天童荒太のレビュー一覧

  • ムーンナイト・ダイバー

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    2020.01.15~01.29
    あとがきを読んで、泣いた。
    作者がどんな気持ちでこれを書いたのか。それがわかったら、自然と涙が溢れた。
    生き残った私たちが生きること、それがどんなに大変なのか、どんなに重要なことなのか。
    考えて残りの人生を生きていく。

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    2020年01月30日
  • 静人日記 悼む人II

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    悼む人の静人がずっとつけていた日記を元にした小説。

    日記形式の前日譚に近いのかもしれない。

    悼む人では第三者目線で静人のことが描かれており、家族や出会った人々によって静人の印象が変わって行き、その人々によって読者の心も動かされていた。

    今度は静人自身の主観で描かれているため、彼の心の動きに合わせて読者側も心動かされるのだけど、あっち行ったりこっち行ったりせず一本通ったものが背景にあるので、悼む人以上に気持ちが入って行き、その決心や迷いに共感させられる。

    悼む人では考えさせられることが多かったが、今作は本能的に涙させられた。

    自分にはその気がなくても、自分が静人と同化したような感覚に陥

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    2019年12月19日
  • 孤独の歌声

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    日本推理サスペンス大賞優秀作。20年以上前の物語。この賞自体もう存在していない。軽い気持ちでは読み切る事は出来ないとても重たい物語。ゾクゾクとワクワクで気持ちが深く深く沈んで行くまさに天童ワールド☆5つ

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    2019年12月12日
  • 悼む人 下

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    ネタバレ

    死者を悼む旅を続ける青年の物語。

    ここで言う「悼む」とは、弔うことでもなく冥福を祈ることでもない。

    忘れずに覚えていると言うこと。

    とても単純なことのように思えるがこれがものすごく心に突き刺さった。

    確かに死んだ人とは二度と会えないが、覚えてくれる人がいる限りその人の存在が消えることはない。

    そこにスポットを当てた作品だと感じた。

    死ぬとはなんなのか、生きるとはなんなのか、存在するとはなんなのか、その全てに一つの導きを与えてくれているような気がする。

    どれが正しいなんて分からないが、主人公は全て分かっていて、母に会いに行かず、倖世に託しのではないか、誰かが覚えてくれていればその存

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    2019年11月29日
  • 悼む人 上

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    ネタバレ

    死者を悼む旅を続ける青年の物語。

    ここで言う「悼む」とは、弔うことでもなく冥福を祈ることでもない。

    忘れずに覚えていると言うこと。

    とても単純なことのように思えるがこれがものすごく心に突き刺さった。

    確かに死んだ人とは二度と会えないが、覚えてくれる人がいる限りその人の存在が消えることはない。

    そこにスポットを当てた作品だと感じた。

    死ぬとはなんなのか、生きるとはなんなのか、存在するとはなんなのか、その全てに一つの導きを与えてくれているような気がする。

    どれが正しいなんて分からないが、主人公は全て分かっていて、母に会いに行かず、倖世に託しのではないか、誰かが覚えてくれていればその存

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    2019年11月29日
  • 悼む人 上

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    人の生き様に善し悪しをつけることなく、全て尊いものとして捉えていくことは自分の持つ想いと重なるところがある。共感できる。

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    2019年03月11日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    天童荒太『ムーンナイト・ダイバー』文春文庫。

    主人公自身が震災で生き残ったことへの贖罪への訣別と新たなる未来の光を感じた素晴らしい震災小説であった。

    震災から四年半が経った地で月夜に海に潜り、被災者たちの遺留品を回収するダイバー・瀬奈舟作。彼は或る人物の依頼で、金品目的ではなく、震災で大切な人を亡くした人びとのために海に潜り続ける。

    書下ろしエッセイ『失われた命への誠実な祈り』も収録。

    あれから8年余りが過ぎようとしている。東日本大震災の津波により沿岸地域は壊滅的な被害を受けた。国道に無惨に転がる家屋、海から打ち上げられた船、建物の上に持ち上げられた自動車、流された多くの人びと……誰が

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    2019年01月11日
  • 悼む人 上

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    ネタバレ

    天童荒太 先生の著作で直木賞受賞作で映像化もされている作品なので読んだ本。主人公の坂築静人のキャラクターが今までに無いキャラクターで良かった。物語の結末がどうなるのか気になる小説。静人は上巻の段階では立派な宗教家で聖人という印象のキャラクターだと思った。静人の「死者が誰に愛されていたか、誰を愛していたか、どんなことをして人に感謝されたかか」という質問は人のことを知る時の尺度として考えさせられた。

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    2018年08月13日
  • 悼む人 上

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    これを書こう。書きたいと思った天童さんがまず凄い。そして、家族を亡くした人。大病した人は余計わかる、理解できると思う。

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    2018年07月16日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    典型的ではないとはいえ、犯人探しの側面とかも鑑みると、まあミステリの範疇でしょうか。でも、奇想天外なトリックがあったり、まるで意外な犯人だったりってこともなく、そういう意味では、虐待を扱った純文学?って見かたもありでしょうか。苦しみながらも、各人なりの生き方の活路を見出すクライマックスで、最後は温かかったです。『永遠の仔』には譲るけど、これも良い出来。

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    2017年05月09日
  • 孤独の歌声

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    とてもとても面白かった。
    人間の闇や弱い部分の見事な描写にぐいぐい引き込まれる。感情移入しすぎて、カフェで読みながら涙を押し殺すのが辛かった。

