小川高義のレビュー一覧
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翻訳の小川高義さんの力によるところもあるとはおもうけど、今から180年近く昔、日本では江戸時代の後期にあたる時期に書かれたとは思えないくらい読みやすくて面白かった。
特に「早すぎた埋葬」はものすごく怖かった。
「モルグ街の殺人」が推理小説の元祖だと解説を読んで初めて知りました。
いわゆるエンタメである「推理小説」っていうジャンルを確立したことが本当に凄いと思うけど、推理小説として面白いかどうかというとそんなに面白くなかった。
良心と邪悪さの対比や、ダメなことだと思えば思うほど実行したくなる人の心の描写がうまくてとても怖さを煽るけれど、ポーはお酒が原因で体調も精神も不安定だったようで、もし素で頭の中がこんな感じだったら相当アレだと思った…
巻末の解説、年譜、役者あとがきがとても読み応えあり。 -
Posted by ブクログ
モダニズム文学の先駆者ヘンリー・ジェイムズの伝説的ホラー小説。
ある屋敷に宿泊する人たちが百物語のように一夜ずつ怪談を語っていく集いを開いており、そこで語られる一つの話がこの『ねじの回転』
作中作という形で語られる話であるが、主人公はいわゆる”信用できない語り手”で、幽霊の目撃談を始め、その幽霊に子供たちが操られているという話もどこか怪しい。
この話を屋敷で出会う家政婦に語るのだが、その家政婦の存在すらも主人公に都合の良い扱いがされており、だんだん彼女の存在すらも主人公の妄想なのでは? とさえ思えてくる。
何ならこの話そのものの存在すらも危ういバランスのもとで成り立ってるような、終始そんな不安感に包まれている。
ちなみに本作は映画の方も有名。
いくつか映画化されており、どの作品も解釈が違うよう。
そのなかでも特にジャック・クレイトンが監督した1961年に映画化された『ねじの回転』は伝説的作品として有名で、90年代から00年代にかけてブームとなったJホラーに与えた影響は強い。
さすがに百年以上前の古典だけあって今読んで新鮮さや、恐怖を感じることはない。
だが、未だに欧米圏ではこの物語をどう解釈をしたらいいのか論争が起きるような作品ってことも面白い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「久しぶりに読んだらめっちゃ良かったです!ぜひ読んで下さい!!」
と高校生が目をランランに輝かせて勢いよく言われ、そういえばちゃんと読んだことなかったな、と思ってよんでみよっかな~と。いう淡い気持ちで読む。
読もうとする動機は、ただ、目の前の興奮に感化されて。
なので、最初、老人と海...少年?...また海、老人とタイトル通りのお話。いったん休憩。やぱい。疲れた身体には、ちょっと睡魔が勝ってしまう。
再度1か月後に読んだ。半分くらいで、スラスラ読める。いつもまにか老人を応援している自分がいる。一緒にハラハラする。時々、老人の一言に感心する。
なんだかいい世界。
そうして、いい感じになったところであとがき。えーーーーこんな薄い本だったの??と驚き。
P109
「だが人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない。」老人は言った。
「叩き潰されることはあっても、負けやせん。」
勧めてくれた子もこの一文を読んだだろうか。
そうであったら、このうえない嬉しさがこみ上げる。
勧めてくれてありがとう。いい出会いでした。
また再読したいな。 -
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ヘミングウェーーーーーイ!!(どしたどした)
ヘミングウェイウェイ!
パリピ感出してみました
パリピももうちょっと古いか
やっぱね
やっぱすげーわヘミングウェイ
描写力はんぱねーっすよ
目の前にいるみたいだもんね
そして情景描写してるだけなのに心のなかも見えてくるもんね
そしてなんかカラッとしてました
重いのにカラッとしてた
なんていうか「負け」じゃない
っていうか人生の勝ち負けって野球の試合のように分かりやすくはないんだろうね
『誰がために鐘は鳴る』も読みたいけど光文社古典新訳文庫では未刊なんだよね…
う〜ん…新潮社…いやいや浮気はせん! -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読。以前に読んだのは15年ほど前。
当時、関西の家を引き払い、金沢に引っ越す直前に読んでいた。
詳しいことは忘れたが、冬の夢を気に入ったのを覚えている。
関西に戻って長く時間が経ったいま、再読し、当時のことを思い出した。
青春の甘さと痛みというかんじ。
小川さんはラヒリの翻訳で出会い、気持ちのいい、キリッとした日本語がカッコよくて大好きだった。
今回、ふとまた再読し、改めていい一冊だなあと思った。
あとがきにあるように、フィッツジェラルドは視覚処理の上手い作家なのだろう。
登場するヒロインや若奥さんがわりとどれも似ている。
(野心的な若いアメリカ男も似ている。整髪料の匂いまでする気がする。)
作者はツンツンしてる若い美女がそんなに好きなんか、ほーん、となる。
フィッツジェラルドには特に思い入れがないのですが、たぶん、グレートギャッツビーより私にはこの本が合っていたと思う。
(小川さん訳のグレートギャッツビーは読んでいないけれど)
簡単に以下にメモ。
お坊ちゃん…なかなかシビアな主人公。母親への視線に本音。すっぱい話。
冬の夢…うまい。好き。お坊ちゃんの主人公とちょっと似ている。
子どもパーティ…わちゃわちゃ。目に浮かぶ。
赦免…こういう視点、面白い。好き。
ラッグズ・マーティン以下略…タイトルに驚く。ストーリーはコメディ映画のよう。主人公について、天涯孤独の大金持ち美少女(美女)だが、超一流の金持ちでもない、というフレーズに笑ってしまう。
調停人…これはホラーではないんですか?
温血と冷血…座りのいい話でホッとした。
「常識」…つら。
グレッチェンのひと眠り…どんでん返しで楽しい。
冬の夢の好きな部分を以下に引用する。
p98
冬の夢の初期段階で金持ち階級へのこだわりがあったとしても、この若者が上ばかり見ている俗物だったのではない。きらきら輝く人やものとお近づきになりたいのではなかった。きらきら輝くものが欲しかっただけだ。
舞台は1920年代、今から100年前ということでそこにも単純に驚かされる。