小川高義のレビュー一覧

  • ねじの回転(新潮文庫)

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    モダニズム文学の先駆者ヘンリー・ジェイムズの伝説的ホラー小説。
    ある屋敷に宿泊する人たちが百物語のように一夜ずつ怪談を語っていく集いを開いており、そこで語られる一つの話がこの『ねじの回転』

    作中作という形で語られる話であるが、主人公はいわゆる”信用できない語り手”で、幽霊の目撃談を始め、その幽霊に子供たちが操られているという話もどこか怪しい。
    この話を屋敷で出会う家政婦に語るのだが、その家政婦の存在すらも主人公に都合の良い扱いがされており、だんだん彼女の存在すらも主人公の妄想なのでは? とさえ思えてくる。
    何ならこの話そのものの存在すらも危ういバランスのもとで成り立ってるような、終始そんな不

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    2023年09月19日
  • 老人と海

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    ネタバレ

    「久しぶりに読んだらめっちゃ良かったです!ぜひ読んで下さい!!」

    と高校生が目をランランに輝かせて勢いよく言われ、そういえばちゃんと読んだことなかったな、と思ってよんでみよっかな~と。いう淡い気持ちで読む。
    読もうとする動機は、ただ、目の前の興奮に感化されて。

    なので、最初、老人と海...少年?...また海、老人とタイトル通りのお話。いったん休憩。やぱい。疲れた身体には、ちょっと睡魔が勝ってしまう。

    再度1か月後に読んだ。半分くらいで、スラスラ読める。いつもまにか老人を応援している自分がいる。一緒にハラハラする。時々、老人の一言に感心する。
    なんだかいい世界。

    そうして、いい感じになっ

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    2023年09月01日
  • 最後のひと葉―O・ヘンリー傑作選II―

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    賢者の贈り物をちゃんと読んだこと無かったので、
    今更ながらオー・ヘンリー読んでみた。

    翻訳書や古い本って、どうも読みにくくて疲れると思ったけど
    これは読み易かった。
    たまにオチが解らなくてネット検索したりしたけど…。
    どれも面白い、人生の教訓みたいな短編で
    時代や国が違っても、理解できるし共感できる。

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    2023年08月27日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    「黒猫」の恐怖を再認識。最後の段落の色彩表現に震え上がる。初読の際にトラウマになった「早すぎた埋葬」は意外にあっけらかんとしたラスト。「翻訳は一種の探偵業」と語る訳者による「解説」は必読。新訳文庫らしいお勧めの1冊

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    2023年08月21日
  • 老人と海

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    ネタバレ

    学びは、漁の周りの漢字の読み方とか魚の部位の漢字とかが勉強になったし、英語を翻訳してるから?長さの単位とか(ft、mile)の一般常識的なものも知れた、あとイルカがなんで跳ねるかの理由とかも知れた!
    感想は老人視点での海(湖?)の美しさ、楽しさ、とそれでも過酷で厳しい部分が伝わってきて沖でひとりぼっちの雰囲気を味わえた気がした所と、老人の漁(仕事)に対する向き合い方が終始共感できて、とても人間らしいと感じました!

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    2023年08月02日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    最高。前作よりも一般ウケしそう感が増した。言ってみれば、分かりやすくなった。他人のことを、あーだこーだ言うんだけど、あーだこーだの話を聞き、聞かされるんだけど、揺るぎない自分、迎合しない自分が残る。

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    2023年07月28日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    ネタバレ

    推理小説の祖と思っていたが、いわゆる推理小説は一編、どちらかというとサスペンス、怪談という感じのものや、さらにはエッセイみたいなのもあっておどろいた。短編集なので読みやすい。
    宗教観含めた内面も少し。
    日本ではぎりぎり江戸時代だった頃らしい。それほど古臭く感じなかった。

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    2023年07月14日
  • 老人と海

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    どっかで読んだことある気がする…
    国語のテストだ!笑


    小学生の時から知っていた作品。
    昔からの作品は、言葉が難しく読むのを避けていた。
    ただ、今回は頑張ってみようと手に取った。

    序盤は、舞台になった時代の言葉が多く出るため、退屈だし、頭にも入らなかった。

    しかし、それ以降の老人の孤独で過酷な戦いは、気づいたら読み終えていた。
    読みづらいのは序盤だけで、あとは流れるように読めた。

    結末は明示されてなかったが、老人は数日後に死ぬと読み取った。人間としてか、漁師としてか、は悩みどころ

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    2023年06月14日
  • 老人と海

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    ヘミングウェーーーーーイ!!(どしたどした)

    ヘミングウェイウェイ!

    パリピ感出してみました
    パリピももうちょっと古いか


    やっぱね
    やっぱすげーわヘミングウェイ
    描写力はんぱねーっすよ
    目の前にいるみたいだもんね
    そして情景描写してるだけなのに心のなかも見えてくるもんね

    そしてなんかカラッとしてました
    重いのにカラッとしてた
    なんていうか「負け」じゃない
    っていうか人生の勝ち負けって野球の試合のように分かりやすくはないんだろうね

    『誰がために鐘は鳴る』も読みたいけど光文社古典新訳文庫では未刊なんだよね…
    う〜ん…新潮社…いやいや浮気はせん!

