくるのです。
    描くのは、魂を削って漫画を描く姿が読み手の心を揺さぶる天才VS秀才の物語を描いた『漫身創痍』やSNS累計700,000PVの『病める時も、健やかなる時も、』の野良おばけ先生!!

    今作はBLレーベルからの刊行作品ではないのですが、だからこその“味わいがある”ボーイズラブになっています。
    是非ご堪能ください!!

    2024年11月28日
  • 舞台は大正~昭和初期の私娼街。
    親に売られて娼婦となった女、親から逃れるために娼婦となった女、そこでしか生き方を知らない女…。
    様々な境遇の女がそれぞれの事情を抱え生きていますが、そこに悲壮感はありません。
    ワケはありつつも、ただ憐れまれるだけの存在ではないのです。

    1話目に登場する檜乃葉も、家のために売られ娼婦となった女性。
    しかも斡旋したのは好きだった男性 清太郎。
    さらに清太郎は娼婦となった檜乃葉の客となります。

    何故そんな関係になったかと言えば、家族のためお金のため…複雑な事情が絡まります。
    それだけ聞くとあまりの不遇さに憐れに思われるかもしれません。
    しかし檜乃葉はそんな状況でも悲恋に涙するような弱い人間ではありません。
    己の手で幸せを掴みとるために行動できる強さを持っているのです。
    ゲスになりきれない男と、力ずくで未来を切り開く女の行く末とは…。

    他に登場するどの女性も艶やかさや翳りが印象的ではあります。
    ですが、自身の足でしっかりと立ち、己の力で生きる様には力強さを感じます。

    1巻には主に4人の娼婦が登場しますが、それぞれのエピソードを描きつつも次第に物語がひとつにまとまっていく展開に鳥肌が立ちました。

    彼女たちの生き様をとくとご覧あれ!

    2024年11月28日
  • ブックライブ書店員

    「無痛恋愛」とは、男女間の不均衡により生じる痛みがない恋愛のこと。
    厄介な男に振り回されても鍵垢で呟くだけで何も言い返せなかったみなみは、友人の由仁や、「フェミおじさん」こと月寒さんとの出会いがきっかけとなり、恋愛への向き合い方や自分を大切にする方法を学んでいく。
    女性であること、男性であることは、自分で決めることのできない事がらだからこそ、人はいつしかその性別に順応して生きている。しかし、それは男性と女性の溝を深めることには繋がらない。それを「フェミおじさん」の存在が証明してくれた。男性だからこそ思ったことを言えるのだという側面はありつつも、男性がフェミニストを名乗ってくれるという事実は、何よりも明るいものに思える。
    しかし、だからといって「男性でも女性でもダメな人がダメなのであって、性別のせいではない」という結論に至るのもまた性急である。実は私も、以前まで性別でくくること、くくられることが苦手故にこの論調に賛成していたのだが、本作を読んで考え方が変わった。
    本作では、「この性別だったからこそ経験せざるを得なかったこと」に、男女共に気づかせてくれる。男性ならば、無理矢理下駄を履かされて「男なら当たり前だ」とすべてを任されること。女性ならば、「男を立てろ」と、時には人格までも無視させられること。よくよく考えてみればおかしなことなのに、考えることが多すぎる日常の中では、あまりにも根深いこの問題に立ち向かうことすらいつしか諦めてしまう。傷ついた自分をなんとかなだめすかして毎日を生きている、そんなみんなの隣に「フェミおじさん」はいつも寄り添ってくれるのである。

    2024年11月28日
  • ブックライブ書店員

    村の診療所で働く少女・アイリは、人の心の声を聞くことができる自身の能力に悩んできた。
    そんな彼女はある日、心の声が聞こえない青年・レイに危ないところを助けられ…。
    石の心臓を持つレイと不思議な能力を持つアイリが織りなす異世界ラブストーリー!
    幼少期の経験から、自分の能力にコンプレックスを持っていたアイリ。
    しかし、弟を思いやり、強くあろうとするレイの言葉を聞き、アイリの考え方にも変化が…。
    彼女が能力と向き合いながら、レイの命を繋ぐために変わろうと決心する姿に勇気づけられます!
    そして、婚約者のフリをするレイにドキッとしてしまうアイリもまたかわいい!
    アイリはレイの命を救うことができるのか、彼女の能力と心臓に埋め込まれた石の関係とは…。
    一つの命をめぐるハートフル・ラブストーリーを是非ご覧ください!

