天童荒太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ坂築静人
悼む人。三十二歳。無職。元医療機器メーカーの営業職。退職し、死を悼む旅に出る。新聞、ラジオや雑誌から、事故や事件の情報を得て、人が死んだ場所を訪ね歩き犠牲者を悼む。
蒔野抗太郎
北海道の新聞記者を始まりに、都内の夕刊紙、スポーツ新聞と渡り歩き、七年前からいまの週刊誌に契約制の特派記者として籍を置いている。残忍な殺人や男女の愛憎がらみの事件を得意とするから、エログロの蒔野、「エグノ」と呼ばれている。四年前に浮気がばれて離婚し、息子とは一度も会ってない。北海道で発見された白骨遺体の事件をきっかけに静人と知り合う。
成岡
蒔野が所属する出版社にこの春入社した新人。
海老原
蒔野の班デ -
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ネタバレ坂築静人
悼む人。三十二歳。無職。元医療機器メーカーの営業職。退職し、死を悼む旅に出る。新聞、ラジオや雑誌から、事故や事件の情報を得て、人が死んだ場所を訪ね歩き犠牲者を悼む。
蒔野抗太郎
北海道の新聞記者を始まりに、都内の夕刊紙、スポーツ新聞と渡り歩き、七年前からいまの週刊誌に契約制の特派記者として籍を置いている。残忍な殺人や男女の愛憎がらみの事件を得意とするから、エログロの蒔野、「エグノ」と呼ばれている。四年前に浮気がばれて離婚し、息子とは一度も会ってない。北海道で発見された白骨遺体の事件をきっかけに静人と知り合う。
成岡
蒔野が所属する出版社にこの春入社した新人。
海老原
蒔野の班デ -
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ナイトダイビングというものが本当にあるのかと思ってしまったのだが、検索してみたら結構あって、なんて幻想的なんだろうと。昼間とは違うものが見えて、感じて、そこには昼間には言葉にできない感情が浮き上がってくるんだろう。大切な人の思い出とか、伝えられなかった言葉、踏み出せなかったこれからの一歩。悼む人から続く鎮魂によって、登場人物たちの思いが浮き上がってくる。海底から上がってくる際の水泡の音が大きくなって聞こえるくるような、そんな結界を超えて戻ってくるようなイメージ。息を止めているようなシーンが続いて、話は単調な流れではあるが、結構集中して読めました。
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Posted by ブクログ
昭和41年、ある田舎の村で起きた事件。それは高度経済成長の中、戦争の影を色濃く帯びた悲しい事件だった。
レトロと謳うだけあって、昭和の匂いを色濃く感じる探偵もの。復員兵、戦争の影、旧態依然とした村など、横溝正史のミステリを彷彿とさせる作りがたまらない。
時折挟まれる昭和のあれこれへの注釈はミステリの本筋とは直接関係ないものの、それがまた昭和クロニクルという感じで楽しい。
主人公の探偵・鯨庭(いさにわ)のキャラもいいし、警視庁の国生警部補の淡々とした語りも心地いい。
「お国のため」という大義のもと、愛する息子を戦地に送り出した母たちが後悔と自責の念に壊れていく姿が哀しい。最後まで読んで再度プ