天童荒太のレビュー一覧

  • 孤独の歌声

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    朝山刑事と潤平のからみがなんとも嘘くさく、苦手だったが、ミステリーとしては、ゾクゾクし、ハラハラし、と面白かった。

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    2017年12月13日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。

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    2017年12月08日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    あの日の光景をふり払おうと酒に溺れていた浚介は、さらなる痛みを味わう。游子は少女をめぐり、その父親と衝突する。亜衣は心の拠り所を失い、摂食障害から抜け出せずにいる。平穏な日々は既に終わりを告げていた。そして、麻生家の事件を捜査していた馬見原は、男がふたたび野に放たれたことを知る。自らの手で家庭を破壊した油井善博が―。過去と現在が火花を散らす第二部。

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    2017年12月08日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    ピエロ。浚介は、生徒たちからそう呼ばれていたのだという。ふたつの事件を経て、虚無に閉ざされていた彼の心に変化が訪れていた。ピエロ。馬見原は今そう見えるだろう。冬島母子を全身全霊で守っているにもかかわらず、妻や娘との関係は歪んだままだから。また一つ家族が失われ、哀しみの残響が世界を満たす。愛という言葉の持つさまざまな貌と、かすかに見える希望を描く、第三部。

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    2017年12月08日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。

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    2017年12月08日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    浚介は游子の病室を訪れた。二つの心は、次第に寄り添ってゆく。山賀と大野は、哀しみを抱えた家の扉を叩く。ふたりの耳は、ただひとつの言葉を求めている。冬島母子をめぐり争い続けてきた、馬見原と油井。彼らの互いへの憎しみは、いま臨界点を迎えている―。悲劇によって結ばれた人びとは、奔流のなかで、自らの生に目覚めてゆく。永遠に語り継がれる傑作、第五部=完結篇。

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    2017年12月08日
  • 孤独の歌声

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    ネタバレ

    スリリングで読みやすく、不気味な感じがすごく楽しめました!
    (まあ普通はもっと怖がるものなのかもしれませんが、私はエンターテイメントだと思って面白く読みました)
    誰かのレビューで「後味の悪さが云々」っていうのを読んだ気がしてそれも楽しみにしていたのですが、そこは、それほどでもなく、、、がっかり(どんな性格してるんでしょ私)
    読ませる内容だなぁ!って感じなので、この著者の他の小説も読んでみまーす^^

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    2017年09月23日
  • 悼む人 上

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    前から読んでみたかった天童荒太。なんとも不思議な設定の本。悼む人、があちこちで悼みながら旅をする話を中心に、まつわる人々の話が絡んでいく。死と生が絡み合う重いお話だが、知らなかったけど直木賞受賞作らしい。へえ、こんなのがね。色々と考えさせられるというか、地味だけど面白い。下巻に期待。

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    2017年06月14日
  • 包帯クラブ

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    前々から読みたいなと思っていた本。最初の感想は「中2病か」。

    女子高生の主人公、他人が傷付いた場所に包帯を巻くことでその人の傷を少しでも癒そうと「包帯クラブ」を立ち上げる。新しい友人、中学からの友人。成長と共に変化していく人間関係を描く。

    子供らにも読んで欲しいと思う。主人公の熱い思いに共感。なんかこういった「想い」はいくつになっても大切にしたいと思うし、一時的に社会からはじき出されても、この思いがあれば、長い人生楽しく暖かく生きていけると思う。

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    2017年05月03日
  • 悼む人 上

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    知り合いでもない人を全国ただただ悼んで回る静人の行動は、分かるような分からないような、曖昧な感じ。家族じゃないけど、何故、彼がそこまでやらねばならんのだろう。
    人は誰かの記憶の中にだけ生きてて、覚えてる人の数だけ別の人生があるのかも、っていうのは感じたことがあるのだけれど、む、難しい。
    とにかく一度、実家に帰ってほしい。

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    2017年04月14日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    「家族」というものへの思い。
    それはきっとひとりひとり違っていて当たり前なのだろう。
    現実としての家族をしっかりと見据えて生きていくか。
    それとも、幻想の中にある家族を追い求めて生きていくか。
    答えはそれぞれの中にあるようで、実はどこにもないかもしれない。
    親になりたくて親になる人ばかりではない。
    親を選んで子どもになったわけではない。
    もしも運命というものが本当にあるのなら、きっと親子になったことは運命なのだろう。
    登場人物たちはみな一つの結末を迎える。
    その結末を幸せだと受け止めるか、不幸だと嘆くか。
    きっとそれも人それぞれだ。
    生きていくことの意味。
    家族である意味。
    そして、ひとりであ

