知念実希人のレビュー一覧

  • 十字架のカルテ

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    精神鑑定医を目指す弓削凛が主人公。冒頭、凛の親友が殺され、参列している葬儀のシーンから始まる。精神鑑定で犯罪者の「闇」も明らかになっていくが、やはり圧巻は「闇の貌」だった。全体を通じて、心身衰弱は誰にでも起こる、という前提での、その「闇」はどこにあるのか、という話はとても面白かった。

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    2026年04月15日
  • 誘拐遊戯

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    ラストの展開はとても痺れた。まさかね…と思う人物が犯人だった。誘拐という極限状態に揺れる人間心理が緻密に描かれていて、一貫して読みやすく、ボリュームを感じさせない内容に満足。

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    2026年04月14日
  • 鏡面のエリクサー 天久鷹央の事件カルテ

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    ネタバレ

    天久鷹央シリーズ。

    鷹央が天敵の院長を助けることになるとは。
    天医会総合病院に入院中の都議会議員が「殺される」と警察に電話した後、
    病院を抜け出し公園で首元を切り裂かれた状態で発見される。
    さらに、議員に代替医療を行っていた医師も殺され、
    現場にいた院長が重要参考人となる。
    院長が逮捕されまたは辞任し、自らが院長となる事態を避けるため、
    真相を追うタカタカペア、いやタカノイケトリオ?

    あらかじめ薬を与えておいて、
    それを止めることによって奇跡的な治癒を偽装していたとは、
    予想がつかなかった。
    というか、毎日カフェに通わないと成立しない?
    詐欺師の杠が再登場したのも面白かったし、
    姉に加えて、院長の座という鷹央の弱点が増えたのも今後が楽しみ。

    それにしてもかっぱが目撃され、
    血を抜かれた死体や首を切り裂かれた死体が発見されるとは、
    それは近所に人に怖がられるだろうよ、久留米池公園。
    その危険率は米花町、杯戸町に続いて第三位か。

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    2026年04月12日
  • となりのナースエイド

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    新人ナースエイドの桜庭澪が主人公。ナースエイドという仕事があるのか、と初めて知った。竜崎大河という一見偏屈な天才外科医と関わりの中で色々な事件が次々と発生していくが、登場人物の殆どが何かしらの闇を持っていた。桜庭澪の無鉄砲なところには、読んでいて少し苛々したが、結局「大きな謎」は解明されぬまま。息をつかせぬ、サスペンス小説だった。

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    2026年04月12日
  • 傷痕のメッセージ

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    なるほど、そう繋がるか。
    知念実希人さんの伏線回収が毎度毎度素晴らしすぎて…。
    ストーリーとしてはとてもおもしろいが、ちょっとゾクゾクしすぎて深夜に読み終わったので眠れなかった。中途半端にもできなくて3〜4時間で読んでしまうくらいページを捲る手が止まらなかった。

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    2026年04月12日
  • 血脈のナイトメア 天久鷹央の事件カルテ

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    今回も凝った構成で、最終的には納得できる展開。うまいなあ、知念さん。実写ドラマは失敗だったけどね・・・

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    2026年04月10日
  • アノマリーの追憶 天久鷹央の推理カルテ

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    ネタバレ

     絶好調、知念実希人さんの天久鷹央シリーズ、最新刊が到着した。今回は中編2編という珍しい構成だが、実は設定上も珍しい点がある。

     過去の作品は、すべて現在進行の事件(?)を描いていたはずだが、今回は2編とも、小鳥遊と鴻ノ池の回想として語られる。おいおい、あれほど数々の事件(?)に首を突っ込んでおいて、まだ語っていない事件(?)が残っていたのかよ!

     Karte.01「エクソシスト事件」。タイトルで事件と言ってしまっているし。不可解な症状を見せる赤ん坊と、苦悩する母。そして、執拗に母乳主義を唱える、旧弊な本家の義母。この義母というのが、祈祷師を連れてきたり、なかなか香ばしい…。

     少なくとも、その行為に悪意はなかったわけである。すべてが医学的に解明される、シリーズ初期のテイストを感じた。そもそもの発端は義母にあったと言えるが、反省することはないだろうなあ。鷹央の頭脳のみならず、名裁きが光る。

     Karte.02「ナイトミュージアム事件」。今度は本当に事件ですよ! 天医会総合病院救急部に搬送されてきたのは、足を食いちぎられ、青い血を流す男。いいねえ、ネタは最高。ほどなく死亡確認され、鷹央たちの手から離れ…るわけがない。

