天童荒太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
児童相談センター職員は、虐待される子供たちを救うために躊躇うことはない。
刑事が相手でも、教師が相手でも、ひるむことなくむかっていく。
虐待に対する強い憎しみがあるように、強い態度で臨んでいく。
美術教師は、家庭を持つことに消極的だ。
家族というものに嫌悪感を持っている。
すべてに対して醒めた見方しかできず、苛立つことも多い。
厳格な父に育てられた刑事の家庭は崩壊していた。
自ら死んでいったような長男。その死を受け止められずに家庭を顧みなくなった刑事。
そして荒れる長女と、そのために自らを責め精神を病んだ妻。
だが、いまだに現実を受け止めていない、受け止めようとはしない。
「家族がつねによいも -
Posted by ブクログ
私が常々思っていた事を代弁してくれているような言葉。「亡くなった人の人生の本質は、死に方ではなくて、誰を愛し、誰に愛され、何をして人に感謝されたかにあるのではないか」
祖母の死は脳梗塞からの寝たきり。意思を示すこともできず数年。どんなに辛かったかとつい思い出して、そんな最期だなんて…とそこばかりが思い出されてしまう。でも祖母だって同情なんていらないはず。どんなに私達に優しくしてくれて、どんなに皆に愛されてきたかを思い出してくれる方が、絶対に幸せなはず。誰だって生まれたら死ぬのだから、死に方は大した問題ではなくて、どんなに素敵な人だったかの方がずっと大切なんだと、改めて気付かされた。 -
Posted by ブクログ
少し前にドラマになっていましたね。
テレビをつけたらやっていて、その時チラッと眺める程度でしたが、松雪泰子さんが出ていて、なんか痛々しい役だな、と思ったのを覚えています。
主に氷崎、巣藤、馬見原の3人が順番に出てくる感じですが、3人とも危うくてハラハラします。
特に馬見原。
本人も家族も、薄い氷の上に立ってるようで落ち着かないよ、読んでるこっちは!!
もうすぐ読み終わるな、と思ったら唐突にあとがきが出てきて驚きました。
前に出た「家族狩り」とはずいぶん違うんだとか。
その前を読んでなかったので、そんなこと全然知りませんでした。
単行本と文庫で内容が変わる、なんてことあるんだなあ。
加筆と -
Posted by ブクログ
駒田に刺され、怪我を負った遊子。遊子からのメールを見て駆けつけた浚介のおかげで、一命を取り留める。そんな2人は、次第に距離を縮め、お互いを求めるようになる。
山賀と大野は、静かにでも確実に儀式を進めていた。
また、綾女と研司のことで、揉めてきた油井と馬見原。2人の決着は着くのか…。
ついに完結!
改めて家族のあり方や、世の中の問題、世界の問題を考えさせられる本でした。
この本に登場する人物は、家族というものに悩みを抱えた人がほとんどで、どの人物も不器用で、だからこそ、伝わるものがありました。
もともとドラマを観てから、この本を読み始めましたが、ストーリーをわかっていても十分ずっしりくるものが