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「天幕のジャードゥーガル」
2026年7月~ テレビ朝日系
声の出演:関根明良、桑島法子、齋藤潤
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
怒りを原動力にすることは、強さにも弱さにもなる。
13世紀のイランで奴隷となった少女シタラ。彼女は自分を奴隷として引き取ったファーティマ家に最初こそ反発するも、ファーティマ家の息子ムハンマド坊ちゃんに知識の大切さを説かれ、勉強に身を入れるようになる。しかし、モンゴル帝国の襲来によってファーティマ奥様は目の前で殺され、ムハンマド坊ちゃんの消息は不明。自分自身もモンゴル帝国の奴隷となってしまう。モンゴル帝国の奴隷となったシタラは「ファーティマ」と名乗り、第四皇子の第一皇后に仕えるも、モンゴル帝国への復讐心をずっと抱え込んでいた。そんなとき、似た境遇の第三王子第六妃・ドレゲネと出会い、知恵を使って二人でモンゴル帝国の転覆を誓う。ところが、第二代皇帝の第一皇后・ボラクチンはまた別の立場から、モンゴル帝国をより強固なものにしようとする。
それぞれの大義が、そして、それぞれの感情がぶつかるモンゴル帝国の行く末は……。
シタラはこの時代に文字が読めることで、奇妙な縁に巻き込まれていく。ファーティマ家から受け継いだ知が、彼女の復讐を手助けすることは、美しくもあり悲しくもある。強大な権力によって様々な人の思惑が絡み合う重厚な人間ドラマから目が離せない。
Posted by ブクログ
あたくし、中学生時分に『蒼き狼と白き雌鹿Ⅳ』という歴史シミュレーションゲームにドドドハマりしたことがありまして、それがきっかけのひとつで大学の史学科を選んだくらいの影響を受けまして、なんなら在学中も一番興味があったのはモンゴル帝国史だったりしました。
それから早ウン十年、社会人デビューと共にすっかり勉強する習慣がなくなったあたくしはあれだけ覚えた年号もなんもかんも抜け去ってしまいましたが、それでもこの作品はあたくしの意識の奥底に眠る、歴史好きの血を沸騰させてくれたんだ!!
まだまだ全然冒頭だし可愛らしい画風に騙されていたけど、めっちゃ丁寧に練られているであろう考証とトマトスープ先生の中世ユーラシア史に対する造詣の深さがうかがえる、非常に読み応えのあるストーリー。
とにかく着眼点が渋い。
歴史を学んでいれば1巻に続く史実の流れは判る通り、チンギス=カンが一代で基盤を築き上げた大帝国は子孫達によってバラバラに解体されやがて消滅という末路を辿るが、その子息達の妃による視点で歴史を捉える試みは大変興味深い。
本作の主人公〈ファーティマ(旧名はシタラ、「星」の意)〉という史実の人物のことは知らなかった(なにかで読んだ気もするがどのみち詳しく覚えていないのでヨシ)のだが、これはもっけの幸い。
これは絶対に事前情報なしで読み進める方が良いに決まっていますね。これから読まれるかたがいらしたら是非、予備知識を入れずにチャレンジしてみて下さいね。
そして、人物については細かくメモを取りながら読む方が良いです。馴染みがない名前ばかりなのでどれが誰の関係者かわからなくなりがちなので。一応巻末に簡潔なチンギス=カン一族略図は収録されておりますが。
さて、このシタラという人物がなかなかに曲者。まず奴隷身分が自分で名前を付けられるという制度に驚いたが、よりによって「星」とは。秀吉の幼名「日吉丸」みたいに権力を手にした後から箔の付く名前を設定したのかな。
運良く学者の家に拾われた為に教養と知識を身につけつつも歴史の大波に翻弄される少女期、まだ何者でもない彼女であるがふと垣間見せる幼い野心にゾクゾクする。そもそもモンゴル軍に殺害されてしまった主人の名〈ファーティマ奥様〉の名を名乗り直している時点でその執念の凄まじさがうかがえるのであるが。p129の「……だったら」以前と以降でまさに別人に生まれ変わった彼女。元々のシタラが持っていた表情はp8の「ニコッ」とした顔だったりファーティマ奥様の息子〈ムハンマド〉を慕うp61の頬を染めた顔だったりと少女相応のものであったのが、後半では隙の無さや烈しさのようなものが感じられる表情が多い。
目的を果たす為「だったら」自分の名や過去くらい、いくらでも捨ててやるわ、みたいな。
これまた良いところで終わるなあ。
さらりと重要人物・幼少期の〈クビライ〉が登場しているのもポイント。
波瀾の気配を醸し出しつつの2巻へ。
ちなみに、いまのところ交戦や占領の描写なんかはかなりマイルド。というよりもそこはほとんど描かれていない。この画風で凌辱とか拷問とか描かれたら…泣いちゃうかも。
7刷
2025.8.30
Posted by ブクログ
とんでもなく美しい絵。版画のようなタッチで、中東の少女の人生を描くのにこんなにマッチした絵柄はないと思った…!
奴隷という身分にありながらも、「知」を武器に孤独に戦うシテラがどのようにして復讐を遂げるのか遂げないのか、いつまで孤独でなければならないのかが気になる。
ストーリーは描くべきところに集中して描かれている印象で、冗長なところが全くない。
結果、テンポも良くて非常に読みやすい!
チンギスカンの息子を見せつつ、「原典」を求めるに至った経緯を説明するところなんて、複数の情報提示を兼ねていて説明上手な漫画だなと思った。
ストーリーのわかりやすさや読みやすさも勉強になりそうb
Posted by ブクログ
以前、Xで1話の試し読みを読んだことがあり、「面白いなぁ〜」という印象があった。
今季アニメ化されると知り、1〜最新刊までまとめて購入。そして一気読み。やはり第一印象から変わらずおっもしれ〜〜〜。
高校受験レベルの世界史知識しかない私でも、「見たことある名前だな…」がたくさん出てくる。学生の時にこの漫画があったら、世界史の授業がもっともっと楽しいものになっていただろうなぁ。
現在の世界史の教科書に、数ページ、もしくは1行・1単語しか載っていないかもしれない。
けど、その数行にはシタラたちが、今の私たちと同じように考え、悩み、苦しみ、そして復讐に生きた数十年があることを思う。
最期を見届ける気持ちで読んでいる。
個人的には、トルイが某Jリーグクラブチームのキャプテンに似ていて好き。
「天幕のジャードゥーガル」
2026年7月~ テレビ朝日系
声の出演:関根明良、桑島法子、齋藤潤
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少女・女性マンガ
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