     こちらは、鷹央が趣味に走っているような近年のテイストか。謎の解明には文句なし。背景に医学的知見もある。動機の面も興味深い…のだけれど、誰かを治療したわけではない。鷹央が、警察と地域の治安に貢献したのは間違いないが。

     読み終えてから知ったが、Karte.02はアニメ版オリジナルのストーリーを小説化したものだそう。ドラマ版は全話視聴したが、アニメ版は見ていなかった。実写化は難しいだろうが、アニメ版でどう描いているのかは興味がある。

     ファンとして十分に面白かったけれど、このところ大物長編が続いていたせいか、ちょっと小休止という印象だろうか。12月を楽しみに待とう。

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    2026年04月10日
  • 吸血鬼の原罪 天久鷹央の事件カルテ

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    ネタバレ

    天久鷹央シリーズ。

    吸血鬼の話。
    歯茎が下がることによって犬歯が牙のように見える病気、
    しかも光を避けざるを得ない病気があるとはうっすら知っていたが、
    それが日光で皮膚がただれるとか、
    肌の色が蒼白くなるとか思ったより吸血鬼っぽかった。
    ただ、異食症を併発するとか、吸血までもっていくのはちょっと。

    まあ、それだけではミステリーにはならないが、
    外国人研修生制度やフィリピンのマフィアとからめたところが面白かった。

    あとは、
    鷹央が、タトゥーに描かれたハトやコウモリから、
    掘り師の出身が小笠原だろ、とあてるところは、
    そんなにタトゥーが精密なの?と突っ込みながらも、面白かった。

    それと、
    紫陽花の花の色が土の成分で変わるので、何かが埋まっているという
    鉄板ネタも。

    鷹央の弱点が姉だということが成瀬刑事に知られてしまったとは、
    今後は三すくみになるのか?

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    2026年04月09日
  • 悲恋のシンドローム 天久鷹央の推理カルテ 完全版

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    「天久鷹央」シリーズ第5弾の短編集。鷹央と小鳥遊の凸凹コンビが活躍する「診断ミステリ」は健在だが、本作はそれにしてもかなり医学に精通していなければ謎解きは不可能だ。
    「迷い込んだ呪い」での診断は「異所性子宮内膜症」「月経随伴性気胸」
    「ゴミに眠る宝」では「異食症」(但しこれは鷹央のハッタリだが)
    「瞬間移動した女」に至ってはこれまでの人生で耳にしたこともない「クッシング潰瘍」「アンドロゲン不応症」という診断がされる。知念実希人は新本格派とも分類される作家なので推理に必要な材料は全て明示されてはいるが、いくらヒントを出されても医学の素人には解決は不可能だ。それは私たち読者はもちろん、作中に登場する捜査一課の刑事といえども無理な話で同情を禁じ得ない(笑)
    このシリーズは決して謎を解こうとせずに凸凹コンビの活躍を楽しむ読み方がベストだ。

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    2026年04月08日
  • 魔弾の射手 天久鷹央の事件カルテ 完全版

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    知念実希人先生の作品にしてはラストの盛り上がりに欠けたような気もするが、個人的にはそれでも十分満足。
    司法解剖しても何も異変が見つからない見えない弾丸《魔弾》によって殺されたある一家を中心に話が進んでいく。
    そもそも、このシリーズに出てくる謎は多少の医学の知識がなければ絶対に解くことができないので、そのあたり素人な私には話の途中でトリックがわかって冷めてしまうという危険がなく、安心して読める。天久鷹央シリーズはやはり良い。

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    2026年04月07日
  • 天久鷹央の推理カルテ ジュニア版 カッパの秘密とナゾの池

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    ネタバレ

    推理カルテの1作目を子供向けにリライトしたもの。

    中の挿絵は一束という方が描いてて、より子供向けの絵になっている。

    1話目はカッパの謎。もちろん、カッパが実在するわけではなく、それを科学的に事件解決。
    潜水病など専門的なことは大人でも分からないが、この話を子供が読んで理解できるのかは疑問。


    ミカンの話もある。ミステリではなく、このミカンをもらう小児科病棟の子も元気になって世界に羽ばたくといいな的な話。

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    2026年04月05日
  • 神話の密室 天久鷹央の推理カルテ 完全版

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    書き下ろしも含めて238ページなのでシリーズの中でも薄く数時間で読み終わりました。1年鷹央と一緒に働き、ついに小鳥遊が推理するまでに。事件解決後は考えさせられるものでした。もやっと終わるものではなかったのでそれはよかったです。

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    2026年04月04日
  • ファントムの病棟 天久鷹央の推理カルテ 完全版

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    「天久鷹央の推理カルテ」第2作。
    ベストセラーだけあって、安定の面白さ。
    天使が舞い降りる夜では鷹央の意外な一面が見れた。
    シリーズを順次読んでみようと思った。

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    2026年04月03日
  • スフィアの死天使 天久鷹央の事件カルテ 完全版

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    出会いから信頼関係ができるまで、小鳥遊先生の心の動きがかいま見え、また外科から内科に変わった過去の傷も明らかにされる。宗教法人と宇宙人、そして病院内での自殺や殺人…てんこ盛りだがすべて結びついている。お見事!

