天童荒太のレビュー一覧

  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    とうとうシリーズ4作目。

    ここに来て淑子じゃなく游子だと知り愕然とする。
    動物殺しと一家心中事件の全貌が段々明らかになってきたが、各々の問題は更に深刻な状態に。

    変化を遂げたのは巣藤。彼女も仕事も失ったけど、1番好転した。人の手を借りながら土を作り、人の手を借りながら自分の家を整える。
    自分の手で何かを生み出すことで、自分の中の無力感に抵抗する術を覚えた。
    芳沢亜衣とも向き合おうとしたけど、ちょっと難易度が高すぎたね…。彼女がどこに電話していたのか想像が合っていたら次の犠牲者は…

    亜衣自身も過食と嘔吐を繰り返し、学校でも嫌がらせを受ける。自分は人形で何にも心を動かさない…と思い込まないと

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    2019年05月26日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    震災後のお話。
    きっと現実にもまだまだ様々な思いを抱えながら生きている人がいるのだろう。

    おそらく福島の海を潜り、誰かの大切だったかもしれないものを見つけてくることを引き受けてい主人公。

    生きること、これからのことを考える。

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    2019年05月04日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    震災後、そこで生きていく人たちのお話。
    静かに、でも確実に人の気持ちを丁寧にすくっている物語だった。

    2019.4.29
    68

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    2019年04月29日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    3.11に真っ正面に向き合って描く、震災後小説。

    主人公の舟作はダイバー。遺族からの依頼により立入禁止区域の海に非合法に潜り、遺族の遺品を回収する。
    ある美しい女性から震災で行方不明になった夫が付けていた結婚指輪は何故か探さないで欲しいと舟作に依頼する。

    震災で両親と兄を失った舟作。強烈なサバイバーズギルトと今を生きていきたいという生物としての強烈な命への執着。
    震災で近しい人を失った誰もが感じるであろうそういった感情が、この小説に深く込められている。

    震災後小説の代表の一つとして語り継がれていくべき秀作。

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    2019年03月26日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    ネタバレ

    なんとも天童荒太らしい本。

    震災で生き残った人は、贖罪の日々を送るのだ。すべては自然が起こした抗えようのない事実とはいえ、自分を責めるばかり。
    主人公は海に潜り続ける。そこで見つけたものは、希望の光であって欲しい。大切な命、生きぬいて。

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    2019年03月03日
  • 孤独の歌声

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    コンビニで深夜アルバイトをしながら歌に情熱を傾けテープレコーダーに吹き込み宮沢賢治を好む瑞々しさも覗かせる不良的青年、過去や隣室の友人の失踪から一人暮らしの女性を狙う連続猟奇殺人事件を追う女性刑事、家族を作ることに固執し病み切った歪みを炸裂させ監禁する犯人。三者を通した緻密で濃密な様に引き込まれた。

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    2018年10月13日
  • 孤独の歌声

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    ネタバレ

    天童荒太作品だから読んだ本。内容のことを知らない状態で読んだ本。作中の連続殺人犯が「ジョジョの奇妙な冒険」の吉良吉影みたいだと思った。犯行の場面がグロかった。連続殺人犯の心の闇が深かった。読むと犯罪係数が上がりそうな小説だと思った。映像化しにくそうな小説だと思った。

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    2018年07月12日
  • 悼む人 上

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    「永遠の仔」に描かれた主人公たちの運命が痛ましく、強烈であり、天童荒太が書いたものを何年も手に取ることを避けていました。

    本書の主人公たちも過酷な運命を負うものなのですが、真摯な姿に共感に似た思いを感じ、「永遠の仔」の時のように文字を追う度に心が軋むようなことはありませんでした。

    忘れて生きてしまう、大切なこと。気に留めず過ごしても、生活を回して行くには大過のないこと。でも、すべての人にとって当たり前な、生きること、死ぬこと、愛すこと、愛されることに心を寄せ大事に思うことで、無駄な力みがなくなり、背筋伸びやかに生きられるのでは。本書を読みそう思うことができました。

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    2018年06月09日
  • 孤独の歌声

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    『雪の鉄樹』の帯に天童荒太さんの名前があったので、気になって購入。

    イントロの不穏な感じから一気に引き込まれた。
    謎解きメインのお話ではないので、犯人はすぐに分かるのだが、そこから終盤に向けての展開が、背中がぞっとするほど狂気に満ちていた。

    おすすめだけど、グロいのが苦手な人は注意。

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    2018年04月28日
  • 孤独の歌声

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    朝山刑事と潤平のからみがなんとも嘘くさく、苦手だったが、ミステリーとしては、ゾクゾクし、ハラハラし、と面白かった。

