ブックライブの書店員おすすめレビュー

少女・女性マンガ のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    事故をきっかけに、脳内にオジサンの意識が現れるようになった事務OL・宮下まつり。大人しくて、何も言い返せないような性格だったのに、オジサンが脳内に現れることで、オジサンっぽい振る舞いや発言をしてしまい……。周囲に驚かれつつも、オジサンな自分がポジティブに評価されているのを知って、まつりの心も次第に変化していきます。その一方で、オジサンには息子との間に悩みがあり……。

    頼りになるのに、どこか抜けているオジサンが、ここぞというタイミングでまつりの脳内に侵入し、とてもハラハラさせてくれます。まつりの恋の行方はどうなる? そして、オジサンの悩みは解決できるのか? まつりと王子、そしてオジサンが絶妙に絡み合うストーリー展開に目が離せなくなってしまう作品です。

    2023年04月26日
  • ブックライブ書店員

    会社ではバリバリ働き、周囲から尊敬の眼差しを浴びる完ぺき女子・松子(まつこ)。
    だけれど家事は何ひとつできず、家の中はゴミ屋敷状態……。そんなところへ松子の母親の依頼で来ることになった家政夫の少年・きわめくんは、その家事のスキルが高いのは当然のこと、ホスピタリティマインドもプロレベル。あっという間に松子の心をつかんでしまいます。

    少年らしさも残しつつ、一生懸命、家政夫として松子に尽くすきわめ君。その美男ぶりにドキドキさせられたり、さりげない言葉に心を揺り動かされたりする松子の姿に、この先きわめ君との関係がどうなるのかが気になって、読み始めたらページをめくる手が止まりません! クスッと笑えるストーリーでありつつも、家族の愛情や人を想う優しさに心が温かくなる作品です。

    2023年04月25日
  • ブックライブ書店員

    ある田舎の山奥。畑の作物の手入れをしたり、宅配便を受け取ったりして生活しているのは、「犬になる」という目標をもって一人暮らしをしている猫・とらちよ。
    立派な犬になるために、苦手なものの克服に励んだり、賢くすごいといわれる犬の真似をしてみたり。どんなことにも健気に頑張る姿が、読む側を優しい気持ちにさせてくれます。

    コメディでありつつも、おばあさんとの出会い、一時帰国の際のストーリーにはホロッともさせられます。優しくて働き者、そして何より頑張り屋さんのとらちよの願いが叶って立派な犬になり、おばあさんと仲良く暮らせるその日までずっと見守っていきたい……そんな風に自然に思えてきて、心がほんわかさせられる作品です。

    2023年04月25日
  • ブックライブ書店員

    「意識高い系」でもない、かといって「はみ出し者」でもない、実は隣の家に住んでいそうな猫の社会人のストーリー。

    会社員・ねこ田の職場は、ストレスをかける上司がいたり、締め切りが翌日の仕事が定時間際に振られたりと、「社畜」でなければ働き続けられないような環境です。読んでいて辛くなるような展開もありますが、ねこ田の丸いフォルムが、厳しい状況をどこか和らげてくれています。

    繊細で優しいがゆえに苦労したり失敗するけれども、芯の強さゆえに、やさぐれることもない会社員・ねこ田。
    周囲の人々に助けられながら、自分なりの方法で1日1日を乗り越えていく姿に、働く日常の中にある穏やかな幸せを改めて実感できる作品です。

    2023年04月24日
  • ブックライブ書店員

    強面(こわもて)の殿と、むっちりコーギーのほっこりストーリー。
    動物の扱いに慣れない殿と、マイペースで愛らしさを振りまくコーギーから目が離せません!

