岸見一郎のレビュー一覧
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嫌われる勇気、幸せになる勇気を読んでアドラー心理学に興味をもったので、より知識を定着させるために購入しました。
書いてある内容は7割同じ印象。
しかし、病気や死への考察は新しく新鮮でした。また、いろいろな人の名言が引用されていて、心に染みる名言も多くあった。
その中でも、ウェルギリウスの
できると思うがゆえに、できる。
には、共感し今後挫けそうな場面でも背中を押してくれる言葉になると思います。
アドラー心理学を知りたい方の入門書としてはいい本だと思います。
ちょっと気になったのは、嫌われる勇気よりかは多少文章が読みづらいところがありました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアドラー心理学に関する本は最近よく書店で目にするが、実際に読んだのは初めてだった。アドラーについては、人生を生きやすくする自己啓発本などで引き合いに出されることが多いと感じていただけに、自己責任論ともとれるシビアな記述に意外な思いも抱いた。
アドラーは「患者を依存と無責任の地位にに置いてはいけない」といっている(
『人生の意味の心理学』)。患者を無責任の地位に置いてはならないのは、自分の選択以外のことに生きづらさや不幸の原因を見れば、患者自身の責任が見えなくなってしまうからである。(p106-107)
これは自己責任論ともとれそうだが、一方でこうも言っている。
自己責任論の名の下に「あな -
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「貢献感」がキーワード。
アドラー曰く、人生には「仕事の課題」「交友の課題」「愛の課題」の3つの課題がある。
それぞれ独立して解決はできず、各々の課題を解決するには他の2つの課題も解決する必要がある。
働くことで「貢献感」を得られれば、自分に価値を感じることができ、対人関係の中に入っていく勇気を持てるというロジック。
以下、メモ書き。
・自分に価値があると思えない仕事に意味はない
・自分で仕事のあり方や職場の環境を変えていく
・「誰が」言ってるかでなはく「何を」言ってるかに注目する
・仕事が楽しいとは、仕事に習熟してこそ言えること
・周りの人間は敵ではない -
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面白かった。アドラーの教えを引きつつ、「ほめる」とは一体なんなのか、リーダーのあり方について紐解く。いちばん印象に残ってるのは指揮者のたとえ。楽団が同じでも指揮者が変わると演奏が全く異なるものになる。それってすごいことだよな、でも(いわゆる)リーダーがやっていることはそれだよな。
あと、職場における笑顔のくだり。「場はつくれる」だな、と改めて感じる。自分の発するインパクトに意識的になることでもある。
p24, ”アドラーは「自分に価値があると思える時にだけ、勇気を持てる」といっています。”
…self-acceptanceでありself-authorityやな。 -
Posted by ブクログ
ベストセラー「嫌われる勇気」の作者の1人、岸見一郎氏による幸福についての評論。
副題に『アドラー×古代ギリシアの智恵』とあるけどほぼほぼメインはアドラー心理学。古代ギリシアもほぼプラトンだけだし、それも味付け程度にしか触れられていない。
内容は「嫌われる勇気」とほぼ同じ、アドラー心理学の紹介と説明。あっちの方が読み物であった分読みやすいしスッと入ってくる。評論、特に新書は小段ごとに話が切れるので全体を通してのつながりが見えにくい。
同じ内容を知りたいなら「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読んだ方がいいな。
でもその2冊を既に読んでたら、いいおさらいにはなると思った。