小川高義のレビュー一覧

  • 最後のひと葉―O・ヘンリー傑作選II―

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    「最後の一葉」「騎士の道」「金銭の神、恋の天使」「ブラックジャックの契約人」「芝居は人生だ」「心と手」「高らかな響き」「ピミエンタのパンケーキ」「探偵探知機」「ユーモリストの告白」「感謝祭の二人の紳士」「ある都市のレポート」「金のかかる恋人」「更正の再生」を収録。

    訳者のあとがきでは、訳者がどうO・ヘンリーを読んだか、また、訳に当たっての苦労などがつづられており、面白い。

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    2020年12月17日
  • 賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―

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    「賢者の贈り物」を筆頭に、「春はアラカルト」「ハーグレーヴズの一人二役」「二十年後」「理想郷の短期滞在客」「巡査と賛美歌」「水車のある教会」「手入れのよいランプ」「千ドル」「黒鷲の通過」「緑のドア」「いそがしいブローカーのロマンス」「赤い酋長の身代金」「伯爵と婚礼の客」「この世は相身互い」「車を待たせて」を収録。

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    2020年12月06日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    果たして、それは本当にいたのか?兄妹の家庭教師を頼まれた、女が徐々に狂気的になっていく様を彼女の手記を通して読み進めていく。最初はこの子供たにはなんと素晴らしいんだろう!と朗々と語っていたが、有る瞬間を境にそれは乱れていった。最初から少し子供の素晴らしさを手記に書き散らしていたときからかなり妄信的だなと感じた。それが、幽霊を見た(最後まで読むと其れも定かではない)日から少しずつ、しかし劇的におかしくなっていった。子供たちを誉める一方で、ひどく非難するような書き方をし、書き手の心理描写が一定ではなく不可解。

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    2020年09月21日
  • 賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―

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    自粛期間中に読んだ

    どの物語も、最後の最後にどんでん返しがあって、とても面白かった!
    この話どうなるんだろう?と思いながら読んでたら、こうきたか!というような展開でとても面白かった。
    それぞれのストーリーに出てくる登場人物に愛着が湧いた。

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    2020年05月20日
  • 何があってもおかしくない

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    人生について考えさせられる一冊。表面的なことでは、何も分からないし分かったつもりになる事さえ罪の様な気がする。

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    2020年04月25日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    ネタバレ

    誰が悪いのか??? 最後まで読み、あとがきを読み、少しして結末を読み直し落ち着いた。こどもは餓鬼ともいうほど残酷なところがある。大人の裏をかくこともあるし残酷なこともする。だからどうやって子供たちが幽霊を演出し、仕掛けたのかを考えながら読んでいたから裏切られた気持ち。だからかな、読み終わった後に、なぜ伯父は?なぜ退学に?なぜクロース?なぜジェセル??となってくる。この余韻が名作なのかなぁ?長く楽しめるお買い得な本。

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    2020年01月12日
  • 黒猫/モルグ街の殺人

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    人間の内面に宿る狂気を浮き彫りにするような、共感をぎりぎりもてるような際どい作品群。
    特に印象に残るのはやはり表題の2作品。モルグ街の殺人でもデュパンはまんまシャーロック・ホームズです。デュパンものは他に2作品しかないのが残念です。黒猫は、妻を殺したところが淡々と書かれかえって恐怖度が増し、物語に引き込まれます。
    早すぎた埋葬は、もし自分が生きたまま埋葬されたとしたら…と考えずにはいられません。
    ウィリアム・ウィルソンは壮大な前振りが面倒ですが読み終えた後に新しさを感じます。
    江戸川乱歩やコナン・ドイルをはじめ後の小説家に影響を与えたことに納得です。
    江戸時代後期に書かれた作品とは思えないほど

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    2020年01月11日
  • 賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―

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    『賢者の贈りもの』

    貧しい夫妻が相手にクリスマスプレゼントを買うお金を工面しようとする。
    夫のジムは、祖父と父から受け継いだ金の懐中時計を大切にしていた。
    妻のデラは、その金時計を吊るすプラチナの鎖を贈り物として買うかわりに、夫妻が誇るデラの美しい髪を、髪の毛を買い取る商人マダム・ソフロニーの元でバッサリ切り落とし、売ってしまう。
    一方、夫のジムはデラが欲しがっていた鼈甲の櫛を買うために、自慢の懐中時計を質に入れてしまっていた。
    物語の結末で、この一見愚かな行き違いは、しかし、最も賢明な行為であったと結ばれている。



    私はとにかく図書カードがほしい。

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    2019年12月28日
  • 変わったタイプ

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    トム・ハンクスらしいさりげなくも味わいのある短編集。間に入るコラムっぽいのもまた良い。俳優としての経験がいいように熟成されたような感じで、次作も期待したい。

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    2019年10月28日
  • グレート・ギャッツビー

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    上昇志向の男が過去の女にこだわることによって起きる悲劇。事件後の周囲の冷ややかな態度が悲しいが、これぞ上流階級という感じを出している。

