知念実希人のレビュー一覧
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ネタバレ天久鷹央シリーズ。
鷹央が天敵の院長を助けることになるとは。
天医会総合病院に入院中の都議会議員が「殺される」と警察に電話した後、
病院を抜け出し公園で首元を切り裂かれた状態で発見される。
さらに、議員に代替医療を行っていた医師も殺され、
現場にいた院長が重要参考人となる。
院長が逮捕されまたは辞任し、自らが院長となる事態を避けるため、
真相を追うタカタカペア、いやタカノイケトリオ?
あらかじめ薬を与えておいて、
それを止めることによって奇跡的な治癒を偽装していたとは、
予想がつかなかった。
というか、毎日カフェに通わないと成立しない?
詐欺師の杠が再登場したのも面白かったし、
姉に加えて、院長の座という鷹央の弱点が増えたのも今後が楽しみ。
それにしてもかっぱが目撃され、
血を抜かれた死体や首を切り裂かれた死体が発見されるとは、
それは近所に人に怖がられるだろうよ、久留米池公園。
その危険率は米花町、杯戸町に続いて第三位か。 -
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ネタバレ絶好調、知念実希人さんの天久鷹央シリーズ、最新刊が到着した。今回は中編2編という珍しい構成だが、実は設定上も珍しい点がある。
過去の作品は、すべて現在進行の事件(?)を描いていたはずだが、今回は2編とも、小鳥遊と鴻ノ池の回想として語られる。おいおい、あれほど数々の事件(?)に首を突っ込んでおいて、まだ語っていない事件(?)が残っていたのかよ!
Karte.01「エクソシスト事件」。タイトルで事件と言ってしまっているし。不可解な症状を見せる赤ん坊と、苦悩する母。そして、執拗に母乳主義を唱える、旧弊な本家の義母。この義母というのが、祈祷師を連れてきたり、なかなか香ばしい…。
少なくとも、その行為に悪意はなかったわけである。すべてが医学的に解明される、シリーズ初期のテイストを感じた。そもそもの発端は義母にあったと言えるが、反省することはないだろうなあ。鷹央の頭脳のみならず、名裁きが光る。
Karte.02「ナイトミュージアム事件」。今度は本当に事件ですよ! 天医会総合病院救急部に搬送されてきたのは、足を食いちぎられ、青い血を流す男。いいねえ、ネタは最高。ほどなく死亡確認され、鷹央たちの手から離れ…るわけがない。
こちらは、鷹央が趣味に走っているような近年のテイストか。謎の解明には文句なし。背景に医学的知見もある。動機の面も興味深い…のだけれど、誰かを治療したわけではない。鷹央が、警察と地域の治安に貢献したのは間違いないが。
読み終えてから知ったが、Karte.02はアニメ版オリジナルのストーリーを小説化したものだそう。ドラマ版は全話視聴したが、アニメ版は見ていなかった。実写化は難しいだろうが、アニメ版でどう描いているのかは興味がある。
ファンとして十分に面白かったけれど、このところ大物長編が続いていたせいか、ちょっと小休止という印象だろうか。12月を楽しみに待とう。 -
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ネタバレ天久鷹央シリーズ。
吸血鬼の話。
歯茎が下がることによって犬歯が牙のように見える病気、
しかも光を避けざるを得ない病気があるとはうっすら知っていたが、
それが日光で皮膚がただれるとか、
肌の色が蒼白くなるとか思ったより吸血鬼っぽかった。
ただ、異食症を併発するとか、吸血までもっていくのはちょっと。
まあ、それだけではミステリーにはならないが、
外国人研修生制度やフィリピンのマフィアとからめたところが面白かった。
あとは、
鷹央が、タトゥーに描かれたハトやコウモリから、
掘り師の出身が小笠原だろ、とあてるところは、
そんなにタトゥーが精密なの?と突っ込みながらも、面白かった。
それと、
紫陽花の花の色が土の成分で変わるので、何かが埋まっているという
鉄板ネタも。
鷹央の弱点が姉だということが成瀬刑事に知られてしまったとは、
今後は三すくみになるのか? -
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「天久鷹央」シリーズ第5弾の短編集。鷹央と小鳥遊の凸凹コンビが活躍する「診断ミステリ」は健在だが、本作はそれにしてもかなり医学に精通していなければ謎解きは不可能だ。
「迷い込んだ呪い」での診断は「異所性子宮内膜症」「月経随伴性気胸」
「ゴミに眠る宝」では「異食症」(但しこれは鷹央のハッタリだが)
「瞬間移動した女」に至ってはこれまでの人生で耳にしたこともない「クッシング潰瘍」「アンドロゲン不応症」という診断がされる。知念実希人は新本格派とも分類される作家なので推理に必要な材料は全て明示されてはいるが、いくらヒントを出されても医学の素人には解決は不可能だ。それは私たち読者はもちろん、作中に登場する捜査一課の刑事といえども無理な話で同情を禁じ得ない(笑)
このシリーズは決して謎を解こうとせずに凸凹コンビの活躍を楽しむ読み方がベストだ。 -
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アニメ化とドラマ化、どっちもされただけあって、さすがにコミカルで面白かった。
登場人物(特に鷹央と姉の)のラノベっぽい人物描写はちょっと否めないけど、概ね読みやすくて、続きが気になる展開でサクサク読み進められた。
現実には、こんな完璧で究極のお医者様まず存在しないだろうけど、どう考えてもかかりつけの医者にいてほしい~!!!
作者さんが現役のお医者さんで、作中でも医療用語とか病院内のあれやこれやな描写とか、わりと使われてたけど、分かんなくても問題なく読み進められる親切設計でありがたかった。
ところで病院の先生しながら、小説も書くってさぁ!すごくない…?? -
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心臓に宿った「殺された記憶」――現役医師だからこそ描ける、医療×ミステリーの安定感。
心臓移植を受けた医学生・北川彰二が、術後に見知らぬ森の中で誰かに襲われる「記憶」を毎日夢に見るようになる。「臓器の記憶」の謎に興味を持った天久鷹央が調査を始めるが、心臓のドナーは暴力団の若頭だったことが判明し――。
好きな作家の一人、知念実希人さんの作品であり、その中でも一番好きな天久鷹央シリーズの最新作です。気づけばかなりの作品数がリリースされていますが、人気が出ていくのも納得のシリーズです。昨年はアニメ化やドラマ化など一気に世の中に広がりましたが、どれも納得のいく内容でした。現役医師の知念さんだからこそ描ける「医療×ミステリー」という分野はいつも新鮮味があり、そのトリックや謎の深さに驚かされます。本作も統括診断部の3人(天久鷹央・小鳥遊・鴻野池)の掛け合いが安定した面白さで、必ず鷹央が謎を解いてくれるという安心感もあり、間違いなく楽しめる一冊です。Audibleのナレーションも非常に素晴らしく、いつも聞き入ってしまいます。続編も楽しみにしています。