天童荒太のレビュー一覧

  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    やっと折り返し…
    一家心中も、何だか他殺の線もありそうで、動物殺しと無関係なのか、どれがどの事件と関わりがあるのかまだまだわからない…。

    淑子達、児童相談所は、電話相談をしている山賀に、行政や社会という解決策のない問題の根源かのように捌け口にされ、さらに玲子の親の駒田も現れ、無力感にうちひしがれる。
    さらに70を越えた祖父が部屋で女性とセックスしているから注意してくれと大家に頼まれたり、すっかり変わった優しいジージのイメージが崩れる。少なくとも自分の親や祖父母には性的な事から卒業していてほしい、しているはずだと思い込むことで、問題を先送りにしているのではないか…と理性はわかっていても、感情的

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    2019年05月19日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    さらに鬱になる展開に…。

    過去の男と対面する淑子。妻が亡くなって淑子にすがろうとした昔の男。その隣にいる子供に優しくママの代わりは誰も出来ない、と再婚の可能性を否定する。自分(親)の幸せと子供の幸せを秤にかけるようだけど、淑子は子供の幸せ一択。
    その高潔さと潔癖は何から産まれたんだろう。
    と思ったら、バイト先の子から相談されて、その後に自殺未遂をされたから、か。
    自分の無力感と向き合い、心理学を専門的に学ぶという克服方法を選んでも、解決とは何かを定義できない家族問題と関わる。
    ケースによって達成感と挫折感を味わう両極端なお仕事。頭が下がる。

    自分の言いなりだった妻の自立に戸惑い、出所して妻

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    2019年05月11日
  • 悼む人 上

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    不慮の死を遂げた人々をただ悼む為全国を放浪する静人を、彼の行為に疑問を抱くバツイチの雑誌記者蒔野、末期癌に冒されるも家族と明るく生きる母巡子、倒錯した関係の夫を殺し刑期を終えたのち夫の亡霊が肩の上に現れるようになった倖世を通して見る。三人の各人生が密で、余計な捩れの一切ない静人も合わせ引き込まれた。

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    2018年10月14日
  • 包帯クラブ

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    高二の笑美子が仲間内で各地の方言を使い合う一体感に始まり、傷付いたことを目に見える形にして手当てをする、傷付いた場所である街中に実際に巻く包帯が、新しい癒しとして想像しただけで染み入る。繊細で力強い。戦争被害に遭う子の気持ちを一億分の一でも感じ取ろうと爆竹を自身に使うディノの自傷が激しすぎてつらい。

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    2018年10月13日
  • 包帯クラブ

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    高校生の男女が、心の傷に包帯を巻くことを考え、悩んでいたりする人たちの傷を受けた場所に行き、包帯を巻いていく。
    仲間とのやり取りを見ていて、学生時代の人間関係や人との繋がりの大切さをあらためて感じた気がする。

    2018.4.2

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    2018年04月02日
  • 悼む人 上

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    天童荒太氏の小説はこれが初めて。
    最初は奥田英朗氏の伊良部先生シリーズのシリアス版的な読書感でしたが、物語が進むにつれて、これは静人だけの物語ではないと。キノさんのパートが好きです。
    後半も楽しみです。

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    2018年02月13日
  • 孤独の歌声

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    ネタバレ

    今までよんだ天童さんの作品は子供の不遇のだったから、全然違った。コンビニ強盗と誘拐殺人と潤平とふきの過去と盛り沢山だった。薄い本だし、コンビニ強盗はなしでもよかったかも。他をもっと深く読みたかった。

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    2017年11月30日
  • 孤独の歌声

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    読み初めは内容がよくわからず 入ってこなかったが、読み進めていくうちに一つの線になる。
    人は育った環境、周りの人間によって形成されてゆく。
    しかし、誰かれかのバトンを受け取ったり受け渡したりして繋がってゆく

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    2017年10月28日
  • 孤独の歌声

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    グロテスク、狂気、孤独感で、何でこんなに気分を害す事が出来るんだろうと思うのに、何故か犯人も被害者なんだと思わせられた。

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    2017年04月05日
  • 孤独の歌声

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    最初は登場人物の危うさ、表現のグロテスクさにあまり入っていけなかったけど、途中からそれぞれの心の闇とそこでもがいている姿を知り、恐怖を感じながらも引き込まれていった。最後、バトンがつながってよかった。

