【感想・ネタバレ】包帯クラブのレビュー

ユーザーレビュー

ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年07月04日

誰でも、生きている中で「傷ついた」経験を持っていると思います。はたから見れば大したことが無いものであったとしても、本人にとってはとても大きな影響を与えていることもありますし、「他人を思いやっている自分」という立場を自覚したことで自身のおごりに気づいたということもあるかもしれません。

主人公の「ワラ...続きを読む」は女子高生。中学までの友人とは進学する高校がちがったことで少しずつ疎遠になり、両親は離婚し、彼氏とも別れ、「生きている意味」を見失っていました。
ひょんなきっかけから出会った「ディノ」と呼ばれる青年との会話から、「自分が傷ついた場所に包帯を巻いて治療する」とう行動をとることになります。
次第にメンバーも増え、他人の「傷」と自分の「傷」を認め合いながら成長してゆく物語です。

世の中には思い通りにいくことは少ないし、子どものうちではなおさら周囲の力に(善意であれ悪意であれ)振り回されることも多いです。その中で、自分を見つめながら生活することを通して次第に周囲にも目を向けていけるようになる「ワラ」の成長は、これからの生活で悩み、傷つくであろう中学生・高校生を勇気づけることができるのではないかと思います。

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Posted by ブクログ 2016年11月21日

傷ついた心に寄り添ってまかれる包帯。
てっきり探偵ものかと思っていたのに
心が知らず知らずに温かくなるそんな優しいお話でした。
2時間かかららずに一気読み。
みんなのその後のアウトラインが微妙にぼかされていたり妙に現実味を帯びていたりと
加減がよかったりも。
読後感も爽やかでした。

永遠の仔
の作...続きを読む者さんだったとは。やはり心に斬り込んで来る様が鋭い。

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Posted by ブクログ 2016年07月02日

色々な意味で完璧な作品ではない。しかし、若者の苦しみ、哀しさ、焦り、自我の危うさが「眼」で見るように感じられた。掬い取られていた。外と心がつながっている感じが。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年08月01日

傷ついた少年少女たちは、戦わないかたちで、自分たちの大切なものを守ることにした…。
いまの社会を生きがたいと感じている若い人たちに語りかける長編小説。

~*~*~*
「巻けます、効きます。人によります」

傷ついたところに 包帯をまく
とてもステキな話だと思った

心的な外傷は、みた目に見えない...続きを読む
どれくらい傷ついているのか 
本人でしか いや本人ですら分からないかもしれない

だから 他者からは理不尽な言葉を投げかけられたり
本人もどうしてよいか分からないものを抱えていたり

大きな心の傷は 話すということすら困難がともなう
話すことで 過去になる」という部分もある


だとしたら 目に見える包帯をまくことで 何かが変わるかもしれない
これはひとつの傷の癒しではないかと思った

*この本に関して「傷を愛せるか」 宮地尚子著にも載っていた

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Posted by ブクログ 2013年02月18日

分厚くもなく、文字数も多く無いのに、伝えることはぎっしりのこの本。大変感動しました。映画も素晴らし方です。多くの方にお勧めします。人には時間がたっても言えない、癒えない傷があるのですよね。優しく包帯をまいてくれます。

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Posted by ブクログ 2016年03月06日

自分が過去に負った傷や悲しみを認めてあげようっていうお話。

自分の中で本当は辛かったけど目をつぶってやり過ごしてきて蓄積してきたことを消化していかなきゃいけないんだなって思った。

この本の何が響くかって、不確定な加害者意識にとらわれる準主人公の存在だ。加害妄想に何度も何度もとらわれてしまうぼくは...続きを読むその気持がとってもとってもわかるのだ。全部自分のせいにして、自分が背負って、その代わりに自分を苦しめてしまいたい気持ち。

ある意味で、自意識過剰なのかもしれない。身勝手な気持ちなのかもしれない。客観的に彼をみることで、そんなことも思わされた。

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Posted by ブクログ 2012年11月04日

人がそれぞれに抱えている傷に,心を寄せて手当てしようとする姿がよい。
1人でも自分に起きていることに気が付いて,たとえ問題の解決にならなくても,心を寄せてくれる人がいるだけで救われる。その気持ちに共感しました。

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Posted by ブクログ 2012年10月17日

気に入った。
他人の痛みに共感しようとする姿勢は、とても心地よく、温かく感じる。
他人の傷、その痛みを完全に理解はできないし、それが何になる?という問いは必ずあるのだけれど、まずは寄り添うことから全てが始まる、そんな気がする。

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Posted by ブクログ 2012年09月04日

登場人物達と同じような年齢であるためとても入り込みやすかった。

「気付かないふりをしていたけど、わたしは傷を受けていた…でも、いまはその傷を認めてもらえた…その感じが、なんだかとてもほっとした。」

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Posted by ブクログ 2018年12月23日

ワラたちが始めたのは、心の傷が生まれたところに包帯を巻く「包帯クラブ」。傷を傷として認め、そこに誰かが包帯=癒しを与えてくれることで、救われる人もいる。後年、どうやらそれは世界規模の活動に発展しているらしい。

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Posted by ブクログ 2017年05月03日

前々から読みたいなと思っていた本。最初の感想は「中2病か」。

女子高生の主人公、他人が傷付いた場所に包帯を巻くことでその人の傷を少しでも癒そうと「包帯クラブ」を立ち上げる。新しい友人、中学からの友人。成長と共に変化していく人間関係を描く。

子供らにも読んで欲しいと思う。主人公の熱い思いに共感。な...続きを読むんかこういった「想い」はいくつになっても大切にしたいと思うし、一時的に社会からはじき出されても、この思いがあれば、長い人生楽しく暖かく生きていけると思う。