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    2023年05月15日
  • 老人と海

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    プロレスの試合観た後みたいな気分になった
    熱い戦いの連続で胸熱でした
    サメ好きなので敵として大活躍してるの大好き

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    2023年05月15日
  • 私の名前はルーシー・バートン

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    なかなか難しい親子関係。 現実の方も難しい事はたくさんあった。エリザベス ストラウトまた読んでみたい。

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    2023年05月09日
  • 何があってもおかしくない

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    前作「私の名前はルーシーバートン」の登場人物を主人公にした連作短編。登場人物が多く2代に渡るので途中こんがらがってしまった。 しかし名作であり心に残る作品だった。最後に出てくる主人公が無意識に死を感じたのか、あやまりたい、と言う思いが強くなっていく。対象はない。共感する。人生振り返ってあやまりたいとか、そこやり直したいと振り返る事が多くなってきた。良い作品。ルーシーバートンこれからも読み

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    2023年05月09日
  • 若者はみな悲しい

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    ネタバレ

    再読。以前に読んだのは15年ほど前。
    当時、関西の家を引き払い、金沢に引っ越す直前に読んでいた。
    詳しいことは忘れたが、冬の夢を気に入ったのを覚えている。
    関西に戻って長く時間が経ったいま、再読し、当時のことを思い出した。

    青春の甘さと痛みというかんじ。
    小川さんはラヒリの翻訳で出会い、気持ちのいい、キリッとした日本語がカッコよくて大好きだった。

    今回、ふとまた再読し、改めていい一冊だなあと思った。
    あとがきにあるように、フィッツジェラルドは視覚処理の上手い作家なのだろう。

    登場するヒロインや若奥さんがわりとどれも似ている。
    (野心的な若いアメリカ男も似ている。整髪料の匂いまでする気がす

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    2023年04月22日
  • 老人と海

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    漁師的にはあんまり良い結果ではなかったかもしれないけど、得たものは魚だけじゃないんだと。

    海に生きる男の強さと寂しさがダイレクトに心に通じます。

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    2023年04月20日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    ポーです

    もちろん再読ですが、当時は推理小説愛好家であれば一度は読んでおくべき必読の書として義務感みたいなのに駆られて読んだ記憶があります

    基本的に頭のおかしい奴の妄言です
    いろんな意味でなんか恐っ!てなる話なんですが、注意深く読み進めていくと、あれなんかちゃんとしてない?ってなるんです
    唐突にあれすごいロジカルじゃない?っとことに気付くんですな
    そこらへんが未だにポーが読まれている所以なのかと思ったりします

    そしてポーと言えば江戸川乱歩の名前の元になったことでも有名ですよね
    エドガー・アラン・ポー→江戸川乱歩
    初めて知ったときに、すげーセンス!となぜか感動した覚えがありますが、本人は結

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    2023年04月05日
  • この道の先に、いつもの赤毛

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    社会規範を外れること
    なんてありえない─

    判で押した日々を送る
    四十路の主人公。

    いつものことばかりの
    生活に、

    いつもとは違う出来事
    が飛び込んできて、

    彼の内に波紋を投じる。

    そしてその波紋はいつ
    しか彼の行動を、

    やがては人生を変える。

    現状を変えることには
    失敗のリスクを伴うし、

    えてして多大な労力も
    払わなければいけない。

    現状維持を選択すれば、

    失敗のリスクを負わず
    労力も払わなくて済む。

    だからこそ、私たちは
    いまのままじゃダメだ、

    うん、変わなくちゃ!
    と思ってもけっきょく、

    無意識の内に現状維持
    を選択しちゃうんです
    よね。

    いつもと違う出来事は

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    2023年03月26日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    「黒猫」や「ウィリアム・ウィルソン」の、徐々に狂っていく心理描写と時代性を廃した古さを感じさせない情景描写がいい。

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    2023年03月05日
  • この道の先に、いつもの赤毛

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    ネタバレ

    静かな雰囲気の小説で、心地よかった。

    毎朝同じ時間にランニングに出かけるマイカの決まりきった生活に、非日常な出来事が起こっていく。大学時代の元カノの息子が訪ねてきたり、彼女にフラれたり。

    家出したブリンクと、その家族たちがマイカの家から出て行った後の、
    「もうパーコレーターは、溜息のような音を立てているだけだった」
    この表現がたまらなく好き。

    最後の「つらい心を抱えた人。おれがそうなっちゃった。」が老人ホームの件と繋がっているところも痺れた。

    マイカの暮らしはとっても質素だけど周りは賑やかで、終わりも素敵だったし、なんだかほっこりした気分が残った。

    目から入る情報は文字だけなのに、そ

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    2023年03月05日
  • ここから世界が始まる―トルーマン・カポーティ初期短篇集―(新潮文庫)

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    名前を聞いたことはあるけど、作品を読んだことがなく、これが初めて読んだもの。

    短いのにどれも後先を想像せずにはいられない。
    どれも話に夢中になったけど、この4つが好き。好き、というか頭に残った。

    分かれる道、これをジェイミーに、ルーシー、こここから世界が始まる

    ここから世界が始まる、はタイトルにもなっているが、松任谷由実のひこうきぐもの歌詞とちょっと重なった。

    あまり暗いお話は、ましてノンフィクションはあまり手に取らないですが、『冷血』を読んでみようと思う。

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    2023年02月27日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    「老いる」ことが、切実に我が身へと迫ってくる作品。前作にあったオリーヴの「人となり」は、変わらないが、老いが彼女を絡めとって行く様が少し痛々しく感じた。だけど、これが現実なのだな、と思わせるところが、この作品の凄さだと思う。オリーヴの周辺で生きる人々にも焦点を当てているが、それぞれに問題を抱えつつ懸命に生きる様子になぜか勇気をもらえた。生きることはしんどい。けれど、たまには良いこともあるさ。という、オリーヴの声が聞こえるようだ。

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    2023年02月11日