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    2017年03月18日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    もっとゆっくりと終焉を迎えて欲しかったと感じた。家族愛がテーマなら、それは長年の結晶であるはずだから、物語だって性急であって欲しくはなかった。なし崩し的に問題が解決しなくてもよかったなあとも思うし、一つずつ、じっくり解けていけばいい問題たちが、まるでマジックのように一本の線になってしまうのは、ちょっとエンタメ色が強すぎる。でも逆を返せば、もっとこの物語の中にいたかったってことなんだと思う。それだけ、いつの間にかこの作品に強く惹かれていたんだろう。これを一つの旅だとすれば、この旅が終わった今、旅をする前とは違う世界を自分は見ているのだろうか。それもきっと、今答えなければいけない類の問いではないの

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    2017年02月06日
  • 孤独の歌声

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    コンビニ店員の潤平と、警察官の風希、そして連続殺人犯の〈彼〉の3人が主人公で、章によって視点が変わる。なんで残虐な殺人事件の話なのに犯人視点があるんだ。怖いじゃないかー!怖いし気持ち悪いし読んでて食欲がなくなる。その女アレックス並みの気持ち悪さ。なので前半の印象は最悪。でも後半にいくに従って、怖いシーンが減り読みやすくなった。「孤独」がテーマ。潤平があんなに頑張って犯人を追いかけると思わなかった。あのシーンは好きだな。ラストは思いの外爽やかだった。

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    2016年12月11日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    更生が見込めず犯罪を繰り返し、他者を落とし込める人はこの世から排除したほうが良い、という考え方と、そんな人でも人なのだから、そのようになってしまったのには訳があるというのを考慮して対話していく、という考えもある。わたしにはどちらも正しいと思うが、他人はどう考えるだろう。こういった社会問題は、よく何が正しいかということが曖昧なので、議論をしても答えが出てこないが、常に問題提起をして話をしていくということが大切なんだなと思った。

    最近でも親殺し子供殺しが日本だけではなく、世界中で報道されている。家族の問題は今始まったことではなく、これからもずっとあるのかもしれない。

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    2016年12月04日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    第四部はストーリーが更に進んでいくので、止まらず読んだ。人の負の部分を描き、読んでいて悲しく辛い部分があるけど、わたしはこれから先もそういうことに目をつぶらずにいられたらと思う。
    毎度ながら次がかなり気になる終わり方で、後書きも面白かった。

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    2016年12月04日
  • 悼む人 上

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    久しぶりの天童作品。
    すっかり忘れていた、独特の重苦しい雰囲気。
    とにかく、ラストで気持ちが救われることを祈りつつ、上巻を乗り切った感じ。

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    2016年11月23日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    事件がどんどん展開していって、殺人犯がいるならそれは誰かと気になってくる3部作。

    わたしも、誰かがどうせ自殺するなら、その前にボランティアや何か社会に役に立つことをすれば良いのでは、と考えたことがある。でも、きっとそういうことできないから自殺するのか。確かに、世界には生きたくても生きられない人がたくさんいるが、人間がこの世に存在するかぎり、この矛盾は消えることはないのだろう。

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    2016年12月04日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    新たな事件と同時に主な登場人物の物語をさらに掘り下げた2部。ミステリー要素が強くなり退屈しないでスラスラ読めた。
    当初全く繋がりのなかった赤の他人が運命のいたずらで交じり合い、関係を持つ過程が面白い。

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    2016年12月04日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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    あらすじと、題名「家族狩り」というくらいだからきっととっても暗い小説なんだろうなと思った。読んでみたら確かにそうだったが、登場人物がどんどん繋がっていく感じや、ストーリーがサクサクと進むので、後半から目が離せなかった。

    世の中で起きている問題やその矛盾、家族のテーマなどは、一人では絶対に解決できないけど目をそらせてはいけない。作者が小説として問題提起したことはとても意味のあることだろう。
    家族のあり方の良し悪しははっきりしなくて何が正解だか分からない。世界で起こっている飢餓や戦争なども考慮した場合、個人の無力さや出来ることの限界、掘り下げるとそこには絶望しかないように見える世の中。作者はそん

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    2016年12月04日
  • 静人日記 悼む人II

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    悼む人が非常に良かったので、この本も自然に手が伸びていた。

    この本は、坦々と静人の旅を、静人が綴った日記形式で表現されている。
    その為、悼む人を読んでからではないと、何が何だかわかりにくいかもしれない。

    文章が丁寧で品があり、この作家さんの表現はとても好きだ。
    実際にあったらとても受け入れられないような不思議な旅をしている静人も、
    天童さんの筆にかかると、とても魅力的な人間に見える。

    ただ、何分単調に感じられ、★★★にしてしまった。。。

    次回作に期待!!

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    2016年06月11日
  • だから人間は滅びない

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    20160424 人類の希望は身近にいる人たちによって支えられている。自分も支える側になるために何をするか?人を大切に思えるかどうかで行動に移れるのかもしれない。

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    2016年04月24日