    2024年11月28日
  • ブックライブ書店員

    聖女である姉と比べられ、父親にも罵声を浴びせられ続けてきたラウラ。
    体が成長せず、負った傷も治らない彼女は、愛されたいと願い、一人涙を流していた。
    そんな彼女を城から連れ出したのは、謎の青年・リッカルド。
    彼と共に平穏な日々を過ごしていたはずが、ある日、ラウラの姿に変化が起こり…。
    新しい経験を無邪気に楽しむラウラの姿に思わずほっこりしてしまいます。
    彼女に振り回されながらも、時折見せるラウラの熱のこもった表情にリッカルドも少しずつ惹かれているようで、初々しい2人のやり取りに思わず口元がにやけます!
    そして、聖女だと思っていた姉・アウローラの力には、ラウラが関係あるようで…。
    聖女の力とは…! 孤独な少女が願った先にある未来とは…! 最後まで目が離せません!

    2024年11月26日
  • ブックライブ書店員

    ゆっくりと内面に惹かれていく、そんな普通の恋がしたい大学生の一香。合コンで出会ったのは、偶然にも共通の趣味で盛り上がった、優しくて誠実そうな佐成くん。同じ大学でばったり遭遇することもあって…。
    あっこれ、ひょっとして良い感じなのでは…!と胸をときめかせるも、
    待ち合わせ場所にいたのは佐成くんと、何やらパーカーを届けに来たらしい女の子の姿が。
    「あー…友達の家に忘れ物」
    夏なのにパーカーを? 異性の家に?

    (あ、これあかんやつや。好きになったらあかんやつや)(一香と私の声)

    人は見かけによらないとはまさにこのこと。私だったら、ここで全てを諦めてしまいそうですが、一香は違います。「こんな男好きにならん!」と最初は思いつつも、それでも佐成に惹かれている自分を徐々に受け入れ、彼に好きになってもらえるよう奔走します。
    普段は美人で背も高くかっこいい一香。一方、佐成の前では健気な、でもポジティブな可愛い女の子。そんな魅力的な一香を応援せずにはいられません! 私が守りたい…!と思いつつ、佐成も佐成で一香に気がありそうなので、彼が自分の気持ちを自覚するシーンを見たい!という強い気持ちで、爆速で読んでしまいました。
    クズだけどクズじゃない気がする…!と、沼にハマっていくこと間違いなしです。

    2024年11月26日
  • ブックライブ書店員

    ワンコなの? サイコパスなの? これ以上私の心をかき乱さないで~~~!

    物語の始まりは、婚約破棄された直後、隣国のイケメン騎士サイラスに求婚されるという夢のようなシチュエーション。だが、2度目の人生を生きるティアナは断固拒否。それもそのはず、サイラスはなんと1度目の人生でティアナを殺していたのだった…!
    自分の命を守りたくて距離を置こうとするティアナだが、サイラスはめげずに溺愛してくる。かと思えば、ときどき殺気立った目も向けてくるので、いつ殺されるのかとヒヤヒヤなティアナ。なのにどうして、また彼に惹かれ始めているんだろう……。

    私の推しポイントは、とにかく「顔が良い」サイラスの甘々スマイルがたくさん見られる点です! そんなワンコ系が急に怖い雰囲気になるなんて、ギャップ萌えで大気圏に突入してしまいそうになります。
    何故サイラスはティアナを殺したのか? 何故ティアナを溺愛しているのにときどき怖い顔をするのか?
    読み進めていくうちにどんどん目が離せない展開に…!
    ぜひ一緒に真相を確かめましょう!!

    2024年11月12日
  • ブックライブ書店員

    「なかよし」のレジェンド、長谷垣なるみ先生がまたもや悶絶必至の作品を世に放ってくださいました! ありがとうございます!!

    事故で記憶を失くしてしまったお嬢様・未彩は、目が覚めると浅海一星と名乗る男に「婚約者」だと告げられる。
    しかし、その直後に「彼氏」、「友達以上恋人未満の幼馴染」、「許嫁」だと主張する3人の男たちが現れた…!
    どうやら事故の直前、未彩はこの4人の中から婚約者を選んでいたらしい。
    さて、未彩に選ばれた男とは誰だったのか!? 婚約者の座は誰の手に!?
    未彩の心を射止めたいイケメンたちの甘酸っぱい本気バトルが始まる――!

    と、逆ハーレムものが大好きな私は大興奮なストーリー。全員お顔が美しく、性格もそれぞれ違って皆良いのですが、褐色肌イケメンに目がない方は私のように剣を推すことになるでしょう。彼、とっても可愛いのですよ……。
    絵の綺麗さはもちろん、記憶を失くして孤独感に苦しむ未彩を全力で支えようとする彼らの優しさ、カッコよさに惚れ惚れします。
    とにかく胸キュンしたい方! 必読です!!

