天童荒太のレビュー一覧

  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    もっとゆっくりと終焉を迎えて欲しかったと感じた。家族愛がテーマなら、それは長年の結晶であるはずだから、物語だって性急であって欲しくはなかった。なし崩し的に問題が解決しなくてもよかったなあとも思うし、一つずつ、じっくり解けていけばいい問題たちが、まるでマジックのように一本の線になってしまうのは、ちょっとエンタメ色が強すぎる。でも逆を返せば、もっとこの物語の中にいたかったってことなんだと思う。それだけ、いつの間にかこの作品に強く惹かれていたんだろう。これを一つの旅だとすれば、この旅が終わった今、旅をする前とは違う世界を自分は見ているのだろうか。それもきっと、今答えなければいけない類の問いではないの

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    2017年02月06日
  • 孤独の歌声

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    コンビニ店員の潤平と、警察官の風希、そして連続殺人犯の〈彼〉の3人が主人公で、章によって視点が変わる。なんで残虐な殺人事件の話なのに犯人視点があるんだ。怖いじゃないかー!怖いし気持ち悪いし読んでて食欲がなくなる。その女アレックス並みの気持ち悪さ。なので前半の印象は最悪。でも後半にいくに従って、怖いシーンが減り読みやすくなった。「孤独」がテーマ。潤平があんなに頑張って犯人を追いかけると思わなかった。あのシーンは好きだな。ラストは思いの外爽やかだった。

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    2016年12月11日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    更生が見込めず犯罪を繰り返し、他者を落とし込める人はこの世から排除したほうが良い、という考え方と、そんな人でも人なのだから、そのようになってしまったのには訳があるというのを考慮して対話していく、という考えもある。わたしにはどちらも正しいと思うが、他人はどう考えるだろう。こういった社会問題は、よく何が正しいかということが曖昧なので、議論をしても答えが出てこないが、常に問題提起をして話をしていくということが大切なんだなと思った。

    最近でも親殺し子供殺しが日本だけではなく、世界中で報道されている。家族の問題は今始まったことではなく、これからもずっとあるのかもしれない。

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    2016年12月04日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    第四部はストーリーが更に進んでいくので、止まらず読んだ。人の負の部分を描き、読んでいて悲しく辛い部分があるけど、わたしはこれから先もそういうことに目をつぶらずにいられたらと思う。
    毎度ながら次がかなり気になる終わり方で、後書きも面白かった。

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    2016年12月04日
  • 悼む人 上

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    久しぶりの天童作品。
    すっかり忘れていた、独特の重苦しい雰囲気。
    とにかく、ラストで気持ちが救われることを祈りつつ、上巻を乗り切った感じ。

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    2016年11月23日
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)

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    事件がどんどん展開していって、殺人犯がいるならそれは誰かと気になってくる3部作。

    わたしも、誰かがどうせ自殺するなら、その前にボランティアや何か社会に役に立つことをすれば良いのでは、と考えたことがある。でも、きっとそういうことできないから自殺するのか。確かに、世界には生きたくても生きられない人がたくさんいるが、人間がこの世に存在するかぎり、この矛盾は消えることはないのだろう。

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    2016年12月04日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    新たな事件と同時に主な登場人物の物語をさらに掘り下げた2部。ミステリー要素が強くなり退屈しないでスラスラ読めた。
    当初全く繋がりのなかった赤の他人が運命のいたずらで交じり合い、関係を持つ過程が面白い。

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    2016年12月04日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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    あらすじと、題名「家族狩り」というくらいだからきっととっても暗い小説なんだろうなと思った。読んでみたら確かにそうだったが、登場人物がどんどん繋がっていく感じや、ストーリーがサクサクと進むので、後半から目が離せなかった。

    世の中で起きている問題やその矛盾、家族のテーマなどは、一人では絶対に解決できないけど目をそらせてはいけない。作者が小説として問題提起したことはとても意味のあることだろう。
    家族のあり方の良し悪しははっきりしなくて何が正解だか分からない。世界で起こっている飢餓や戦争なども考慮した場合、個人の無力さや出来ることの限界、掘り下げるとそこには絶望しかないように見える世の中。作者はそん

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    2016年12月04日
  • 静人日記 悼む人II

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    悼む人が非常に良かったので、この本も自然に手が伸びていた。

    この本は、坦々と静人の旅を、静人が綴った日記形式で表現されている。
    その為、悼む人を読んでからではないと、何が何だかわかりにくいかもしれない。

    文章が丁寧で品があり、この作家さんの表現はとても好きだ。
    実際にあったらとても受け入れられないような不思議な旅をしている静人も、
    天童さんの筆にかかると、とても魅力的な人間に見える。

    ただ、何分単調に感じられ、★★★にしてしまった。。。

    次回作に期待!!