    江戸時代。戦で敗走中に落馬して、目が覚めたら長屋に一人だけ残されていた殿。もちろん家臣は一人もいません。そんな中、コーギーを拾ってくるところから話は始まります。「犬」と名付けられ「家臣」となったコーギー。家臣なのに殿に尻を向けるわ、殿の母上の形見の品を壊すわで、自由すぎる振る舞いに殿もタジタジです。

    強面なのに実は優しい殿と、むっちりコーギーとで展開される愛情があふれるストーリー。殿と犬とが繰り広げる長屋の人々とのやり取りも、どこか懐かしさを感じさせます。読んでほっこり間違いなしの作品です。

    2023年04月24日
  • ブックライブ書店員

    ガールズクラッシュとは「同性にも衝撃を与えるほど魅力的な女性」のこと。
    主にK-POP界隈で使用される言葉のようです。媚びない力強いスタイル。確かにイメージするK-POPアイドルはどこかパワフルな気がします。
    “ガールクラッシュ”がうまくイメージできなかった人も大丈夫。このマンガを読めばその概念が一発で理解できます。
    彼女たちの自信あふれる態度も、魅力的なパフォーマンスも、天性の才能だけではなく全部が努力に裏付けされていると気付かされました。絶対に負けない!という強い意志。本当にかっこいいぜ…。
    このマンガのすごいところは、パフォーマンスを描く表現力だと思います。
    歌が好き、ダンスが好き、魅了してやる!という意思まで伝わってくるようです。
    もちろん、登場するみんな平均以上にはダンスがうまいです。マンガではダンスも振付の一瞬を切り取るので、それが伝わるだけでも十分スゴイ!そのうえで、誰のダンスが魅力的か、その実力の差まで理解できるのヤバすぎませんか??どういう仕組み!?
    アイドルものとして、間違いなく推せるマンガです。是非お手に取ってみてください!

    2023年04月19日
  • ブックライブ書店員

    ホント可愛い!この雰囲気だいすき。
    勝田先生のマンガは、白黒の2色なのになんだか鮮やか。1ページごと、1コマごとに、読み進めるたびに気分が上がってきます。パキっとした線がクセになるんですよね。ハッキリしたベタのバランスがいいんでしょうか…。家に飾るためのカラーのイラストと白黒イラスト両方が欲しい。
    『マリーマリーマリー』は主人公リタが、道で拾ったバンドマンと結婚!その後の夫婦生活を描いた作品です。
    この森田がすごいいいキャラクターなんですよ…。明るく飄々としていて、しかしどこかセクシーでふとした瞬間にドキッとさせられるタイプ。悪いバンドマンですね!(褒めています。)
    リタも可愛い。名前が可愛いですよね。リタ。リタ。語感が気持ちいい。
    私は眼鏡のレンズの厚みに萌えるタイプのヲタクなのですが、森田さんの眼鏡、いいですよ。同志は是非ご覧あれ。

    2023年04月19日
  • ブックライブ書店員

    私の憧れの大学生活がここに…。言わずと知れた名作『ハチミツとクローバー』のご紹介です。
    顔を赤くしてしまうような青春の甘酸っぱさと、人生に本気で向き合うからこその葛藤を描いた本作品。何度読み返してもその時々で発見があります。
    ハチクロを初めて読んだのは高校生の時だったでしょうか。大人になった今も、ふと思い出すマンガです。羽海野先生のマンガはいつだって本気で、執念で描かれている気がしていて。そんな作品だから、きっと心の一部になってくれているのだと思います。
    電子版では、一部ページがカラーで収録されています。我が家には紙版がいつの間にか3セットありましたが、電子版も買いました!新規の方も、かつての読者も、是非羽海野ワールドを体感しましょう!

    2023年04月19日
  • ブックライブ書店員

    SNSで好評を博した『死刑囚が医学博士に拾われてヒーローに転身する話』・『死刑囚が医学博士に拾われて人生やり直す話』がついにコミック化!!
    1920年代のニューヨーク。死刑囚デイビット・ダグラスは、死刑執行当日、13歳の天才医学博士ヴィクトリア・フランケンシュタインと出会う。そして、刑は確かに執行されたが、死者への通電による蘇生を研究するヴィクトリアから、電気によって動く屍人形「電気棺」としての第2の生を授けられることとになるのだった。

    「偉大な発明品として人類に貢献する」という、今までの人生を取り返すような使命を与えられたデイビットと、研究が素晴らしいものであると証明したいヴィクトリア。そんな2人が自分の存在意義と過去の罪に悩みながら前に進んでいく、という物語です。
    本作の魅力は、一にも二にもキャラクター性だと思います。過去に罪を犯した人も、ほんの少し上手く生きられなかっただけで、何かが変わればこのような結果にはならなかっただろうというのが、もどかしさと人間らしさを感じさせます。
    3巻完結で手に取りやすいと思いますので、気になった方はぜひ読んでみてください!