    2024年11月12日
  • ブックライブ書店員

    両親には酷い扱いを受け、最恐マフィアのボス・楊昇龍(ヤン シンロン)に引き取られた少女・桜都(おと)。素直で優しい性格と可愛いらしい見た目に、すぐに楊昇龍は桜都を意識するようになりますが、最恐マフィアのボスゆえ、そのことを知られまいとツンツンした態度を貫かざるを得ません。桜都のちょっとした仕草にもドキドキしっぱなしなのに、それを「表情管理」で懸命に隠すところがとても可愛く、イケメンのツンデレぶりに見ている側までドキドキさせられます。お互い気になっているのに、正直に接することが出来ないところが実にじれったく、この先どうなるのか気になって仕方ありません! 二人のじれったくて甘々な恋愛模様、ぜひご賞味ください。

    2024年11月11日
  • ブックライブ書店員

    イケメン・ハイスペ王子のヴィンセントと、長馴染みで従者のレノア。「ヴィンセント王子の為に生まれてきた」ことを信念とするレノアは、ある日、逆恨みによって呪いをかけられそうになった王子を助けて女性になってしまいます。そんなレノアにヴィンセントは結婚を申し出て――。あくまで自身は男性であり、従者であって、家柄としても相応しくないと迷うレノア。しかし、スパダリ・ヴィンセントを異性としても意識しないでいられるはずもなく……。

    ヴィンセントを思うからこそ「自分ではいけない」と迷う気持ちと、異性として惹かれる素直な想いとの間で揺れ動くレノアがどんな決断をするのか、そしてヴィンセントのレノアへの気持ちはどうなのかが気になって、最後まで目が離せません。ボーイズラブのようでボーイズラブではない、異色の恋愛をご堪能あれ!

    2024年10月22日
  • ブックライブ書店員

    代表的な調味料と言えば塩! 他の調味料はさほどこだわりがなくても、塩にこだわる方は多いのではないでしょうか。この作品に登場する塩田くんはまさに塩のプロ、否、帝王と呼ぶべきかもしれません。常にクールな「しょっぱい顔」と愛想のない「塩対応」で自ら「塩」を体現し、どんな問題も「塩」で解決していきます。マヨネーズや砂糖など、塩よりも強そうな調味料キャラが登場して塩田くんに絡んでいきますが、果たして塩田くんはどう対応するのか……? 読み進めるほどに塩田くんの「塩対応」が気になって仕方ありません。

    時折バッサァァァァと撒かれる塩田くんのいい塩がもったいなく見えるものの、いい塩だからといって出し惜しみしないのが塩田くんのいいところ。料理に限らず、塩にはいろいろな活用方法があることを教えてくれるので、1粒で2度美味しい作品です。ぜひ、塩田くんの美味しい「塩」対応をご賞味ください!

    2024年10月22日
  • 物語の舞台は、人間がたった10人しか残っておらず、絶滅危惧種(リストルージュ)としてキメラ族に守られている世界。
    キメラ達はかつて捕食対象であった人間を保護し繁殖させていました。

    人間の世話役となったキメラの少年ミラは、来る日のため人間の少女カレンの世話を任されます。
    些細な傷ひとつですら付くことがないよう徹底管理。それはそれは大切にカレンを育てます。そんなある日、カレンに結婚の申し込みが。
    人間同士で結婚・繁殖させ、一人でも人間を増やすことを目的としているキメラ達にとっては願ってもないことです。
    本来めでたい事であるはずなのに、ミラの心には今までにない感情が芽生えます…。
    そして結婚式当日、歴史に残る事件が…!!

    そもそも人間が減少したのはキメラによって食べられてしまったから。
    そんな捕食者であるキメラが人間の絶滅を阻止するために保護しているというディストピアな世界で、ぬぐい切れぬ違和感が最初から付きまといます。

    降り続いた酸性雨によりドロドロに溶け複数がくっついて生まれたキメラ達は、その生まれ通り複数の動物の特徴が混ざったようなユニークな容姿。
    人間の世話係をする少年も独特なデザインのキャラクターになっていますが、その姿は怖さよりも可愛らしさを感じます。

    そして自分の状況を理解していないため無垢であどけない人間の少女。
    文字通り蝶よ花よとお姫さまのように育てられていますが、何故自分がこうも大切に育てられているのか理解しないまま「おひろめ会」に臨んでいる姿には、哀れさを感じずにはいられません。

    定期的に行われている「おひろめ会」。物語の中では貴重な人間を多くのキメラに見せることで身近に知ってもらうチャンスとして言われていますが、実際にはキメラの娯楽としての見世物でしかありません…。
    さらに人間同士の結婚=繁殖。大勢のキメラの前で性行為をさせられるという状況。
    とても残酷に感じますが、見方を変えると人間がペットや動物達にしている事とそう変わらないのでは…!?と考えさせられます。

    少女と共に過ごすうちに変化する、世話係であるキメラの少年の心情がメインで描かれますが、次第に「人間の解放」という大きなテーマも関わってきます。

    今後、キメラと人間の関係性はどうなるのか!?
    人間は本当に絶滅しかけているのか!?
    続きが気になります!!

