ブックライブの書店員おすすめレビュー

少女・女性マンガ のおすすめレビュー

  • 幼い頃のトラウマから、「誰かの『特別』になること」を恐れてしまう綺優(きゆ)。
    そんな自分を変えたいと願いながらも、大人になっても、恋愛に踏み込めない日々。
    中学生時代、そんな淋しさを埋めてくれていたのは、遊び人の同級生「よだかくん」でした。
    誰のことも好きにならないからこそ、安心できる存在だったのです。

    ある夜、カフェバーでパティシエとして働くかつての「よだかくん」である豊高(とよだか)と再会!
    「自分だけを選んでくれる人をすきになりたい」と変わらず遊び人なよだかを拒みますが、彼からされたキスには本気がにじんでいて…!?

    どのページもとにかくキラキラです。
    綺優も麗しいし、よだかくんも麗しい…。読んでいてキュンが画面からあふれ出てきているような感覚を味わえます。

    「モテる男性が自分のためだけに尽くしてくれる」特別感は一般的には嬉しいシチュエーション。
    ですが、「自分のことをすきと言ってくれた人が離れていった自分」に価値を見出せない綺優にとっては、また同じことが起きてしまうのでは…という恐怖でしかないのです。

    女遊びが激しいよだかくんが過去の女性関係を清算し綺優一筋になっても、彼女に警戒されないように努めるいじらしい姿に、応援したくなります。

    読者側は綺優がよだかくんを自然に受け入れている姿に、もうそれは恋!!必要なのはその人だよ!!と言いたくなりますが、そう簡単にいかないところがまた良いのです。

    どっぷりした溺愛がお好きな方は必読です!!!

    2024年06月07日
  • ブックライブ書店員

    キャンプ用品の宣伝!?と身構えていたら、遠征先や本丸裏で皆がわいわいキャンプをしていて、まるで花丸を見ているようなほっこりニコニコ(そしてニヤニヤ)がつまった1冊!これを見なければ心が先に死んでいきます(?)とうらぶ好きなら絶対見て損はなし!

    1話は清光・安定・兼さん・堀川・肥前・南海先生・信濃。
    ちょい拗ね清光が可愛い~~~!!!土佐組もとっても良くてわいわい可愛いお話です。

    2話は山姥切・鯰尾・骨喰・謙信・山伏・白山吉光。まんばちゃんが色々巻き込まれてします。笑
    ずおとばみのちょっとしたきゅんエピソードもありとても良いお話です。

    3話は歌仙・包丁・物吉・厚・豊前という変則的な組み合わせ。担当歌仙がいいママしてます!!そしてナイス豊前!

    4話は薬研・宗三・鶯丸・大包平・太閤・陸奥守。寝床の話なのですが、みんなの可愛い寝顔がみれて大満足!
    いつもの大包平節も光ってます。個人的に薬研の寝方がわかりみが深いです。

    5話は千代金丸・北谷菜切・治金丸・蜂須賀・浦島。琉球宝刀組ののんびりさに巻き込まれる蜂須賀が苦労人すぎます。笑
    海でのお話で最後のオチに笑いました!

    6話は秋田・獅子王・次郎ちゃん・大典太・祢々切丸。全体的に大きいです笑。のんびり温泉酒盛り!?

    7話は三日月・小狐丸・石切丸・今剣・岩融・七星剣。いつもの三条組が今剣を見守っていてほっこり。
    星にまつわる話に、なんだがジーンとなってしまいました。

    8話は燭台切・鶴丸・大俱利伽羅・貞ちゃん・五虎退・前田・平野・乱・蛍丸・愛染。
    光忠主催のキャンプとあって大人数!鶴丸と貞ちゃんに絡まれる大倶利伽羅が可愛いし、短刀達のお料理姿も可愛い!

