天童荒太のレビュー一覧

  • 青嵐の旅人 上

    Posted by ブクログ

    幕末の伊予松山藩、お遍路宿の翡翠と救吉姉弟が医師見習いや看護師として成長していく姿を描く。坂本龍馬、新撰組など歴史上の人物と出会うのは都合良すぎ!

    0
    2025年03月03日
  • 包帯クラブ

    Posted by ブクログ

    宮地尚子さんの「傷を愛せるか」で紹介されていたので読んでみた。
    高校生が自分達の傷を癒すために始めた「包帯クラブ」の物語。
    「心の内と外の景色はつながっている」
    なるほどなと思った。
    心に負った傷に包帯を巻くことで、傷がそこにあるものとして浮かび上がってくるし、他者の目にも見えるようになる。それを手当てしてもらったという事実がはっきりすることで、心が軽くなるというのは確かにあるかもと思った。
    包帯クラブ、カウンセリングと似ているな。

    0
    2025年01月28日
  • 青嵐の旅人 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    伊予松山藩から見た幕末の風景状況が新鮮だった。幕府側、長州、薩摩藩側からの歴史とはまた一味違った視点。負け戦とわかっていても親藩のため抜け出せない悲劇。
    戦のない世を望むヒスイと救吉二人のナイチンゲールのような姿勢が尊い。

    0
    2025年01月21日
  • 青嵐の旅人 下

    Posted by ブクログ

    幕末に活躍した偉人たちが、それぞれどの藩でどんな事情や理想を掲げて動いていたのか、ヒスイと救吉の旅を通じて学ぶことができる。戦わない、殺さない、の理想を実現するには、何をすればいいのか、どう動けばもっともお互いの被害を最小限にできるのか、どの時代でも追求していくべき永遠の課題だと思う。

    お題はいいのだと思うが、話のテンポがどうも自分の性に合わず、すっきりしないことが多かった。この会話はいつまで続くのか、この場面をここまで長く語る必要があるのか。この本、同じ場面でも単に改行ではなく一行空けて話が続くことが多く、「あれ、中途半端に終わって別の話に行くの?」と思ったら「あ、続くのか」ということが続

    0
    2025年01月19日
  • 青嵐の旅人 上

    Posted by ブクログ

    幕末に活躍した偉人たちが、それぞれどの藩でどんな事情や理想を掲げて動いていたのか、ヒスイと救吉の旅を通じて学ぶことができる。戦わない、殺さない、の理想を実現するには、何をすればいいのか、どう動けばもっともお互いの被害を最小限にできるのか、どの時代でも追求していくべき永遠の課題だと思う。

    お題はいいのだと思うが、話のテンポがどうも自分の性に合わず、すっきりしないことが多かった。この会話はいつまで続くのか、この場面をここまで長く語る必要があるのか。この本、同じ場面でも単に改行ではなく一行空けて話が続くことが多く、「あれ、中途半端に終わって別の話に行くの?」と思ったら「あ、続くのか」ということが続

    0
    2025年01月19日
  • 孤独の歌声

    Posted by ブクログ

    第6回日本推理サスペンス大賞受賞。
    7回で終了したらしいですが。
    そして、カバーの写真は先日亡くなった彫刻家の船越桂さんの作品です。これが、この小説ととてもマッチしています。

    確かにサスペンス。
    事件は二つ。コンビニ強盗事件と一人暮らしの女性を狙った連続猟奇殺人事件。
    中学時代に親友を見殺しにしてしまったと思い続ける女性刑事。
    コンビニでアルバイトをしながら音楽を続ける孤独の歌声を持つ青年。
    病んだ母親の束縛の下、家族という形態に執着するサイコパス会社員。
    喧騒な都会の中の寂然な孤独。
    孤独を望む中で、出会って別れるまでの刹那に繋がりを感じる女性刑事と青年。
    偽りの家族の中で孤独であり続ける

    0
    2024年04月04日
  • ペインレス(上)―私の痛みを抱いて―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    職場の先輩と恋愛の話をしていたとき「私さ、自分よりレベルが下の相手じゃないと、自分らしく振る舞えないんだよね」と言う上から目線な発言に失笑したのだが、これは恋愛におけるあるあるなのかもしれない。

    レベルが高い素敵な相手には”好かれたい・嫌われたくない”という気持ちから、相手に気に入られようとするあまり、自分らしく振る舞えない。
    でも、レベルが低いどーでもいい人にはどう思われたって構わないから、自由奔放に自分らしく振る舞えるの。
    って意味ですよね。

    「ペインレス」では、”自分よりレベルが下の相手じゃないと、自分らしく振る舞えない”なんて上から目線を遥かに凌駕するサイコパス女性が、思うがままに

    0
    2024年03月20日
  • ペインレス(下)―あなたの愛を殺して―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    2024.01.12〜01.15
    身体的苦痛、心的苦痛。
    どちらの苦痛も嫌だと思うのは、こちら側だから。
    心的苦痛を感じなければ、世界は変わるのか。
    そうなれば、いいのに。
    そう思う一方で、不安がある。心的苦痛を感じない人達だけの進化した世界って、どうなのかな。

    身体と心の苦痛の対比、苦痛と無痛の対比によって、鮮明に、そして深く思考させられる物語。

    0
    2024年01月15日
  • ペインレス(上)―私の痛みを抱いて―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    2024.01.07〜01.12
    痛みの心理に対する話は面白かった。
    もし、本当に痛みを感じないとしたら…
    続きが気になる。

