天童荒太のレビュー一覧
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読んでいてとても辛い小説だった。言葉の使い方だけの問題だけではなく真犯人は誰かを追求する話。言葉の使い方は難しい!時には差別用語になる事もある。今は障害者も障がい者と書き表わしたり。文中でも主人ではなく夫などと言い表わしている。Posted by ブクログ
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幼児虐待、家庭内暴力、警察、児童相談所、学校などがテーマになっている小説。
たんなる小説なんですが、現実にありそうで非常に怖い。
全5巻のため、あと4冊もあるんですが、自分の気持ちを支えきれるか不安になるぐらいに重たいです。
天童荒太の小説は、以前に「永遠の仔」を読んでいたが、これも同じような感じ...続きを読むPosted by ブクログ -
家族狩りシリーズも完結。家族問題を扱った小説なんだけど、サスペンスものとしての側面もあって重厚な作品だったなあというのが率直な感想。長すぎたような気もするが、3巻くらいまでサスペンス要素を感じなかったので、殺人事件なの?という意外な展開になった驚きは良かった。Posted by ブクログ
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3冊目。游子も、寝たきりの父の介護に疲れて、登場人物それぞれに悩みを抱えていて、なんだか重い話だなあと思いつつも読み進んでしまう。Posted by ブクログ
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一万円選書で選んでいただいて読みました。前作は読まず、この巻からでしたが、お話にはスムーズに入っていけました。内容が爽やかでベタな大人の青春って感じで読み終わったあと、スッキリした優しい気持ちになりました。Posted by ブクログ
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上巻では、これまでの作風からかなりエンタメ系に偏ったとの印象だったが、下巻では本領発揮、内面の深いところまで追求した展開となった。戦争や世紀末は大仰ながら、心身共に痛みに関して示唆を与えてくれることに間違いない。2022.6.11Posted by ブクログ
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前作、包帯クラブから16年目の本作だそうです。
クラブのメンバーも前作と同じもしくは追加メンバーもいますが、すべて忘れています。
その彼らも大人になって、社会人になって、医療現場だったり、報道カメラマンだったり、外交的仕事についたり、国際的に動いていて、包帯クラブもバンテイジ・クラブとして、その活動...続きを読むPosted by ブクログ -
この世に生を受けたすべての生き物は、命の危険にあるときには、〈 ここよ、わたしはここ。わたしを見て。わたしに手を差し伸べて。〉と助けを求める権利…いえ、義務がある。
「助けて」や「わたしを見て」の代替としての役目が包帯にはあるんですね。Posted by ブクログ -
傷そのものに包帯を巻くのではなく、傷ついた場所に包帯を巻くという小さな行動から始まった「包帯クラブ」。
その活動は、いつの間にか反響を呼んだが、理解できないことや反発があった事により、自粛させられた。
その後、六人の高校生は、包帯=「バンド」という意味合いから、音楽の「バンド」を始めるようになった。...続きを読むPosted by ブクログ -
東日本大震災から4年半、海底に沈んだままの遺留品を回収するために夜の海に潜る舟作が、遺族の一人、透子と出会い、彼女の元夫の結婚指輪を探そうとする。
海水の放射能汚染のリスクや、夜の海に潜ることのリスク、さらには見つかったら罰せられるかもしれないリスクがあるなか、ダイバーとして協力する舟作も、会費を...続きを読むPosted by ブクログ