悼む人 下
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悼む人 下

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善と悪、愛と憎しみ、生と死が交錯する直木賞受賞作! 著者が切望した、「いま世界に一番いて欲しい人」とは?
不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する若者・坂築静人。静人の行動に戸惑いと疑念を覚え、その身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒され、家族とともに最後の時間を過ごしながら、静人を案じる母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・奈義倖世。
静人の姿が3つの視線から描かれ、その3つのドラマが、やがて1つの大きな物語の奔流となる。「この方は生前、誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人から感謝されてでしょう?」静人の問いかけは、彼を巡る人々の心を、少しずつ動かしていく。
家族との確執、死別の悲しみ、自らを縛りつける呪縛との対決。そして避けられぬ死の傍らで、新たな命が――。静かな感動が心に満ちる感動の巨編!

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    善と悪、愛と憎しみ、生と死が交錯する直木賞受賞作! 著者が切望した、「いま世界に一番いて欲しい人」とは? 不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する若者・坂築静人。静人の行動に戸惑いと疑念を覚え、その身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒され、家族とともに最後の時間を過ごしながら、静人を案じる母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・奈義倖世。 静人の姿が3つの視線から描かれ、その3つのドラマが、やがて1つの大きな物語の奔流となる。「この方は生前、誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人から感謝されてでしょう?」静人の問いかけは、彼を巡る人々の心を、少しずつ動かしていく。 家族との確執、死別の悲しみ、自らを縛りつける呪縛との対決。そして避けられぬ死の傍らで、新たな命が――。静かな感動が心に満ちる感動の巨編!
  • 悼む人 下
    621円 (税込)
    善と悪、愛と憎しみ、生と死が交錯する直木賞受賞作! 著者が切望した、「いま世界に一番いて欲しい人」とは? 不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する若者・坂築静人。静人の行動に戸惑いと疑念を覚え、その身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒され、家族とともに最後の時間を過ごしながら、静人を案じる母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・奈義倖世。 静人の姿が3つの視線から描かれ、その3つのドラマが、やがて1つの大きな物語の奔流となる。「この方は生前、誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人から感謝されてでしょう?」静人の問いかけは、彼を巡る人々の心を、少しずつ動かしていく。 家族との確執、死別の悲しみ、自らを縛りつける呪縛との対決。そして避けられぬ死の傍らで、新たな命が――。静かな感動が心に満ちる感動の巨編!

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月21日

    後半は一気読みに近かった。
    序盤は静人の悼みに対して、自分の考えに合う死者の断片だけを切り取った解釈を行う事への理解が出来なかった。全ての死に同等の悼みが与えられる訳が無い。と。作中に登場する多くの人々と同じ否定的な考えを持った。が、後半は静人の人物像が深く掘り下げられ、共感とはいかなくとも理解は出...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月13日

    小説の持つチカラを感じました。
    生と死、人を愛すること、善悪、家族の絆、…。
    ヘヴィーです。人生について考えさせられます。
    ラストシーンの悲しくも美しい、生の喜びに満ちた情景に涙が止まりません。
    私的、大切な本になりました。

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月31日

    読み終わった時、これまでにない角度から自分の存在を肯定された気がしました。
    正しい解釈かは分からないけれど…

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月20日

    感想がまとまらずA4サイズの紙に箇条書きしてみました。2枚びっしり書いても足りないくらいで本は上下巻とも付箋だらけ笑
    あまりにも考えさせられることがたくさんあるので
    ストレートに刺さった言葉から。

    ⦿人生はしんどいなあ。
    ⦿人物の分析よりも、その人と会って自分が何を得たかが大切。
    ⦿失われてゆくも...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月23日

    平年より12日も早い梅雨の雨が降り濡つ中で、今日もどこかで静人は悼んでいるのか。
    『なぜあんなことをしていたのでしょう…何が目的ですか…』 静人にも分からない答を蒔野や倖世が彼らなりに見い出すように、読者も自分なりに見い出すのだろう。
    見い出すとすればその人なりにしか出し得ない答。他人に家の中を覗き...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月14日

    死(自殺)と生き抜く力
    末期の癌の母が思う息子の帰宅、娘の出産、更に編集者の出会いなど、最後の最後に意識の中で出会うことの喜びは最高の人生だったと、思いたい。「死に悼む」と「愛と生きる」が生死の人間が思う極まりではないかと感動した作品だった。

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月08日

    生と死、愛、感謝、さまざまなテーマがこの作品の中にはある。話の筋を追うだけでも、興味深く楽しく読めるが、静人が悼むのはなぜだろう、朔也と倖世はなぜやりとりを続けるのだろう、といちいち考えながら読むと、さらに興味深く読めた。結局、悼む人とは何か、答えは出ないが、この考えさせる時間が尊いのは間違いない。

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月06日

    不慮の死を遂げた方々のもとへ訪ねる静人。一見あまりに異常に見える行動も世間から非難されようと癒される人もいる。だいぶ前の作品だけれども今の時代にも通じるメッセージがある。当然、静人自身にも過去があり…。天童荒太さんは重いけどどこか救いがある。

    0

    Posted by ブクログ 2021年06月21日

    生きる、死ぬ、愛について、たくさん考えさせられる一冊。
    たくさん考える本なだけあって疲れる。
    でも、たしかに読んで良かったと思えた。

    0

    Posted by ブクログ 2021年06月06日

    ここまで死と向き合った小説に初めて出会った。
    読むのも大変だけど、これを書き上げるのも本当に大変だと思う。足掛け7年もかかったそうです。
    さまざまな意見があると思うけど、僕は主人公に感情移入できた。

    0

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