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    2017年01月08日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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    読み終わってから結構時間が経ってしまったけど、「永遠の仔」が素晴らしかったから、天童作品は他のも読んどかなアカンやろ、ってことで。山周賞取ってるのもポイント高し。で、本作は件の作品より前のものってことだけど、こちらも既に素晴らしい出来です。まだ序盤だから結論を下すには不十分だけど、導入部分としてはバッチリ心掴まれる内容でした。これから家族というものを育てていく身としては、そういう点でも参考にしなきゃ、って感じです。続きが楽しみ。

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    2016年11月16日
  • 孤独の歌声

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    すごく面白かったと同時に、すごく恐ろしい物語だった。

    天童荒太さんの小説を読むのは初めてだけど、映像化されているものはいくつか観ていて、そのほとんどすべてに共通しているのが“人の生い立ちとその後のこと”だと思うのだけど、人の暗い生い立ちが凶悪な犯罪につながることもあるという物語の中の出来事は、現実でもけっこう見かける事実だと感じた。だからとても恐ろしかった。

    物語の大筋は、ひとり暮らしの女性たちが次々誘拐され悲惨な末路を迎えている連続殺人事件と、同じ管轄内で度々発生しているコンビニ強盗事件。
    コンビニ強盗を担当する女性刑事の風希、音楽をやりながらコンビニでアルバイトをしている潤平、コンビニ

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    2016年09月12日
  • 孤独の歌声

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    見るからに怪しそうな描かれ方の少年、見るからに普通の人好きしそうな青年。
    どっちが歪んだ精神の持ち主か。
    モデルみたいな外見の、品が良さそうな美女、清楚で地味で目立たないが意志の強そうな爽やかな女性。
    どっちが真の美しさを持っているか。
    そういう対比もこめながらの登場人物描写かな、と。
    自分の願望のために、相手の人格や人生をめちゃめちゃにするという凶悪犯罪者の思い込みの強さは、他の作品でも見られる。
    それに特筆すべきものはないが、登場人物の闇に絡む過去の事情や、家庭環境などというものに焦点が当てられているのかな、という気はする。
    読んだことはないが『家族狩り』の作者でもあるし、そういう焦点の当

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    2016年07月30日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    児童相談センターに勤める氷崎遊子は、日々色々な事情を抱えた子供と接するが、虐待される女の子に胸を痛めていた。救いきれない自分の無力さを日々実感していた。
    また、高校で美術を教えている教師・巣藤浚介は、家庭を作ることに抵抗を感じていた。そんな中、教えている高校のある女子生徒・亜衣と出会う。絵のことで、声をかけたことから始まり、警察で保護された時に何故か巣藤の名前をあげ、しかも嘘をでっちあげられ、巻き込まれていく。そこで、氷崎と出会う。
    刑事の馬見原は、夫の暴力から逃げ今は平和に暮らしている綾女とその息子研司との旅の終わりに、心の疼きを感じていた。
    そして、その平和な暮らしは長続きせず、夫は出所し

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    2015年12月26日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    問題のある家庭が次々に現れ、これでもかと問題点を
    突きつけられる。どの家族も崩壊寸前だったり、もう既に崩壊していたりするのだけど、その人たちが特別おかしい訳ではない。一歩間違えれば誰でもこうなるのかもしれない・・・そういう恐怖を感じて、なんともやりきれない・・・・・

    愛情の受け止め方や、十分と感じる量なんかも人それぞれ。何を愛情と感じ、何を愛情不足と感じるのかも人それぞれ。本当に難しいですね。

    でも子育てって、こんなにも辛く苦しい事ばかりじゃない。単純に子供を「可愛い」と思える気持ちを大事にしていこう。そんな単純な事じゃないけど、でも基本はそこだと思いたい。

    感動した!っていうのともちょ

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    2014年09月10日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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    人の抱える様々な問題、それに鋭く切り込んでいく。
    フィクションとはいえ、ノンフィクションのようなリアルさが漂っている。
    5部作ということなので、読み進めていきたい。

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    2014年08月21日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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    抵抗を感じるようなシーンはあって、何度か思わず顔をしかめてしまったのですが・・・

    どれも同じような事件が、最近ニュースになったりしています。
    今の世の中には目を背けてはいけない問題があるのではないかと感じました。

    安らぐはずの家庭で、何故傷つく人が後を絶たない世の中になってしまったのか、天童ワールドの中で自分なりに考えてみたいと思いました。

    第2部の『遭難者の夢』に続きます・・・・

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    2014年08月17日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    自分の居場所が見つからないという意味で遭難者

    登場人物一人一人が心に傷を持ち、それを隠すように感情を持たなかったり、いい子であろうとしたり、仕事に打ち込んだり・・・

    その心の傷は、それぞれの家庭で出来たものというところが悲しい。

    『憎む』という感情が家庭で生まれたのなら、それを打破できるのはまた家庭なのかもしれないと思いました。

    不器用な生き方しか出来ない登場人物たちが、少しずつでも変わっていくことに期待して・・・

    第3部の『贈られた手』につづく。。

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    2014年08月17日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    憎しみの連鎖は悲しいけれど、優しさの連鎖は美しいと思いました。

    息子の死を受け入れることが出来なかった母。
    老人を助けるために命を助けた最愛の息子。

    ある日、見知らぬ青年に優しくされて、理由を聞いたところ、自分も見知らぬ人に親切にしてもらったことがあるからだと言う。



    見知らぬ人だからその人へは恩返しできないけれど、誰かに伝わる優しさの連鎖。

    そのことで、息子が老人を助けたことが今親切にしてもらったことにつながったのではないか。

    そう感じて、心が軽くなった母の想いに感動しました。。。

    第4部『巡礼者たち』に続く。。。

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    2014年08月17日