    0
    2024年01月12日
  • 包帯クラブ

    Posted by ブクログ

    "思春期"特有の複雑な感情をまっすぐに描かれていてよかった。ちょっとまっすぐすぎるかなぁと思ったけど。主人公は高校生たちだけど、多分中学生とかにもぴったりくるんじゃないかな

    0
    2023年08月04日
  • 悼む人 上

    Posted by ブクログ

    人の死、様々な死因があるが死後には殆ど死者に対する営みが家族以外されず、忘れ去られる。家族、親戚、同僚、更に鳥の死から死後に報われる世界を見ていた静人は「悼む」事でその死を弔った。知りたかったことは3つ、生前、誰に愛され、誰を愛し、誰から感謝されたのか。僧侶が悟りを受けるまでの修行のような旅を続ける。

    0
    2023年05月02日
  • 悼む人 下

    Posted by ブクログ

    天童さんの著書を初めて読みました。
    興味惹かれる題材と丁寧な文章で大変読みやすかったです。物語の最後が想像していたものと違い、あれって感じです。

    0
    2023年03月28日
  • 悼む人 下

    Posted by ブクログ

    悼む人と呼ばれるようになった青年の、死者への悼みの旅は、共感する部分もありました。
    今、高村光太郎の「智恵子抄」を少しずつ読んでいるのだけれど、誰に愛され、誰を愛し、誰に感謝されたかを、記憶に残すということを悼むとするならば、高村の詩や裸像は、妻を愛した記憶の蓄積で、悼むそのものと思う。
    “悼む人”は、彼に関わった記者の男性に変化をもたらせていく。彼の書く記事は、事件の当事者達の生い立ちや心情に寄り添うようになるが、オヤジ狩りにあって失明する。それでも、信奉していく。彼の旅を追い続けた女性は、過去の結婚と夫殺害の愛の矛盾に折り合いをつけて、悼む人と何故か結ばれる。そして、悼みの旅の邪魔になるか

    0
    2023年03月26日
  • 悼む人 上

    Posted by ブクログ

    不慮の死ー事故・家事・喧嘩等々ーを遂げた人々を 死を迎えた現場で“悼む”旅を続ける青年。
    誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人に感謝されたことがあったか。それを知り、そのことを覚えておく事で、悼む。
    彼が悼みの旅を続ける意味合いを、エログロ記者を目撃者・偽善者として、余命わずかな母親を保護者・代弁者として、望まない夫殺しの殺人者を随伴者・傍観者として、解き明かそうとしている。
    少なからず影響を受ける者、嫌悪する者、死者の記憶の共有を喜ぶ者。掴みどころのない彼の行為は、本人さえ理解できていないのか?
    うーん?どうなるのか、下巻へ。

    0
    2023年03月25日
  • 君たちが生き延びるために ──高校生との22の対話

    Posted by ブクログ

    ごもっともなんだよな。

    でもこの人は子供時代に大切な友達に出会って
    努力や苦労はしても、今は幸せに暮らしている人

    家族も持っているかもしれない

    本当に苦しんでいる人は、そういう大切な誰かに「まだ」めぐりあえていない人なんじゃないかと
    思ったりする。

    0
    2023年03月18日
  • 悼む人 下

    Posted by ブクログ

    静人の悼む行為に何等かの意味をもたせようとすることが間違いなのかもしれない。
    誰しも独りぼっちではない、例え本人が知る由がなくとも、誰かが気にかけて居る事を知っておくべきだろう。

    0
    2022年12月25日
  • 悼む人 下

    Posted by ブクログ

    天童荒太の作品を読むのは初めて。まとめのような書き方をしている感じで、あまり好きでは無い。
    また、悼む人という人物像を思い至って、その上生々しく創り上げたのは素晴らしいが、深い河をどうしても連想させてしまう。
    良い点としては、静人が本当に家に帰ったどうかを不明にしたままということ。帰らせたのは神聖を失うが、明確に帰らせなかったのは指向性が強すぎる。
    にしても、奈儀はともかく、蒔野の改変は急激すぎで説得力ない。二人とも悼む人になること自体も指向性が強いが。
    個人的には、悼む人が存在したらすごく嬉しいことだか、それが伝染していくのはあまり好まないと思う。

    0
    2022年12月23日
  • 包帯クラブ ルック・アット・ミー! ──The Bandage Club Look At Me!

    Posted by ブクログ

    「包帯」が人を癒す力にも繋ぐ力にもなる。そんな物語でした。みずみずしい青春の一幕と、目をそむけたくなるような現実が交互に織り交ぜられて、そして最後には物語は、きれいな一枚を紡ぎあげていく。そんなお話でした。

    0
    2022年09月15日
  • 包帯クラブ ルック・アット・ミー! ──The Bandage Club Look At Me!

    Posted by ブクログ

    自分が高校生のときに、これの前作の包帯クラブを読みました。
    なのですっかり前のお話は忘れていたけれど、その時高校生?くらいだったワラたちが私と同じように大人になっていたのはちょっとだけ感慨深かったです(覚えていないくせに 笑)。

    ストーリーは、少しできすぎているな…と感じながらも、なんとか最後まで読み切った…っ!という気持ち。

    0
    2022年09月02日
  • 孤独の歌声

    Posted by ブクログ

    天童荒太さんお初です。
    タイトルにもありますが、“孤独”が大きなテーマとなっている作品。3人の主要人物が出てきますが、それぞれが、過去の経験から深い孤独に飲み込まれている。でもやっぱり犯人の“彼”の孤独の闇が一番深い… 幼少期の家庭環境が本当にキツい… 

    0
    2022年08月19日