少年・青年マンガの高評価レビュー
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購入済み
色のない雨がいつか虹を描くよう
絵をきたからこそ気づけたことがある。研鑽を続けたからこそたどり着いた境地がある。たかだか数年の頑張りじゃたどり着けない境地がある。
でもやらなきゃ絶対に気づけなかった。当たり前のことを。雲を掴むような努力が、地を濡らす程度の色のない雨のような努力が、虹を呼び込んだのだと思うと、感無量です。いいものを読ませていただきました。 -
Posted by ブクログ
前半のエピソードは、娘と同じ幼稚園に通う娘の友だちを殺害した母親の起こした文京区音羽の幼女殺害事件を思い出す。この事件自体はママ友仲間の人間関係への恨みが起こしたものだったが、本作は、他人より優位に立つことで自己実現を果たしてきた女性というキャラクターを創造し、より逆恨み度の高い歪んだ殺害動機の芽生えを丹念に描いていく。社会や家庭の中でそれまでの自分がどんなに辛い目にあってきたかと、犯行の一分を主張する加害者をカモが身勝手の一言で一蹴するいつもの展開だが、こうやって実在の事件などを参考にしながら、人間の歪んだ自己愛の在り方を俯瞰し、読者と一緒にどうあるべきだったかを考えて行こうとするのが第2部
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Posted by ブクログ
登場人物たちが時に漫才のように掛け合いをするようになってきた。キャラが作者の企図以上に自由に活動を始め、作品がノリに乗ってきた証だろう。みつみ以外のキャラクターの内面への深掘りがよく、可愛いのに自信がなくつい友だちに嫉妬してしまうミカのキャラには男の自分でも共感を覚える。みつみの叔父のナオとの上野動物園でのデートの尾行の場面と、女子会を抜け出そうとするミカにみっともなくてもいいから戻ったほうがいいとアドバイスするナオのミカへのまなざしの優しさ。オネエって人一倍傷ついてきた人たちだから、人生の先達としてやっぱり最強属性だなと思う。みつみの里帰りのエピソードの、兄弟みんなで昼寝の場面、スイカを食べ
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Posted by ブクログ
10回くらい通読してなんとなく自分なりにわかった事。
この漫画版『エウレカセブン』はドミニクとアネモネのための物語だったのだと思う。
2巻の感想でレントンとエウレカの‘ホーム’たるゲッコーステイトの描写が足りないなあ、なんて書いたけれども、この漫画版が果たすべき役割は‘ホーム’が無いドミニクとアネモネ、ふたりを置き去りにしないための居場所となるべくして用意されたものなんじゃなかろうか。
例えば表紙の絵、1巻はレントンとエウレカが真っ直ぐに前を向いている図。これはまあわかるよ、主人公とヒロインだし。2巻はホランドとデューイの全く交わり合うことはない視線でもって道を違えたふたりを表現していると