天童荒太のレビュー一覧

  • 悼む人 上
    第140回直木賞受賞作品!
    感動、感涙とまでは行かず、読中も読後も複雑な心境な作品。

    悼む人を3人の視点から語る作品。
    ジャーナリスト?の蒔野、末期がんに侵された母親の坂築、夫殺しの奈義。その3人の視点から主人公悼む人についてのかかわりが語られることで、悼む人を浮き彫りにしていく感じです。
    正直、...続きを読む
  • 悼む人 上
    なんとも信じがたい話。生きるために人間は忘れるというけど、それを良しとしなければ生きづらい。そして、そうしなければ生きられないなんて苦しい。その先に何があるのか。後半に続く。
  • 悼む人 上
    うーん、人の死との向き合い方について考えさせられます。

    彼は遺族と読者をつなぐ媒介者にして、読者と死をつなぐ媒介者なのです。

    うん。何言ってるかわからない。
    哲学的なことを言いたかっただけです。
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)
    私の読んだのは2003年版。ドラマよりも作者の怒りが感じられ、一層重かった。これを5冊読むのはドラマを連続してみるよりも辛いかも。
  • 包帯クラブ
    久々の天童荒太作品。
    青春の一ページやねぇと思う作品。
    目に見えない心の傷を持っていない人はいないし、その傷を表に出さないひとがほとんどだしね。
    ラストにクスリと笑える天童作品は珍しい(笑)
  • 悼む人 上
    上下巻まとめての感想です。

    映画→原作の順で見ました。映画より原作の静人の方が好青年っぽいですね。あと、坂築夫婦の夫婦愛に萌えました。
  • 包帯クラブ
    所どころに差し込まれるメンバーからの“近況報告”で、みんなの将来が何となく見える。
    けど、主人公のワラが何をしているのかは最後までよく分からない。
    国連とか難民支援とか、そっち系の仕事っぽいということだけがおぼろげに分かる程度。

    映画が結構好きだったので読んだけど、柳楽優弥と石原さとみというキャス...続きを読む
  • 静人日記 悼む人II
    「悼む人」が映画化された。「悼む人」は以前読んでいて、天童氏にはいつも驚かされる。なんで、こんな人を思いつくのか。全国を悼んでまわるって、なんなんだ?主人公の静人の日記。映画を観る前にもう一度静人に触れようと読みました。
  • 悼む人 上
    放浪の旅、心に刻むため「この方は生前、誰を愛し、誰に愛されたでしょうか?どんなことで感謝されたことがあったでしょうか?」を問う。エグい記事を書くルポライター、夫の霊と話す随伴者、がんで余命わずかな母親と家族たち。

    様々に亡くなった、数多くの人たち、その断片的なエピソードのチカラ。忘れないこと、覚え...続きを読む
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)
    悪くはないんだけど、ちょっと物足りない展開。児童虐待というところから始まって、さまざまな家族が出てきて、殺人事件も絡んで、これだけの材料をそろえたら、もっと面白くなるはずなんだけど。天童荒太が優しいからか、殺される人も意外と少ない。ほかの二流作家なら10人以上殺されているはず。
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)
    2014/09/30
    ドラマの最終回を見ちゃってから読むペースが落ちちゃって、ダラダラ読み進めてしまった。
    全てが解決とはいかなかったけど、ほんの少し希望が持てる終わり方で良かった。
    また明日。いい言葉だと思う。
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)
    途中でもう犯人が誰だかわかっているのに、冗長すぎる。199頁「不良債券を抱えた」は「不良債権を抱えた」が正しい表記では。
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)
    冒頭のお悩み相談室の会話がフォーマットなのかと気づかされた第2部。
    各々の悩みも解決するどころかもつれているように思われる。そして更なる凶行が…
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)
    シリアルキラーの動機としては珍しいのではなかろうか。
    本人たちが良いことをしているという意識で悪行を繰り広げているところが邪悪。
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)
    完結。

    【まだ遠い光】

    遠い、けれど確かに見えていることを希望として、と言うことだろうか。

    何にしてもこの作品のテーマに関しては一言じゃあ言い表せないなー。

    所々同著者の『悼む人』を思い出させるシーンが見え隠れ。

    天童さんの文体は相変わらず読みやすかったです。
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)
    だんだん物語が進み始めた。。
    やはり拷問(?)シーンはきっつい・・・。
    勘弁して・・・と思いつつ読み進める・・・。
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)
    ずっと昔に読んで、全く話を忘れているので読み返し中。。
    「ああ、いたなあ。」って馬さんのことはかろうじて覚えていたような。。
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)
    なかなか話が進まないけど、一つづつ接点が出て来て、最後はどうなるんだろう…とやっと面白くなってきた。
    白蟻駆除と事件はどう結びついていのか…
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)
    世の中が辛いこと一色のように思える。この小説には悩みを抱え込んだ人が集まってる。自分ではまぁ標準的な子育てしてるから我が家は大丈夫と思っていてもイメージしていた家族にならないことがあるんだろう。子育てって習うこともなく難しいものだと改めて思う。正しいと信じていたやり方が将来間違っていることもあるし…
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)
    話がやっと繋がってきた感じ。ほんと面倒くさい話。いらいらするような登場人物の中でケートク君が素晴らしい! そう云う風に生きようよ!