天童荒太のレビュー一覧

  • ジェンダー・クライム

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    最近重めの犯罪小説を欲していて手に取った一冊。期待を上回るずっしりした読み応えで大変満足。惹き込まれました。志波がなんとも魅力的。楽しんで味わった!と胸を張って言える題材ではないけれど、読み進めずにはいられない。素晴らしかったです。

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    2026年03月20日
  • ジェンダー・クライム

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    中年男性の他殺死体が見つかった。犯人は?誰がどんな目的で殺したのか?男性の息子は過去にレイプ事件を起こしていた。その関係なのか?というお話。この作家さんにしてはめずらしいサスペンスで、なかなかおもしろかった。

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    2026年03月18日
  • 青嵐の旅人 上

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    歴史は苦手だけど、天童荒太さんの著者ならどんな話でも読みたいのでチャレンジ。
    無理なく楽しく上巻終了。あれれ、下巻が楽しみになってる?!苦手はどこへ行った?

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    2026年03月09日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    天童荒太さんの作品ということで辛く苦しい話かもと身構えて読み始めたが、軽く楽しく読めた。
    本当に天童さん?と作者名を何度か確認してしまった。
    昭和の閉塞的な村が舞台の殺人事件なんてワクワクする。
    多くの謎が出てくるがスッキリ解決してくれた。
    悲劇ではあるが主人公や探偵役が朗らかで暗くならずに読める。

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    2026年02月18日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    ネタバレ

    昭和41年、新人女優・華井乃愛に殺害予告状が届いた。
    警視庁所属・国生良夫が護衛のため、彼女の故郷・尽忠村へ赴く。同行するのは、従妹で巡査の泉沢香子と流しの私立探偵・鯨庭行也。村では次々と事件が起こり、遂には殺人事件まで起きてしまう。

    文章の喉越しが良い。
    対して咀嚼していないのに、つるっとしゅわっと落ちていく。時々挟まれる「これまでの状況整理」的な物も、中弛みを全く感じさせず、それでいて記憶の回帰もサポートしてくれて、心地良かった。最初から最後まで迷走することなく、どんな読者をも取りこぼすことなく、無事に解決というゴールまで運んでくれるだろう。

    戦後の母親たちは、良かったね。
    村の重鎮の

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    2026年02月08日
  • 悼む人 上

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    直木賞作品。
    死について考え続ける話。だけどしばらくの間は苛立ちのほうが多い、極めて独特な作品。

    亡くなった人を悼む。善としか言えないはずの行為なのに、蒔野や倖世と同じく、静人の行動が偽善に感じて苛立つ。
    次第に、自分の身近で起こった死にも照らし合わせてしまい、覚えていてくれるというのが救いになることもある、と思えてしまう。

    朔也の独白は、静人への反論のようですごく良かった。改行少なく文字が続く。畳みかけるような圧迫感も見事。

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    2026年01月23日
  • 陽炎の旅人

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    この作家さんが時代小説書くんだ!!と驚いた。何作かあるらしいので読みたい。
    大政奉還のころは、世の中カオスだったんだな。

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    2026年01月15日
  • 青嵐の旅人 上

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    おへんろ宿で姉と弟として育てられた二人が医術を志し、男に扮して戦の調練に同道する。
    坂本龍馬や新選組も出てきてからはグッと面白味が増した。
    下巻も楽しみ。

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    2026年01月08日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    読む人の年齢により感想は変わるかもしれないが、作者が描きたかった探偵のイメージはわかる。タイトルの昭和には「れとろ」とルビが振られていて、もう、そうなるのか、と少し寂しい。
    この作者で探偵もの?と不思議に思っていたが、スラスラ読めた。
    殺されるのは1人じゃないし、携帯はないし、途中まで、犯人の目的もわからず、早く、謎解きやってくれないかなと思いながら読んだ。
    さりげなく、戦争中の体制を批判していて、息子を亡くした親の悲しみが伝わる小説だった。

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    2026年01月08日
  • 陽炎の旅人

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    表紙からなんとなく察してはいたものの、開いてみたらやはり時代もので、なんとなく今読む気分じゃないな〜と思いつつも読み始めてみたら、スルスルと最後まで読んじゃいました…リーダビリティーの凄さよ…。

    そして…シリーズものなのね…(^◇^;)また前後も読まなくちゃだわー(笑)

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    2025年12月29日
  • 悼む人 上

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    モノローグの人物たちの濃い痛みと、切実な動きに引き込まれた。
    一方で、主人公の行動や思いは、モノローグの人物たちからしか聞こえない。
    その対比も面白くて。
    ストーリーが重厚で、先が読めないところもいい。

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    2025年12月17日
  • 陽炎の旅人

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    ネタバレ

    天童荒太作品の青嵐の旅人の続編。
    相変わらず歴史に弱い自分は読むのに時間がかかり、登場人物の理解も難しかったのだが、前編に続いて、伊予松山の若者の救吉とヒスイ、辰之進の活躍には心躍るものがあった。
    救吉とヒスイは医術を志し、人々が傷つけあう戦に心を痛め、何とかして人々が戦わずに生きられないものかと願っている。
    そして今回も歴史上の有名な人物との関わりがあった。
    前編で辰之進が討ち果たしたと思っていた鷹林は救吉とヒスイの手当で命を救われたが、記憶をなくしていた。
    救吉、ヒスイ、辰之進はこの先どんな人生を生きていくのか、次作流星の旅人の上梓が待たれる。

