あらすじ
宝島社『このマンガがすごい!2023』オンナ編にランクイン!
青年実業家・清隆と結婚したうずらちゃん。
清隆からのDVに苦しめられ、キラキラ系インフルエンサーの姿は過去の話に。
自信を、尊厳を、取り戻す。そのために夫と向き合う。うずらの奮闘の結末は――。
自分の痛みも、他任の痛みも「ないもの」にしない。
道を踏み間違えても、過ちを犯しても、変われるって信じたい。
令和を生きる、わたしたちの「読みたい」はここにある。
今の「あるある」と「こうなったらいいな…」を『臨死!! 江古田ちゃん』『モトカレマニア』の瀧波ユカリが描く。
令和のコミュニケーション&フェミニズム漫画!
「無痛恋愛」とは、男女間の不均衡により生じる痛みがない恋愛のこと。
厄介な男に振り回されても鍵垢で呟くだけで何も言い返せなかったみなみは、友人の由仁や、「フェミおじさん」こと月寒さんとの出会いがきっかけとなり、恋愛への向き合い方や自分を大切にする方法を学んでいく。
女性であること、男性であることは、自分で決めることのできない事がらだからこそ、人はいつしかその性別に順応して生きている。しかし、それは男性と女性の溝を深めることには繋がらない。それを「フェミおじさん」の存在が証明してくれた。男性だからこそ思ったことを言えるのだという側面はありつつも、男性がフェミニストを名乗ってくれるという事実は、何よりも明るいものに思える。
しかし、だからといって「男性でも女性でもダメな人がダメなのであって、性別のせいではない」という結論に至るのもまた性急である。実は私も、以前まで性別でくくること、くくられることが苦手故にこの論調に賛成していたのだが、本作を読んで考え方が変わった。
本作では、「この性別だったからこそ経験せざるを得なかったこと」に、男女共に気づかせてくれる。男性ならば、無理矢理下駄を履かされて「男なら当たり前だ」とすべてを任されること。女性ならば、「男を立てろ」と、時には人格までも無視させられること。よくよく考えてみればおかしなことなのに、考えることが多すぎる日常の中では、あまりにも根深いこの問題に立ち向かうことすらいつしか諦めてしまう。傷ついた自分をなんとかなだめすかして毎日を生きている、そんなみんなの隣に「フェミおじさん」はいつも寄り添ってくれるのである。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
5巻もよかった。ずっといい、みんな読んでほしい。
60ページの誉さんの言葉よ…「誰からも祝福されて 誰にでも相談できて 離婚なんて一大事には 身も世もなく大騒ぎだってできちゃう さしずめ世界は 異性愛者専用のドラマ劇場ってとこですね」。悲しすぎるが事実でしかない現代日本。
最後、みなみがクズをクズだと認識したところ、苦しいけどよかった。みなみがみなみのために怒れた、これはすごいこと、大切なこと。
「都合のいい女」じゃなくて「人」として接してくれるなら
そこが長年の不毛な関係の着地点になるのなら
それはそれでひとつのハッピーエンドになるのではないか?
→そう思っちゃうよね、そう思うほうが嬉しいし簡単だし。この後傷ついてほしくなかったけど、自分で選べて怒れてえらかった。見習わないといけない。誰にも搾取されることを許してはいけない。
フェミおじさんと再会してほしい。恋仲に発展してと願ってるのではなくて、ただ、今1人で生きていく覚悟が決まったみなみが、あんなすてきなフェミニストのお友だちとまた気軽におしゃべりしたりできる関係に戻ったら楽しいだろうなと思うから。楽しいしより多くの言葉を経験を手に入れられると思う。
うずらの夫のくそすぎるところは読むたびに気持ちが悪くなったけど、この人なりに努力を重ねていてよかった&それでもまだ落ち度があり道のりは長いことも示されていて良かった。
夫婦円満の秘訣みたいなのに、いつでも別れられるようにしてることですෆっていうのよかった。いつだって別れられるからこそ努力をして互いに歩み寄って良い関係性を作るべきだ。わかりあう態度でない人と一緒にいて一方的に拒否されたり離れられて傷つくのはもったいない!
Posted by ブクログ
第5巻は
第24話 男らしさの呪い
第25話 「守る」と言いたい男たち
第26話 結婚ってなんだと思ってます?
第27話 夫婦再構築のススメ
第28話
過去と歩く(前編)銀座から隅田川へ
第29話
過去と歩く(後編)両国から浅草寺へ
第30話 私の痛みはだれのもの?
DV夫あるあるだわ第24話
うずらちゃんの兄、富平の
「家父長制パンチ」はNICE(≧∀≦)
力関係の支配からなかなか抜け出せないのがDV
うずらちゃん夫婦は
「対話」ができるようになったし
「話し合い」が可能になったから
再構築できたわけだよね
うずらちゃんが
「簡単には解決できないのがDVだと思ったほうがいい」
「夫婦間の対等なコミュニケーションが必要」
には首がもげるほど頷きまくり(≧∀≦)
うん、うん
結婚は契約だよね
ないがしろにされても
怒らないようにしてた
今まで違和感を訴えても
権力に押しつぶされてきた
でも
頑張ってる自分をもっと褒めてあげようと思えた
私も歩いてみよう
生きづらさを抱えてる女性(男性)に
読んで欲しい本
第1巻からどうぞ♪