あらすじ
宝島社『このマンガがすごい!2023』オンナ編 第10位!
鍵をかけたSNS=鍵垢でしか本音を吐露できない主人公・みなみは、きれいなクズ=星屑こと千歳との関係を切れないまま、10年の月日が経過していた――…。
「ストナン」「介護脱毛」「ワンオペ育児」「モラハラ夫」
女性が幸せに暮らすには、ハードルが多すぎる!
今の「あるある」と「こうなったらいいな…」を『臨死!! 江古田ちゃん』『モトカレマニア』の瀧波ユカリが描く。
令和のコミュニケーション&フェミニズム漫画!
「無痛恋愛」とは、男女間の不均衡により生じる痛みがない恋愛のこと。
厄介な男に振り回されても鍵垢で呟くだけで何も言い返せなかったみなみは、友人の由仁や、「フェミおじさん」こと月寒さんとの出会いがきっかけとなり、恋愛への向き合い方や自分を大切にする方法を学んでいく。
女性であること、男性であることは、自分で決めることのできない事がらだからこそ、人はいつしかその性別に順応して生きている。しかし、それは男性と女性の溝を深めることには繋がらない。それを「フェミおじさん」の存在が証明してくれた。男性だからこそ思ったことを言えるのだという側面はありつつも、男性がフェミニストを名乗ってくれるという事実は、何よりも明るいものに思える。
しかし、だからといって「男性でも女性でもダメな人がダメなのであって、性別のせいではない」という結論に至るのもまた性急である。実は私も、以前まで性別でくくること、くくられることが苦手故にこの論調に賛成していたのだが、本作を読んで考え方が変わった。
本作では、「この性別だったからこそ経験せざるを得なかったこと」に、男女共に気づかせてくれる。男性ならば、無理矢理下駄を履かされて「男なら当たり前だ」とすべてを任されること。女性ならば、「男を立てろ」と、時には人格までも無視させられること。よくよく考えてみればおかしなことなのに、考えることが多すぎる日常の中では、あまりにも根深いこの問題に立ち向かうことすらいつしか諦めてしまう。傷ついた自分をなんとかなだめすかして毎日を生きている、そんなみんなの隣に「フェミおじさん」はいつも寄り添ってくれるのである。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ツラい。でもこれがあちこちで起きていること。全男子にもオススメな本。ツラい目に合っているいろんな人に、あたたかなおせっかいをする人が現れますように。
Posted by ブクログ
鍵をかけたSNS=鍵垢でしか本音を吐露できない主人公・みなみは、きれいなクズ=星屑こと千歳との関係を切れないまま、10年の月日が経過していた――…。みなみと絶縁してる由仁は、フェミおじさんこと空知さんと偶然再会し空知さんの辛い過去を知る。一方、キラキラ結婚生活してるはずのうずらちゃんは、育児ノイローゼに。
「ストナン」「介護脱毛」「ワンオペ育児」「モラハラ夫」
女性が幸せに暮らすには、ハードルが多すぎる!
今の「あるある」と「こうなったらいいな…」を『臨死!! 江古田ちゃん』『モトカレマニア』の瀧波ユカリが描く。
令和のコミュニケーション&フェミニズム漫画!
千歳と腐れ縁は続いているけど、ストーカーを撃退出来るまで言葉もスキルも身につけているみなみの成長に、グッジョブ。
「自分の気持ちを言わずに従う女がいいって言うのは、女を心や人格がある人間って見ていないことでしょう!」
「悪い女は、どこへでも行ける!」
千歳は、みなみの著作を貶したり、未成年の少女をホテルを言葉巧みに連れ込んだり、クズっぷりに磨きがかかっているが、そういうクズに限って「男」を連発するのとトキシックマスキュラーの間について考察したくなる。
クズ男の被害から救い合う自立した女性たちのシスターフッドの尊さ、「カップルでいる時はありがとうを言える男が、なぜ結婚した途端にありがとうを言えなくなるのか」問題などより男性に読んでもらいたい濃い内容の3巻。
Posted by ブクログ
「自我がないのが女だと思ってるでしょ」
みなみがクズストーカー男を撃退、グッジョブ!
しかし干しクズ男の千歳とはバッサリきれないみなみ、やっぱり誰かといたい?
キラキラしていたうずらちゃんはDV夫&ワンオペ育児、日本はほんまに家事や育児しない男だらけ。
しかーし、うずらちゃんのラップ最高
「お前は妻で母で女で嫁でオレ以下」
「オレは夫で父で男で息子でオレサマ」
「そんなパーオーナーシップ観はイカサマ」
「私の怒りをジャッジするのは許さない!」
他の方も感想に書かれていたけど
ホント男性に読んで欲しい漫画だよー
そして、もっと怒れ日本の女たち!
うずらちゃんの今後、
月寒さんとみなみの進展が気になる
さぁー4巻はどうなる?