    2023年04月03日
  • ブックライブ書店員

    『高嶺の王子は恋知らず』に続く、森埜ひつじ先生の最新作!!
    『高嶺の王子は恋知らず』でも大人気だったイケメン華道家・九条椿が更にかっこよくなって帰ってきた!

    美術館の受付嬢として働く野原なこは、先輩に仕事を押し付けられても文句一つ言わない真面目ちゃん。
    ひょんなことから出会ったイケメン男子に、「イチゴミルクさん」というあだ名を付けたなこだったが、実は彼は超有名な華道の家元の跡取り・九条椿だった!
    キツイ言葉を吐いたかと思えば、次の瞬間には優しくしてきて…。ちょっぴりSなイケメン華道家と急接近!
    控えめだけど一生懸命な女の子のピュアラブストーリー!

    九条椿の魅力と言えば、ズバリやわらかい関西弁!
    「…なんかほっとかれへんねん」って一度でいいからイケメンに言われてみたい…。
    森埜先生の繊細なタッチと、九条椿の言葉ひとつひとつに、あなたも惹きこまれること間違いなし!
    前作を読まれた方にも、初めましての方にも、絶対に読んでいただきたい1冊です。

    2023年03月30日
  • コロナの影響で仕事を失った吉岡その。奨学金200万の返済を抱えているため、なんとしてでも仕事を見つけなければなりません。
    そんな時に友達から紹介されたのは、女性用風俗の事務スタッフだったのです。
    右も左もわからないまま飛び込んだ女風(女性用風俗の略)の裏方として、彼女の奮闘がはじまります。

    昨今、女性用風俗を描いたマンガに注目が集まっています。
    ですがこの物語は、女性用風俗を利用したルポマンガではなく、女性用風俗で働く女性から見た世界を描いており、今までにありそうでなかったエッセイです。

    主人公であり原案のそのさんは性知識が豊富という訳ではありません。そのため女風の現場は衝撃の連続。
    さらに女風の事務と一言で言っても、仕事の内容は様々。
    予約管理はもちろんのこと、女性客の要望に合わせて男性セラピストのマッチングを考えたり、新人セラピスト研修の被験者になったり…。
    戸惑いながらも必死に頑張る姿に思わず笑ってしまいつつも、応援したくなります!

    「手ックス」や「性感マッサージ」、「夫婦と3P」など、刺激的なキーワードが出てきますが、そこに至る物語が描かれているのでいやらしさはあまり感じません。
    ですが女性用風俗で働く男性ってどんな人たちなのだろう?アブナイ人なのでは!?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
    描かれている女風を利用する女性はセックスレスに悩んでいる夫婦であったり、処女を卒業したいアラサー女性だったりと、悩みを抱えている普通の女性達です。
    そんな女性達に寄り添いサービスする男性達の姿には優しさを感じます。
    一般の人よりは女性が大好きな男性が多いそうなので、その分女性に対する優しさがあるのかもしれません。

    全体的にノリが良く、そのさん含め女風で働く方たちが明るくがむしゃらなので、読んでいて元気を貰えます。
    女性用風俗を利用する人と働く人のヒューマンドラマを楽しめるエッセイをご堪能ください!

    2023年03月28日
  • ブックライブ書店員

    この気持ちは恋じゃない。だって、彼は私の「推し」なんだから…!

