あらすじ
研修を経て、循環器内科医となった諏訪野良太は、学会発表を終えた帰り、医学生時代の同級生である小鳥遊に遭遇する。小鳥遊が連れていた研修医・鴻ノ池に、研修のエピソードを求められた諏訪野の脳裏に蘇るのは、親身に寄り添ってきた患者たちのこと。まるで戦場のような救急部、心の傷と向き合う形成外科、かけがえのない“ある人”との出会いと別れを経験した緩和ケア科――。
切なくもあたたかな記憶の扉がいま開く。心震える医療ミステリ「祈りのカルテ」シリーズ第2作、待望の文庫化!
感情タグBEST3
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前作同様、諏訪野先生の研修医時代の話だが、回想録の体となっていて、幕間=現在と行ったり来たりの構成で、前作とまた違った印象。
これまた前作同様にハートフルな医療ミステリー。
今作の方が泣かせに来てるか。特に最終章の展開はズルいなぁ…途中でなんとなくそうかも?と思いつつ、でも拍子抜けはなく、気持ちの良い読後感。
別シリーズの天久鷹央シリーズとのクロスオーバーも見られ、今度はそっちのシリーズを読みたくなってしまったじゃないか…ズルいなぁ(笑)
Posted by ブクログ
シリーズ、第二弾。
純正医大附属病院に勤務する内科医の諏訪野 良太。
学会発表後、研修医から問われ昔の研修医時代のエピソードを思い出す。
そこには、忘れられない患者たちの顔があった。
・救急夜噺
・割れた鏡
・25年目の再会
戦場のような救急部、体だけでなく心の傷とも向き合う形成外科、そして大切な人との出会いと別れの緩和ケア。
特に最後の話は、ウルウルです。
警視庁の桜井刑事も登場し、嬉しい限りです(^o^)。
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主人公の体験がエピソード毎に綴られており、科によって色々な経験ができるんだなと感じた。
最後のエピソードは予想していなくて、驚きと感動を同時に味わえた。
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内科医の諏訪野良太は学会後、研修医から自らのエピソードを尋ねられ
救急、形成外科、緩和ケア
の経験を話し始める。
元ヤクザ、元アイドルで女優、息子に会うことを望む患者
達と寄り添い、それぞれに抱える、問題を問う!
そして目頭を熱くさせる感動のラスト
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医療現場にミステリーが加わった3章で構成された物語でそれぞれに登場する指導医の医療に対する考え方もとても素敵だったが、諏訪野先生が何かに気づいた時の描写とそれに続く展開もスピード感とハラハラ感が面白かった。特に最後の章は想像以上の場面が待っていた。久しぶりに知念さんの作品でしたが、じわじわと感動がやって来るような素敵な物語でした。
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祈りのカルテ、シリーズ第二弾。
学会後に若手研修医から研修医時代のエピソードを問われ、それを語っていくスタイルで物語は始まる。
戦場のような救急部
心の傷と向き合う形成外科
そして…緩和ケア
読みやすく、最後の緩和ケアの話で謎が解き明かされます。
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面白かったです
今回は小鳥遊先生の友だちの諏訪野先生の話
初期研修で救急科、形成外科、緩和ケア科の話
救急科はいろんな話で良く出てくるけど、形成外科と緩和ケアは面白かった
緩和ケアでの先生のやり方はちょっとどうなん?って思ったけど、そこに結びつけたらおお、そうか!ってなりました。でも医師の範囲を超えてるのはうーん?て思った。ドライに患者さんと接してるドクターよりは良いのかな?
でも良い話でした。
しかし、空手、合気道、柔道の猛者たちの飲み会、凄まじそうだった
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プロローグ/救急夜噺/幕間1/割れた鏡/幕間2/二十五年目の再会/エピローグ
お馴染みのセンセイお二人と初めましての先生の呑みながらのお話たち
どこの世界も大変で、それなりの苦労もあり喜びも有ると言うことかな
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小鳥くんの同級生・諏訪野の研修医時代のエピソードを綴った短編集構成の1冊。なぜか何度も出てくる広瀬さんの秘密がポイントになってます。
鴻ノ池ちゃんも相変わらずいい味出してますねー
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続編。
諏訪野先生は他の作品でもちょこちょこお見かけしますが、今回はこちらに小鳥先生だったり桜井刑事だったり他にも出ていてとても楽しめた。
諏訪野先生は聞き上手だし、共感力が高いから安心して色々話せるのだろうな。
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中山七里さんばりのドンデン返しのある読み応え満載でした。
私の大好きな子の命日と一緒なのも号泣を誘いました。
天久先生の登場を今か今かと思いながら読み進めるような誘導がなんかとっても良かった。
櫻井さんやっぱりいいなぁ。この作品ではないけど、実写ドラマではやはり大泉洋さんにやって欲しかったなぁ
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祈りのカルテのシリーズ2作目。本作では内科医になった諏訪野が居酒屋で研修医時代を振り返るスタイルになっている。
救急、形成外科、診療科。舞台となる科によって物語のスピード感が異なり、自分の読むペースも変わる感じがする。救急は疾走感があり、診療科はゆったりとした空気が流れる。
かつて放送していたドラマを途中でリタイアしてしまったので広瀬さんの真相に驚いた。
Posted by ブクログ
次々と急患が運ばれる戦場のような救急部、体だけでなく心の傷とも向き合う形成外科、癌などの重篤な患者のQOL向上を目的とする緩和ケア科で遭遇する患者に纏わる悩みや問題を解決する医療ミステリーで、主人公の研修医が患者のために奔走する姿や思いがけない人物との再会など心暖まる描写が多く最後まで暖かい気持ちでいっぱいだった。