    2024年06月07日
  • ブックライブ書店員

    斬新で大胆なタイトルとは裏腹に、繊細に揺れ動くキャラクターの心情表現が描かれた作品です。

    心から音楽とトランペットを愛し、毎日真面目に練習に励んでいた片桐千早。そんな彼女の前に突如転校生として現れたのが、音楽一家で生まれ育った音楽エリートの相川響でした。
    性格も境遇も全然違う二人ですが、接しているうちに互いのことが大切な存在になっていきます。しかし実は、相川は敷かれたレールの上を歩くことに内心息苦しさを感じていました。音楽を愛している片桐にはこんな自分の姿を見せたくないと葛藤しているとき、相川に一目惚れしたという男、日向尊が近づいてきて……!?
    そう、この男こそが百合にはさまる男です! 日向の登場をきっかけに、片桐と相川の仲は拗れてしまいます。

    お互いのことを誰よりも想っているはずなのに、見事なまでにすれ違っていく不器用すぎる二人に目が離せません。「一人で抱え込まずにちゃんと話し合って!」と願いつつも、「相手のことが大切だからこそ話せない」という気持ちにも共感できてしまうのが切ないです。そんな二人にうまくいってほしいのに、読み進めているうちに日向のことも段々憎めなくなっている自分に気付いてしまいました……。
    部活、進路、友情、そして恋愛……高校生たちの青春が詰まった作品です!

    2024年05月31日
  • ブックライブ書店員

    「推しカプの部屋の壁になりたい」……このフレーズを、今までの人生で思い浮かべたことがある方も多いのではないでしょうか? はい、私もそのうちの一人です。

    主人公は、ある大学の経済学部に通う、一見普通の大学生の原田秋治。そんな彼の趣味はなんと、BL小説を書くこと。そう、この作品の主人公はゴリゴリの腐男子です。同じ大学の人気者二人を「推しカプ」として応援し、日々勝手に妄想をしていました。

    推しカプの壁になりたい!と願っていただけのはずの秋治でしたが、推しカプの受けだと思っていた理久に迫られて思わずときめいてしまい……。「推しカプを推したい」という気持ちと恋心の間で揺れる秋治がもどかしすぎます! そんな秋治に対し、ひたすら一途な理久がとにかく最高です。読み進めていくうちに、私がこの二人の部屋の壁になりたいと願ってしまいました。

    腐女子・腐男子の方なら思わず主人公に共感してしまう場面も多いはず! 笑いアリ、胸キュンアリ、すれ違いアリのこの作品、ぜひご一読ください。

    2024年05月31日
  • ブックライブ書店員

    犬系ヒロイン×死んだ元恋人との超絶じれキュンストーリー!

    ある日突然、最愛の恋人ヴィンセントが学校の談話室で亡くなっていた。その場で泣き崩れて徐々に意識が遠のくオリアナは、気づけば7歳の頃に巻き戻っていた。
    2度目の人生、彼を絶対に守り抜くと決めたオリアナは、学校でヴィンセントに再会するが……
    「人違いだろう」
    彼には前の人生の記憶がなかった。
    果たしてオリアナは今度こそヴィンセントを死なせず守り抜くことができるのか…!?

    恋人が死ぬ、再会しても愛し合った記憶のカケラも覚えてない、と重たい現実を目前にするオリアナですが、ヴィンセントを守るために全力を尽くす姿に応援せずにはいられません!
    そして、どんなに突き放してもめげずに好き!と愛を伝えてくるオリアナに最初は困惑気味のヴィンセントも、どんどん彼女の存在を意識するようになって……彼女への想いを自覚するヴィンセントの反応は可愛すぎて悶絶必至!!
    そんな2人の思いが交差するその瞬間をぜひご覧ください!

    2024年05月31日
  • ブックライブ書店員

    魔法少女と悪の参謀。敵対している二人にはもちろん殺し合いが待っている…と思いきや!
    この世界の征服のためにやってきた悪の参謀は、一目見た瞬間、魔法少女に恋をしてしまいます。薄幸魔法少女と貢ぎ体質の悪の参謀は今日も今日とて戦という名のお茶会をする、そんなほのぼの敵対ラブコメです。
    四コマ漫画特有の軽快さとメニアック(作中で出てくる単語です。なるほどこれがメニアック、と納得していただけるでしょう)でキュートな絵柄が組み合わさり、ラブコメの王道と言ったらこれ、と太鼓判を押せる作品です。基本的にコメディタッチで描かれていますが、二人の距離が近くなっていく描写も挟まれ、この緩急のテンポがたまらない!! 全人類応援せざるを得ません。皆さん一緒に応援しましょう。ただ少し煽情的な絵柄もあるので(これがメニアック?)電車での閲覧は注意が必要です。
    ファン待望のアニメ化により注目の集まっている作品です! これを機に、ぜひ原作も読んでみてはいかがでしょうか?