    ある日、主人公・桐野のクラスにやってきた転校生の狼谷(かめたに)くん。
    彼は女子と関わることを極端に嫌い、そのせいでクラスメイトに怖がられてしまいます。しかし、女子を避けるのには、ちょっぴりかわいい理由がありました。
    ひょんなことからその理由を知った桐野は、「推し」の狼谷くんがクラスになじめるように奔走するのですが、他の女子と関わる姿を見ると、なんだかもやもやしてしまって…。

    序盤の見どころは、何と言っても主人公・桐野の葛藤です。
    溢れる恋心に蓋をして、「推し」と「ファン」の関係を保とうとする桐野の表情がとてもかわいいです! 恋する少女の複雑な心境が丁寧に描かれています。
    また、話を追うごとにイケメンに磨きがかかる狼谷くんにもご注目。
    基本的にはシャイな性格の狼谷くんですが、桐野に対しては信頼ゆえか、ストレートな言動が多いのです。特に第2巻は、思わず「あれ? 女子苦手って言ってましたよね?」とツッコミを入れたくなるシーンがあり、キュンキュンが止まりません…!

    恋を認めたくない女の子と、恋に無自覚なイケメン。
    じれったいふたりの恋はどうなっていくのでしょうか? 気になった方はぜひ、読んでみてください!

    2023年03月27日
  • ブックライブ書店員

    純愛レベルマックス! 年下男子が年上男子に!? 

    国家魔術師であるララは、郊外の一軒家で弟子のアリステアと2人暮らしをしています。任務である魔物退治に2人で向かったところ、巨大なドラゴンに襲われる絶体絶命な場面から始まります。アリステアを守るためにララが使った特別な魔法により、2人は20年離れることになりますが…何が起きたのかはぜひ、読んで確かめてみてください。

    ララにとってはひと眠りの20年間ですが、アリステアにとっては待ち焦がれた20年です。目の前にいるのに体温を感じられず、いつ目覚めるかわからない愛する人を手入れし続けたアリステア。20年分積もったアリステアの愛をララは受け止めきれるのか? 
    回想での年下編、現在軸の年上編と溺愛が二度おいしい、溺愛好きの方必見の作品です!

    2023年03月03日
  • ブックライブ書店員

    主人公のひとり・西宮はるは、就活真っ只中の大学生。
    恋人のひーちゃんを心の支えにして、説明会や面接に追われる、忙しい日々を送っていました。しかし、頑張りとは裏腹に、思うように選考は進みません。どうしたら良いのかも分からないまま時間だけが過ぎ、はるの精神は次第に追い込まれていきます。
    ある日、ついに限界を迎えたはるは、帰りを待っていたひーちゃんの言葉をさえぎって部屋にこもってしまいます。泣きながら「がんばってるだけじゃだめなの」「自分の全部が悪く感じるの」と口にするはるに、ひーちゃんは逃げ道を示して…。

    日本は調和を重んじる国と言われていますが、そこに息苦しさを覚えたことがある人も多いのではないでしょうか。私もその一人です。だからこそ、就活中のはるには、とても共感しながら読み進めました。
    就活を放り出して始まった島での生活は、序盤に描かれた都会の生活とは真逆。
    穏やかで開放感に溢れるふたりの姿は、羨ましいほど楽しそうに見えます。しかし、それは「普通」を抜け出したからこそ得られたものなのです。
    はるとひーちゃんのように、全部投げ出して島暮らし、なんてことができる人はなかなかいないでしょう。しかし、「少しでも自分らしく生きたい」と思う人には、きっとこの作品が背中を押してくれるはずです。

    2023年02月28日
  • ブックライブ書店員

    舞台に主役と脇役がいるように、この世界にも主役と脇役が存在する。
    そして私はそのどちらにおいても脇役にしかなりえない、と浅岡ルナは思っていた。
    人前に出ると緊張して思うように演技ができない、常に自信がなくて悪い方にばかり考える。
    そんな彼女に声をかけてきたのは、ルナの妹であり女優として活躍するハルが所属する芸能事務のマネージャー・大久保だった。
    ハルの姉だからと期待されて失望される、そうやって比べられるのが怖い、と芸能界への誘いを拒絶したルナに対して、大久保はハルとの関係を伏せて活動することを提案するのだった…。
    ルナは本気でお芝居が好きだけど、自分には女優になるなんて無理だと決めつけている。特にすぐそばにお芝居から愛されるハルという存在がいるため、なおさら妹みたいにはなれないと自分を卑下している。
    彼女は妹と比べられるのが怖いと言っているが、実際にいちばん2人を比べているのは彼女自身なのだ。
    果たしてルナは自分の殻を破り、誰にもしばられない自分だけの演技ができるのか。
    女優・浅岡ルナから目が離せない…!

