天童荒太のレビュー一覧

  • 悼む人 下

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    ここまで死と向き合った小説に初めて出会った。
    読むのも大変だけど、これを書き上げるのも本当に大変だと思う。足掛け7年もかかったそうです。
    さまざまな意見があると思うけど、僕は主人公に感情移入できた。

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    2021年06月06日
  • 悼む人 下

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    ネタバレ

    上巻は悼む描写が多く、なんだか読んでて暗い気持ちになったが下巻は暗いながらも光がさしてきた感じで引き込まれた。

    ゆきよの肩の亡霊を通して、気持ちがよくわからなかった静人の本音も聞けてスッキリした。
    「自殺をする代わりに、他人の死を悼むようになったのかもしれないなって」言葉が印象的。
    生きる為にそれをするしかなかったんだと思うと気持ちはわからないが納得できた。

    生と死、愛は何かとか一生のテーマで難しいけど、考えさせられる物語で一読の価値あり。
    いつかはみんなも自分も死ぬわけだし。
    最後の巡子が見たシーンの描写は美しく、死ぬ時に見えるのがそういう光景なら死も悪くないと思う。

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    2021年05月09日
  • ペインレス(下)―あなたの愛を殺して―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初めて読む作者。短編小説のようにストーリーの積み重ねから構成されている。唐突に話が変わっていくが、最後には繋がる。構成が上手いと思う。下巻まで読み進めるか迷ったが、後から思えばこの構成の所以かもと思った。
    主人公は医学的には先天的な病なのだろう。病を克服するためか、或いはアイデンティティのためか医者になり、無痛症の患者を探し、探究していく。精神ではなく肉体的な痛みを感じない人との共通性、親和性を。主人公の万浬の探究に答えは見つかるのか、見つからないような気がする。万浬は生まれながら心の痛みを持たない。理性的であり、冷静である一方で冷淡な人。人間は痛みを感じれるからこそ生きていけるし、人への愛(

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    2021年04月11日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    第三部をすっ飛ばしましたが何とか読み終わりました。ひとまず第五部はいろいろと考えさせられるところもあったりして面白かったです☆…ただ、ちょっと5冊は長過ぎるかなあ^^;。

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    2021年03月27日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    かなりの長編だけど、一気に読むことが出来た。
    サイコな描写はあまり気にならず。人間の深い部分がよく描かれている。

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    2021年02月24日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    かなりの長編だけど、一気に読むことが出来た。
    サイコな描写はあまり気にならず。人間の深い部分がよく描かれている。

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    2021年02月24日
  • 悼む人 下

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    上巻は、私にはなんだか重くて暗くて…下巻はみんなそれぞれに重いものを背負ってることには変わらないのだけれど、希望を見出せる感じで楽しくよめた。

    とうとう最後まで静人という人がよく分からなかった。重松清さんの書評に、そういう読者もいるでしょう。とあったので私だけではなかったかな?と少し安心した。

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    2021年01月28日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    かなりの長編だけど、一気に読むことが出来た。
    サイコな描写はあまり気にならず。人間の深い部分がよく描かれている。

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    2020年11月21日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    明記はされていませんが、3.11から4年半後の福島を描いた作品です。

    そろそろ震災から10年を経ようとしています。この間、震災をテーマにした沢山の物語を出版されましたが、これまで積極的に手を出しませんでした。そんな本は多くないと思いますが「ブームだから」とか「売れるから」なんて思いで書かれた本だとすれば辛いだけですから。
    この本はテーマを知らずに借りたのですが、10年を経て生き残った本なら今後は読んで行こうかと思います。

    サバイバーズ・ギルト(生存者の罪悪感)がメインテーマです。ただそれをシンプル・ストレートに表すのでは無く、罪悪感と違和感の中間の様な、普段は表面に出ないのだけどある瞬間に

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    2020年10月02日
  • 孤独の歌声

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    コンビニ店員の潤平、刑事の風希、犯人の松田、それぞれの抱える孤独が引き合わせてしまった様な惨殺な事件。
    今の世の中、確かに隣人が誰かわからないのも珍しくもないし、お互いに干渉しない暗黙のルールの中で生活していると、失踪しても気付かれないは普通にありそうで怖くなった。
    松田の幼少期があまりに可哀想。結局、母親は夫の愛情を取り戻したくて息子の松田を、洗脳していたのだから。
    最後に、潤平のバトンは受けとってもらって良かった。

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    2020年09月18日
  • 孤独の歌声

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    次々と若い女性をさらい、じわじわと殺していく
    猟奇的殺人鬼。
    それを追う女刑事。
    歌を追い求めながらコンビニで働く青年

    3人の人間の孤独がひりひりと伝わってくる。

    サイコミステリとしても、心理ミステリとしても
    秀逸

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    2020年08月21日
  • 孤独の歌声

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    ネタバレ

    ギター少年のキャラがよかった!
    ただ女の人を尾行してインスピレーションから得た音を録音するのは完全に不審者…笑

    異常者の「パパー!」と「ペルー!」はなんか笑ってしまった。

    ラスト女性警官と結ばれてるラストを期待したけど、そこは流石になかったか!
    でもこのラストも綺麗でいいな。

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    2020年05月20日
  • 悼む人 下

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    ネタバレ

    巡子と美汐が一緒にお風呂に入る場面で涙が出てきた。
    生まれ来る命と消え行く命。正反対なのに命という同じもの。何て言ったらよいか...とても綺麗な場面だと思った。

