天童荒太のレビュー一覧

  • 包帯クラブ

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    気に入った。
    他人の痛みに共感しようとする姿勢は、とても心地よく、温かく感じる。
    他人の傷、その痛みを完全に理解はできないし、それが何になる?という問いは必ずあるのだけれど、まずは寄り添うことから全てが始まる、そんな気がする。

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    2012年10月17日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    年末に読み終えた!全5巻の3巻目!
    こんなに丁寧に細かく書かれている小説は久しぶりだ。
    胸に突き刺さる部分が多すぎる。何度本を閉じて考えたか・・・
    ただのミステリと決めてかかっていた1、2巻のイメージがここで完全に改めさせられた。もう事件なんてなくても成立しそうな小説だ。
    亜衣のくだりはショッキングだったなぁ・・・読み進むのが辛かった。

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    2012年01月13日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    そして4巻目! 前巻で苦しみの沼にどっぷりはまり込み、もがく姿を見ていたと思ったらさらにどんどんと深みにはまって行く・・・
    助けて、と、助けたいが上手く合わなくてもどかしい。
    新しい生き方、救いを見つけられたと思っても、過去に引きずり戻される。
    そしてついに事件も核心に迫って行く・・・

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    2012年01月13日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    この作品が書かれたのは阪神淡路大震災の年だったらしい。でも親子・家族の問題は今でも存在しています。
    人と人との絆が見直された今年の終わりに、この本を読むと心がちくちくと痛みました。
    愛情を信じていた者との関係に苦悩する登場人物それぞれの立場に共感、同情してしまいます。
    続きの第4章を早く読みたいです。

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    2011年12月29日
  • 悼む人 下

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    平年より12日も早い梅雨の雨が降り濡つ中で、今日もどこかで静人は悼んでいるのか。
    『なぜあんなことをしていたのでしょう…何が目的ですか…』 静人にも分からない答を蒔野や倖世が彼らなりに見い出すように、読者も自分なりに見い出すのだろう。
    見い出すとすればその人なりにしか出し得ない答。他人に家の中を覗き込むような露悪な表現の中から生への静謐な感謝が湧き出てくる。
    蒔野が亡き両親のことを『二人の善い面だけを考えていくと、自分の知る彼らの実像とは離れるが、二人が幼い頃にはまだ持っていたはずの〈無垢な魂〉に、ふれているような気がする』と語る時、巡子が高齢者の老人に対して『あの老人は寝ているだけの存在のよ

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    2023年03月23日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    5部作の4作目にもなると、さすがに思い気分になってくる。
    それでも読み進めてしまうのは、どこかに救いがないかと思ってしまうからなのかもしれない。
    この第四部では四国のお遍路さんが全編に描かれる。
    みな、どこかで救いを求めている。
    他の国と違って、生きることに絶対的な宗教心を抱くことの少ない日本人にとって、信仰は救いになるのだろうか。
    もし、自分がこういう立場であったら、どこに救いを求めるのだろうか。
    そんなことを思いながら読んだ第四部だった。

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    2013年09月22日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    5部作の3冊目。
    このあたりに来ると、もう止まらなくなる。
    どこに行くのも文庫本を手放せず、少しでも時間があると、先を読みたくなる。
    それはエンタテイメントに対する楽しみ方とは違い、読み進めるうちに「どうしたら解決の糸口が見つかるのだろうか」という気持にさせられるからだ。
    家庭の問題はそれぞれだとはわかっていても、どの事例も自分に当てはまるような気もしてくる。
    もし、この子が自分だったら…
    もし、この親が自分だったら…
    もし、…

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    2013年09月22日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    「家族狩り」5部作中の第2部。
    ここではさまざまな家族が登場し、それぞれが問題を抱えていることが表出してくる。
    この作品はあくまでもフィクションなのだが、家族の問題一つ一つが、現実に起こった問題とシンクロしているため、まるで実際の事件を追っているかのような錯覚に陥ってしまう。
    我々が目にするそれらの多くの事件は、報道を通じてのものにしか過ぎない。
    しかし報道されない真実も必ずあるはずだ。
    そして問題をはらんだ家族は、何も特別な家族ではなく、どんな家族にだって潜在的にあるのだと、改めて思わされる。

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    2013年09月22日
  • 悼む人 下

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    なぜ静人は見知らぬ死者を悼むのか?その理由を知りたくて読み進めたが、結局自分は理解できなかった。でも死への向き合い方は人それぞれなので理解しなくてもいいと思う。

