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「天幕のジャードゥーガル」
2026年7月~ テレビ朝日系
声の出演:関根明良、桑島法子、齋藤潤
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
怒りを原動力にすることは、強さにも弱さにもなる。
13世紀のイランで奴隷となった少女シタラ。彼女は自分を奴隷として引き取ったファーティマ家に最初こそ反発するも、ファーティマ家の息子ムハンマド坊ちゃんに知識の大切さを説かれ、勉強に身を入れるようになる。しかし、モンゴル帝国の襲来によってファーティマ奥様は目の前で殺され、ムハンマド坊ちゃんの消息は不明。自分自身もモンゴル帝国の奴隷となってしまう。モンゴル帝国の奴隷となったシタラは「ファーティマ」と名乗り、第四皇子の第一皇后に仕えるも、モンゴル帝国への復讐心をずっと抱え込んでいた。そんなとき、似た境遇の第三王子第六妃・ドレゲネと出会い、知恵を使って二人でモンゴル帝国の転覆を誓う。ところが、第二代皇帝の第一皇后・ボラクチンはまた別の立場から、モンゴル帝国をより強固なものにしようとする。
それぞれの大義が、そして、それぞれの感情がぶつかるモンゴル帝国の行く末は……。
シタラはこの時代に文字が読めることで、奇妙な縁に巻き込まれていく。ファーティマ家から受け継いだ知が、彼女の復讐を手助けすることは、美しくもあり悲しくもある。強大な権力によって様々な人の思惑が絡み合う重厚な人間ドラマから目が離せない。
Posted by ブクログ
「新しいモンゴルを作る」(p22)
オゴタイにはそのための素養は備わっており彼自身にもそれが見えているのだろう。
皇后ボラクチンも聡明であり、帝業を妨げるものは排さんとする。
「今やモンゴルは広大な世界を手に入れた」(p61)
帝国の都「カラコルム」の建造にも着手し、街道が整備され遠く離れた人と物が行き交うようになった。
「交易の「道」 生産の「都市」 これこそ大カアンが望んだモンゴルの姿だ」(g80)とボラクチンが語るように、歴史上でも未曾有の大国家建設は着々と進んでゆく。
華々しく発展を遂げるモンゴルだが、憂いが無いわけではない。
「後継者だ 大カアンの そして私の」(p84)
いつの世も適切な後継問題は明暗を分ける一大事である。ボラクチンは第三皇子である〈クチュ〉を推す。大カアンも彼をほぼ勝ち確である南宋征伐の総司令官に任じ、その功をもって後継に据えるつもりであった。のだが。
ここで我らがファーティマがクチュと接点を持つのである!なんという大胆なifストーリー。
確かに史実の流れではこののち、クチュが遠征途上で急死し、そこへドレゲネの介入が起こるのだが…。この史実の出来事を膨らませて、二人の女性の野望譚へ昇華するとは寒気がするぜ。
オゴタイは過去に語った。「お前たちがここで幸せになったら俺の勝ちだ」と。
ファーティマとドレゲネは栄えてゆくモンゴルで幸せを、満ち足りたと感じてはならない。それは彼女らにとって‘負け’となるからだ。
「私はきっと負けないだろう たとえ私が負けを望んでも」(p67)とファーティマは自答する。
そしてこの「負けない」という感情こそが、拡がりゆくモンゴルのあちこちで、やがて国を傾ける火種となるのである。
世にいう「バトゥの西征」がいよいよ始まり、ルーシ圏にも版図を伸ばそうとする前夜。
ペルシア総督府では現総督が急死、〈コルグズ〉が総督を継ぐ。
華北をオゴタイ領へ取り込もうとする動きと、反発するトルイ家(ソルコクタニ・ベキ)。トルイ家の当主は〈モンケ〉。クリルタイでもソルコクタニは不穏を見せる。
ジュチ家当主のバトゥも西域へ派遣され、足元である華北に隙が生じる。
俄かに存在感を増し始めるドレゲネの子、〈グユク〉。
いやー、面白すぎる。
世界史の授業や受験勉強では覚えるのに必死で「どうしてこうなった」なんて考える余裕はなかったけど、確かに何故このタイミングでドレゲネが出てくるのか、グユクなのか、等々よく考えたら不思議。
5巻の表紙を飾っているモゲ。彼女がこの先物語へどんな影響を及ぼすのか。「あたし…嘘はわかるんだ」(p171)って、意味深な台詞。
アニメも楽しみですな。
1刷
2026.7.25
またも
史実にあって、謎のままの出来事なのだろうが、
そこに独自の味付けをして描くのが上手い。
当時は色々な理由があり得たのだろうが、本作では
誰かの陰謀では?と思ってしまう。
「天幕のジャードゥーガル」
2026年7月~ テレビ朝日系
声の出演:関根明良、桑島法子、齋藤潤
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
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