    2024年05月31日
  • ブックライブ書店員

    詠国の後宮内では、雛宮に五家の子女を集め、現在の妃を後見に淑女教育を授けて、次代の皇后と四夫人を育成している。東領・藍家の芳春、西領・金家の清佳、北領・玄家の歌吹、南領・朱家の慧月、そして直轄領・黄家の玲琳は、皇太子である尭明の妃となるべく、競い合っているが、中でも黄玲琳は、病弱であるにもかかわらず、整った容姿に優雅な佇まい、刺繡も詩も舞も非の打ち所がなく、慈愛に満ち、そして現皇后の姪かつ皇太子の従妹でもあり、「殿下の胡蝶」と呼ばれて他家の女官からさえも憧れられている。
    乞巧節の夜、ほうき星が流れた一瞬に高楼で朱慧月から突き飛ばされた黄玲琳は、気づくと牢におり、自分の筆頭女官である冬雪から「玲琳様を傷付けたその罪 命をもって贖いませ 朱慧月様」と責められる。朱慧月と言えば、無能無才で卑屈な「雛宮のどぶネズミ」と呼ばれる嫌われ者。あの高楼で入れ替わったのだと気づく玲琳だが、説明しようとする言葉は声にできず、どうやら誰にもわかってもらえない。しかし、病弱な己と常に闘ってきた玲琳は、ふつうの雛女には想像もできないような鋼の精神の持ち主なのだった…玲琳の鋼の精神が慧月の頑丈な身体に宿ったとき、いったい何が起こるのか…!?

    本作は、大人気ラノベのコミカライズ。非常に美しい絵でコミックになった分、シリアスとコミカルのバランスが絶妙です! 慧月のどうしてそこまでと思うような卑屈さ、まわりの人々の思い込み、そして皇后世代のしがらみを、玲琳のビックリするような前向きさがガンガンひっかき回していく様をお楽しみください。お話の中で描かれる、玲琳の前向きさが構築されていった理由やさまざまな立場のさまざまな想い、そして熱い友情(?)もお見逃しなく。そして、入れ替わっているときといないときの描き分けもすごいので必見です!!

    2024年05月31日
  • ブックライブ書店員

    大ヒット作『ワタシってサバサバしてるから』の公式百合スピンオフ作品です! 本編と違い、ほのぼの作品です。百合とギャグが詰まったところが最高に面白い作品に仕上がってます! 男性が出しゃばらないところがとにかくいいです! サバサバの本田さん、すごいいい味出してます! 網浜さんは本田さんについていく姿がとにかく可愛いです。ほとんどの人は想像すらしなかった本田さん×網浜さんのカップリング! コメディと百合がめちゃ詰まった、気分が上がる楽しい作品です。

    2024年05月20日
  • 病気の影響で小学生の頃に身体の成長が止まってしまった、吉乃 華(よしの はな)25歳。
    彼女はその133cmという身長のために、心無い言葉を投げかけられたり、失礼極まりないことを聞かれたり、仕事先でナメられたり…数々の理不尽を味わってきました。
    どんな状況でも持ち前の明るさで乗り切ってきた華ですが、自分らしさを失わない会社の後輩である岩見(いわみ)に憧れを抱きます。
    ですが岩見も人には言っていない悩みを抱えていたのです…。
    互いを知り次第に距離が近づいていくふたりですが…。

    正直、低身長であることでこんなに理不尽なことを言ってくる人いるの!?と驚きました。
    理不尽というか、もはや侮辱です!!
    読んでいて心無い言葉を投げつけてくる人たちに怒りを感じましたが、それにもめげず笑顔を絶やさない華に心が痛くなりました。

    彼女の人間としての強さがとにかく魅力的で、彼女のセリフは心に残るものが多く、名言集が作れるのでは!?というくらい。


    中でも個人的に心に残ったセリフをいくつかご紹介します。

    「頭を下げ続けた今までの私に そうさせてきた人たちに 負けてたまるか」
    「人の価値観とか苦労とかって 目には見えないから汲み取るのは難しいよね」
    「私はどうせなら自分や他人の「無い物」探しをするんじゃなくて それぞれの良い面に目を向けていきたいな」
    (レジの女性に対して、あっちの子は可愛いけどあの人はナシだわ~と言った男性に対し)
    「ここにいる人はあなたに評価されるために存在しているわけじゃないよ」

    散々理不尽に晒されてきた華がこれらのセリフを言えるって凄い!
    岩見くんも作中で言っていましたが、彼女の芯の強さにカッコ良さを感じずにはいられません!!