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    2017年12月13日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。

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    2017年12月08日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    あの日の光景をふり払おうと酒に溺れていた浚介は、さらなる痛みを味わう。游子は少女をめぐり、その父親と衝突する。亜衣は心の拠り所を失い、摂食障害から抜け出せずにいる。平穏な日々は既に終わりを告げていた。そして、麻生家の事件を捜査していた馬見原は、男がふたたび野に放たれたことを知る。自らの手で家庭を破壊した油井善博が―。過去と現在が火花を散らす第二部。

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    2017年12月08日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    ピエロ。浚介は、生徒たちからそう呼ばれていたのだという。ふたつの事件を経て、虚無に閉ざされていた彼の心に変化が訪れていた。ピエロ。馬見原は今そう見えるだろう。冬島母子を全身全霊で守っているにもかかわらず、妻や娘との関係は歪んだままだから。また一つ家族が失われ、哀しみの残響が世界を満たす。愛という言葉の持つさまざまな貌と、かすかに見える希望を描く、第三部。

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    2017年12月08日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。

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    2017年12月08日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    浚介は游子の病室を訪れた。二つの心は、次第に寄り添ってゆく。山賀と大野は、哀しみを抱えた家の扉を叩く。ふたりの耳は、ただひとつの言葉を求めている。冬島母子をめぐり争い続けてきた、馬見原と油井。彼らの互いへの憎しみは、いま臨界点を迎えている―。悲劇によって結ばれた人びとは、奔流のなかで、自らの生に目覚めてゆく。永遠に語り継がれる傑作、第五部=完結篇。

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    2017年12月08日
  • 孤独の歌声

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    ネタバレ

    スリリングで読みやすく、不気味な感じがすごく楽しめました!
    (まあ普通はもっと怖がるものなのかもしれませんが、私はエンターテイメントだと思って面白く読みました)
    誰かのレビューで「後味の悪さが云々」っていうのを読んだ気がしてそれも楽しみにしていたのですが、そこは、それほどでもなく、、、がっかり(どんな性格してるんでしょ私)
    読ませる内容だなぁ!って感じなので、この著者の他の小説も読んでみまーす^^

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    2017年09月23日
  • 悼む人 上

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    前から読んでみたかった天童荒太。なんとも不思議な設定の本。悼む人、があちこちで悼みながら旅をする話を中心に、まつわる人々の話が絡んでいく。死と生が絡み合う重いお話だが、知らなかったけど直木賞受賞作らしい。へえ、こんなのがね。色々と考えさせられるというか、地味だけど面白い。下巻に期待。

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    2017年06月14日
  • 悼む人 上

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    知り合いでもない人を全国ただただ悼んで回る静人の行動は、分かるような分からないような、曖昧な感じ。家族じゃないけど、何故、彼がそこまでやらねばならんのだろう。
    人は誰かの記憶の中にだけ生きてて、覚えてる人の数だけ別の人生があるのかも、っていうのは感じたことがあるのだけれど、む、難しい。
    とにかく一度、実家に帰ってほしい。

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    2017年04月14日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    「家族」というものへの思い。
    それはきっとひとりひとり違っていて当たり前なのだろう。
    現実としての家族をしっかりと見据えて生きていくか。
    それとも、幻想の中にある家族を追い求めて生きていくか。
    答えはそれぞれの中にあるようで、実はどこにもないかもしれない。
    親になりたくて親になる人ばかりではない。
    親を選んで子どもになったわけではない。
    もしも運命というものが本当にあるのなら、きっと親子になったことは運命なのだろう。
    登場人物たちはみな一つの結末を迎える。
    その結末を幸せだと受け止めるか、不幸だと嘆くか。
    きっとそれも人それぞれだ。
    生きていくことの意味。
    家族である意味。
    そして、ひとりであ

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    2017年03月14日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    何故こんなに腹が立つのか、自分でもよくわからない。
    馬見原の自分勝手さが嫌でたまらない。
    結局、馬見原は自分の弱さに向きあうことができずに逃げているだけだ。
    誰を守ろうとしているのか。
    馬見原のような中途半端で覚悟も何もないような人間に、誰かを守るなんてことが出来るとは思えない。
    もしも馬見原のような男が父親だったとしたら、真弓よりもずっと強い拒絶をしていただろう。
    馬見原は、周りを見ているようで何も見えていない。
    自分にとって都合の悪いことや向き合いたくないことからは、怒鳴って、体裁を取り繕って、逃げて自分を正当化する。
    その繰り返しだ。
    刑事としては優秀なのだろう。それなりに信念があって捜

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    2017年03月14日