あらすじ
著者初の本屋大賞ノミネート作品!
感動の恋愛×ミステリー!!
僕にしか書けない
恋愛小説です(著者)
広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性ユカリと出会う。
外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。心に傷をもつふたりは次第に心を通わせていく――。
実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届く。彼女は死んだのか? ユカリの足跡を追い、碓氷は横浜を彷徨う。驚愕し、感動する、恋愛ミステリー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この作家にしか書けない物語。
病院を舞台に物語が進み、「こうなのか?」「こうなったらいいな」「こうなるんだろうな」をとても良い感じでどんでん返してくれて望んだ終わり方に感動。
ミステリーと恋愛小説が抜群に上手い感じに合わさった作品。
Posted by ブクログ
とても素敵な話でした。恋愛小説でもあり、推理小説でもあり…。完全なハッピーエンドと言うわけではありませんが、読み終わってとても爽やかな気持ちになれました。知念先生の作品の中で、一番好きです。
Posted by ブクログ
前半恋愛小説、後半推理小説という宣伝文句納得です。
前半は僻地病院実習で研修に訪れた主人公と終末患者の触れ合いが描かれます。とある理由から外界に畏怖する女性に次第に惹かれる主人公と、死を待つ身だからと受け入れない女性の淡い恋愛が読む手を進めました。
後半、彼女の死に拭いきれない疑問をもち調査する主人公。病院側の対応からまるで世にも奇妙な物語のように展開されたり、少ない証拠から彼女の存在や真実に迫ろうとする主人公の行動から、前半からは想像もつかない展開が繰り広げられます。
ダイナミックな真実でないにしろ、前半と後半のギャップによる満足感や蓋を開けると王道なミステリーならではの読後感が素敵でした。
Posted by ブクログ
研修医の碓氷は実習先で脳腫瘍を患う女性と出会う。
お互い心に傷をもつ者同士、心を通わせていく。
その後、彼女が亡くなったと知らせを受けて……。
知念先生にしか書けないであろう恋愛ミステリー。
Posted by ブクログ
前半は恋愛小説かなと思って読んでいたが、後半は読む手が止まらなくなるほどコロコロ転がされた。
一気読み大賞受賞の文言も納得の作品でした。
この作者の別のも読みたくなりました。
Posted by ブクログ
研修中の医師と研修先の病院で出会った患者の女性との恋愛小説。そこに知念作品らしく医療現場のリアルな描写が加わり、さらに読み進んでいくうちに次から次へとあかされる衝撃の事実に驚かされながらも最後まで楽しく読めた。
Posted by ブクログ
久々の知念先生
恋愛小説なのにミステリー要素もあって楽しく読めた
ストーリーを半分知ってる状態で読んだのに読み終わってすぐもう一度読みたいってなるぐらい好きな世界観だった
何かが引っかかる気がしながらそれが何かは最後のまで分からなくて‥…
2人には幸せな時間を過ごしてほしい
Posted by ブクログ
恋愛ミステリー楽しませていただきました。
珍しく、トリックを当てられたことも嬉しかった。読めども読めども毎回騙されてばかりなので、たまにはこんなこともあっていいですよね。
トラウマを抱える研修医と不治の病に侵された患者さんの物語。
ラストもとてもキレイにまとまっていて、読後感も良かったですが…個人的にはifエンドの方を期待しておりました。
患者の希望を何よりも優先する医療を提供するこのような病院は本当に存在するのでしょうか?
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後半はあっという間に読んでしまいました。
謎が解けてめでたしめでたし、と思っていたら、まだあったのか!という感じでした。
最後に出て来た、黒ネコとゴールデンレトリバーは死神様では?!とニヤニヤしてしまいました^_^
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前半はラブストーリー、後半はサスペンス、最後はどんでん返しと見事な構成!
軽快な文章なのであっという間に読み終えてしまった。
もっと物語を続けてもらっても良かったのかも、何年後とか、、、でも病気だから難しいか。
ハッピーエンドで終わって良かった。
でもなんで広島大学の医学部なんだろ?神奈川と距離を持たせるためにはマイナーなところを選んだなと。
作者は医師免許を持っておられ、東京慈恵会医科大卒なのに、、、
Posted by ブクログ
不穏な書き出しから始まって、最後の最後まで、終始緊張しながら読み進めた。
何かが引っかかるのにはっきりとは分からなくて、ハラハラドキドキ。
院長に騙されてる?病院自体がおかしいの?
ユカリも主人公のこと好きなのではないの?
登場人物全てが怪しく思えて、先が読めない。
後半、少しずつ明かされていく真実を読み解いていたものの、それがまたどんでん返し!
なるほどねー!