    また、華が憧れる岩見くんも自分自身をしっかりと持っているキャラクターです。
    彼はあまり表情が変わらないことから不愛想と言われがちですが、実は軽い顔面麻痺があり笑顔を作るのが難しいという体質だったのです。

    お互い、周りからはハンデととられそうな見た目の生きづらさを持っていますが、そこに固執するのではなく受け入れていたのでした。

    嫌なことがあると「何故自分ばかり…!」と思いがちですが、この物語を読むと、人は誰しも他人からは知りえない何かと戦っていることに気づかされます。

    今後、華と岩見の関係はラブに発展するのか気になります!
    とにかくふたりには幸せになって欲しい!!そう思える物語です。

    2024年04月30日
  • ブックライブ書店員

    主人公が転生…じゃなくて、まさかのヒーローが転生!? こんな悪役令嬢もの待ってました!

    悪役令嬢のリュシーが婚約者の第一王子のアルヴェーンに婚約破棄を告げられるところから物語はスタート。
    そうそう、ここから始まる悪役令嬢ものね~と思いきや、なんとモブキャラ第二王子の前世の記憶がよみがえってしまうなんて!
    第二王子レオンの正体、それは"大手広告代理店の広告マン"。シックな王室とはかけ離れた少しチャラめの王子様に覚醒してしまうんです。
    一方の悪役令嬢リュシーは、プライド高めの意地悪お嬢様…なんてのは建前で、本当はただただ健気で普通の女の子。
    婚約破棄されかけて人生どん底のリュシーを、レオンがプロデュースして"脱・悪役令嬢作戦"がはじまる。
    え~! この先どうなっちゃうの!?な展開満載の作品です。
    そして、キャラ設定が面白いのはもちろんですが、なんといってもレオンのキャラがほんっっとうに好きなんです…。
    陽キャでスマートでありながらも、リュシーのことを思って一緒に熱くなってしまう最高のヒーロー。
    いいお兄ちゃん的存在のレオンとちょっと天然で不器用なリュシーのコンビは、ずっと応援したくなっちゃうこと間違いなしです。ぜひ読んでみてください!

    2024年04月30日
  • ブックライブ書店員

    自分がBLマンガの世界の住人だと気づいた主人公は、自身のBL展開を回避するため、モブとしての立ち振る舞いを徹底します。とはいえ住んでいるのは「絶対BLになる世界」。周囲の人間や自分自身に、BLあるあるネタが次々と降りかかってきます。果たして主人公はBL展開になることを回避し続けることができるのか……?

    主人公が「これはBLのフラグ、あの展開だ!」と鋭く察知し回避するという形で話が進むので、BLネタを知らなくとも、楽しく読むことができるギャグ漫画です。主人公が無事、BL世界のお約束やテンプレに流されずに過ごせるのか気になりつつも、BLの世界観の中で幸せそうな周囲の人間にもほっこりさせられます。恋愛あるあるネタを楽しみたい方にオススメの作品です!

    2024年04月25日
  • ブックライブ書店員

    大学に行く途中の道で出会った幸久(ゆきひさ)と子犬のミケ。
    汚れた子犬を放っておけない幸久は、子犬に"ミケ"と名前を付け、一緒に生活を始める…。

    おっとりとしていてちょっとドジっ子なミケ。 もちもちのほっぺ、ちょこっと飛び出した舌、コロンとまあるいフォルム。
    どのページを見ても可愛さが溢れている…ッ!!!!!
    バッグに忍び込んで幸久の大学に行ったり、一緒に雪だるまを作ったり、お花見をしたり… 季節が移り行く中、のんびりほのぼのと過ごす幸久とミケの生活に心がなごみます。
    ほっこりしたいとき、癒されたいときにオススメの1冊です。

    2024年04月03日
  • ブックライブ書店員

    主人公の前橋旭は、美人で仕事ができると評判のいわゆる「バリキャリウーマン」。

    そんな彼女ですが、異性との出会いや別れを繰り返すにつれて、少し変わった性癖に目覚めてしまいます。それは、男性の××を見ること(××の内容が気になる方は今すぐ1話をチェック!)。
    そして、ひょんなことから取引先のイケメン木更津くんと、性癖の需要と供給が一致してしまい、お互いの性欲を解消しあう、妙な関係が始まります。
    ストーリーの前半は旭と木更津くんのちょっとエッチな展開が描かれており、ドキドキとキュンキュンを大量に摂取できます…!