    2023年02月28日
  • 祖母はバツ3、母はバツ2、姉はシンママ。女だけの家で育った山田 三葉(やまだ みつば)。
    学年主席の秀才である彼女の夢は幸せな結婚をすること!
    そんな三葉はある日、同級生の金髪男子 窪 龍之介(くぼ りゅうのすけ)の右手にひびが入る怪我を負わせてしまいます。
    お詫びとして窪のパシリをすることになった三葉。
    不良っぽい窪君に最初は怯えていましたが、彼と話すうちに本当の姿を知り…。
    三葉は幸せを掴むことができるのでしょうか…?

    中々に男を見る目がない山田家の女たち。
    男性に対する夢は抱けなさそうな家庭環境ですが、三葉はかなり夢見る乙女。
    「将来は結婚したい」という願望を抱きつつも、実際にどんな男性ならいいのか解らずにいました。
    自分の好きなものを好きと言えない三葉ですが、窪君だけは輝いて見えるように…。
    窪君と仲良くなるために柔道部のマネージャーになったり、窪君の勉強のサポートをしたり…頑張る姿を見ると彼女の恋を応援したくなります!

    一方、その髪色のせいで周りから誤解されがちな、窪君。
    見た目チャラそうながらも柔道男子というギャップがたまりません。
    若干言葉足らず…というか、誤解されても弁解しないため悪評が独り歩きしているところに不憫さを感じるのですが、そんな不器用なところもポイント高いです!

    この物語は三葉と窪君が中心ですが、忘れてはいけないのが中学時代に柔道部で窪君と会っていた現サッカー部に所属する好青年 広瀬 大晴(ひろせ たいせい)。
    広瀬君は、実は三葉のことが好きという…!!
    世間的には窪君よりも広瀬君の方が圧倒的にウケが良さそうなのですが、そんな彼から思われているなんて三葉は全く気付く気配もありません。

    三葉の思いは窪君に届くのか?
    そして広瀬君の思いに三葉は気付くのか!?

    湯木のじん先生が繊細でキラキラしたタッチで描くピュアな恋。
    「恋に恋したっていいじゃない!!」そう思えるラブストーリーです。

    2023年02月15日
  • 妻と子を交通事故で亡くしたショックから立ち直れず、営んでいた喫茶店も閉店しようとしていた伊丹幸一(いたみ こういち)。
    彼がある日出会ったのは、世間から行方をくらましている大衆演劇の天才女形役者・喜多川艶之助(きたがわ えんのすけ)でした。
    家に帰りたくない艶之助は、幸一の店で住み込みで働かせて欲しいと頼みます。
    じゃぁ1日だけと承知した幸一ですが、艶之助の接客は素晴らしく、店は大繁盛。
    父親になり損ねた「やも男」幸一とワケアリな「女形」艶之助の、奇妙な同居生活がスタートします。

    相手が望んでいることを瞬時に察して応える才能がある、艶之助。
    自分の気持ちを素直に言葉に出すことができないからこそ、料理で対話していた幸一。
    年齢も違えば立場も全く異なるふたりですが、共通点は心にぽっかり穴があいているということでしょう。

    艶之助の15歳ながらもしっかりしたところは、幼少の頃から舞台俳優として叩き上げられてきた賜物だとは思いますが、そこに至るまでの気持ちを考えると切なくなります。
    また、一度幸せを失ってしまった経験があるため再び失うのが怖くて幸せを掴むことができない幸一。ちょっと強引でありながらも適度な距離を取る艶之助のおかげで次第に気持ちが変化していきます。
    ふたりの生活を見ているとうまい具合にお互いが補い合っており、その絶妙なバランスは危うくも微笑ましく感じます。
    どうかこの生活が続いてふたりが幸せに過ごせますように…と願わずにはいられません。

    『恋する仏像』(講談社)や『写楽心中 少女の春画は江戸に咲く』(秋田書店)など、色気のある繊細なタッチで心の機微を描いてきた会田薫先生。
    それらは今作でも遺憾なく発揮されておりますが、そこにポップさが加わって、よりテンポよく爽快に読み進められるようになっています。

    バディものが好きな方はもちろん、心の奥から温まりたい方に読んでいただきたい作品です!!

