知念実希人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今回は「命のリレー」である臓器移植がテーマ。その移植臓器を狙う連続襲撃事件が発生するという、重くてリアルな題材なのに、あっという間に読み終えてしまいました。
現役医師でもある著者だからこその医療描写の説得力。そして天久鷹央の冷静な頭脳と、小鳥遊、鴻池らの連携が光る。緊張感を保ったままテンポよく進むストーリーに引き込まれ、気づけば夢中でページをめくっていました。
中盤からは「なぜこんなことを?」という怒りと疑問が湧き上がり、第三章の対決シーンではその感情が一気に爆発。まさに読者としてのカタルシスを味わえました。
シリーズの中でも医療と倫理、感情の動きがバランスよく詰まった一冊。考えさせられ -
Posted by ブクログ
真鶴と鷹央の兄が登場した。天久鷹央シリーズで出てくる桜井刑事も出てくる。
神酒クリニックに再就職した九十九勝己は外科医で総合格闘技の特技がある。院長で外科医の神酒章一郎、看護師の一ノ瀬真美、産婦人科医、小児科医の夕月ゆかり、そして内科医の黒宮智人。それぞれが異質な特技を持っている。黒宮は精神を患っていて、その原因は大学時代に真の天才に出会ってしまった事だが・・・。
題名は精神科医の天久翼だが、今回の主役は九十九勝己。
勝己は事件に巻き込まれたのか、それとも・・・。そして天久翼たち5人は味方なのか、それとも・・・。
このストーリー構成はさすが知念実希人さんだと感心させられた。
天久鷹央が翼た -
Posted by ブクログ
これは、天久鷹央から「人の心を読む妖怪」と称される兄の職場の話。
ある事件により、病院を辞めた九十九医師の新たな職場は、天才達の集う変わったクリニックだった。そんな新しい職場『神酒クリニック』での九十九にとって最初の事件を描いた一冊。
患者の資産家から依頼されたのは「息子殺害の犯人捜し」。違法賭博、過去の因縁、密輸品など、事態は複雑に絡み合っていく。
現役医師の知念実希人だからこそ描ける、本格医療ミステリー小説。
天久鷹央シリーズと一緒にお楽しみください。
______________________
あの天久鷹央のお兄さんの小説…?
これは読まずにはいられない、と思い開いた本書。