    しかし、この作品の魅力はそこだけではありません!
    この作品いちばんのオススメポイントは、働く女性の日々の葛藤やモヤモヤを丁寧に描いているところです。

    作中では、旭の仕事や私生活での悩みが丁寧に描かれています。
    この先のキャリアってどうしたらいいの?
    職場の人間関係がなんだか複雑...。
    今付き合っている人とこの先もうまくやっていけるのかな..。.
    そのどれもが、ある程度年齢を重ねたからこそ生まれる葛藤で、彼女の気持ちに共感して胸が痛くなってしまうくらいです。

    自分の生活やキャリアを大切にしたい。恋愛や結婚に振り回されたくない。でも、誰かに求められて愛されたい。
    そういった複雑な感情はおそらく誰もが持っているかと思います。

    仕事や恋愛、自分自身の感情に全力で向き合おうとする旭。
    そんな彼女の姿を見ていると、つい自分と重ねてしまって、応援したくなります!
    「頑張れ、旭!私も頑張るからね!」そう心の中で声をかけてしまいました。

    働く女性にブッ刺さること間違いなしの本作、是非ご一読ください!

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    優しくて気品があって花が好きで、困っている人を見捨てない、そんなおとぎ話に出てくるようなお姫様になりたい、亡くなった母のようなお姫様に、いつか。子供のころからそう願い、幼いころには幼馴染から「だったら俺はそれにふさわしい立派な王子になる」と言われて、なぜか売り言葉に買い言葉からケンカ別れした記憶はあるが、今では、自分が本当はたいした人間ではないと思いながらもお姫様を演じ、学院で“東の花”と謳われるようになったリリアル。同時に、“田舎の花”と陰口をたたかれていることを知りながら、それでもお姫様を演じていないありのままの自分を受け入れてくれる、運命の人との出会いを考えたりもする。ある日、学院に王位継承権第1位のクレイン王子が編入してくるが、初対面のはずの場で「双子がいたりしないか」「似合わない真似はやめろ」などと罵倒され、リリアルは「あの王子に私がお姫様だって絶対に認めさせてあげるわ!」と闘志を燃やすのだった。一方、クレイン王子にはクレイン王子の事情があり…と始まる、タイトルからも一目瞭然の、意地っ張りな2人が譲れない一線の攻防戦を繰り広げるラブコメが本作です。素直になれない幼馴染の2人がすれ違う…なんて、どう考えてもおいしいじゃないですか! どちらが先に折れるのか、もしくは、どちらも折れないままに近づいていくのか。周りから「ヒューヒュー!」とはやし立てる気持ちでぜひ読んでいただきたいです。

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    「新月の0時に生まれた子は18歳まで生きられない」という言い伝えがあり、そんな言い伝えどおりに生まれた子供を「呪いの子」と呼ぶ国で、まさに「呪いの子」としてフィーネ男爵家に生まれたミセリア。生まれつき病弱で、医者にかかっても原因はわからず、第2子である妹のアウラが生まれると呪いをうつさないように納屋へ隔離され、いつもひとりで本を読むか掃除をするか…という生活を強いられる。一方、アウラは明るく天真爛漫に育ち、たまに皆の目を盗んでは納屋まで花を持ってきて、ミセリアの17歳の誕生日の前日には納屋から出たことのなかった彼女を町へ連れ出す。町ではトラブルに巻き込まれたところを冷たそうだが綺麗な男性に助けられるが、まわりにいた人たちがひそひそと話すには、彼はグラヴィス=ノックスという伯爵家の跡継ぎで、容赦のない冷徹さで氷の伯爵と呼ばれているらしい。グラヴィスに礼を言うために名乗ったアウラの家名を聞いて、周囲は「呪いの子」が生まれた家ではないかと騒ぎ出したため、ミセリアは改めてグラヴィスに礼を言うと、アウラを連れて家に戻るが、その日のうちにグラヴィスはフィーネ家へやってきて、ミセリアに「私は『呪いの子』を求めていたのだ」と結婚を申し込み、そのまま自分が住む別邸へ連れて行くのだった…グラヴィスはなぜ呪いの子を求めているのか。自分がグラヴィスに選ばれると思っていたアウラはこのまま黙っているのか。そしてミセリアは、本当にあと1年しか生きられないのか。
    虐げられていた令嬢が溺愛されて幸せになるお話がジャンルとして大人気の昨今ですが、ハッピーエンドだとわかっていても、途中の山あり谷ありでハラハラさせられることも楽しみの1つですよね。この作品も、敵役にキーッとなったり、主人公2人のすれ違いにハラハラしたりするのですが、何と言ってもそのテンポがいいのです! 先が気になってどんどん読み進めてしまいます。ミセリアとグラヴィスが幸せになる(はずの)過程を見守ってください!

