天童荒太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
怪我をしたときに活躍するのは包帯です。
私も子供のころ、包帯が好きでした。痛々しい傷も真っ白な包帯で包まれると、痛みもやわらいだ気がします。
「これでもう大丈夫。」なんていう、安心感が生まれ、その落ち着いた感じが良かったのです。
この作品はその包帯が与える良い印象をもとにしていました。
傷つきやすい高校生たちが、心をズタズタにされた場所や嫌な思い出のあるところ、あるいはトラウマになったものに対して、手当をするというかたちで、包帯を巻いて、心を癒していくというストーリーです。なんだかある意味、作者の代表作『悼む人』にも似ているような感じでした。
主人公は、16歳の高校2年生、ワラ。離婚した母