小川高義のレビュー一覧

  • 賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―

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    小学生の頃公文の教材で読んだ、表題作「賢者の贈りもの」を読みたくて購入。
    短編だけど起承転結がしっかりあって読み応え◎
    どんでん返しもある。
    表題作以外も好きな作品ばかり!

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    2024年04月07日
  • ああ、ウィリアム!

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    ああ、感動的だった。
    散文的に、言葉少ないのに、こんなにも感動的でよく出来た話を、よくも書けるな。
    そのこともまた感動的、奇跡的だ。
    これは映画化しても描ききれない、この作家でないと書けない世界だ、と思う。

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    2024年03月27日
  • この道の先に、いつもの赤毛

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    あー、ものすごくよくわかる、この感覚。

    どんなに用心して、どんなに計画して、どんなに予定通りに実行しようとしても、それを阻むようなことが次々とやって来きて、なかなか思い通りにはならない。

    でも、全て予定通りに進んでいくと、ある日、なんだかつまらなくなったことに気がつく。
    できることしか、やらなくたっていたから……。

    自分で用意した小さな箱の中で安心していると、ある日突然それから先がわからなくなる。

    朝のランニング途中で「この道の先に、いつもの赤毛」を見ていた毎日から、突然違う道に投げ出された、中年独身男性の物語でした〜。
    面白かった。

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    2024年03月22日
  • 老人と海

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    凄い。流石、構造主義の犠牲者世代と言わざるを得ない。

    自己とは他者を含む。
    海にいる老人は、少年であり一匹のおおかじきでもあった。

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    2024年03月02日
  • 私の名前はルーシー・バートン

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    不思議な小説だ。
    まるで日記のようで、「私」は作者自身のように思えるのだが、あくまでフィクション。
    だから題名が「私の名前はルーシー・バートン」って念押ししているのか……。

    物語は主に「私」が入院している時のこと。
    あまり関係の良くなかった「母」が、5日間も病院で付き添っていた時のこと。
    母が話すことと娘が感じることは、とても親子愛溢れた話し、とは到底遠い、でも、愛情がある。

    短い段落で淡々とした文章に、ありありと情景を浮かび上がらせる……不思議な小説だ。

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    2024年02月26日
  • ああ、ウィリアム!

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    ルーシーは、別れた夫のウィリアムとウィリアムの父親違いの姉を訪ねるたびに出る。結婚していた頃、気の合っていた姑のキャサリンが小さな娘を置いて、ウィリアムの父となるドイツ人捕虜と駆け落ちしたという事実を知る。ウィリアムもサブスクを使ってネットで調べて初めての知ったのである。
    離婚し、それぞれに再婚もしている二人がそれぞれのルーツを思い、なぜ二人で旅をするのかを考える。不思議な関係に思えるが、読み終わって良い関係だなぁと思えた。

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    2024年01月23日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    翻訳の小川高義さんの力によるところもあるとはおもうけど、今から180年近く昔、日本では江戸時代の後期にあたる時期に書かれたとは思えないくらい読みやすくて面白かった。
    特に「早すぎた埋葬」はものすごく怖かった。
    「モルグ街の殺人」が推理小説の元祖だと解説を読んで初めて知りました。
    いわゆるエンタメである「推理小説」っていうジャンルを確立したことが本当に凄いと思うけど、推理小説として面白いかどうかというとそんなに面白くなかった。
    良心と邪悪さの対比や、ダメなことだと思えば思うほど実行したくなる人の心の描写がうまくてとても怖さを煽るけれど、ポーはお酒が原因で体調も精神も不安定だったようで、もし素で頭

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    2024年01月12日
  • 私の名前はルーシー・バートン

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    文字数など、1章の長さなど、気にならないのでしょうけどバラバラ。そらぞれには言いたいことは書かれていないのだけれど、連なる短い文章が折り重なり、言いたいことが伝わってくる感じ。上手だなって思う。

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    2023年12月31日
  • 老人と海

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    老人とカジキの同一化。孤独ではないが、種を同じくする生きものが、自分のほかにはいないとき、人が対話をするのは、「わたし」だし、向き合うのも、「わたし」なのかもしれない、と思う。

    地の文と、台詞とが、齟齬を起こして、喧嘩のようなものをするところと、回遊するカジキに引きまわされて、自分が分からなくなっていくサンチャゴが、特に好きだった。

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    2023年12月16日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    モダニズム文学の先駆者ヘンリー・ジェイムズの伝説的ホラー小説。
    ある屋敷に宿泊する人たちが百物語のように一夜ずつ怪談を語っていく集いを開いており、そこで語られる一つの話がこの『ねじの回転』

    作中作という形で語られる話であるが、主人公はいわゆる”信用できない語り手”で、幽霊の目撃談を始め、その幽霊に子供たちが操られているという話もどこか怪しい。
    この話を屋敷で出会う家政婦に語るのだが、その家政婦の存在すらも主人公に都合の良い扱いがされており、だんだん彼女の存在すらも主人公の妄想なのでは? とさえ思えてくる。
    何ならこの話そのものの存在すらも危ういバランスのもとで成り立ってるような、終始そんな不