    2024年03月28日
  • 砂漠の中にある、動物たちが住む町ママタウン。
    その一角にふたりで住んでいる女子高生のまめ子と子豚のユリリィはとても仲良しでした。
    楽天家で明るいまめ子と真面目なユリリィ。まめ子がユリリィを守って生活をしているかのようでしたが…。
    ある日ふたりは町の中心部へと出かけます。
    動物たちが中心となった町は賑やかで活気があり、色々なお店が立ち並びます。
    しかしそこに貼られた「たずねぶた」の張り紙にはユリリィの写真が…。
    隠れるように町を歩くふたり。狙われているのは、ユリリィ?それともまめ子!?
    次第に物語は不穏な展開に突き進んでいくのです…。

    『pupa』『鬼喰い少女と月梟』『赤ずきんの狼弟子-月への遺言-』の茂木清香先生の新作です!!
    (待っていました…!!!!)
    茂木先生と言えば、「食べる」「食べられる」の関係性を描き続ける異才。
    今作も期待を裏切らない作品です。

    冒頭のキャラクターの可愛らしさとほのぼの感。
    読み口はメルヘンな物語のようですが、読み進めていくうちに異変に気付くはず。
    気付いた時には抜け出せないところまでズブズブとハマっていることでしょう。
    流石、茂木先生。
    茂木先生にしか描けない世界がここにあります。

    読み始めに抱いていたまめ子とユリリィの関係性が、町で逆転していることに気づいた時の衝撃たるや。
    ユリリィが生きるために料理をしていたまめ子。それが何を示していたのか解った瞬間震えました。
    まめ子のユリリィに対する優しさは、生きるための依存なのかと一瞬疑ってしまいましたが、恐らくすべてを受け入れた先にある深い感情なのでしょう。

    まめ子という存在は一体何なのか?
    ユリリィと生活するようになった経緯は…?
    この世界の中で本当に異質なのは果たして…?
    気になる謎がイッパイで、今後が気になって仕方ありません、

    食べるものと食べられるものの間に、強者・弱者の関係性ではなく「愛」がある物語。

    グロテスクな表現があるため、読み手を選ぶ作品ですが『pupa』好きな方は必読ですし、『メイドインアビス』が好きな方にもおすすめしたい作品です。

    2024年03月28日
  • 主人公の立花志乃(たちばな しの)はギターを弾く瀬名瑞生(せな みずき)の姿に恋に落ち、付き合うことになったふたり。
    幸せな時間が続くと思った矢先、瀬名が親の都合で東京に引っ越すことに。
    ふたりの関係は終わりを迎えます。

    ずっと瀬名のことを忘れることができなかった志乃。
    進学先の東京の大学でも、瀬名がギターを弾いていたことを思い軽音部に入ることに。
    そこでまさかの瀬名本人との再開を果たすのです!
    しかし彼は中学生の頃の面影はなく、見事なチャラ男に…!

    人が変わったように思えた瀬名でしたが、新歓コンパでは周りから志乃を守ってくれ…。
    やっぱり瀬名は瀬名のままなのか!?それともチャラ男になってしまったのか!?
    志乃の思いはどうなってしまうの!?

    初カレとの再会というエモい定番シチュエーションに加え、大学生になった瀬名のイケメン無双っぷりが凄いです!!

