天童荒太のレビュー一覧

  • 包帯クラブ ルック・アット・ミー! ──The Bandage Club Look At Me!

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    前作があるのを知らずに読みました。涙が溢れる。
    『この世に生を受けたすべての生き物は、命の危機にあるときには、〈ここよ、わたしはここ。わたしを見て。わたしに手を差し伸べて。〉と助けを求める権利…いえ義務がある。命とは、決して個人だけのものではなく、多くの人や自然とつながっているのだから。』胸を打つ言葉にたくさん出会えた。

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    2022年04月09日
  • 包帯クラブ ルック・アット・ミー! ──The Bandage Club Look At Me!

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    「この世界には、たくさんのつらいことがある。悲しみがあふれている。その一つ一つに手当てをすることは誰にもできない。だからといって、何をしたってむだ、なんて言いたくはない。」

    前作からかなりスケールが大きなり、世界を舞台にした物語になっていたけど、「包帯クラブ」が伝えたい根っこの部分はずっと変わらない。
    コロナ禍で余裕がなくなり、つい自分のことばかりになってしまっている僕らに、誰かのためにほんの少しでも、自分にできることをしようと思わせてくれる。
    誰かに寄り添う人がいる。優しさを与える人がいる。
    それは小説の中だけのフィクションではなく、自分が一歩踏み出してみるだけで、誰かに何かを与えることだ

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    2022年03月17日
  • 悼む人 下

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    小説の持つチカラを感じました。
    生と死、人を愛すること、善悪、家族の絆、…。
    ヘヴィーです。人生について考えさせられます。
    ラストシーンの悲しくも美しい、生の喜びに満ちた情景に涙が止まりません。
    私的、大切な本になりました。

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    2022年03月13日
  • 包帯クラブ

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    『大勢の人がつらい想いをしていることを、ニュースや何かでずっと見聞きしてきた。でも、わたしには何もできないんだから、深く考えないようにしてきた。
    知ることだけでもよかった、のかもしれない……知っておくということだけでも。』

    この文中の言葉が、今ウクライナ侵攻の問題で心を痛める中、何もできずにモヤモヤする自分の心情とリンクした。

    今また多くの人に読んでもらう意味があるのではないかと思う。

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    2022年03月13日
  • 悼む人 下

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    読み終わった時、これまでにない角度から自分の存在を肯定された気がしました。
    正しい解釈かは分からないけれど…

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    2021年10月31日
  • 悼む人 下

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    感想がまとまらずA4サイズの紙に箇条書きしてみました。2枚びっしり書いても足りないくらいで本は上下巻とも付箋だらけ笑
    あまりにも考えさせられることがたくさんあるので
    ストレートに刺さった言葉から。

    ⦿人生はしんどいなあ。
    ⦿人物の分析よりも、その人と会って自分が何を得たかが大切。
    ⦿失われてゆくものをなげくより、残されているものを慈しもう。
    ⦿同じ事実でも立場が違えば見えているものが違う。
    ⦿疑うことなんてない。誰かのために、そのひとのためになら、自分が少しくらい損をしてもいいって思えたらそれはもう愛でいい。

    天童さんのとてもキレイな言葉の表現に感動しました!もちろん号泣こみです(TT)

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    2021年10月20日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    フィクションなの現実の福島の人たちの気持ちをしっかり伝えていると感じた。そして、同時に励ましているとも。著者による解説、あとがきから作品に対する想い、責任感、素直な迷いが伝わってきて、再び感動する。福島の再生には、気の遠くなるような時間が要する中で、引き続き書いて欲しいと願う。

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    2021年05月08日
  • 孤独の歌声

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    登場人物それぞれの孤独がきちんと描かれている。その描写が秀逸。ミステリーとしてももちろん面白いけれど、心理描写がすごい。

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    2020年07月08日
  • だから人間は滅びない

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    だいぶだいぶ以前に『永遠の仔』は読んだことあるけど、そのときも何だかあざといというかこれみよがしなストーリーのような感じがして、それは「“荒”太」なんて名前のイメージに影響されていたのかもこのたび思ったりもしたんだけど、とにかくこの本で知った天童さんとは違う人物像を描いていたのでした。
    ふと手に取ってみれば、そんな以前のイメージだった天童さんがいわゆる社会起業家的な人たちにインタビュー(対談)している本で、ちょっと興味をもって読み始めてみたらなかなかの本だった。
    そもそもは単発のインタビュー企画だったのを天童さんの申し出で連続ものにしてもらい、サンケイリビング紙上で掲載した後、この一冊になった

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    2020年03月15日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    震災ものは重くて自分自身が押し潰されてしまいそうになるため敬遠していたけれど
    内容を知らずに偶然手に取った本とはいえ最後まで丁寧に読み遂げることができたのは僥倖だった。危険と隣り合わせの使命みたいなものに尽き動かれながらも、答えのでない疑問を胸に抱き、自問自答を繰り返しているのは主人公だけだはないだろう。
    文章の重みをどっしりと胸に感じつつ、私も物語にどっぷり浸かり深い想いにとらわれたひとりだった。

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    2020年03月06日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    2020.01.15~01.29
    あとがきを読んで、泣いた。
    作者がどんな気持ちでこれを書いたのか。それがわかったら、自然と涙が溢れた。
    生き残った私たちが生きること、それがどんなに大変なのか、どんなに重要なことなのか。
    考えて残りの人生を生きていく。