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    2016年06月11日
  • だから人間は滅びない

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    20160424 人類の希望は身近にいる人たちによって支えられている。自分も支える側になるために何をするか?人を大切に思えるかどうかで行動に移れるのかもしれない。

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    2016年04月24日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    うーーーーむ。

    なんとなく、都合よく話がまとまっちゃったのね、という印象。
    油井のことや、駒田のこと、亜衣のこととか……。
    佐和子と馬見原のことも、佐和子が馬見原と綾女の関係を忘れちゃった、って感じで終了なのかな。
    馬見原と真弓のことも、馬見原が持ってた○○の存在で解決?
    それって、馬見原にとって都合よすぎじゃない?
    あんた、全然自分の家族のこと真剣に解決しようとしてないじゃない、全部、佐和子が「彼を理解してる」ってスタンスでかばってる感じ。
    うーーーん。
    これから変わってってくれよと願うばかり。


    いい話なのだとは思うけど、少し長いし疲れました。

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    2016年02月28日
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)

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    馬見原が出てくるとイライラする自分がいる。
    それだけ話に入ってるってことかしら。

    自分の妻のこと全然省みてない。
    佐和子も、こんな旦那のどこがいいんだろうと思ってしまう。

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    2016年02月26日
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    事件現場を見てしまった巣藤は、その光景を忘れようとお酒に溺れる。
    遊子は、虐待されていた少女とその父親に悩まされていた。父親とは衝突し、憎まれることになる。
    亜衣は、摂食障害から抜け出せず、心が不安定な生活を送る。
    馬見原は、綾女の夫が出所し、追っていることを知る。
    色々な問題がからむ第二部。

    ころころ場面が変わりながら、進んでいく。はやく先が読みたい。

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    2015年12月26日
  • 悼む人 上

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    第140回直木賞受賞作品!
    感動、感涙とまでは行かず、読中も読後も複雑な心境な作品。

    悼む人を3人の視点から語る作品。
    ジャーナリスト?の蒔野、末期がんに侵された母親の坂築、夫殺しの奈義。その3人の視点から主人公悼む人についてのかかわりが語られることで、悼む人を浮き彫りにしていく感じです。
    正直、この悼む人のキャラクタには共感できないし、ぶっちゃけ理解できない。また、上巻では、ざっくり悼む理由が語られていますが、いまいち腹に落ちません。
    さらに、母親のキャラクタがいまいち共感できません。
    とはいうもの、悼む本当の理由なり原因が下巻で明らかになることを期待して、読み進むことになります。

    ただ

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    2015年12月19日
  • 悼む人 上

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    なんとも信じがたい話。生きるために人間は忘れるというけど、それを良しとしなければ生きづらい。そして、そうしなければ生きられないなんて苦しい。その先に何があるのか。後半に続く。

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    2015年11月07日
  • 悼む人 上

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    うーん、人の死との向き合い方について考えさせられます。

    彼は遺族と読者をつなぐ媒介者にして、読者と死をつなぐ媒介者なのです。

    うん。何言ってるかわからない。
    哲学的なことを言いたかっただけです。

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    2015年08月17日
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

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    私の読んだのは2003年版。ドラマよりも作者の怒りが感じられ、一層重かった。これを5冊読むのはドラマを連続してみるよりも辛いかも。

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    2015年05月27日
  • 静人日記 悼む人II

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    「悼む人」が映画化された。「悼む人」は以前読んでいて、天童氏にはいつも驚かされる。なんで、こんな人を思いつくのか。全国を悼んでまわるって、なんなんだ?主人公の静人の日記。映画を観る前にもう一度静人に触れようと読みました。

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    2015年03月04日
  • 悼む人 上

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    放浪の旅、心に刻むため「この方は生前、誰を愛し、誰に愛されたでしょうか?どんなことで感謝されたことがあったでしょうか?」を問う。エグい記事を書くルポライター、夫の霊と話す随伴者、がんで余命わずかな母親と家族たち。

    様々に亡くなった、数多くの人たち、その断片的なエピソードのチカラ。忘れないこと、覚えていること。

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    2015年08月29日
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

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    悪くはないんだけど、ちょっと物足りない展開。児童虐待というところから始まって、さまざまな家族が出てきて、殺人事件も絡んで、これだけの材料をそろえたら、もっと面白くなるはずなんだけど。天童荒太が優しいからか、殺される人も意外と少ない。ほかの二流作家なら10人以上殺されているはず。

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    2014年10月12日