天童荒太のレビュー一覧

  • 陽炎の旅人

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    表紙からなんとなく察してはいたものの、開いてみたらやはり時代もので、なんとなく今読む気分じゃないな〜と思いつつも読み始めてみたら、スルスルと最後まで読んじゃいました…リーダビリティーの凄さよ…。

    そして…シリーズものなのね…(^◇^;)また前後も読まなくちゃだわー(笑)

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    2025年12月29日
  • 悼む人 上

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    モノローグの人物たちの濃い痛みと、切実な動きに引き込まれた。
    一方で、主人公の行動や思いは、モノローグの人物たちからしか聞こえない。
    その対比も面白くて。
    ストーリーが重厚で、先が読めないところもいい。

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    2025年12月17日
  • 陽炎の旅人

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    ネタバレ

    天童荒太作品の青嵐の旅人の続編。
    相変わらず歴史に弱い自分は読むのに時間がかかり、登場人物の理解も難しかったのだが、前編に続いて、伊予松山の若者の救吉とヒスイ、辰之進の活躍には心躍るものがあった。
    救吉とヒスイは医術を志し、人々が傷つけあう戦に心を痛め、何とかして人々が戦わずに生きられないものかと願っている。
    そして今回も歴史上の有名な人物との関わりがあった。
    前編で辰之進が討ち果たしたと思っていた鷹林は救吉とヒスイの手当で命を救われたが、記憶をなくしていた。
    救吉、ヒスイ、辰之進はこの先どんな人生を生きていくのか、次作流星の旅人の上梓が待たれる。

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    2025年12月13日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    ネタバレ

    ビートルズが日本を訪れた昭和41年(1996年)、平和村と改名することになった中部地方の寒村“尽忠村”で起きた連続事件。村出身の若手女優「華井乃愛(滝山さおり)」に同行した流しのギター弾きの探偵「鯨庭行也<イサニワユキヤ>」が事件の謎を解く。その裏にはさおりの父親、敗戦の日本のetc.が関わる。 作者が昭和51年(1976年)16歳秋に感銘した映画『犬神家の一族』のような、怪しく残酷でありながら美しく流麗でどこか陽性な雰囲気をイメージして書いたとのこと…なんとなく頷ける。探偵の知人?となる警視庁広報部警部補「国生良夫」が過去を語るようにして書かれているのがワトソンぽい。謎解き感は微妙だけどレト

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    2025年11月30日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    横溝正史の世界観から、おどろおどろしさを除いた感じの読み応えを感じたのですが、あとがき(謝辞)をよんで妙に納得致しました。なるほど、横溝正史へのリスペクトからくる作品だったのですね。なにを隠そう私も金田一耕助シリーズが大好きで、数年前かなりはまって映画、小説と読み漁った覚えがあります。今後、鯨庭探偵シリーズとして本家並みの因習や見立て殺人とか繰り出していただければ幸いです。背中がぞくっとくるような感覚もお願いします。それと小説の本筋からは若干外れますが時折語られる昭和の時代背景とか興味深く面白かったです。

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    2025年11月04日
  • 青嵐の旅人 下

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    江戸末期の混乱した情勢に巻き込まれていくヒスイと救吉。長州や薩摩、土佐だけではなく親藩だった松山藩の側からの視点で物語が進んでいくので、とても興味深く最後まで一気読みでした。歴史が苦手な人にもおすすめです。

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    2025年10月21日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    【短評】
    不思議と目を惹かれる本というものがある。
    「何を読もうか」と本屋を散策する素敵な時間に、何故か目が行く一冊である。
    恥ずかしながら、天童荒太は未読だ。「永遠の仔」も「悼む人」も読んだことがない。初見ならば「カタイ」作品を選ぶべきだという天使の声に耳を塞いで、本には「縁」というものがあるんだという悪魔と握手してみた次第である。
    結果は、そう悪いものではなかった。

    「金田一耕助」リブートといった趣の作品。探偵あり。美女あり。見立て殺人あり。関係者が一堂に介しての推理あり。実に古式ゆかしい探偵小説である。
    ちょっと前に読んだ『同志少女よ、敵を撃て』の解説において、小説の「同時代性」につい

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    2025年10月21日
  • 青嵐の旅人 上

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    文久2(1862)年。舞台は、260年間続いた江戸幕府がいま、まさに消えようとする頃の伊予松山藩。
    代々続くおへんろ宿「さぎのや」で育てられた娘ヒスイと弟の救吉は、危機一髪の場面を救われたことをきっかけに、年少の藩士、青海辰之進と知り合う。医術で人を救うべく精進する救吉に、ある日郷足軽隊の調練に医師見習いとして同行せよと命が下る。誰よりも戦を厭い、平和を願うヒスイは、やがて救吉が真の戦に送られることは必定とみて、男装して弟に同道することを決意する。
    江戸末期といえば新選組が題材の作品は数多くあるけれど、松山藩を舞台に描かれるなんて珍しいのでは。民の平和を願いながらも否応なしに戦に巻き込まれてい

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    2025年10月12日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    横溝正史の世界観を彷彿とさせる物語。閉鎖的、差別的な風土が根強く残る片田舎を舞台に、鯨庭行也の推理が冴え渡る。金田一耕助は頭をクシャクシャ搔くが、鯨庭は耳たぶなのですね。天童荒太先生の《謝辞》も丁寧で温かい。シリーズ化、望む。

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    2025年08月21日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    最後まで読むと読まないでは面白さが変わってくる。
    不思議な読み物。
    何だか懐かしい感じで昭和感を漂わせる、
    流石な演出。
    素晴らしいとしか言いようがない。

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    2025年08月06日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    こんな作家さんだったっけ?
    『青嵐の旅人』の時もそう思ったけれど、
    新作を読んだらなおさら・・・
    『永遠の仔』のあのヒリヒリするような鋭い雰囲気、
    私の場合、あのイメージが強すぎたのかも・・・
    同世代なのでわかるけれど、いつまでもとがってばかりでいられないのかな、
    (その奥に細やかな人間愛があったとしても)
    それが読み終わっての第一の印象。

    読んでいて通奏低音のように聞こえるのが
    横溝正史の「金田一京助シリーズ」
    これは、まさにあの世界だよね~

    東京とかのとある村。
    その村で凄惨な殺人事件が起こり
    探偵と刑事が大活躍。
    やがて村の辛い記憶に行き着いて・・・

    ほら、金田一さんです!

