天童荒太のレビュー一覧

  • ペインレス(上)―私の痛みを抱いて―(新潮文庫)

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    2024.01.07〜01.12
    痛みの心理に対する話は面白かった。
    もし、本当に痛みを感じないとしたら…
    続きが気になる。

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    2024年01月12日
  • 包帯クラブ

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    "思春期"特有の複雑な感情をまっすぐに描かれていてよかった。ちょっとまっすぐすぎるかなぁと思ったけど。主人公は高校生たちだけど、多分中学生とかにもぴったりくるんじゃないかな

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    2023年08月04日
  • 悼む人 上

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    人の死、様々な死因があるが死後には殆ど死者に対する営みが家族以外されず、忘れ去られる。家族、親戚、同僚、更に鳥の死から死後に報われる世界を見ていた静人は「悼む」事でその死を弔った。知りたかったことは3つ、生前、誰に愛され、誰を愛し、誰から感謝されたのか。僧侶が悟りを受けるまでの修行のような旅を続ける。

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    2023年05月02日
  • 悼む人 下

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    天童さんの著書を初めて読みました。
    興味惹かれる題材と丁寧な文章で大変読みやすかったです。物語の最後が想像していたものと違い、あれって感じです。

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    2023年03月28日
  • 悼む人 下

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    悼む人と呼ばれるようになった青年の、死者への悼みの旅は、共感する部分もありました。
    今、高村光太郎の「智恵子抄」を少しずつ読んでいるのだけれど、誰に愛され、誰を愛し、誰に感謝されたかを、記憶に残すということを悼むとするならば、高村の詩や裸像は、妻を愛した記憶の蓄積で、悼むそのものと思う。
    “悼む人”は、彼に関わった記者の男性に変化をもたらせていく。彼の書く記事は、事件の当事者達の生い立ちや心情に寄り添うようになるが、オヤジ狩りにあって失明する。それでも、信奉していく。彼の旅を追い続けた女性は、過去の結婚と夫殺害の愛の矛盾に折り合いをつけて、悼む人と何故か結ばれる。そして、悼みの旅の邪魔になるか

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    2023年03月26日
  • 悼む人 上

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    不慮の死ー事故・家事・喧嘩等々ーを遂げた人々を 死を迎えた現場で“悼む”旅を続ける青年。
    誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人に感謝されたことがあったか。それを知り、そのことを覚えておく事で、悼む。
    彼が悼みの旅を続ける意味合いを、エログロ記者を目撃者・偽善者として、余命わずかな母親を保護者・代弁者として、望まない夫殺しの殺人者を随伴者・傍観者として、解き明かそうとしている。
    少なからず影響を受ける者、嫌悪する者、死者の記憶の共有を喜ぶ者。掴みどころのない彼の行為は、本人さえ理解できていないのか?
    うーん?どうなるのか、下巻へ。

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    2023年03月25日
  • 君たちが生き延びるために ──高校生との22の対話

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    ごもっともなんだよな。

    でもこの人は子供時代に大切な友達に出会って
    努力や苦労はしても、今は幸せに暮らしている人

    家族も持っているかもしれない

    本当に苦しんでいる人は、そういう大切な誰かに「まだ」めぐりあえていない人なんじゃないかと
    思ったりする。

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    2023年03月18日
  • 悼む人 下

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    静人の悼む行為に何等かの意味をもたせようとすることが間違いなのかもしれない。
    誰しも独りぼっちではない、例え本人が知る由がなくとも、誰かが気にかけて居る事を知っておくべきだろう。

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    2022年12月25日
  • 悼む人 下

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    天童荒太の作品を読むのは初めて。まとめのような書き方をしている感じで、あまり好きでは無い。
    また、悼む人という人物像を思い至って、その上生々しく創り上げたのは素晴らしいが、深い河をどうしても連想させてしまう。
    良い点としては、静人が本当に家に帰ったどうかを不明にしたままということ。帰らせたのは神聖を失うが、明確に帰らせなかったのは指向性が強すぎる。
    にしても、奈儀はともかく、蒔野の改変は急激すぎで説得力ない。二人とも悼む人になること自体も指向性が強いが。
    個人的には、悼む人が存在したらすごく嬉しいことだか、それが伝染していくのはあまり好まないと思う。

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    2022年12月23日
  • 包帯クラブ ルック・アット・ミー! ──The Bandage Club Look At Me!

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    「包帯」が人を癒す力にも繋ぐ力にもなる。そんな物語でした。みずみずしい青春の一幕と、目をそむけたくなるような現実が交互に織り交ぜられて、そして最後には物語は、きれいな一枚を紡ぎあげていく。そんなお話でした。

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    2022年09月15日
  • 包帯クラブ ルック・アット・ミー! ──The Bandage Club Look At Me!