ミステリーでありながら、医療の知識がある作者だからこそ描ける、ラブストーリー。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
知念さんにしては珍しくキャラ立ちしすぎず、純粋なラブストーリーで、中盤まで気構えず聞いていたら、ここからミステリーになるのかと!
後半の畳みかけるどんでん返し。
知念さんは何かしらのハッピーエンドが多いから期待して…結果良かったです。
やっぱり知念さんの一冊完結ミステリーはキャラ立ちしすぎてアニメっぽくない、普通の小説に近い方が好きだな。
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頭に爆弾を抱えた女性と医者を目指す男性が出会い、恋をするお話。彼女は頭に爆弾を抱えているため、何もかも恐れ外に出れずに部屋で絵を書いていたのが切なかった。そんなときにはすい先生が現れてくれた。それをきっかけに女の子の人生は変わった。そしてはすい先生にとっても変わったと言える。お互いがお互いに運命の人だったんだなあ。でも女性はある人のためにただ病気を患っている人ではなかった。でもそれを納得し、まるごと愛してしまうはすい先生の愛にやられました。その秘密には驚いたけど、その女性らしいなと思った。そして最後にはその女性の憧れも叶えてて流石なはすい先生。でも凄い大泣きする!という感じではなかったです。全てではないけど、所々の文章が夢小説味がありました。笑笑でもそれも秘密を隠すためかな?このタイトルの意味は彼女のことを抱きしめる意味でもあれば、作中ではすい先生を彼女が抱きしめると捉えることもできそう。
Posted by ブクログ
知念さんの作品を読むのは2冊めです。ひとつむぎの手が好きだったので、もう一冊と思い読み始めました。
ユガリの濁音はカッコ悪い、碓氷蒼馬の漢字がピンと来ない。いろいろヒントがあったのだなと思います。
二転三転、特に終盤は恋愛小説の要素も多分にありつつ、ミステリーとして楽しく読めました。
ウスイ先生が父親の行動の真意に気づけたことも良かった。
ユカリさんの残された日々をともに過ごし、充実した時間にできるとよいが、その後岬病院で仕事を続けていくことが本当に幸せなのか少し考えてしまった。良き理解者の冴子も幸せになってほしい。
Posted by ブクログ
またまた、知念さん!
タイトルからして、ヤバい病気やって分かったから、ハンカチ持って、泣く準備!
(泣かんけどね。)
最先端の医療技術を磨くのも、人を救う上で大切やけど、もう治療も困難で、いかに最後まで、患者さんに苦痛を与えず(肉体的な痛みだけでなく、精神面も含む)ケアしていくのも大事やな。
でも、自分自身が頭に爆弾抱えて、いつそれが爆発して、お空に召されるって思うとどんな感じなんやろうな。きっと、私の場合、お空にそっぽをむかれ、地の底へ向かいそうなら気もしないではないけど。
研修で行くことになったホスピスで出会った脳腫瘍を患ったユカリ。大金持ちやけど、外の世界に怯え…
主人公は、借金かかえて貯金持って逃げた父親への想いに苦しむ。
立場も苦しみ違うけど、近づくことで心を通じ合わせるが…
そこで、研修終わったからって帰るか?
普通は?
おかしいやろ?えっ!
不器用なヤツやな!ではすまんと思うけど、いつ死ぬか分からんのに。
帰ったら、案の定、死の知らせが…
一緒に最後までやなかったんか!
ハンカチ用意してたのに!
そこから、ミステリータッチで話は進む。
大どんでん返しもあるし!
あのゴールデンレトリバーのおる病院にも!
こんなとこで死神さんと会えるとは!
ちゃんと、天国連れて行ってあげてね!
やはり、私には、こういう作品が似合ってる!
感動の恋愛 & ミステリーでした(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
Posted by ブクログ
最初から騙されていた。
ミステリであり、恋愛小説でもある。
ただ一気読みして、最後に満足しました。
この作品に出会えて良かったです。
著者初の本屋大賞ノミネート作品!
感動の恋愛×ミステリー!!
