天童荒太のレビュー一覧

  • 包帯クラブ

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    自分が過去に負った傷や悲しみを認めてあげようっていうお話。

    自分の中で本当は辛かったけど目をつぶってやり過ごしてきて蓄積してきたことを消化していかなきゃいけないんだなって思った。

    この本の何が響くかって、不確定な加害者意識にとらわれる準主人公の存在だ。加害妄想に何度も何度もとらわれてしまうぼくはその気持がとってもとってもわかるのだ。全部自分のせいにして、自分が背負って、その代わりに自分を苦しめてしまいたい気持ち。

    ある意味で、自意識過剰なのかもしれない。身勝手な気持ちなのかもしれない。客観的に彼をみることで、そんなことも思わされた。

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    2016年03月06日
  • 包帯クラブ

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    気に入った。
    他人の痛みに共感しようとする姿勢は、とても心地よく、温かく感じる。
    他人の傷、その痛みを完全に理解はできないし、それが何になる?という問いは必ずあるのだけれど、まずは寄り添うことから全てが始まる、そんな気がする。

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    2012年10月17日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    年末に読み終えた!全5巻の3巻目!
    こんなに丁寧に細かく書かれている小説は久しぶりだ。
    胸に突き刺さる部分が多すぎる。何度本を閉じて考えたか・・・
    ただのミステリと決めてかかっていた1、2巻のイメージがここで完全に改めさせられた。もう事件なんてなくても成立しそうな小説だ。
    亜衣のくだりはショッキングだったなぁ・・・読み進むのが辛かった。

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    2012年01月13日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    そして4巻目! 前巻で苦しみの沼にどっぷりはまり込み、もがく姿を見ていたと思ったらさらにどんどんと深みにはまって行く・・・
    助けて、と、助けたいが上手く合わなくてもどかしい。
    新しい生き方、救いを見つけられたと思っても、過去に引きずり戻される。
    そしてついに事件も核心に迫って行く・・・

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    2012年01月13日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    この作品が書かれたのは阪神淡路大震災の年だったらしい。でも親子・家族の問題は今でも存在しています。
    人と人との絆が見直された今年の終わりに、この本を読むと心がちくちくと痛みました。
    愛情を信じていた者との関係に苦悩する登場人物それぞれの立場に共感、同情してしまいます。
    続きの第4章を早く読みたいです。

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    2011年12月29日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読後の常として、わたしは受賞の際の選評を読む。
    この作品は山本周五郎賞受賞で、著名人の鋭い指摘がずらりと並んでいる。
    いつもながら、その選評には深くうなずいてしまう言葉あり、
    また首をかしげてしまう言葉もあり・・・といった具合なのだが、
    しだいに、選評にひどく興ざめしてきてしまった。

    選定委員の姿勢が間違っているとは思わない。
    ただ本来、小説とは、主観的な好みで判断するものであって、
    公に評価を下すことに無理があるものである――百も承知のそのことを、強く静かに訴え続ける力が、この作品にはみなぎっているから。

    神様や仏様を比べてみたり、
    その長所と短所をまじめな顔して討論する会があったら馬鹿

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    2011年10月03日
  • 悼む人 下

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    平年より12日も早い梅雨の雨が降り濡つ中で、今日もどこかで静人は悼んでいるのか。
    『なぜあんなことをしていたのでしょう…何が目的ですか…』 静人にも分からない答を蒔野や倖世が彼らなりに見い出すように、読者も自分なりに見い出すのだろう。
    見い出すとすればその人なりにしか出し得ない答。他人に家の中を覗き込むような露悪な表現の中から生への静謐な感謝が湧き出てくる。
    蒔野が亡き両親のことを『二人の善い面だけを考えていくと、自分の知る彼らの実像とは離れるが、二人が幼い頃にはまだ持っていたはずの〈無垢な魂〉に、ふれているような気がする』と語る時、巡子が高齢者の老人に対して『あの老人は寝ているだけの存在のよ

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    2023年03月23日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    それぞれの苦しみがひしひしと伝わってきます。人の苦しみに何かできる事はあるのか。どれだけ尽くしても届かなければ救われない。だからといって間違いであると断じることはできるのか。山賀葉子の言うことは正しくもありだけど傲慢に感じた。最終巻でこの印象は変わるのか。それぞれの苦しみは昇華できるのか。辛くでもやめられない第三巻でした

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    2010年11月28日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    5部作の4作目にもなると、さすがに思い気分になってくる。
    それでも読み進めてしまうのは、どこかに救いがないかと思ってしまうからなのかもしれない。
    この第四部では四国のお遍路さんが全編に描かれる。
    みな、どこかで救いを求めている。
    他の国と違って、生きることに絶対的な宗教心を抱くことの少ない日本人にとって、信仰は救いになるのだろうか。
    もし、自分がこういう立場であったら、どこに救いを求めるのだろうか。
    そんなことを思いながら読んだ第四部だった。