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    2019年07月07日
  • 変わったタイプ

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    面白かったです。
    SFチックなお話もあったりバラエティーに富んでいましたが、古き良きアメリカを感じました。
    お話は「アラン・ビーン、ほか四名」と「心の中で思うこと」が好きでした。
    地球の出のBGMが生命の輪とか笑いました。想像出来ました。
    「心の中で思うこと」はしみじみと良かったです。生活の中で使う…こういう考え方好きです。
    どのお話も映像的だったのは、著者が俳優さんだからかな。シビアな描写にも柔らかいお人柄が感じられる気がして、読んで良かったです。

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    2019年06月28日
  • グレート・ギャッツビー

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    ディカプリオの映画をみて、原作を読もうと積ん読の本書をらひっばりだす。
    ちょっと飽きがくるけど、村上春樹もおススメなのだから、読みが足りないんだな、きっと。いずれ再読しよう。

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    2019年06月22日
  • 何があってもおかしくない

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    何気ない日常
    どーってことない生活
    その中にあるちょっとしたこと
    ホントになにがあってもおかしくない

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    2019年05月23日
  • 変わったタイプ

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    「変わったタイプ」
    初の小説集。


    トム・ハンクスという名前を見た時、同姓同名だと思ったら、調べてみたら本当にあのトム・ハンクスだった。とひと驚き。日本でもよくある作家デビューなのかと期待半分疑い半分でいたら、ちゃんと小説を保った文章と表現、人物描写やストーリー性を感じる。と言うか、アメリカらしさ、そう、カントリーを感じる。ふた驚き。じゃあカントリーさって何?て考えた時、うまい表現が出来ない。完全にアメリカ文学における知識不足である。


    しかし、初の小説「アラン・ビーン、他四名」が掲載されたのは、「ニューヨーカー」(2014年10月27日号)は、アリス・マンロー、J・D・サリンジャーのよ

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    2019年04月02日
  • 変わったタイプ

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    かの名優トム・ハンクスの小説家デビュー作短編集。
    各所で絶賛されているとのことだが、確かに古き良きアメリカの伝統を受け継いだ、ハートウォーミングでどこか切ない作風が清々しい余韻を残してくれる。

    13篇が収められているが、うち3編(「へとへとの三週間」「アラン・ビーン、ほか四名」「スティーヴ・ウォンは、パーフェクト」)は四人組の登場人物が共通している。
    また、作集タイトル『変わったタイプ』はタイプライターとも掛けられている。
    13篇すべてのお話で、影に日向にタイプライターが印象的なキーファクターとして登場するのだ。
    このあたりの巧みさには本当に驚いてしまう。

    以下、各話の紹介。

    へとへとの

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    2019年03月03日
  • 何があってもおかしくない

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    しっかり二度読み返した。とはいえ難しい話ではない。各篇に一人の話者がいて、ほとんどモノローグで、自分とそのすぐ近くにいる人々について語る、ただそれだけの話だ。特に何があるというわけでもない。貧しい暮らしを送ってきた中西部、イリノイの田舎町の人々の話である。田舎町の常として、人々はほとんどが知り合いで、一族の昔のことまでよく知っている。中には、人に知られたくないこともあるが、田舎人の楽しみというのは、他人に噂話をすることだ。それもひとかけらの遠慮もなく。

    全九話。ひとつひとつが互いにどこかでつながっている。ひとつの話の中で話題に上る人物が、次の話の語り手を務めている。そうやって、多くの視点で多

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    2019年01月19日
  • 変わったタイプ

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    トム・ハンクスによって書かれた短編集。どんな世界が待っているのか、興味津々で読んだ。
    今も昔も良きアメリカ、時にユニークで、時に温かく、時に破天荒な。。。あらゆるアメリカが描かれている。映画俳優としてこれまで様々な人物を演じてきたトムだからこそ描けたんだろうなぁ。
    特に、新作映画のキャンペーンで世界各国に連れて行かれて振り回される駆け出しの役者の話「光の街ジャンケット」などはトムの実際の経験が基になっているに違いない!
    一番のお気に入りは、ラストの短編「スティーブ・ウォンは、パーフェクト」かな。

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    2018年12月31日
  • 変わったタイプ

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    正統派のアメリカの短編集。
    正統派の、というのは大学の創作科出身的でない、ということ。
    そんな言い方したら失礼かな。
    出版のきっかけになったという、「アラン・ビーン、ほか4名」が特に好き。

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    2018年12月23日
  • 魔が差したパン―O・ヘンリー傑作選III―

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    短編の名手、オー・ヘンリー。最後のひと葉や賢者の贈り物あたりは読んだことがあるけど、これは読んだことがないものが多数。タイトルにひかれたんだけど、多分「魔がさしたパン」は違うタイトルで読んだ気がする。

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    2018年12月18日
  • ねじの回転(新潮文庫)

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    ネタバレ

    新訳ということで、読みやすくなった(わかるようになった)と期待していたんですけど……

    しょっぱなから延々4行にわたって続く一つの文に(しかも続けて2文章)、思わずうめいちゃいました(笑)
    いや、その後はそれほど長い文章はなかったんですけど、まあ、それでも読みづらい、読みづらい。
    ただ、それは訳のせいでなくて、作者の地の文章がそうだから仕方ないんでしょう(たぶん)。
    (ただ、訳はかなりこなれた日本語になっているように感じます)

    訳者のあとがきを見ると、ヘンリー・ジェイムスという人の文章はわかりづらいということですが、この『ねじの回転』については、わざとわかりづらく書いている面もあるのかなーと

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    2018年11月04日