納富信留のレビュー一覧

  • ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う

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    そもそも新指導要領の内実は又聞きレベルでしか把握しておらず、論理国語のような取り組みにたいして、登壇者がそれぞれの専門分野から議論を引き出す様は、単なる国語教育の問題で済まされず、言葉や教育といった壮大な領野に渡ってこの時宜にこそ考えを見つめ直す機会にせねばならないのだと思わされる。

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    2024年05月06日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    ところどころ面白いのだが(千葉雅也さんとか、納富さんの「三角形のイデアは〜」とか)、これって結局、高校で倫理やってないとその面白さがわからないんじゃないのかなぁ、と思ってしまう。教科書の教えない歴史を面白がるには、教科書にあるような「正史」を知らないといけない、みたいな。一般的な哲学史を知っていれば「メウロコ」のところも多い。その点、読者を選んでしまうかもしれない。

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    2024年04月15日
  • ソクラテスの弁明

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     ソクラテスは、「徳」について、様々な人と対話する生活を送っていた。しかし、70歳頃、「不敬神」で告発され、裁判にかけられる。神への不信で訴えられたが、実際は、対話によって生まれた中傷や妬みが原因だとソクラテスは主張する。私たちは物事を知っていると思う市営に強い批判をぶつけている。

     「不知」と「非知」の区別を主著氏、多くの人が分かったつもりになっているという発言は、個人的に耳が痛くなる忠告だった。アテナイの人も現代の私たちも何事も分かったつもりで日々を過ごしていることが多いのではないだろうか。現代でいえば、ソクラテスは曖昧に日々を過ごしている人からは嫌われる人物だったのであろう。しかし、本

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    2023年10月21日
  • ソクラテスの弁明

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    ギリシアで誕生した人類初の哲学者と言われるソクラテスに関する本。知を愛し求めるという哲学について学び始めるきっかけとして良い本だと思う。
    無知の知という言葉だけは知っていたが、その日本語表現自体が適切ではないということが驚きであった。
    自分は知らないことを知らないと思っている、自覚している、ということが、少なくとも知ったかぶりをしている人よりは知恵がある、という解釈から、知らないことを認知する、メタ認知は大事だと感じる。そういう認知があるからこそ、知ろうとする行動につながる。知っているということはそれを明確に証明できてこそである。知っている、と、思っている、では違う。無知の知、ではなく、不知の

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    2023年09月10日
  • 扉をひらく哲学 人生の鍵は古典のなかにある

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    若い子たちに向けての本なので、哲学のハードルが高かった私には少し手の届くものに感じた。

    違う時代に生きていても、人間の本質はあまり変わらず、そして、やはり歴史は繰り返す。

    なぜ生きるのか、親と確執がある、など、学生たちの質問から哲学の話をそれぞれの学者さんが答える方式で、とてもわかりやすい。

    哲学の話を長々と読んだり聞いたりするのは、困難だったので、導入書としてよかった。

    ニーチェや三国志、春の嵐、三四郎、100万回生きた猫…
    まずは、このあたりを読んでみたい。
    いつになるかわからないけど。

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    2023年08月31日
  • ソクラテスの弁明

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    最初の方はソクラテスの捻くれ者っぷり頑固者っぷりに少しイライラしていましたが、死刑になるかもしれない場面でも捻くれ者を貫き通せるのは凄いと最後には感じていました。
    有名な不知の自覚についての考え方もなんとなく分かる(分かるという言葉をこの本の感想で使いたくはないですが)し、もはやソクラテスの頑固っぷりがほとんどコメディのようになっていて、お話としてもとても楽しめました。

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    2023年06月16日
  • プラトンとの哲学 対話篇をよむ

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    プラトンなら何と言うか、何とこたえるか?と言う観点からプラトンとソクラテスの哲学を論じる。ディアロゴスのプラトンにぴったりのアプローチではないだろうか。
    現代の思想や哲学はプラトンの哲学の上に層をなして積み上げられており、プラトンなどを今更引き合いにしても意味がないように思う人もいるかも知れないが、「プラントンなら今の世界について、自分の考えについて何て批判するんだろう?」と仮想プラトンと対話することでむしろ逆に新鮮な答えを得られるような気がしてきた。
    プラトンの本は実は『ソクラテスの弁明』くらいしかちゃんと読んでなかったけれど、他も読んでおくべきだと思った。この世界はプラトンの上にできている

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    2023年01月28日
  • パイドン~魂について~

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    哲学史の教科書でプラトンの教説とされているイデア論。
    それをもっともまとまった形で示している著作。


    ソクラテス最期の日、肉体と魂とが切り離される死の直前という舞台設定にふさわしく、
    魂が対話の主題として扱われる。

    「魂と肉体」という対比を軸として、思考と感覚、不変と変転、絶対と相対、イデアと事物、真の原因と自然学的な原因など、さまざまな対比が重ねられて語られる。
    この対比によって、いわゆるイデア論が図式的に提示されている。

    魂についての論証は、当時の自然学の知見を意識して行われているので、今日の我々にとっては説得的ではない。
    また、対話相手の提示する話も、それを承けたソクラテスとのやり

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    2022年06月01日
  • プラトン哲学への旅 エロースとは何者か

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    筆者と読者が、「旅人」としてプラトン『饗宴』の世界へトリップするという体で書かれた、非常に挑戦的な作品。