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    2025年12月13日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    ネタバレ

    ビートルズが日本を訪れた昭和41年(1996年)、平和村と改名することになった中部地方の寒村“尽忠村”で起きた連続事件。村出身の若手女優「華井乃愛(滝山さおり)」に同行した流しのギター弾きの探偵「鯨庭行也<イサニワユキヤ>」が事件の謎を解く。その裏にはさおりの父親、敗戦の日本のetc.が関わる。 作者が昭和51年(1976年)16歳秋に感銘した映画『犬神家の一族』のような、怪しく残酷でありながら美しく流麗でどこか陽性な雰囲気をイメージして書いたとのこと…なんとなく頷ける。探偵の知人?となる警視庁広報部警部補「国生良夫」が過去を語るようにして書かれているのがワトソンぽい。謎解き感は微妙だけどレト

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    2025年11月30日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    横溝正史の世界観から、おどろおどろしさを除いた感じの読み応えを感じたのですが、あとがき(謝辞)をよんで妙に納得致しました。なるほど、横溝正史へのリスペクトからくる作品だったのですね。なにを隠そう私も金田一耕助シリーズが大好きで、数年前かなりはまって映画、小説と読み漁った覚えがあります。今後、鯨庭探偵シリーズとして本家並みの因習や見立て殺人とか繰り出していただければ幸いです。背中がぞくっとくるような感覚もお願いします。それと小説の本筋からは若干外れますが時折語られる昭和の時代背景とか興味深く面白かったです。

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    2025年11月04日
  • 青嵐の旅人 下

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    江戸末期の混乱した情勢に巻き込まれていくヒスイと救吉。長州や薩摩、土佐だけではなく親藩だった松山藩の側からの視点で物語が進んでいくので、とても興味深く最後まで一気読みでした。歴史が苦手な人にもおすすめです。

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    2025年10月21日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    【短評】
    不思議と目を惹かれる本というものがある。
    「何を読もうか」と本屋を散策する素敵な時間に、何故か目が行く一冊である。
    恥ずかしながら、天童荒太は未読だ。「永遠の仔」も「悼む人」も読んだことがない。初見ならば「カタイ」作品を選ぶべきだという天使の声に耳を塞いで、本には「縁」というものがあるんだという悪魔と握手してみた次第である。
    結果は、そう悪いものではなかった。

    「金田一耕助」リブートといった趣の作品。探偵あり。美女あり。見立て殺人あり。関係者が一堂に介しての推理あり。実に古式ゆかしい探偵小説である。
    ちょっと前に読んだ『同志少女よ、敵を撃て』の解説において、小説の「同時代性」につい

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    2025年10月21日
  • 青嵐の旅人 上

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    文久2(1862)年。舞台は、260年間続いた江戸幕府がいま、まさに消えようとする頃の伊予松山藩。
    代々続くおへんろ宿「さぎのや」で育てられた娘ヒスイと弟の救吉は、危機一髪の場面を救われたことをきっかけに、年少の藩士、青海辰之進と知り合う。医術で人を救うべく精進する救吉に、ある日郷足軽隊の調練に医師見習いとして同行せよと命が下る。誰よりも戦を厭い、平和を願うヒスイは、やがて救吉が真の戦に送られることは必定とみて、男装して弟に同道することを決意する。
    江戸末期といえば新選組が題材の作品は数多くあるけれど、松山藩を舞台に描かれるなんて珍しいのでは。民の平和を願いながらも否応なしに戦に巻き込まれてい

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    2025年10月12日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    横溝正史の世界観を彷彿とさせる物語。閉鎖的、差別的な風土が根強く残る片田舎を舞台に、鯨庭行也の推理が冴え渡る。金田一耕助は頭をクシャクシャ搔くが、鯨庭は耳たぶなのですね。天童荒太先生の《謝辞》も丁寧で温かい。シリーズ化、望む。

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    2025年08月21日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    最後まで読むと読まないでは面白さが変わってくる。
    不思議な読み物。
    何だか懐かしい感じで昭和感を漂わせる、
    流石な演出。
    素晴らしいとしか言いようがない。

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    2025年08月06日
  • 昭和探偵物語平和村殺人事件

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    こんな作家さんだったっけ?
    『青嵐の旅人』の時もそう思ったけれど、
    新作を読んだらなおさら・・・
    『永遠の仔』のあのヒリヒリするような鋭い雰囲気、
    私の場合、あのイメージが強すぎたのかも・・・
    同世代なのでわかるけれど、いつまでもとがってばかりでいられないのかな、
    (その奥に細やかな人間愛があったとしても)
    それが読み終わっての第一の印象。

    読んでいて通奏低音のように聞こえるのが
    横溝正史の「金田一京助シリーズ」
    これは、まさにあの世界だよね~

    東京とかのとある村。
    その村で凄惨な殺人事件が起こり
    探偵と刑事が大活躍。
    やがて村の辛い記憶に行き着いて・・・

    ほら、金田一さんです!

    あと

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    2025年07月29日