【感想・ネタバレ】わたしたちは無痛恋愛がしたい ~鍵垢女子と星屑男子とフェミおじさん~(1)のレビュー

あらすじ

『臨死!! 江古田ちゃん』『モトカレマニア』の瀧波ユカリが放つ、令和の世の中サヴァイブストーリー!

この世界で「痛みのない人間関係」なんて築けるのか――?
鍵をかけたSNS=鍵垢でしか本音を吐露できない主人公・みなみ。”星屑男子”(顔のいいクズ)に雑に扱われたり、街中で人にわざとぶつかられたり、「女」の役割を押し付けられたり……この世界って何なの? と思いながら、SNSの鍵垢に本音を投稿する日々。そんな彼女の前に一人の年上男性――”フェミおじさん”が現れる!

<収録タイトル>
第1話/大丈夫ですか?
第2話/「女の敵は女」って言われすぎ問題
第3話/友以外に寄りかかれるもの
第4話/私たちが「よくあること」なんて思ってしまうこんな世の中
第5話/呼吸して整えよう

...続きを読む

「無痛恋愛」とは、男女間の不均衡により生じる痛みがない恋愛のこと。
厄介な男に振り回されても鍵垢で呟くだけで何も言い返せなかったみなみは、友人の由仁や、「フェミおじさん」こと月寒さんとの出会いがきっかけとなり、恋愛への向き合い方や自分を大切にする方法を学んでいく。
女性であること、男性であることは、自分で決めることのできない事がらだからこそ、人はいつしかその性別に順応して生きている。しかし、それは男性と女性の溝を深めることには繋がらない。それを「フェミおじさん」の存在が証明してくれた。男性だからこそ思ったことを言えるのだという側面はありつつも、男性がフェミニストを名乗ってくれるという事実は、何よりも明るいものに思える。
しかし、だからといって「男性でも女性でもダメな人がダメなのであって、性別のせいではない」という結論に至るのもまた性急である。実は私も、以前まで性別でくくること、くくられることが苦手故にこの論調に賛成していたのだが、本作を読んで考え方が変わった。
本作では、「この性別だったからこそ経験せざるを得なかったこと」に、男女共に気づかせてくれる。男性ならば、無理矢理下駄を履かされて「男なら当たり前だ」とすべてを任されること。女性ならば、「男を立てろ」と、時には人格までも無視させられること。よくよく考えてみればおかしなことなのに、考えることが多すぎる日常の中では、あまりにも根深いこの問題に立ち向かうことすらいつしか諦めてしまう。傷ついた自分をなんとかなだめすかして毎日を生きている、そんなみんなの隣に「フェミおじさん」はいつも寄り添ってくれるのである。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

ネタバレ 無料版購入済み

面白いです

題名からは、あまり想像できない展開のストーリー。だって主人公は、全然無痛の恋愛じゃない。むしろ傷だらけの仕打ちを受けている。
皮肉も効いていて、セリフにもセンスがあるので、楽しく面白くサクサク読めて楽しいです。
年を重ねると、フェミおじさんのすばらしさに唸り声が出ます。すごいです、フェミおじさん。最高の人間です。ファンです。

#ほのぼの #シュール #共感する

0
2025年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この3日くらいで本が読めないかも…と思って結構しんどくなったわたし、漫画なら読めるかな、で(良いとなんとなく噂で察していたものの)、よくこんな名著を手に取った。ほんとうに自分のこと見直す。最高。
昨日、2巻までしか買わなかったことだけ後悔ポイント。今からポチろうか。

最高だったところメモ:
・フェミおじさんが現れた瞬間の巨大魚ポーズ、圧を与えない声かけ→愛してます。あなたがこうフェミになった理由を、読み進めて早く知りたいです。
・由仁の無駄な時に自分を消耗させず、使うべきところにエネルギーを使ってるところ。変な媚びとか打って疲弊せず、でも友だちに優しい、あとフェミニストなところ。→由仁も「21世紀の恋愛」読んでて、読み返そうかなと思った(&本棚整理したくなった。系統とか定期的に読みたい本はここってちゃんとやりたい)
・97ページの素晴らしい言葉: 「私たちが「よくあること」だんて思ってしまうこんな世の中のこと絶対に許してたまるかクソが!!!」
・フェミおじさんの「まず共感→(事情を聞く前に)今の気持ちを確認」してくれるところ

0
2025年05月19日

匿名

ネタバレ 購入済み

あるある

言葉のチョイスが絶妙に面白かった。
クズあるあるが身近にありそうな話っぽくて楽しく読めました!
身近にいたら嫌だけど笑

#笑える

0
2025年02月28日

Posted by ブクログ

題名からしておかしいはずなのだ。
恋愛ってそもそも痛いはずない、好きな人と楽しく過ごすのに痛いという感覚は本来皆無なはずなのに、無痛恋愛がしたいということがなかなかかなわないのはどうしてなのか。
それは私たちを痛い目に合わせる相手がいるからだ。

何かで見た、「男はだいたいの女をうっすら好きだけど、女はみんなうっすら男が嫌い」とあったけど、その言葉を思い出す。
本当はうっすらなんて優しいものではないと思うけど。
そう言っておいてあげるところにリアルさを感じてほしいところだ。

痛い目に合うくらいなら恋愛なんかいらないんだがな。

0
2024年05月15日

Posted by ブクログ

この世界で「痛みのない人間関係」なんて築けるのか――?
鍵をかけたSNS=鍵垢でしか本音を吐露できない主人公・みなみ。”星屑男子”(顔のいいクズ)に雑に扱われたり、街中で人にわざとぶつかられたり、「女」の役割を押し付けられたり……この世界って何なの? と思いながら、SNSの鍵垢に本音を投稿する日々。そんな彼女の前に一人の年上男性――”フェミおじさん”が現れる!