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    2020年01月30日
  • 静人日記 悼む人II

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    悼む人の静人がずっとつけていた日記を元にした小説。

    日記形式の前日譚に近いのかもしれない。

    悼む人では第三者目線で静人のことが描かれており、家族や出会った人々によって静人の印象が変わって行き、その人々によって読者の心も動かされていた。

    今度は静人自身の主観で描かれているため、彼の心の動きに合わせて読者側も心動かされるのだけど、あっち行ったりこっち行ったりせず一本通ったものが背景にあるので、悼む人以上に気持ちが入って行き、その決心や迷いに共感させられる。

    悼む人では考えさせられることが多かったが、今作は本能的に涙させられた。

    自分にはその気がなくても、自分が静人と同化したような感覚に陥

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    2019年12月19日
  • 孤独の歌声

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    日本推理サスペンス大賞優秀作。20年以上前の物語。この賞自体もう存在していない。軽い気持ちでは読み切る事は出来ないとても重たい物語。ゾクゾクとワクワクで気持ちが深く深く沈んで行くまさに天童ワールド☆5つ

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    2019年12月12日
  • 悼む人 下

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    ネタバレ

    死者を悼む旅を続ける青年の物語。

    ここで言う「悼む」とは、弔うことでもなく冥福を祈ることでもない。

    忘れずに覚えていると言うこと。

    とても単純なことのように思えるがこれがものすごく心に突き刺さった。

    確かに死んだ人とは二度と会えないが、覚えてくれる人がいる限りその人の存在が消えることはない。

    そこにスポットを当てた作品だと感じた。

    死ぬとはなんなのか、生きるとはなんなのか、存在するとはなんなのか、その全てに一つの導きを与えてくれているような気がする。

    どれが正しいなんて分からないが、主人公は全て分かっていて、母に会いに行かず、倖世に託しのではないか、誰かが覚えてくれていればその存

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    2019年11月29日
  • 悼む人 上

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    ネタバレ

    死者を悼む旅を続ける青年の物語。

    ここで言う「悼む」とは、弔うことでもなく冥福を祈ることでもない。

    忘れずに覚えていると言うこと。

    とても単純なことのように思えるがこれがものすごく心に突き刺さった。

    確かに死んだ人とは二度と会えないが、覚えてくれる人がいる限りその人の存在が消えることはない。

    そこにスポットを当てた作品だと感じた。

    死ぬとはなんなのか、生きるとはなんなのか、存在するとはなんなのか、その全てに一つの導きを与えてくれているような気がする。

    どれが正しいなんて分からないが、主人公は全て分かっていて、母に会いに行かず、倖世に託しのではないか、誰かが覚えてくれていればその存

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    2019年11月29日
  • 悼む人 上

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    人の生き様に善し悪しをつけることなく、全て尊いものとして捉えていくことは自分の持つ想いと重なるところがある。共感できる。

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    2019年03月11日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    天童荒太『ムーンナイト・ダイバー』文春文庫。

    主人公自身が震災で生き残ったことへの贖罪への訣別と新たなる未来の光を感じた素晴らしい震災小説であった。

    震災から四年半が経った地で月夜に海に潜り、被災者たちの遺留品を回収するダイバー・瀬奈舟作。彼は或る人物の依頼で、金品目的ではなく、震災で大切な人を亡くした人びとのために海に潜り続ける。

    書下ろしエッセイ『失われた命への誠実な祈り』も収録。

    あれから8年余りが過ぎようとしている。東日本大震災の津波により沿岸地域は壊滅的な被害を受けた。国道に無惨に転がる家屋、海から打ち上げられた船、建物の上に持ち上げられた自動車、流された多くの人びと……誰が

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    2019年01月11日
  • 悼む人 上

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    ネタバレ

    天童荒太 先生の著作で直木賞受賞作で映像化もされている作品なので読んだ本。主人公の坂築静人のキャラクターが今までに無いキャラクターで良かった。物語の結末がどうなるのか気になる小説。静人は上巻の段階では立派な宗教家で聖人という印象のキャラクターだと思った。静人の「死者が誰に愛されていたか、誰を愛していたか、どんなことをして人に感謝されたかか」という質問は人のことを知る時の尺度として考えさせられた。

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    2018年08月13日
  • 悼む人 上

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    これを書こう。書きたいと思った天童さんがまず凄い。そして、家族を亡くした人。大病した人は余計わかる、理解できると思う。

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    2018年07月16日
  • 包帯クラブ

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    ネタバレ

    誰でも、生きている中で「傷ついた」経験を持っていると思います。はたから見れば大したことが無いものであったとしても、本人にとってはとても大きな影響を与えていることもありますし、「他人を思いやっている自分」という立場を自覚したことで自身のおごりに気づいたということもあるかもしれません。

    主人公の「ワラ」は女子高生。中学までの友人とは進学する高校がちがったことで少しずつ疎遠になり、両親は離婚し、彼氏とも別れ、「生きている意味」を見失っていました。
    ひょんなきっかけから出会った「ディノ」と呼ばれる青年との会話から、「自分が傷ついた場所に包帯を巻いて治療する」とう行動をとることになります。
    次第にメン

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    2018年07月04日