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    2023年09月19日
  • 老人と海

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    ネタバレ

    「久しぶりに読んだらめっちゃ良かったです!ぜひ読んで下さい!!」

    と高校生が目をランランに輝かせて勢いよく言われ、そういえばちゃんと読んだことなかったな、と思ってよんでみよっかな~と。いう淡い気持ちで読む。
    読もうとする動機は、ただ、目の前の興奮に感化されて。

    なので、最初、老人と海...少年?...また海、老人とタイトル通りのお話。いったん休憩。やぱい。疲れた身体には、ちょっと睡魔が勝ってしまう。

    再度1か月後に読んだ。半分くらいで、スラスラ読める。いつもまにか老人を応援している自分がいる。一緒にハラハラする。時々、老人の一言に感心する。
    なんだかいい世界。

    そうして、いい感じになっ

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    2023年09月01日
  • 最後のひと葉―O・ヘンリー傑作選II―

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    賢者の贈り物をちゃんと読んだこと無かったので、
    今更ながらオー・ヘンリー読んでみた。

    翻訳書や古い本って、どうも読みにくくて疲れると思ったけど
    これは読み易かった。
    たまにオチが解らなくてネット検索したりしたけど…。
    どれも面白い、人生の教訓みたいな短編で
    時代や国が違っても、理解できるし共感できる。

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    2023年08月27日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    「黒猫」の恐怖を再認識。最後の段落の色彩表現に震え上がる。初読の際にトラウマになった「早すぎた埋葬」は意外にあっけらかんとしたラスト。「翻訳は一種の探偵業」と語る訳者による「解説」は必読。新訳文庫らしいお勧めの1冊

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    2023年08月21日
  • 老人と海

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    ネタバレ

    学びは、漁の周りの漢字の読み方とか魚の部位の漢字とかが勉強になったし、英語を翻訳してるから?長さの単位とか(ft、mile)の一般常識的なものも知れた、あとイルカがなんで跳ねるかの理由とかも知れた!
    感想は老人視点での海(湖?)の美しさ、楽しさ、とそれでも過酷で厳しい部分が伝わってきて沖でひとりぼっちの雰囲気を味わえた気がした所と、老人の漁(仕事)に対する向き合い方が終始共感できて、とても人間らしいと感じました!

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    2023年08月02日
  • オリーヴ・キタリッジ、ふたたび

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    最高。前作よりも一般ウケしそう感が増した。言ってみれば、分かりやすくなった。他人のことを、あーだこーだ言うんだけど、あーだこーだの話を聞き、聞かされるんだけど、揺るぎない自分、迎合しない自分が残る。

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    2023年07月28日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    ネタバレ

    推理小説の祖と思っていたが、いわゆる推理小説は一編、どちらかというとサスペンス、怪談という感じのものや、さらにはエッセイみたいなのもあっておどろいた。短編集なので読みやすい。
    宗教観含めた内面も少し。
    日本ではぎりぎり江戸時代だった頃らしい。それほど古臭く感じなかった。

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    2023年07月14日
  • 老人と海

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    どっかで読んだことある気がする…
    国語のテストだ!笑


    小学生の時から知っていた作品。
    昔からの作品は、言葉が難しく読むのを避けていた。
    ただ、今回は頑張ってみようと手に取った。

    序盤は、舞台になった時代の言葉が多く出るため、退屈だし、頭にも入らなかった。

    しかし、それ以降の老人の孤独で過酷な戦いは、気づいたら読み終えていた。
    読みづらいのは序盤だけで、あとは流れるように読めた。

    結末は明示されてなかったが、老人は数日後に死ぬと読み取った。人間としてか、漁師としてか、は悩みどころ

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    2023年06月14日
  • 老人と海

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    ヘミングウェーーーーーイ!!(どしたどした)

    ヘミングウェイウェイ!

    パリピ感出してみました
    パリピももうちょっと古いか


    やっぱね
    やっぱすげーわヘミングウェイ
    描写力はんぱねーっすよ
    目の前にいるみたいだもんね
    そして情景描写してるだけなのに心のなかも見えてくるもんね

    そしてなんかカラッとしてました
    重いのにカラッとしてた
    なんていうか「負け」じゃない
    っていうか人生の勝ち負けって野球の試合のように分かりやすくはないんだろうね

    『誰がために鐘は鳴る』も読みたいけど光文社古典新訳文庫では未刊なんだよね…
    う〜ん…新潮社…いやいや浮気はせん!

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    2023年05月15日
  • 老人と海

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    プロレスの試合観た後みたいな気分になった
    熱い戦いの連続で胸熱でした
    サメ好きなので敵として大活躍してるの大好き

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    2023年05月15日
  • 私の名前はルーシー・バートン

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    なかなか難しい親子関係。 現実の方も難しい事はたくさんあった。エリザベス ストラウトまた読んでみたい。

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    2023年05月09日