    あと

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    2025年07月29日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    ネタバレ

    ビートルズが日本を訪れてコンサートを開いた一九六六年。
    昭和四一年。
    日本の片隅で、或るおぞましい事件が起きた。

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    2025年07月26日
  • 青嵐の旅人 下

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    ネタバレ

    天童荒太の長編歴史小説。新聞連載小説なんだね。
    その所為か、天童さんにしては凄くストレートに判りやすい。歴史上の人物と絡ませて話を進めていくのも上手い。
    最初っから坂本龍馬が出てくるし、次から次へと歴史上の維新の志士が出てくる。ちょっとあざといとは思うけど。
    全く維新の志士と絡まないのもツマラナイけど、これだけ絡むと却って嘘っぽい。だって長州藩オールスター揃い踏みだよね。しかもいい人ばっかり。山縣有朋みたいに暗いヤツは出て来ないし。でも面白かったよ。「竜馬が行く」を読んだ人は尚更。

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    2025年07月25日
  • 悼む人 上

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    亡くなった人を「悼む」旅を続けている青年に関わった人達の視点の物語

    詳細な感想は下巻でまとめて

    以下、公式のあらすじ
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    不慮の死を遂げた人々を“悼む"ため、全国を放浪する坂築静人。静人の行為に疑問を抱き、彼の身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒された静人の母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・倖世。静人と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と僧しみ、罪と許しのドラマ。第140回直木賞受賞作。
    "「この方は生前、誰を愛し、誰に愛されたでしょうか?どんなことで感謝されたことがあったでしょうか?」ーー事件や事故

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    2025年07月15日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    昭和四十一年。終戦に貢献した英雄がいたことで「平和村」と改名されることになった尽忠村に、新人女優の華井乃愛が帰省する。映画の宣伝も兼ねたそのイベントだったが、謎の脅迫状に始まり次々起こる不穏な事件。この村で何が起こっているのか。レトロな雰囲気たっぷりのミステリです。
    訳ありな村で起こる殺人、というあらすじだけを取り出してみればおどろおどろしい印象しかありませんが。探偵役の鯨庭がなんともほっこりとした良いキャラで、そのせいかあまり殺伐とした雰囲気は感じません。当時の時代情勢や風俗も事細かに注釈されていて、どっぷりと雰囲気に浸れました。これはシリーズ化するのなら、かなり楽しみです。
    とはいえ、事件

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    2025年07月14日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    いわゆる横溝的な村ミステリですが、おどろおどろしいというより戦争との結びつきからくる悲劇を描いたいい作品でした。

    2957冊
    今年185冊目

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    2025年07月07日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    ネタバレ

    天童荒太先生の既刊の他の物語とは少し違う雰囲気にとまどいながらも読み進めるうちに引き込まれ、全く予測ができない展開にドキドキ。
    平和村殺人事件は戦争があったから起こってしまった。現代日本人には理解することが難しい戦争に対する考え方…過去に広島の平和記念資料館に行ったことも思い出し、胸が痛くなりました。
    巻末に筆者あとがきや謝辞があるのは先生方の作品に対する思いに触れることが出来るので嬉しい。
    本作も天童先生の謝辞があり、また鯨庭行也の物語を読めそうなことを書かれていたので楽しみに待ってます。

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    2025年06月22日
  • 悼む人 下

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    主人公の心の動きよりも、母親の強い気持ち、行動に共感を覚えた。
    このように、ひとりの人間として、受け入れながらも、あがきながら最期が迎えられたらと思う。

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    2025年06月17日
  • 包帯クラブ

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    タイトルは前から知っていたが『傷を愛せるか』で触れられていて、興味を引かれて読んだ。人生の中で傷ついた経験をした場所に包帯を巻く活動をする「包帯クラブ」を結成した高校生たちの物語。もう20年近くも前の出版ですが、「傷」や「ケア」への関心が高まる中で改めて読まれるべき作品ですね。傷ついていたこと、そこに傷があることを認めてもらうこと受け止めてもらうこと、たったそれだけのことが持つ意味は時に意外な程大きい、というか人に寄り添うケアの本質はそのたったそれだけのことしかできないということへの認識が重要なのかもしれない。
    高校生当時を振り返る報告書、という体で語りが始まり、章と章の間に大人になった現在の

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    2025年05月22日
  • 青嵐の旅人 下

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    天童荒太さん初の時代小説。

    「悼む人」や「永遠の仔」みたいな重いテーマの印象が強い作家さんだったけど、これは終始爽やかさがあって好きでした。
    この爽やかさはヒスイや救吉、辰之進など主要人物たちの人物設定によるのかな。

    幕末の伊予松山藩の遍路宿で育ったヒスイと救吉が、坂本龍馬や緒方洪庵、新選組、高杉晋作・桂小五郎などの有名人たちと関わって、動乱を駆け抜けて行くお話。
    幕末の有名どころと知り合いになりまくっていくあたりは、いかにも物語だなぁってかんじなんだけど、でも有名キャラ出ないと楽しくないしね。

    ブラックキャラの鷹林も結構好きでした。

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    2025年04月06日