天童荒太のレビュー一覧

  • 孤独の歌声

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    コンビニ店員の潤平、刑事の風希、犯人の松田、それぞれの抱える孤独が引き合わせてしまった様な惨殺な事件。
    今の世の中、確かに隣人が誰かわからないのも珍しくもないし、お互いに干渉しない暗黙のルールの中で生活していると、失踪しても気付かれないは普通にありそうで怖くなった。
    松田の幼少期があまりに可哀想。結局、母親は夫の愛情を取り戻したくて息子の松田を、洗脳していたのだから。
    最後に、潤平のバトンは受けとってもらって良かった。

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    2020年09月18日
  • 孤独の歌声

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    次々と若い女性をさらい、じわじわと殺していく
    猟奇的殺人鬼。
    それを追う女刑事。
    歌を追い求めながらコンビニで働く青年

    3人の人間の孤独がひりひりと伝わってくる。

    サイコミステリとしても、心理ミステリとしても
    秀逸

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    2020年08月21日
  • 孤独の歌声

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    ネタバレ

    ギター少年のキャラがよかった!
    ただ女の人を尾行してインスピレーションから得た音を録音するのは完全に不審者…笑

    異常者の「パパー!」と「ペルー!」はなんか笑ってしまった。

    ラスト女性警官と結ばれてるラストを期待したけど、そこは流石になかったか!
    でもこのラストも綺麗でいいな。

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    2020年05月20日
  • 悼む人 下

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    ネタバレ

    巡子と美汐が一緒にお風呂に入る場面で涙が出てきた。
    生まれ来る命と消え行く命。正反対なのに命という同じもの。何て言ったらよいか...とても綺麗な場面だと思った。

    静人が倖世と...っていうのは予想してたけどなんかしっくりこなくて戸惑ったけど、全体としては好き。
    先へ先へと読んでしまったので、今度はゆっくり静人の歩みのように踏みしめながら読みたい。

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    2020年04月03日
  • 悼む人 下

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    死と生と愛。
    「悼む人」静人と関わった3人の登場人物がどのように変わっていくのか。
    死と向き合うことで生をつかむ。
    それには愛ご必要なのだ。

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    2020年02月23日
  • 悼む人 上

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    人の死とはどういうものなのだろうか。
    この世にいなくなった人をずっと思い続けることはできるのだろうか。
    僕も大切な人を亡くしたのに。
    その時は胸が張り裂けるような思いをしたのに。
    今は日常の生に追い立てられ、大事な人の存在も希薄になっていく。

    静人の悼むということは何を意味するのか。
    生とは死とは。

    徐々に明らかにされていくエピソードがどう帰結していくのか。

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    2020年02月20日
  • 悼む人 上

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    良い。心が洗われる。 イライラしたり人の悪いところばかり気にしていた自分が恥ずかしくなる。すべての死者を分け隔てなく悼むことは実際には不可能であるが、その気持ちが万人への愛、宗教の原点のような気がした。愛などについて書かれたものを読もうと思うことはなかったがこの本は自然と読め、愛を考えることができた。筆者は医師のサポートを受けただけあり癌患者の日常等の描写に具体性がありそこもよい。

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    2025年12月18日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    途中苦しくて、ページをめくる手が進みませんでした。
    「喪失」とか「死」とか、物理的な苦しさじゃない。ただ起こったことのあまりの大きさに、自分がこれからどう生きればいいのか、その出来事にどう接すればいいのかわからない。今こうして存在していることすらも、わからなくなってくる。

    それが、8年前のあの日以降、東北の人々が背負った苦しみだったのではないか。あるいは、災害、テロ… 大切なものを突然失った人が負う苦しみなのではないか。この本を読んで自分なりにそんなことを考えました。

    でも、荒れる海がいつかは凪ぐように、悲しみにも明ける日が来ます。忘れるんじゃなくて、風化じゃなくて、起きてしまったことを受

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    2019年07月13日
  • 孤独の歌声

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    天童荒太さんの作品、初めて読みました。

    なんか、読み始めからこの本スゴいって思いながら読み進め、最後まで引き込まれっぱなしでした。
    思わず顔を顰めてしまう様な殺戮のばめんが多々あったけど、深く考えさせられる事もいっぱいありました。

    自分の孤独に気づかない、気づいていても抗う、
    孤独に悩む、受け入れる…
    どうするかなんて自由なのに形がない故に悩んで、傷ついて抱えきれなくなって、人を傷つけて…

    結局は自分のエゴになってしまうのかもしれないけど、それでも1つでいいから大切な人と繋がる何かを感じて自分の孤独に向き合っていたいです。

    天童荒太さんのほかの作品も読んでみよっと。

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    2019年05月29日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    家族狩りシリーズ最終巻。
    他の巻の2倍の厚さに衝撃を受けたが、読み始めたら怒涛の連続で一気に読んだ。