    2024年10月15日
  • ブックライブ書店員

    「犬は人間の言葉を深く理解していない」
    と、どこかの神経科学者がMRIで検査を行った結果で言っていました。
    いやいやワンコは人間の言葉を理解していますよ?
    とワンコを飼っている方々は口をそろえて言うはずです。
    確かに言語として理解できているかはわかりませんが、発する言葉にプラスして音の高低、表情や動作など様々な要素をプラスしてワンコたちは私たちの言葉を理解しようとしてくれます。
    では、私たち人間はワンコの言葉、しぐさから本当の気持ちを理解できているのでしょうか。
    かわいいお洋服を着せてあげたい、おいしいものを食べさせたい、一緒に旅行に行きたいなどなど。
    それは本当にワンコのためなのでしょうか。
    巷ではSNSで様々なワンコの写真や動画が投稿されています。
    かわいく取られた写真もあれば、急にびっくりさせて面白がる動画などピンキリです。

    その行為は本当にワンコのためになっているのでしょうか。
    知っていたけどちゃんと理解していなかったこと、初めて知ることなどが詰まってます。

    ワンコと暮らす方必見!!本作を読むことでさらにワンコと幸せになれると感じます。
    作者のワンコ愛溢れる『DOG SIGNAL』をぜひご覧ください!

    2024年10月01日
  • ブックライブ書店員

    怒りを原動力にすることは、強さにも弱さにもなる。
    13世紀のイランで奴隷となった少女シタラ。彼女は自分を奴隷として引き取ったファーティマ家に最初こそ反発するも、ファーティマ家の息子ムハンマド坊ちゃんに知識の大切さを説かれ、勉強に身を入れるようになる。しかし、モンゴル帝国の襲来によってファーティマ奥様は目の前で殺され、ムハンマド坊ちゃんの消息は不明。自分自身もモンゴル帝国の奴隷となってしまう。モンゴル帝国の奴隷となったシタラは「ファーティマ」と名乗り、第四皇子の第一皇后に仕えるも、モンゴル帝国への復讐心をずっと抱え込んでいた。そんなとき、似た境遇の第三王子第六妃・ドレゲネと出会い、知恵を使って二人でモンゴル帝国の転覆を誓う。ところが、第二代皇帝の第一皇后・ボラクチンはまた別の立場から、モンゴル帝国をより強固なものにしようとする。
    それぞれの大義が、そして、それぞれの感情がぶつかるモンゴル帝国の行く末は……。
    シタラはこの時代に文字が読めることで、奇妙な縁に巻き込まれていく。ファーティマ家から受け継いだ知が、彼女の復讐を手助けすることは、美しくもあり悲しくもある。強大な権力によって様々な人の思惑が絡み合う重厚な人間ドラマから目が離せない。

    2024年09月30日
  • ブックライブ書店員

    皆さん、一人○○、お好きですか……?
    おひとり様、上等!な方、おひとり様にチャレンジしたいと思っている方、両方におすすめしたいのがこの作品です!

    伯爵令嬢であるニコルは、婚約者のケイオスからいつも放置されてばかり。会って話をしても、幼馴染のキャロライン王女のことばかり話すケイオスに対し、嫌気が差したニコルは、ある日「おひとり様」で行動することに挑戦してみます。はじめは「おひとり様」で行動することに不安を覚えていたニコルですが、周りの温かい反応もあり、「おひとり様」を続けていこうと決意します。
    「おひとり様」の楽しさを知ったニコルと、そのニコルに戸惑うケイオス。そして、事態はケイオスが思うよりもどんどん深刻化していって……?!

    変わっていくニコルを見て、慌てふためくケイオスにスカッとすること間違いなし! 二人の行く末はどうなるのか……?
    二人を見守りつつ、ニコルと一緒に「おひとり様」、満喫しませんか?

    2024年09月30日
  • ブックライブ書店員

    『イチケイのカラス』を手掛けた浅見理都さんの最新作、本格クライム・サスペンス!

    雪のちらつくクリスマスイブの夜、一人の元警察官・山下春生が殺害された。数日後、山下が生前に関わった遠藤力郎死刑囚の息子・遠藤友哉が逮捕され、事件は無事解決と思われた。
    しかし、殺された山下が娘・心麦に遺した一通の手紙から、事件が再び動き出す。そこには、遠藤友哉の冤罪を訴える内容が書かれていて……。

    『このマンガがすごい!2024』にもランクインした大注目の本作。
    読み始めたら止まらない、謎が謎を呼ぶ展開。
    スリリングで没入感もたっぷり!
    映像化される未来もそう遠くないでしょう。
    あなたも一足先に、クジャクのダンスを覗いてみませんか?

    2024年09月30日