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Posted by ブクログ 2014年10月28日

若いころってこんな風に繊細だったかもと、
繊細な友達いたな~、傷ついていた人いたな~
読み進めるうちに昔を思い出したような気分になりました。
この話の面白いところは、クラブ創立の話の途中に現在の近況報告があるところ。
ページが暗いので乱丁かと思いましたよ(笑)
現在の話があるから、痛くなりすぎない話...続きを読むになって良かったです。ほっとしました。
現実ばなれしているけど、こういうクラブがあってもいいかもしれない。
包帯が巻かれている写真をちょっと見てみたいと思

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Posted by ブクログ 2014年08月17日

どんな小さな傷でも、それは傷ってみとめてあげると楽になるのかもって思いました。

子供達が、ちょっと傷ついたときにも、しっかり見てあげよう。。。
そうしたら、きっと子供達も、誰かの傷の痛みにも敏感になってくれるのかな。。。

『永遠の仔』の重さはなかったけれど、天童さんの魅力を感じることが出来...続きを読むました。

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Posted by ブクログ 2014年02月02日

人が受けた深い傷に、わたしたちができることは、ほとんどないように思う。でも、相手の沈む心を想いながら包帯を巻くことで、<それは傷だと思うよ>と名前をつけ、<その傷は痛いでしょ>と、いたわりを伝えることはできるかもしれない。(本文より抜粋)


ディノが好きだ。
『永遠の仔』の著者が送る、世界の一欠け...続きを読むらの人たちの物語。テーマはシリアス、内容はなかなかにコミカル。
話自体はそう軽くないのだが、文章や登場人物故か、全然重い感じはなくすんなりと話に入り込める。
同じ傷なんて無い、というところに深く共感を覚えた。
シリアスとコメディが半々と言った感じの話で楽しく読める。
人が受ける傷は様々で、その一つ一つが違っていて同じものなど一つも無い。
ヒトの傷に自分たちが出来ることは何か。
読むのに大して時間もかからず、手軽に読める。
大人に、よりは学生に読んで欲しい。

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Posted by ブクログ 2012年09月15日

悪くないのですが、何かちょっと惜しい感じ。やや浅い気がするのです。

ほかの天童荒太の作品は好きなのですが、無理に中高生向けに書こうとしたからでしょうか。でも10代の青少年にちょっと考えさせるには十分な掘り下げ方だとも思います。

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Posted by ブクログ 2014年03月28日

発想が素敵だなと思いました。
人は誰しも、何かしらの「傷」を負っていて、
その場所には今でも見えない血が流れているはず。
でもその傷を飾りのように見せびらかしたり、
否定したりするんじゃなくて、誰かに知られて、認めてもらうことで、その傷にははじめて、包帯が巻かれることになる。
傷ついていることを誰か...続きを読むに認められるだけでも、傷付いてる人は、ほんの少しでも救われるんじゃないかなと思います。
読んだ後、包帯買って巻きたくなりました。笑

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Posted by ブクログ 2015年11月12日

『永遠の仔』を未だ読み終えていない私にとって
初めての天童荒太でした。

映画の方で知って、なんとなく気になっていた一冊。
まさか天童荒太が原作書いていたとは。

かなり若い世代に向けた小説。
一人でも多くの中学生や高校生に、読んでもらい
伝わるよう、シンプルに短く。

「心の内の風景...続きを読むと、外の景色は、つながっている」

「知ることだけでもよかった、のかもしれない」

知らないだけで、残酷な世界っていっぱいある。

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Posted by ブクログ 2019年06月18日

心に傷を負った少年少女が、仲間とともに傷つけられた場所に包帯を巻くことで、傷を癒す「包帯クラブ」の物語です。

主人公で、ワラというあだ名の高校生・笑美子が、病院でディノと名乗る少年に出会うところから物語がはじまります。病院の屋上のベンチに包帯を巻いて、「これでええ、血が止まった」というディノのこと...続きを読むばによって、ワラはとつぜん風景が変わったように感じます。

ワラは親友のタンシオこと丹沢志緒美や、彼女の知り合いのギノこと柳元紳一らと「包帯クラブ」をつくり、ディノと名乗った少年・井出野辰耶や、進路の違いが原因で仲たがいしてしまった中学時代の親友のリスキとテンポに、「包帯クラブ」の輪を広げていこうとします。

テンポが行方不明になるクライマックスに、ディノが過去に負った心の傷が明らかになる場面がクロス・オーバーするようなストーリー構成をねらったのだと思われますが、どちらもやや盛りあがりが中途半端だと感じてしまいました。十代のころのまだみずみずしかった感性には、本作の内容に揺さぶられるところあったのかもしれないという気がするのですが、もう若くはないということなのでしょうか。

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Posted by ブクログ 2018年10月13日

高二の笑美子が仲間内で各地の方言を使い合う一体感に始まり、傷付いたことを目に見える形にして手当てをする、傷付いた場所である街中に実際に巻く包帯が、新しい癒しとして想像しただけで染み入る。繊細で力強い。戦争被害に遭う子の気持ちを一億分の一でも感じ取ろうと爆竹を自身に使うディノの自傷が激しすぎてつらい。

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Posted by ブクログ 2018年04月02日

高校生の男女が、心の傷に包帯を巻くことを考え、悩んでいたりする人たちの傷を受けた場所に行き、包帯を巻いていく。
仲間とのやり取りを見ていて、学生時代の人間関係や人との繋がりの大切さをあらためて感じた気がする。

2018.4.2

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