【感想・ネタバレ】133cmの景色 1巻のレビュー

病気の影響で小学生の頃に身体の成長が止まってしまった、吉乃 華(よしの はな)25歳。
彼女はその133cmという身長のために、心無い言葉を投げかけられたり、失礼極まりないことを聞かれたり、仕事先でナメられたり…数々の理不尽を味わってきました。
どんな状況でも持ち前の明るさで乗り切ってきた華ですが、自分らしさを失わない会社の後輩である岩見(いわみ)に憧れを抱きます。
ですが岩見も人には言っていない悩みを抱えていたのです…。
互いを知り次第に距離が近づいていくふたりですが…。

正直、低身長であることでこんなに理不尽なことを言ってくる人いるの!?と驚きました。
理不尽というか、もはや侮辱です!!
読んでいて心無い言葉を投げつけてくる人たちに怒りを感じましたが、それにもめげず笑顔を絶やさない華に心が痛くなりました。

彼女の人間としての強さがとにかく魅力的で、彼女のセリフは心に残るものが多く、名言集が作れるのでは!?というくらい。


中でも個人的に心に残ったセリフをいくつかご紹介します。

「頭を下げ続けた今までの私に そうさせてきた人たちに 負けてたまるか」
「人の価値観とか苦労とかって 目には見えないから汲み取るのは難しいよね」
「私はどうせなら自分や他人の「無い物」探しをするんじゃなくて それぞれの良い面に目を向けていきたいな」
(レジの女性に対して、あっちの子は可愛いけどあの人はナシだわ~と言った男性に対し)
「ここにいる人はあなたに評価されるために存在しているわけじゃないよ」

散々理不尽に晒されてきた華がこれらのセリフを言えるって凄い!
岩見くんも作中で言っていましたが、彼女の芯の強さにカッコ良さを感じずにはいられません!!

また、華が憧れる岩見くんも自分自身をしっかりと持っているキャラクターです。
彼はあまり表情が変わらないことから不愛想と言われがちですが、実は軽い顔面麻痺があり笑顔を作るのが難しいという体質だったのです。

お互い、周りからはハンデととられそうな見た目の生きづらさを持っていますが、そこに固執するのではなく受け入れていたのでした。

嫌なことがあると「何故自分ばかり…!」と思いがちですが、この物語を読むと、人は誰しも他人からは知りえない何かと戦っていることに気づかされます。

今後、華と岩見の関係はラブに発展するのか気になります!
とにかくふたりには幸せになって欲しい!!そう思える物語です。

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購入済み

匿名 2023年08月10日

低身長のせいで大人に見られなくて、先入観で苦労している主人公
事例が全体的にリアルで苦しくなってしまうこともあるけれど、後輩くんとの交流で視野が広がるところはすごく良い
次巻以降も楽しみ

3
購入済み

華ちゃんがんばれ

mii
2023年08月10日

主人公を応援したくなる。
いや、応援したくなる、っていうのも彼女にとっては失礼なのかな。
同じ目線で対等に扱ってほしいと願っているはずだから。応援、とかじゃなく隣で一緒に歩く方がきっといいのかもしれない。
いつでもまっすぐで優しい華ちゃんが心から幸せに過ごせるような環境になりますように。

#胸キュン #切ない #深い

1

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