    この話、誰に感情移入するかでまったく別の感想になる。
    一方的に悪いのはどちらと断じることがしにくいなぁ。
    大野夫妻は悪かと聞かれても、彼らに(電話相談で)救われた人にとっては善だろう。
    そして、何も知らずに実森少年の歪んだ怒りの解消の標的にされていた巣藤は、実森一家が「愛の儀式」で殺されたからこそ生きている。
    ただ見方を変えると、自分の子供を手にかけなければと思うほど追い詰めた、息子を苦しめた奴らと、それを野放しにしたうえに逆ギレする厚顔な親達に対する間接的な復讐ではなかったのか?とも思える

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    2019年05月27日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    とうとうシリーズ4作目。

    ここに来て淑子じゃなく游子だと知り愕然とする。
    動物殺しと一家心中事件の全貌が段々明らかになってきたが、各々の問題は更に深刻な状態に。

    変化を遂げたのは巣藤。彼女も仕事も失ったけど、1番好転した。人の手を借りながら土を作り、人の手を借りながら自分の家を整える。
    自分の手で何かを生み出すことで、自分の中の無力感に抵抗する術を覚えた。
    芳沢亜衣とも向き合おうとしたけど、ちょっと難易度が高すぎたね…。彼女がどこに電話していたのか想像が合っていたら次の犠牲者は…

    亜衣自身も過食と嘔吐を繰り返し、学校でも嫌がらせを受ける。自分は人形で何にも心を動かさない…と思い込まないと

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    2019年05月26日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    震災後のお話。
    きっと現実にもまだまだ様々な思いを抱えながら生きている人がいるのだろう。

    おそらく福島の海を潜り、誰かの大切だったかもしれないものを見つけてくることを引き受けてい主人公。

    生きること、これからのことを考える。

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    2019年05月04日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    震災後、そこで生きていく人たちのお話。
    静かに、でも確実に人の気持ちを丁寧にすくっている物語だった。

    2019.4.29
    68

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    2019年04月29日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    3.11に真っ正面に向き合って描く、震災後小説。

    主人公の舟作はダイバー。遺族からの依頼により立入禁止区域の海に非合法に潜り、遺族の遺品を回収する。
    ある美しい女性から震災で行方不明になった夫が付けていた結婚指輪は何故か探さないで欲しいと舟作に依頼する。

    震災で両親と兄を失った舟作。強烈なサバイバーズギルトと今を生きていきたいという生物としての強烈な命への執着。
    震災で近しい人を失った誰もが感じるであろうそういった感情が、この小説に深く込められている。

    震災後小説の代表の一つとして語り継がれていくべき秀作。

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    2019年03月26日
  • ムーンナイト・ダイバー

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    ネタバレ

    なんとも天童荒太らしい本。

    震災で生き残った人は、贖罪の日々を送るのだ。すべては自然が起こした抗えようのない事実とはいえ、自分を責めるばかり。
    主人公は海に潜り続ける。そこで見つけたものは、希望の光であって欲しい。大切な命、生きぬいて。

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    2019年03月03日
  • 包帯クラブ

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    ワラたちが始めたのは、心の傷が生まれたところに包帯を巻く「包帯クラブ」。傷を傷として認め、そこに誰かが包帯=癒しを与えてくれることで、救われる人もいる。後年、どうやらそれは世界規模の活動に発展しているらしい。

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    2018年12月23日
  • 孤独の歌声

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    コンビニで深夜アルバイトをしながら歌に情熱を傾けテープレコーダーに吹き込み宮沢賢治を好む瑞々しさも覗かせる不良的青年、過去や隣室の友人の失踪から一人暮らしの女性を狙う連続猟奇殺人事件を追う女性刑事、家族を作ることに固執し病み切った歪みを炸裂させ監禁する犯人。三者を通した緻密で濃密な様に引き込まれた。

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    2018年10月13日
  • 孤独の歌声

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    ネタバレ

    天童荒太作品だから読んだ本。内容のことを知らない状態で読んだ本。作中の連続殺人犯が「ジョジョの奇妙な冒険」の吉良吉影みたいだと思った。犯行の場面がグロかった。連続殺人犯の心の闇が深かった。読むと犯罪係数が上がりそうな小説だと思った。映像化しにくそうな小説だと思った。

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    2018年07月12日
  • 悼む人 上

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    「永遠の仔」に描かれた主人公たちの運命が痛ましく、強烈であり、天童荒太が書いたものを何年も手に取ることを避けていました。

    本書の主人公たちも過酷な運命を負うものなのですが、真摯な姿に共感に似た思いを感じ、「永遠の仔」の時のように文字を追う度に心が軋むようなことはありませんでした。

    忘れて生きてしまう、大切なこと。気に留めず過ごしても、生活を回して行くには大過のないこと。でも、すべての人にとって当たり前な、生きること、死ぬこと、愛すこと、愛されることに心を寄せ大事に思うことで、無駄な力みがなくなり、背筋伸びやかに生きられるのでは。本書を読みそう思うことができました。

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    2018年06月09日
  • 孤独の歌声

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    『雪の鉄樹』の帯に天童荒太さんの名前があったので、気になって購入。

    イントロの不穏な感じから一気に引き込まれた。
    謎解きメインのお話ではないので、犯人はすぐに分かるのだが、そこから終盤に向けての展開が、背中がぞっとするほど狂気に満ちていた。

    おすすめだけど、グロいのが苦手な人は注意。

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    2018年04月28日