僕にしか書けない
恋愛小説です(著者)
広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性ユカリと出会う。
外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。心に傷をもつふたりは次第に心を通わせていく――。
実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届く。彼女は死んだのか? ユカリの足跡を追い、碓氷は横浜を彷徨う。驚愕し、感動する、恋愛ミステリー。
Posted by ブクログ
前半は恋愛小説、後半はミステリーといった感じで構成されている。
登場人物が如何にも「小説の中のキャラクター」感が少し強く、特にユカリさん、冴子さん等の女性キャラクターが良くも悪くも完璧過ぎて、リアリティを求め過ぎてしまうと少し白けてしまうかなと言う感じがした。
(そう言えば、この著者の他の作品の女性キャラにも同じようなことを感じた。)
ただ、小説の中のお話なんだと割り切って、変にリアリティを追求しようとしなければ気にならないだろうし、寧ろ上記に挙げた2人は本当に魅力あるキャラクターなので、そこがこの作品の売りの一つにもなり得るのだろうなと思う。
ただ単に私自身が、小説において、特に人物描写にリアリティを求め過ぎてしまうところがあるってだけで、大体の小説の中の登場人物はこんなもんなのだろう。
全体通して、ページ数も300程度というボリュームだということもあり、心の変化の過程や真相に辿り着くまでの過程が、割と「いとも簡単に…」といった感覚を少しだけ覚えたが、逆に言うとサクッと読めるし、重過ぎないし、適度なのかもしれない。
総合的に、恋愛部分もミステリー部分も、それぞれ楽しく読めたし、展開も面白いし、読後感も凄く良いので、凄く良い作品だと思う。
この著者の作品は、『ガラスの塔の殺人』、『仮面病棟』に続き3作品目となったが、どれも読みやすく面白かったので、もっと他の作品も読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ
恋愛小説というよりもミステリー小説の色が濃いと感じた。
誰しもが「爆弾」を抱えており、それがいつ爆発するかも分からない。今生きている一瞬一瞬というのは考えているより儚く、尊いものだと改めて感じることができた作品だった。
Posted by ブクログ
恋愛もミステリーも楽しめる。
2人の距離と関係が終始せつない。
がっつりミステリー
がっつり恋愛小説
っていう気分じゃない時にはちょうどいい!
一気読みでした。ミステリーというよりも、恋愛小説です。
最後の謎解きで、所謂ハピーエンドで終わったことは、よかったと思いますが、悪役弁護士が、リアル感が少しなかったかなという点で物足りなさを感じて、☆4つです。
Posted by ブクログ
タイトルがかなりインパクトあるので、けっこうヒヤヒヤしながら読んだのだけれど、想像していたよりも淡々としていて面白かった。
ミステリ要素よりは恋愛要素に重きを置いたようだけれど、個人的には恋愛要素を意識しないで書かれた話の方が自分の好みに合致している気がした。
たまたま見かけた感想で、主人公に辛辣な意見を述べているものを見かけたが、同感にまでは届かないもののなんとなく分かる気がしている。どうも私は、この作者が書くヒロインよりも、サブにいる女性キャラの方が魅力的に感じてしまうので、色々なシリーズを通して若干残念。
別シリーズと同じ世界観なのだろうなと匂わせるところがあるので、こういう演出はちょっと面白くて楽しいと感じた。
Posted by ブクログ
ミステリーと恋愛を一度に楽しめる作品。かなり後者寄りな気がしますが、もちろん知念さんらしさ全開で二転三転のどんでん返しあり。
またあの死神さんに会えるとは露知らず...
再会に心躍りましたU・x・U
時間がある方は「優しい死神の飼い方」を先に読むとより、この作品を楽しめます。
ただ、知念さんは改めてミステリー小説家だなと感じた。
Posted by ブクログ
2018年第4回沖縄書店大賞
2018年第8回広島本大賞
タイトルから当然ながら今回は脳系の病気でしょうと
広島から神奈川のホスピスに実習に来た研修医は
子供の頃父親が多額の借金をして若い女と失踪
過去とお金に遺恨を持つ
ホスピスで脳腫瘍に苦しむ女性患者と知り合う
彼女と惹かれ合うには時間はかからなかった
それなのに研修医は、何もしないで広島に帰ってしまう堅物でした
決心して神奈川へ会いに行こうとすると
彼女は亡くなったと連絡が
知念さんのことですから
何か仕掛けがあるでしょうと思いつつ
あれやこれやと
3回目についてはもうないだろうと気を抜いて
騙されました
お得ミステリーですけど
がっつり恋愛ミステリーです
この研修医もそうだけど
知念さんの医者系登場人物は、純情派だと思う
Posted by ブクログ
最初はカバーデザインに惹かれた。
赤をベースにして設計された海辺の景色は、恋の情熱と、「崩れる脳を抱きしめて」という少し狂ったフレーズを表現している。
この小説は、「感動の恋愛×ミステリー」として紹介されている。前半の純愛物語と後半のサスペンス気味な展開という二つの章立てである(プロローグとエピローグを除いて)。
つまり、前半と後半の物語が醸し出す雰囲気がかなり異なる。しかも純愛からサスペンスに一変したのみならず、最後の最後にもう一つのどんでん返しがくるのも、面白く読んでいた。
だが、どちらかというとやはり後半のほうがうまく紡がれていると思う。ミステリーだけでなく、主人公の疑惑と周りから感じ取る不気味さ、そしてどうにもできないという無力感などがちゃんと届いてくる。それに対して、恋愛話の表現は個人的には予想しやすい部分があり、会話の内容もちょっと唐突に感じられるところがないでもない。