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    2013年09月22日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    5部作の3冊目。
    このあたりに来ると、もう止まらなくなる。
    どこに行くのも文庫本を手放せず、少しでも時間があると、先を読みたくなる。
    それはエンタテイメントに対する楽しみ方とは違い、読み進めるうちに「どうしたら解決の糸口が見つかるのだろうか」という気持にさせられるからだ。
    家庭の問題はそれぞれだとはわかっていても、どの事例も自分に当てはまるような気もしてくる。
    もし、この子が自分だったら…
    もし、この親が自分だったら…
    もし、…

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    2013年09月22日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    「家族狩り」5部作中の第2部。
    ここではさまざまな家族が登場し、それぞれが問題を抱えていることが表出してくる。
    この作品はあくまでもフィクションなのだが、家族の問題一つ一つが、現実に起こった問題とシンクロしているため、まるで実際の事件を追っているかのような錯覚に陥ってしまう。
    我々が目にするそれらの多くの事件は、報道を通じてのものにしか過ぎない。
    しかし報道されない真実も必ずあるはずだ。
    そして問題をはらんだ家族は、何も特別な家族ではなく、どんな家族にだって潜在的にあるのだと、改めて思わされる。

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    2013年09月22日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。

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    2009年10月07日
  • 悼む人 下

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    死者の出た事件現場を訪れては、その死を悼む青年 坂築静人は「悼む人」という異名で呼ばれるようになる。
    人の不幸や死を、色と欲で塗り込めたエゲツない風俗記事にしている雑誌記者 蒔野、末期癌で余命宣告を受けた静人の母 巡子、理想の伴侶と信じた夫から自殺幇助を強要されて夫殺しをしてしまった女 倖世、三様の視点から痛む人を描いていく構成になっている。
    読み終わっても静人の行為の真意は漠然としていて理解が難しい。しかし、悼む行為を理解することが本作品の真意ではない気がする。
    どのように生きるのか、どのように死ぬのか、どのように人と関わるのか、といった死生観を考えさせられる作品だった。

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    2026年05月23日
  • ジェンダー・クライム

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    配偶者の呼び方について、あらためて考えさせられた。主人、旦那、夫。奥さん、家内、妻。
    自分たちが使うなら「夫」と「妻」が最も相応しいと思える。ただ、他人から「あなたの夫は?」「あなたの妻は?」と問われると、どこかしっくりこない。まさに、配偶者を指すための“ちょうどいい日本語”が存在しないという事実を突きつけられた気がした。

    「男は男らしく」「女は女らしく」。
    私自身も、そんな言葉を当たり前のように聞かされながら育ってきた世代。疑問を抱くこともなく、その価値観の中で生きてきた。しかし今は、性別だけでなく、家族の形、働き方、さらには人と機械の境界まで揺らぎ始めている。

    これまで確かだと思ってい

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    2026年05月10日
  • 包帯クラブ ルック・アット・ミー! ――The Bandage Club Look At Me!

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    ネタバレ

    続編。
    包帯は傷ついた彼らの小さな主張、そしてお互いを温め合う手段。
    この活動に気づき、救いあえる世の中になればいいな。

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    2026年04月29日
  • ジェンダー・クライム

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    泣けた。登場人物一人一人の背景に胸が掻きむしられるような、温かくもなるような、不思議な感情になった。

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    2026年04月11日
  • ジェンダー・クライム

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    伏線的な話や過去の出来事が散りばめられいて、面白みが増した。救われない話もあるが、取り敢えず前を向ける事が出来る終わり方だ。
    久しぶりに読んだが、作風が少し柔らかくなった気がした。

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    2026年04月07日
  • 悼む人 下

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    なぜ静人は見知らぬ死者を悼むのか?その理由を知りたくて読み進めたが、結局自分は理解できなかった。でも死への向き合い方は人それぞれなので理解しなくてもいいと思う。

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    2026年03月23日
  • 悼む人 上

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    宗教的思想なのか?精神の病気なのか?悼む人がなぜそんな事をするのか訳が分からず戸惑ったが、読み進めさせられる力があるお話です。
    死への向き合い方を考えさせられる。

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    2026年03月22日
  • ジェンダー・クライム

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    ドラマ性が高い
    テーマは重くて、最適解は人によって異なると思う
    勝手なイメージだが映像化するなら、
    鞍岡は竹原ピストル、志波は及川光博、かな

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    2026年03月22日