こちらから会いたいと言えなかったりデート代は少なめにしか払ってくれないし、なあなあでコミニケーションする割に人の話を自慢話にすり替え話したり基本放置されている彼女持ちの星屑男に遊ばれるみなみが、単に節約の為に自炊しているのを「料理好き」「女の子っぽい」とか男の都合良く解釈されることや飲み会などで自分の欲を上手く隠さなければならない鬱屈やSNSで書いたことが炎上したり飛び込みで行った美容院の美容師にストーカーされるなどの日々のモヤモヤ、鍵アカでつぶやく鬱屈に、「欲は抑えるのが女のたしなみ」「自分で自分をみっともないと思うのが、止められない」などなどみなみの拗らせたつぶやきに男女問わずあるあるとうなづけるラブコメディ漫画第1巻。

0
2023年02月02日

Posted by ブクログ

星屑ね〜うまいこというな〜て。序盤の数ページのクズあるある等々が面白すぎて掴まれた。わたしが求めてるのも無痛恋愛なのかもなって。

0
2025年07月08日

匿名

購入済み

若さゆえの傲慢

この主人公は人の事なんだと思ってるんだろうと思う描写が沢山。フェミおじさんにしても、上手く利用しようとしているだけでは?相手が恋愛対象うんぬん考える前に相手の立場で考えた方が、良いのでは?と思います。

0
2024年08月20日

匿名

ネタバレ 無料版購入済み

現実とつながっているSNS

主人公の星置みなみは23歳の会社員の女性。
彼女はいつどんなときもスマホ片手にSNSを見ることをしているのだがそのアカウントはフォロワー4人の鍵垢だった。
楽しめるかもと思って行った合コンで自炊をしているという話が出るとすぐに料理好きだとか女の子らしいとか言われて辟易して書き込む法にシフトする。
ぜ鍵垢かというと吐き出したいことはあるが知らない人間から勝手にジャッジされるのがいやだからだった。
そんなみなみにはここ一年ほど夢中になっている男がいるがはっきりいって都合のいい女扱いされているしそれも本人は気づいている中関係を続けているのだった。
フォロワーである友人の栗山由仁からもその関係を心配されるみなみだったが……。

人間のリアルというか生々しさが伝わってくる作品だった。

0
2023年10月18日

無料版購入済み

ワードチョイス

ワードチョイスが絶妙に面白かった。クズあるある、ほんとにあるんだろうなと思いながら現実味あっておもしろかった。

0
2022年12月25日

無料版購入済み

どっちもどっちっていう

「星屑男子」がクズなのは間違いないけど、だったら主人公の方はどうなのか。客観的に観れば「どっちもどっち」。
世の中には誠実な男性もいると思うんだけど、「結局モテるのはクズイケメン」という男性側のどうでもいい主張にも、この漫画を読んでいると思わず頷けてしまう。(※モテないからと僻んでヘイト吐いてる時点で「誠実な男性」ではないので注意。)
こっち側には甘く、向こう側には厳しい、ご都合漫画という印象が一番かな。
経験的に言って、女性差別に対して声を上げている自称フェミニスト的な人に限って、マイノリティに対する差別に鈍感というか、寧ろ積極的に加担すらしている向きすらあって。被害者であることには敏感でも、加害者であることには鈍感なものだなと思い知らされることが多いんだけど(女性差別に限った話でもないけどね)、この漫画からもそういう印象を受ける。すべてが「こっち側の都合」でしか語られない。
中高年男性(おじさん)というだけで有害視するのもまたジェンダー差別だと思うんだけどね。
もちろん実際に有害な「おじさん」が社会を跋扈しているのも事実で、そういう連中を「おじさん」と言って揶揄するのは正当だと思うんだけど、作中フェミおじさんに対しての台詞「そんなおじさんいるかな?だって おじさん だよ?」っていうのがまさに中高年男性というだけでそうだと決めつけている部分。女だからというだけでこうだと決めつけられて不快な思いをさんざんしてきている筈なのに、自分も同じロジックで相手を貶めているという事実にどうしてこうも無頓着なのか。
それで「ジェンダー観最先端」とか言われてもなあ。結局「女だから男だから」という決めつけから脱却できてないじゃないか。

なんていう批判を並べたら、主人公のブログのアンチコメントと同類の扱いを受けますかね?
自分の都合と被害意識だけでしか思考が回らないとそうなっちゃいますよね。

面白くはなかったけど、様々な価値観に触れること自体は為になるので、好意的な意味で☆二つ。

#タメになる

1
2023年11月13日

無料版購入済み

SNSにはあまり……

まぁ匿名度が上がると基本、びっくりするほど程度の低い反応とか、幾らでもありますね。作中に出てくるTwitterの使い方とかには共感しませんが、作中に出ていた中年男性はかなりまともそうでしたね。
あとは、、、、、、今も日本だと、この程度かな、という感じですかね。
ちょっと続きを読むかどうか、どうかな?といったいった作品ですね。

0
2022年11月02日

匿名

購入済み

女上司

栗山さん、女上司に対して普通に失礼
自分は正しいみたいな顔してるけどさ
なぜあんなに上から目線なのか

ただのこの人たちのワガママだと思うことも多い
人をジャッジするなら自分はさぞ完璧な対応をとるのかと思ったらコレ?

モトカレマニア、江古田ちゃんは不快な思いしなかったのに残念

0
2024年02月21日

「女性マンガ」ランキング