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    2017年03月14日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    何故こんなに腹が立つのか、自分でもよくわからない。
    馬見原の自分勝手さが嫌でたまらない。
    結局、馬見原は自分の弱さに向きあうことができずに逃げているだけだ。
    誰を守ろうとしているのか。
    馬見原のような中途半端で覚悟も何もないような人間に、誰かを守るなんてことが出来るとは思えない。
    もしも馬見原のような男が父親だったとしたら、真弓よりもずっと強い拒絶をしていただろう。
    馬見原は、周りを見ているようで何も見えていない。
    自分にとって都合の悪いことや向き合いたくないことからは、怒鳴って、体裁を取り繕って、逃げて自分を正当化する。
    その繰り返しだ。
    刑事としては優秀なのだろう。それなりに信念があって捜

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    2017年03月14日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    主要な登場人物たちはみな、「家族」という見えないものに囚われているように感じた。
    親が子を虐待する。そして虐待された子は大人になって今度は虐待する側になる。
    負の連鎖はいったいどこで止まるのだろう。
    愛されて育った子どもは虐待には走らない…。
    これも都市伝説のような気がする。
    だって、虐待するもしないも個人の問題だと思うから。
    虐待されて育った人間すべてが大人になって虐待をするわけじゃないだろう。
    それとも、個人ではどうにもならない見えない何かがそこにはあるのだろうか?
    馬見原や綾女にとって油井は絶対的な悪だろう。
    立ち直るためには家族が必要だという言い分も、結局は自分の都合だけで相手への思い

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    2017年03月14日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    徐々に壊れていく家族や個人。
    電話相談に寄せられる叫びは、ときに切羽詰った状況で相談員にはどうすることもできない。
    子どもが両親と祖父を殺害し自殺した・・・と思われている事件では、事前に電話がかけられていたにもかかわらず、誰もその重要性には気づかない。
    異様な現場を見たために精神の安定を欠いてしまった美術教師。
    彼はその後、あらたな事件に巻き込まれ内なる恐怖を抱えながら生活することになる。
    児童相談員は、保護してきた少女の父親とのトラブルに悩んでいる。
    どうしたら少女のためには一番いいのか、いまできることを考えながらも、ずっと保護し続けることなど出来ない現実も理解している。
    一家4人が死亡した

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    2017年03月14日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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    児童相談センター職員は、虐待される子供たちを救うために躊躇うことはない。
    刑事が相手でも、教師が相手でも、ひるむことなくむかっていく。
    虐待に対する強い憎しみがあるように、強い態度で臨んでいく。
    美術教師は、家庭を持つことに消極的だ。
    家族というものに嫌悪感を持っている。
    すべてに対して醒めた見方しかできず、苛立つことも多い。
    厳格な父に育てられた刑事の家庭は崩壊していた。
    自ら死んでいったような長男。その死を受け止められずに家庭を顧みなくなった刑事。
    そして荒れる長女と、そのために自らを責め精神を病んだ妻。
    だが、いまだに現実を受け止めていない、受け止めようとはしない。
    「家族がつねによいも

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    2017年03月14日
  • 悼む人 上

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    私が常々思っていた事を代弁してくれているような言葉。「亡くなった人の人生の本質は、死に方ではなくて、誰を愛し、誰に愛され、何をして人に感謝されたかにあるのではないか」
    祖母の死は脳梗塞からの寝たきり。意思を示すこともできず数年。どんなに辛かったかとつい思い出して、そんな最期だなんて…とそこばかりが思い出されてしまう。でも祖母だって同情なんていらないはず。どんなに私達に優しくしてくれて、どんなに皆に愛されてきたかを思い出してくれる方が、絶対に幸せなはず。誰だって生まれたら死ぬのだから、死に方は大した問題ではなくて、どんなに素敵な人だったかの方がずっと大切なんだと、改めて気付かされた。

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    2023年03月13日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    いよいよ真相に迫ってきた感じ。オープニングを含め、各巻冒頭に必ず盛り込まれる電話シーンが意味深長だったけど、いよいよそれが形になって現れてきている。各人の物語も、それぞれなりの答えを見つけられそうな気配もあって、ここからクライマックスにかけての展開に期待大。

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    2017年03月11日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    じわじわと真相に迫っていってる感はあり。でもまだはっきりとは見えてこない。今回はラストの殺人シーンもなく、更なる事件は次の巻へ持ち越しでしょうか。まだひとつふたつ事件が起こって、そこからクライマックスへ、ってところかな。

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    2017年02月07日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    馬見原が妻か綾女かで頭をぐるぐると悩ませるホームでの描写がやばい。高熱でうなされているときの気分を言語化するとこんな感じになるんだろう。さあ、どんな結末を?

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    2017年02月05日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    登場人物が魅力的すぎるぞ!!浚介の変容がすごくありありとしていて、僅かな光明と諦念にまみれている感じが生々しい。今の所、主人公は彼です。

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    2017年02月02日