岸見一郎のレビュー一覧
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叱らない、ほめない、という子育てが、子どもが自立するための三条件のひとつ「自分の価値を自分で決められる」ことにつながるという考えが目から鱗だった。
大人になって、周囲の評価を過度に気にしながら生きることほどつらく苦しいことはない。自分を他者と過度に比較したり、周囲にどのように見られているかを気にしすぎると自分らしく生きていけない。常に緊張して生きることになる。一番弱いのは出世をしたいという欲に縛られ、上司や周囲の評価を過度に気にする人間であり、一番強いのは出世を気にせず、言いたいことを言い、やりたいことをやり、自分のポリシーを貫く我が道を行く人である。例えば、上司のちょっとした発言に見下され -
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アドラー心理学を広く世に知らしめた岸見一郎さんが、
ご自分の両親を介護した経験から、
介護にのぞむ気持ちや経験などを伝えるエッセイ。
僕も母親に介護が必要で、
おもに親父が介護をしていますが、
そのやり方が神経質で職場的で暴力的かつ支配的。おまけに根性論。
だからといって僕が取って代わるような余裕もなく、
日々消耗していく。
なにか本書にヒントはあるかと思って読みました。
たしかに、一理ある言葉が並んでいます。
しかし、それが一事が万事のように
僕の家庭にあてはまるかといえば、そうではない。
いちばん、心に残ったのは、
「真剣になるのはよし。深刻にはならないこと」
というようなところでし -
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幸福は存在、成功は過程。何かを達成しなくても幸福になれる。
見かけの因果律=本来因果関係がないのに、あるかのようにみなすこと。
名誉心や野心は人生の最後にはまったく意味をなさない。
挫折体験は、必要。空を飛ぶための空気抵抗のようなもの。
課題を分離する。自分の課題だけに集中する。
本は残る。
人生設計はできない。将来はわからない。遠くはぼんやりとしか見えない。日々をしっかり歩く。
幸福は人格である。幸福のコートを簡単に脱ぎ捨てられる人が幸福である。
我々の人生は期待で成り立っている。期待しない勇気、期待を裏切る勇気があれば幸福になれる。
過去を手放す=過去に影響されない。
未来を考えない -
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理想からの減点法ではなく、自分が積み上げてきたこと
を加点法で評価する眼を持つ。
生きているだけで、他者に貢献できる。
働かざるもの食うべからずではない
大人になる三つの要件
1 自分の価値を自分で認められる
2 自分が決めなければいけないことを自分で決められる
3 自己中心性からの脱却
→ありのままの親を受け入れる
『褒める』のも『可哀想』も上から目線
生産性で物事を考えない。今を生きる、楽しむだけ。
マウンティング(職業や年齢を訪ねる事)は自分と他者との優劣をつけている。こらは劣等感や虚栄心の表れ。
成功と幸福は違う。
幸せそうで羨ましいと思うことは、その人の幸福を見ているので -
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大ベストセラーとなった「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」でアドラー心理学に触れ、興味と共感を抱く中で手に取った一冊。
2冊の「勇気」は、教授と若者の対話という形式だった。
アドラー心理学の入門書としてとても読みやすく、没入しやすい良書と感じた反面、アドラー心理学の真髄には至っていないんだろうなと感じた。
そして本書を読むことでその感覚が正しかったと確信した。
「勇気」2冊と比べると根気のいる内容だが、それでもアドラー心理学の一端を垣間見るといったところだろう。
「人生の悩みは対人関係の悩みであるす」
本書をもう一度しっかり読み込んで内容を咀嚼しつつ、さらにアドラー心理学への理解を深 -
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ネタバレ現在、働かないと人は経済的に暮らしていけないため、働くか働かないかという選択肢は事実上ない。したがって、なぜ働くのかということを考える意味はあろう。
アドラーは、「誰かが靴を作るとき、自分を他者にとって有益なものにしている。公共に役立っているという感覚を得ることができ、そう感じられるときにだけ、劣等感を緩和できる」と述べている。すなわち、人は働くことで他者に貢献すれば貢献感を持つことができ、そのことで自分に価値があると思えるため、働くことは自分のためでもある。その意味で、自分から働くことに意味はあり、働くことは生きることと密接な関係にあると言えよう。
自分が仕事をするこ -
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アドラー心理学の本が、こんなに書店の棚に並べられるような時代になるとは思いもしなかったです。
けっこう、悪用すると強力だと思うし、若干、危険に感じたりもするのですが、それでも、競争や闘争ではなくて、共同体感覚を中心にした考え方というのは、これから先、もっともっと大切になっていくものです。
今、苦しい思いをしている人の苦しみの原因をさぐることができなくても、その苦しみをなんとか軽くすることができるならば、自分がそこにいる意味はあるのだと思います。
この本自体は、若干、哲学よりです。
わたしが今まで読んできたのは、教育関係のものだったので、どっちかというと実践よりでした。