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    自分が高校生のときに、これの前作の包帯クラブを読みました。
    なのですっかり前のお話は忘れていたけれど、その時高校生?くらいだったワラたちが私と同じように大人になっていたのはちょっとだけ感慨深かったです(覚えていないくせに 笑)。

    ストーリーは、少しできすぎているな…と感じながらも、なんとか最後まで読み切った…っ!という気持ち。

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    2022年09月02日
  • 孤独の歌声

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    天童荒太さんお初です。
    タイトルにもありますが、“孤独”が大きなテーマとなっている作品。3人の主要人物が出てきますが、それぞれが、過去の経験から深い孤独に飲み込まれている。でもやっぱり犯人の“彼”の孤独の闇が一番深い… 幼少期の家庭環境が本当にキツい… 

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    2022年08月19日
  • 包帯クラブ ルック・アット・ミー! ──The Bandage Club Look At Me!

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    感想を書きこもうとして気づきました。続編だったんだ。
    確かに主人公達がいきなりニックネームで動き出すし、どことなくバックグラウンドの説明も不足してた。そもそも本を手に取ったとき「妙に新しいな~」と思ったのです(第1作は2006年、この続編は2022/3出版)。
    もっとも軽い違和感を感じたレベルで、この本だけで問題なく読める完結した話です。とは言え、前作を読むともう少し理解が深まるのかもしれません。

    天童さんのテーマは「人に寄り添う」ことだと私は勝手に思っていますが、この本もそれを存分に描いた善意の本です。
    人の事を思う、差別を無くす、「私はここにいる」と立ち上がる。最初から最後まで、善意を分

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    2022年08月12日
  • ペインレス(上)―私の痛みを抱いて―(新潮文庫)

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    こころの痛みを感じない女医が身体の痛みを感じない人に興味を持っている。第二部では彼女の出自が説明される。2022.5.31

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    2022年06月01日
  • 包帯クラブ ルック・アット・ミー! ──The Bandage Club Look At Me!

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    その後の包帯クラブの活躍。それぞれ自分のなりたい者になっていくのが、うまくいきすぎているとは思うけれど、小説の中だけでも良い方に繋がる偶然の果ての必然が嬉しい。

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    2022年05月26日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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     本巻が完結編。全体で約1700ページほどあったが、それほど長さは感じない。家庭崩壊と再生への道のりという重たいテーマで書かれていたが、小刻みに登場人物の視点が切り替わるのでマンネリとせず読みやすく、読み始めるとあっという間という印象。
     人が生きていれば考え方も様々に異なるために齟齬が生まれるし、虚無感に苛まれることもある。思い通りにいかないこともあるし、誰も私を認めてくれないと思うことだってある。自分が認められうる場所を探すというのは承認欲求なのかなと思う。他者を認めることは下手をすると自分を否定することにも繋がってしまうため難しい部分はあるが、それでもそうした心掛けは必要なのかなと感じる

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    2022年01月11日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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     人には言えない過去を抱えて生きている人は少なくないと思う。それは何も悪いことをしたというばかりではなく、何かを失ったという喪失感もそれにあたる。そうしたものに整理をつけるために霊場巡りというものがあるのかもしれない。それを悟りと呼ぶのかどうかはわからないが、少なくとも人は何かに縋っていないと生きていけない存在なのかもしれない。他人がいるから自分もいる、他人のために自分の生を生きているのかもしれない。

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    2022年01月09日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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     自分が安心できる場所、そこは果たしてどこなのか。
     この本に登場する人物たちは、何かしらの形で家に問題を抱えている。むしろ問題のない家庭などないのかもしれない。人の弱さ、脆さが前面に出た内容となっている。
     人間、身近な問題からは目を背けてしまう。特にそれが家族に関わることなら、直に向き合うのが怖く、逃げてしまいがちである。ただ、どこまでどう関わっていけばいいのか、それもはっきりしない。家族というのは、安らぎを得られる反面、崩壊したら止めどなく、身を滅ぼしかねない。ある意味、諸刃の剣と言えるかもしれない。

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    2022年01月05日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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     このような作品を読んでいると、人間の心の危うさ、脆さを実感してしまう。多分、どの人も皆生きづらいのだと思う。確かに現代日本は紛争もなく、平和と言えば平和なのかもしれない。しかし、それは人々の鬱屈した気持ち(言いたいことを言えない、誰もわかってくれないなど)の上に成り立っているものであって、かなりの危うさを秘めている。それが少し噴出したものがSNSでの誹謗中傷などなのかもしれない。
     誰かが誰かを傷つけ、その傷つけられた人がまた他の誰かを傷つけ、それが永遠と繰り返されているように感じてならない。我々の心は一体何を求め、どこに向かっているのかと、ふと思う。

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    2022年01月04日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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     1996年第9回山本周五郎賞を受賞した「家族狩り」をベースに、新たに書き下ろした全5部の巨編小説。
     ジャンルとしてはミステリーということになるのだろうが、本書ではその部分はほんの触りでしかない。どちらかというと、些細なことが引き金となり様々な形で崩壊していく家族、そこに位置する人間模様が中心に描かれている。
     恋人はいるが家族を作ることに強い抵抗を感じている高校教師の巣藤、家庭が崩壊した過去を持つ刑事の馬見原、児童虐待に携わる児童相談センターの氷崎、主にこの3人の視点から物語が語られ、ある事件を契機に3人の運命が交錯したところで本書は終わる。
     この後の展開がどうなるのか、気になるところで

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    2022年01月02日