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    2026年04月01日
  • 天久鷹央の推理カルテ 完全版

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    アニメ化とドラマ化、どっちもされただけあって、さすがにコミカルで面白かった。
    登場人物(特に鷹央と姉の)のラノベっぽい人物描写はちょっと否めないけど、概ね読みやすくて、続きが気になる展開でサクサク読み進められた。
    現実には、こんな完璧で究極のお医者様まず存在しないだろうけど、どう考えてもかかりつけの医者にいてほしい~!!!

    作者さんが現役のお医者さんで、作中でも医療用語とか病院内のあれやこれやな描写とか、わりと使われてたけど、分かんなくても問題なく読み進められる親切設計でありがたかった。
    ところで病院の先生しながら、小説も書くってさぁ!すごくない…??

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    2026年04月01日
  • 白銀の逃亡者

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    普段はあまり読まないジャンルでした。SF風になっていたけれど読みやすかったです。この本ではヴァリアントと呼ばれる人々が差別されていたのですがこれは差別をなくそうという現代の社会とも少なからず関係するのかもなとも思いました。

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    2026年03月26日
  • 血脈のナイトメア 天久鷹央の事件カルテ

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    心臓移植を受けた医学生が、「自分ではない誰かの記憶」を夢に見るようになる。
    その謎を追う天久鷹央は、ドナーの正体と不可解な事件に辿り着いていく。

    臓器に記憶は宿るのか?というテーマが非常に興味深く、物語の導入から引き込まれた。
    医療的な裏付けとミステリーのバランスも良く、読みやすさと納得感のある展開。
    一筋縄ではいかない終盤の展開も印象的で、最後まで緊張感を持って読み進められた。

    天久翼の存在もさりげなく印象を残し、物語に奥行きを与えている。
    記憶とはどこに宿るのか――読後もふと考えさせられる一冊だった。

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    2026年03月26日
  • 放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件

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    159ページ
    1100円
    2026年3月25日〜3月25日

    「崩れる脳を抱きしめて」を読んでから、知念実希人さんの本には苦手意識があったが、これは児童文学だったこともあり、とても読みやすかった。イラストも登場人物や場面を整理するのに一躍買っていて、続きもぜひ読みたくなった。

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    2026年03月25日
  • 血脈のナイトメア 天久鷹央の事件カルテ

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    心臓に宿った「殺された記憶」――現役医師だからこそ描ける、医療×ミステリーの安定感。

    心臓移植を受けた医学生・北川彰二が、術後に見知らぬ森の中で誰かに襲われる「記憶」を毎日夢に見るようになる。「臓器の記憶」の謎に興味を持った天久鷹央が調査を始めるが、心臓のドナーは暴力団の若頭だったことが判明し――。

    好きな作家の一人、知念実希人さんの作品であり、その中でも一番好きな天久鷹央シリーズの最新作です。気づけばかなりの作品数がリリースされていますが、人気が出ていくのも納得のシリーズです。昨年はアニメ化やドラマ化など一気に世の中に広がりましたが、どれも納得のいく内容でした。現役医師の知念さんだからこそ描ける「医療×ミステリー」という分野はいつも新鮮味があり、そのトリックや謎の深さに驚かされます。本作も統括診断部の3人(天久鷹央・小鳥遊・鴻野池)の掛け合いが安定した面白さで、必ず鷹央が謎を解いてくれるという安心感もあり、間違いなく楽しめる一冊です。Audibleのナレーションも非常に素晴らしく、いつも聞き入ってしまいます。続編も楽しみにしています。

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    2026年03月25日
  • 傷痕のメッセージ

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    天久鷹央シリーズとは異なった知念実希人の医療推理小説。天久鷹央シリーズのある一種の軽妙さは見られないが、こちらは重厚な印象を受ける小説。連続幼女殺害事件と現代の殺害事件との関係性。怪しい登場人物が次から次へと出てくるなか、ある人のある言葉が重大な伏線となっていたのだなとも感じた。

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    2026年03月24日