【感想・ネタバレ】わたしたちは無痛恋愛がしたい ~鍵垢女子と星屑男子とフェミおじさん~(6)のレビュー

あらすじ

宝島社『このマンガがすごい!2023』オンナ編にランクイン!

夫・清隆からのDVに苦しんだうずらちゃんは、
悩んだ末に「離楽婚」を選択し、夫婦関係をやり直すことを選択する。
そんな中、みなみは「怒り」を取り戻して、星屑男子・千歳との関係を清算する!
「痛み」に気づき、自分のための「怒り」を取り戻すと、すこし世界を歩きやすくなる。
けれども、由仁の友達・赤井川さんの世界は、なかなか変わらなさそうで――…?

今の「あるある」と「こうなったらいいな…」を『臨死!! 江古田ちゃん』『モトカレマニア』の瀧波ユカリが描く。
令和のコミュニケーション&フェミニズム漫画!

...続きを読む

「無痛恋愛」とは、男女間の不均衡により生じる痛みがない恋愛のこと。
厄介な男に振り回されても鍵垢で呟くだけで何も言い返せなかったみなみは、友人の由仁や、「フェミおじさん」こと月寒さんとの出会いがきっかけとなり、恋愛への向き合い方や自分を大切にする方法を学んでいく。
女性であること、男性であることは、自分で決めることのできない事がらだからこそ、人はいつしかその性別に順応して生きている。しかし、それは男性と女性の溝を深めることには繋がらない。それを「フェミおじさん」の存在が証明してくれた。男性だからこそ思ったことを言えるのだという側面はありつつも、男性がフェミニストを名乗ってくれるという事実は、何よりも明るいものに思える。
しかし、だからといって「男性でも女性でもダメな人がダメなのであって、性別のせいではない」という結論に至るのもまた性急である。実は私も、以前まで性別でくくること、くくられることが苦手故にこの論調に賛成していたのだが、本作を読んで考え方が変わった。
本作では、「この性別だったからこそ経験せざるを得なかったこと」に、男女共に気づかせてくれる。男性ならば、無理矢理下駄を履かされて「男なら当たり前だ」とすべてを任されること。女性ならば、「男を立てろ」と、時には人格までも無視させられること。よくよく考えてみればおかしなことなのに、考えることが多すぎる日常の中では、あまりにも根深いこの問題に立ち向かうことすらいつしか諦めてしまう。傷ついた自分をなんとかなだめすかして毎日を生きている、そんなみんなの隣に「フェミおじさん」はいつも寄り添ってくれるのである。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

赤井川さんメインのお話だった。
赤井川さん、初めて出てきた時、男社会を乗りこなしてきた強い女性だ…と1歩引いてしまったけど、かっこよさは頑張って取り繕ってるだけで、痛みとか弱さとか感情とかとたくさん向き合っててちゃんと1人の人間。生理痛大変だし、子宮内膜症かもしれなくて心配。由仁がいること、よく作用してそうで見てて嬉しい。お互いの負担になりたくないけど大切な人だと思うからそりゃケアしたいし、もともと上司と部下として始まった関係性だから余計にケアされる/する関係に発展しそうで怖いよね。

0
2025年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第6巻
裏表紙に書かれている文章を
読んでみて!

「わたしたちが安心して選べる世界なら良かったのにね」

「わたしの人生の主役はわたしだから」

話の中で
由仁さん曰く
「この社会は
女が怒りにくいようにできてる」

「女が使う女言葉には
命令形がないんだよ」

「女の怒りを
相手にする価値のないものにしてしまう」

クズ男とやっと決別できたみなみさん曰く「自分のために怒れる私を
尊重してくれる人とだけ
関係を続けていく」

赤井川さん( ; ; )
我慢だけは得意って
言っちゃダメー我慢しすぎだわ
読んでいると
ぎゅーっと痛くなる( ; ; )

「私だけがダメなままなの」
うーん
母親からの呪いはキツイよ( i _ i )

由仁さんと
赤井川さんの関係はどーなる?

月寒さんとはどうなる?

ぜひ1巻から読んでみて欲しい!

0
2025年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

思わぬ方向に展開。いちいち説得力。防波堤になろうと思って防波堤にもなれない世代と今の二十代前半はメンタル違う。頑張って幸せ,頑張って自由になろうという強度が強かったお姉さん世代。友達の友達に、幸せになろうねッて突然でかい声で言われて吐きそうだった。都さんのストーリー読んでてその人思い出した。

0
2025年02月04日

「女性マンガ」ランキング