    2023年02月15日
  • ブックライブ書店員

    じれったいラブがお好きな方におススメです!

    婚約者であるはずのジェラルドに仕組まれ、槍に身体を貫かれて死を迎えるはずだった……。気づけば婚約者に出会う直前の自分として意識を取り戻した主人公のジルは、混乱しながらも、バッドエンドを回避するためにはそもそも婚約者に選ばれなければいいと考える。何とか逃れようと努力するジルだが、記憶通りにジェラルドに求婚されてしまう。焦ったジルはとっさに「わたしこの方に一目惚れしました! この方と結婚します!」とノールックで引っ掴んだ相手と結婚宣言。それは何と敵国の皇帝であるハディスだった!? 戦場を駆けた令嬢の人生やり直し物語!

    ヒロインのジルが戦闘面でとにかく男前です! だけど、過去の人生でも早くに婚約してしまったせいで、恋愛面で「耐性と戦歴が圧倒的に不足」しており、ハディスのストレートな求愛にドギマギしてしまいます。しかし、いつも押せ押せなハディスは肝心なときに頼ってくれず、ジルが踏み込もうとすると引いてしまいます。お互いがお互いを大切に思いすぎるばかり、すれ違ってしまう二人にじれキュンです!

    2023年02月01日
  • ブックライブ書店員

    お人好し令嬢VS天然ヒロイン、シナリオから外れっぱなしのドタバタストーリー!

    物語は、主人公のメアリが、自分がゲームの中の悪役令嬢だと気づくところから始まります。とある考えから没落を目指すことにした彼女は、ヒロインに数々の意地悪を繰り返すのですが…いじめたつもりの言動が、なぜかいつもヒロインを助けることに!
    道に迷ったヒロインに近道を教えてしまったり、テーブルマナーが分からないヒロインのお手本になったり。当然、ヒロインからの好感度は上がる一方で…?
    裏目に出続けても懲りずに悪役を演じるメアリに、笑ってしまうこと間違いなし!

    また、メアリの従者・アディも非常に魅力的です!
    普段はメアリに軽口を叩いたり、縦ロールの髪型を「合金ドリル」だといじったりするなど喧嘩の絶えない仲ですが、時折見せるイケメンっぷりは、さながら乙女ゲームのスチルのよう! さらに、メアリの美しい笑顔にドキッとしてしまうなど、可愛らしい一面もあります。もはやヒロインよりヒロインらしいかも?

    トキメキも味わいつつ、ギャグマンガのような気分で読めるこの作品。
    これまで悪役令嬢モノを読んでこなかった方、興味がなかった方にもおすすめです!

    2023年01月06日
  • ブックライブ書店員

    「“永遠の愛”なんてこの世に存在しません。そんなもの、映画やドラマの中にしか存在しないまやかしです!」

    主人公の鶴賀ななみは、妊活に非協力的で合コン三昧な夫に見切りをつけ、離婚届を突きつけて家を出る。叔母を頼って紹介してもらった職は、“永遠の愛”を求める人同士を結び付ける、マッチングサービスのコンシェルジュだった。「バツイチの私が……」と最初は消極的だったななみだが、流されるがまま仕事を体験しているうちに、次第にやりがいを感じだす。「バツイチだからできること」をモットーに、悲観的にならず新しい生き方にチャレンジする女性のお仕事マンガです。

    “恋愛”、“結婚”、“出産”、“仕事”に限らず、今の世の中たくさんの選択肢があります。この作品では、マッチングサービスを利用する顧客を通して、様々な“選択”を見ることができます。中には、あなたと同じ悩みを持った顧客が現れるかもしれません。大きな選択を迫られている方、背中を押してほしい方、一緒に悩みたい方に見てほしい作品です!

    2022年12月28日