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    2026年03月23日
  • 悼む人 上

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    宗教的思想なのか?精神の病気なのか?悼む人がなぜそんな事をするのか訳が分からず戸惑ったが、読み進めさせられる力があるお話です。
    死への向き合い方を考えさせられる。

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    2026年03月22日
  • ジェンダー・クライム

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    ドラマ性が高い
    テーマは重くて、最適解は人によって異なると思う
    勝手なイメージだが映像化するなら、
    鞍岡は竹原ピストル、志波は及川光博、かな

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    2026年03月22日
  • ジェンダー・クライム

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    最近重めの犯罪小説を欲していて手に取った一冊。期待を上回るずっしりした読み応えで大変満足。惹き込まれました。志波がなんとも魅力的。楽しんで味わった!と胸を張って言える題材ではないけれど、読み進めずにはいられない。素晴らしかったです。

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    2026年03月20日
  • ジェンダー・クライム

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    中年男性の他殺死体が見つかった。犯人は?誰がどんな目的で殺したのか?男性の息子は過去にレイプ事件を起こしていた。その関係なのか?というお話。この作家さんにしてはめずらしいサスペンスで、なかなかおもしろかった。

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    2026年03月18日
  • 青嵐の旅人 上

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    歴史は苦手だけど、天童荒太さんの著者ならどんな話でも読みたいのでチャレンジ。
    無理なく楽しく上巻終了。あれれ、下巻が楽しみになってる?!苦手はどこへ行った?

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    2026年03月09日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    天童荒太さんの作品ということで辛く苦しい話かもと身構えて読み始めたが、軽く楽しく読めた。
    本当に天童さん?と作者名を何度か確認してしまった。
    昭和の閉塞的な村が舞台の殺人事件なんてワクワクする。
    多くの謎が出てくるがスッキリ解決してくれた。
    悲劇ではあるが主人公や探偵役が朗らかで暗くならずに読める。

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    2026年02月18日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    ネタバレ

    昭和41年、新人女優・華井乃愛に殺害予告状が届いた。
    警視庁所属・国生良夫が護衛のため、彼女の故郷・尽忠村へ赴く。同行するのは、従妹で巡査の泉沢香子と流しの私立探偵・鯨庭行也。村では次々と事件が起こり、遂には殺人事件まで起きてしまう。

    文章の喉越しが良い。
    対して咀嚼していないのに、つるっとしゅわっと落ちていく。時々挟まれる「これまでの状況整理」的な物も、中弛みを全く感じさせず、それでいて記憶の回帰もサポートしてくれて、心地良かった。最初から最後まで迷走することなく、どんな読者をも取りこぼすことなく、無事に解決というゴールまで運んでくれるだろう。

    戦後の母親たちは、良かったね。
    村の重鎮の

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    2026年02月08日
  • 悼む人 上

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    直木賞作品。
    死について考え続ける話。だけどしばらくの間は苛立ちのほうが多い、極めて独特な作品。

    亡くなった人を悼む。善としか言えないはずの行為なのに、蒔野や倖世と同じく、静人の行動が偽善に感じて苛立つ。
    次第に、自分の身近で起こった死にも照らし合わせてしまい、覚えていてくれるというのが救いになることもある、と思えてしまう。

    朔也の独白は、静人への反論のようですごく良かった。改行少なく文字が続く。畳みかけるような圧迫感も見事。

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    2026年01月23日
  • 陽炎の旅人

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    この作家さんが時代小説書くんだ!!と驚いた。何作かあるらしいので読みたい。
    大政奉還のころは、世の中カオスだったんだな。

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    2026年01月15日
  • 青嵐の旅人 上

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    おへんろ宿で姉と弟として育てられた二人が医術を志し、男に扮して戦の調練に同道する。
    坂本龍馬や新選組も出てきてからはグッと面白味が増した。
    下巻も楽しみ。

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    2026年01月08日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    読む人の年齢により感想は変わるかもしれないが、作者が描きたかった探偵のイメージはわかる。タイトルの昭和には「れとろ」とルビが振られていて、もう、そうなるのか、と少し寂しい。
    この作者で探偵もの?と不思議に思っていたが、スラスラ読めた。
    殺されるのは1人じゃないし、携帯はないし、途中まで、犯人の目的もわからず、早く、謎解きやってくれないかなと思いながら読んだ。
    さりげなく、戦争中の体制を批判していて、息子を亡くした親の悲しみが伝わる小説だった。

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    2026年01月08日