    語り口調の文体で読みやすく、『饗宴』のあらすじや各話者ごとの大まかな主張を掴むには持ってこいの本。
    中盤まではサクサク読めたものの、ディオティマの章あたりからは、内容の抽象度が高まったことと、どこまでが著者の創作なのかがわかりづらくなり、あまり理解できなかった。
    しかしそこを乗り越えた後のイデア論・洞窟の比喩の箇所は白眉。映画を観ているようで、パロディの強みがいかんなく発揮されていた。未読ゆえ比較はできないが、おそらくは『饗宴』それ自体よりもスペクタクルを感じられる語り口だったのではない

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    2022年04月24日
  • パイドン~魂について~

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    これまでプラトンの著作を有名どころから色々読んできた上で、これがあのイデア論か!と思った後に、ついにソクラテスの死の場面が描かれて、なんだかショックを受けてしまった…。
    論理展開は?と思うところや時代背景の違い、おそらく今よりもっと神話が思考と切り離せないくらい身近であったころということで、違和感があって、ついていけなかった。
    小説的に読んでしまった。
    残りの作品と国家論、解説書を読んでいきたい。

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    2022年01月27日
  • ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う

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    だいぶ前から気になっていた、読解力と注意力の関係。自分が教えながら感じていたことが、やっぱりそうだったんだと再認識できた。

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    2021年07月23日
  • ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う

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    大学入試改革で「論理国語」と「文学国語」を分けていることから、文学は論理的ではないと国や経済界は思っているのではないかと感じる。
    しかし、文学(小説)を解するためには徹底的に論理的に読む必要があり、文学に論理性がないとは到底いえない。また論理国語とされる試験問題からは、文章の意味は一義的に定まるという考えが読み取れるが、そもそも人間の用いる「ことば」というものは複雑で、文脈や時代の情勢を織り込まないことには意味が正確に取れず、また受け手側のスタンスによっても意味の取り方が変化しうる。
    そのため、文学を取り出して囲い込むことは幾重にも間違った政策判断であるように思える。
    以上が本書を読んだ感想で

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    2021年02月09日
  • プラトン哲学への旅 エロースとは何者か

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    『饗宴』の解説に留まらず、時間旅行を通じてその世界に飛び込む体験ができる。納富先生がソクラテスやディオティマと話していたりと、舞台設定が面白かった。

    中でも、『饗宴』の世界を現代視点からそれ以後の文学作品や映画を取り上げながら議論していくのは斬新。

    喜劇と悲劇に対する納富先生の持論は新たな気づきで、今後戯曲をより一層楽しめそうだ。

    ただ、『饗宴』を読んだことがあればわざわざ読むこともないかもなー

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    2020年08月12日
  • ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う

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    経済優先の世の中では数値化できないものが切り捨てられていく。そんな恐ろしさを新・大学入試共通テストのプレテストから感じてしまう。
    恐ろしさを感じると同時に、ここで語っている東大の5名の教授の言葉には胸を打たれるものがあり一筋の希望が見えてくるようだった。
    ことばの危機はことばだけの問題ではないことを改めて気付かされる一冊。

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    2020年07月28日
  • プラトンとの哲学 対話篇をよむ

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    この本はプラトンの哲学ではなく、プラトンとの哲学である。プラトンからの問いかけにどのように答えるか。それを考えることで、その時哲学が始まる(らしい)。スーッと読めるけど、真摯に「善いとは」、「美とは」、「善き生きる」とは、と思考するのはなかなか骨である。対話篇が家の本棚でほこりを被っているので、また取り出してみよう。

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    2018年10月19日
  • プラトンとの哲学 対話篇をよむ

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    「プラトンとの哲学」と題された独特なプラトン哲学の概説書。もとより、内容は『ソフィストとは何か』などでも扱われたテーマと重なるところも多く、専門書といって差し支えない。このようなタイトルになっている理由は、冒頭12頁から16頁にかけて説明されている。すなわち、著者プラトンが不在であり、そのため提示される対話から何事かを読みとかなくてはいけないという対話篇の特徴からして、「プラトンの哲学」ではなく「プラトンとの哲学」が相応しいというのである。そのような前提のもと、著者がしばしばプラトンに対して語りかけるという独特のスタイルが取られている。つまり、「プラトンとの哲学」がこの本の中でも上演されている

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    2015年08月02日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    入門、というタイトルがついているが、おそらくある程度哲学の知識がある中級者から上級者向けの内容だと思われる。

    自分はまだ初心者なので、この本の真価を感じるよりは難しい、と感じてしまった。上級者の方であれば知らない知識を追加できる良書なんだと思う。

    特にルネサンスのプラトン、アリストテレスの部分がまだ自分には理解できなかったので、勉強が必要だと感じた。

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    2025年12月31日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    やー、大変時間がかかった。哲学に対する興味は昔っからあって、ようやく読みやすそうなのが出たなと思って手を出してみたものの。

    やはり固定言語が特殊すぎるんだよねー。いまいち読んでても言葉が頭に入ってこない。分かる部分もあるんだけどね。

    特に納富先生の部分が質問者も回答者も何言ってるか分からんところが多くてしんどかったなー。

    次巻以降も買ってあるので読むけれどもちょっと間でライトな新書入れようw

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    2025年12月27日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    入門書ではないと思う。初学者にはついていけないと思うので注意。本書はある程度哲学を学んだ後に、それぞれインタビューで語られてる哲学者の方々の専門分野について、深掘りしたいときに読むべき本であると感じた。
    面白い部分もあったが、過去学んだことがある哲学史について復習したい気持ちで本書を手に取ったので求めていたものと違った。また、難しいところも多かった。

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    2025年11月19日
  • ソクラテスの弁明

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    おそらくとても大切なことが書いてあるのだろうが、今のレベルでは深く理解できていない気がする。
    またいつの日か読み返したい。

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    2025年11月16日