    静人が倖世と...っていうのは予想してたけどなんかしっくりこなくて戸惑ったけど、全体としては好き。
    先へ先へと読んでしまったので、今度はゆっくり静人の歩みのように踏みしめながら読みたい。

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    2020年04月03日
  • 悼む人 下

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    死と生と愛。
    「悼む人」静人と関わった3人の登場人物がどのように変わっていくのか。
    死と向き合うことで生をつかむ。
    それには愛ご必要なのだ。

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    2020年02月23日
  • 悼む人 上

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    人の死とはどういうものなのだろうか。
    この世にいなくなった人をずっと思い続けることはできるのだろうか。
    僕も大切な人を亡くしたのに。
    その時は胸が張り裂けるような思いをしたのに。
    今は日常の生に追い立てられ、大事な人の存在も希薄になっていく。

    静人の悼むということは何を意味するのか。
    生とは死とは。

    徐々に明らかにされていくエピソードがどう帰結していくのか。

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    2020年02月20日
  • 悼む人 下

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    「悼む人〈下〉」
    上巻読んだらマスト。


    上巻は、静人は何故悼むのかに焦点が当たっていた。蒔野はエグノらしく下世話な下心で静人と母巡子に近づく。奈儀は夫を殺した罪から愛を信用できない。死者が愛されていたことを悼む静人を理解できない。


    下巻は、静人の行動が二人に影響を与えていく過程が描かれる。エグノこと蒔野は静人の様な視点の記事を書いてしまう。拒否反応を示しながらも死者に対する考え方が、死者の愛し、愛され、に寄せられていく。その記事を旧友から褒められてしまい、悪くない気持ちになる。


    夫殺しの奈儀は、死して尚現世に残る夫と共に、静人の旅に同伴する。彼女と同じような違和感を持ちながら静人に

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    2019年09月07日
  • 悼む人 上

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    良い。心が洗われる。 イライラしたり人の悪いところばかり気にしていた自分が恥ずかしくなる。すべての死者を分け隔てなく悼むことは実際には不可能であるが、その気持ちが万人への愛、宗教の原点のような気がした。愛などについて書かれたものを読もうと思うことはなかったがこの本は自然と読め、愛を考えることができた。筆者は医師のサポートを受けただけあり癌患者の日常等の描写に具体性がありそこもよい。

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    2025年12月18日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    途中苦しくて、ページをめくる手が進みませんでした。
    「喪失」とか「死」とか、物理的な苦しさじゃない。ただ起こったことのあまりの大きさに、自分がこれからどう生きればいいのか、その出来事にどう接すればいいのかわからない。今こうして存在していることすらも、わからなくなってくる。

    それが、8年前のあの日以降、東北の人々が背負った苦しみだったのではないか。あるいは、災害、テロ… 大切なものを突然失った人が負う苦しみなのではないか。この本を読んで自分なりにそんなことを考えました。

    でも、荒れる海がいつかは凪ぐように、悲しみにも明ける日が来ます。忘れるんじゃなくて、風化じゃなくて、起きてしまったことを受

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    2019年07月13日
  • 孤独の歌声

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    天童荒太さんの作品、初めて読みました。

    なんか、読み始めからこの本スゴいって思いながら読み進め、最後まで引き込まれっぱなしでした。
    思わず顔を顰めてしまう様な殺戮のばめんが多々あったけど、深く考えさせられる事もいっぱいありました。

    自分の孤独に気づかない、気づいていても抗う、
    孤独に悩む、受け入れる…
    どうするかなんて自由なのに形がない故に悩んで、傷ついて抱えきれなくなって、人を傷つけて…

    結局は自分のエゴになってしまうのかもしれないけど、それでも1つでいいから大切な人と繋がる何かを感じて自分の孤独に向き合っていたいです。

    天童荒太さんのほかの作品も読んでみよっと。

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    2019年05月29日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    家族狩りシリーズ最終巻。
    他の巻の2倍の厚さに衝撃を受けたが、読み始めたら怒涛の連続で一気に読んだ。

    この話、誰に感情移入するかでまったく別の感想になる。
    一方的に悪いのはどちらと断じることがしにくいなぁ。
    大野夫妻は悪かと聞かれても、彼らに(電話相談で)救われた人にとっては善だろう。
    そして、何も知らずに実森少年の歪んだ怒りの解消の標的にされていた巣藤は、実森一家が「愛の儀式」で殺されたからこそ生きている。
    ただ見方を変えると、自分の子供を手にかけなければと思うほど追い詰めた、息子を苦しめた奴らと、それを野放しにしたうえに逆ギレする厚顔な親達に対する間接的な復讐ではなかったのか?とも思える

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    2019年05月27日