    ふたりは同じ軽音部で活動することになるのですが、ギターを楽しそうに弾く彼には中学生時代の面影が…!!
    中学生時代の思い出なんて忘れてしまった風でいながらも、随所で覚えているアピールをしてくる瀬名。
    期待しないでいようとする志乃ですが思わせぶりな姿に、彼にとっても大事な思い出として残っているのかも…と期待せずにはいられません。

    志乃が気持ちをまっすぐぶつけると、スっと避けつつも近い距離感を保ったままの瀬名。
    ずる過ぎます…!!
    こちらから近づけば離れ、距離を取ると近づいてくる…。
    そんな状態のふたりに。読者の感情はジェットコースター状態です。

    どうみても惹かれあってる!!としか言えない状況なのに、中々上手くいかないふたりにムズキュンしっぱなしです。

    是非、エモさムズキュンで揺さぶられてください。
    読み終わった感想は、「尊い…」の一言に尽きるかもしれません。

    2024年03月27日
  • ブックライブ書店員

    バリキャリ、イケメンOLの白川さん。彼女は美しく、気高く、仕事をそつなくこなすスーパーキャリアウーマン。
    新人の坂下くんは、そんな白川さんの部下として指導されることに。クールなように見える上司だが、実は悪戦苦闘しているときもあって…。
    新人部下の坂下くん目線でも、完璧上司の白川さんからの目線でも楽しめるこの作品。
    「こんなときどうしよう…」というアクシデントを、頼もしい白川さんがカッコよく対応してくれちゃうので、本当にスカッとします!
    読めばきっと、こんなカッコいいが上司がいたらいいなぁと夢想してしまうこと間違いなしです!
    そして、意外にも坂下くんの目覚ましい成長を見られるところもポイントです。白川さんには気付けなかった新しい発見を、お調子者の坂下くんがサラッとやってのけてしまったり。
    正反対に見える2人ですが、コンビとしては最強タッグなんです。
    仕事をする中でどうしてもぶち当たってしまう壁に、逞しくも優しく寄り添いながら助けてくれる白川さん最高…!
    仕事で落ち込んだとき、もっとやる気を奮い立たせたいときにオススメの作品です!

    2024年03月27日
  • ブックライブ書店員

    東村アキコ×林真理子。豪華すぎる面々!!!

    不倫で傷ついた心を癒すためにパリにやってきたフードライターの菊地いづみ。
    彼女がパリで出会ったのは、"普通を超越したハイパーなおばさん"中島ハルコ。
    独自の価値観でいづみの人生をぶった斬ります!

    恋愛、仕事、人間関係。人生に悩みはつきものですよね。
    あなたには、悩んだときに相手の立場関係なく真正面に意見をぶつけてくれる人がいますか?
    巷に多発するおせっかいおばさんかと思いきや、女社長として戦ってきたハルコは違います。

    「あなたみたいな中途半端な女には男は寄ってこないわよ」
    「人は誰だって人生のオトシマエをつけなきゃいけない時がくるのよ」
    私が好きなハルコおばさまのセリフです。

    この言葉に少しでも惹かれた方は必見!
    ハルコのセリフだけでなく、ストーリー展開も面白い。お値段以上の価値があると思います。

    2024年03月26日
  • ブックライブ書店員

    ファンであることを隠したい妹(ヲタク)×妹(ヲタク)が可愛くて仕方ない塩対応モデル

    女子高生ハルの元気の源は、推しの現役高校生モデル月夜ノア。
    ハルは握手会にはもちろん参加し、ポスター集めたりと全力でヲタ活を楽しんでいました。
    そんなハルの生活は母親の再婚で一変します。
    なんと再婚相手の息子は推しのノアだったのです!

    ノアは塩対応で有名ですが、妹に対しては別。
    ハルに朝から抱きついたり、ほっぺをつんつんしてきたりと、
    妹が可愛くて仕方ない様子のノア。
    推しからの供給過多に鼻血が止まらないハル。
    「ファンであることを秘密にしながら、ノアからの愛にも動じない」。
    そんな最高の試練にハルは立ち向かっていきます。

    推しがいる全国の皆さん、推しと一緒に住めるとしたらどうしますか?
    「そっけないところも素敵」と思っていた推しが、自分だけを溺愛してきたらどうですか?
    ありえない夢のような状況も、本作品だとなぜかリアル!
    ハルはヲタクの鏡なので、読んでいて応援したくなります。
    笑いもトキメキも、推しも!欲張りな方におススメです。

    2024年03月26日